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「おつりの額が違います」さえも言えない…"内向型人間"の本人も知らない"すごい強み"

プレジデントオンライン / 2022年10月6日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Toru Kimura

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、9月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。

■要約サイトで人気だった「9月のビジネス書」ベスト20

第1位:『心理的安全性をつくる言葉55』(原田将嗣著、石井遼介監修、飛鳥新社)
第2位:『リセットの習慣』(小林弘幸著、日本経済新聞出版)
第3位:『体を動かす習慣 休める習慣』(鈴木知世著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第4位:『目標達成の技術』(青木仁志著、アチーブメント出版)
第5位:『人間関係を半分降りる』(鶴見済著、筑摩書房)
第6位:『「静かな人」の戦略書』(ジル・チャン著、神崎朗子訳、ダイヤモンド社)
第7位:『「めんどくさい」が消える脳の使い方』(菅原洋平著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第8位:『なぜ、あの人には何でも話してしまうのか』(山根洋士著、アスコム)
第9位:『座右の寓話』(戸田智弘著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第10位:『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』(黒田尚子著、日本経済新聞出版)
第11位:『名医が教える飲酒の科学』(葉石かおり著、浅部伸一監修、日経BP)
第12位:『ミスを最大のチャンスに変えるリカバリーの技術』(後田良輔著、明日香出版社)
第13位:『DXビジネスモデル』(小野塚征志著、インプレス)
第14位:『「人的ネットワーク」づくりの教科書』(グロービス経営大学院著、田久保善彦監修・執筆、東洋経済新報社)
第15位:『共感ベース思考』(森朝奈著、KADOKAWA)
第16位:『ウェルビーイング』(前野隆司/前野マドカ著、日本経済新聞出版)
第17位:『人生がすっきりわかるご縁の法則』(名取芳彦著、三笠書房)
第18位:『そのビジネス課題、最新の経済学で「すでに解決」しています。』(今井誠/坂井豊貴編、上野雄史/星野崇宏/安田洋祐/山口真一著、日経BP)
第19位:『Web3とDAO 誰もが主役になれる「新しい経済」』(亀井聡彦/鈴木雄大/赤澤直樹著、かんき出版)
第20位:『未来をつくる言葉』(ドミニク・チェン著、新潮社)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2022年9月の閲覧数ランキング

■「当てていくので、ひとり1アイデア話してね」はNG

今月の第1位は『心理的安全性をつくる言葉55』でした。

原田将嗣著、石井遼介監修『心理的安全性をつくる言葉55』(飛鳥新社)
原田将嗣著、石井遼介監修『心理的安全性をつくる言葉55』(飛鳥新社)

あなたのチームは、心理的安全性の高いチームですか? もしもっと心理的安全なチームをつくりたいなら、本書で紹介される55のフレーズを試してみましょう。

例えば会議で使えるのは「少し時間をとるので、いったん書き出してみよう」というフレーズ。「当てていくので、ひとり1アイデア話してね」と言っても、すぐにアイデアを出すのは難しいもの。それぞれ書き出してから発表する形にすれば、結果として多くのアイデアが生まれるでしょう。

チームの実行力を高めたいなら「誰のサポートがあれば進められそうですか?」がおすすめ。「いいね、うまくいくのを楽しみにしているよ」ではなく「誰のサポートがあれば進められそう?」と声をかければ、担当者の負担が減り、アイデアが実現に近づくはずです。

著者の原田将嗣さんは「言葉は、ただ使えば良いわけではありません。あなたがどんなチームをつくりたいのか、どのような変化を起こしたいのか、その想いが宿ってはじめて、生きた言葉として伝わります」と、監修者の石井遼介さんは「まずはあなたの『言葉』から変えることが、チームを変える一歩目なのです」と語っています。

マネジャーはもちろん、職位にかかわらず、より楽しく、より生産的に働きたいすべてのビジネスパーソンにおすすめの一冊です。

■帰宅したら着替える前にどこか1カ所片づける

第2位は、『リセットの習慣』でした。

小林弘幸『リセットの習慣』(日本経済新聞出版)
小林弘幸『リセットの習慣』(日本経済新聞出版)

コロナ禍に入って2年半ほどが経った今、モヤモヤと停滞気分の人は多いでしょう。そのモヤモヤをリセットしたいなら、本書がいいヒントをくれるはずです。

モヤモヤをリセットするためにテーマにしたいのは「新しい習慣を取り入れる」と「とにかく『動くほう』を選択する」。

たとえば「新しい習慣」として、一週間のうち一日を「リセットデー」にするのはいかがでしょう。リセットデーには、少し特別なランチを食べたり、お気に入りのカフェでのんびりしたりして、気持ちを切り替えるようにするのです。意識的に「一週間の区切り」を入れれば、日々の生活にリズムが生まれ、どんより気分を断ち切れるでしょう。

本書にはこのほかにも、帰宅したら着替える前にどこか1カ所片づける、出勤前に「20分でできる仕事」を1個だけやる、迷ったら傘と上着は持っていくなど、モヤモヤを断ち切るための習慣が99個紹介されています。生活にメリハリをつけ、明るい毎日を過ごしたいなら、ひとつだけでも試してみましょう。

■10月は、動かす:休める=3:7を意識するといい

第3位には『体を動かす習慣 休める習慣』がランクインしました。

鈴木知世『体を動かす習慣 休める習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
鈴木知世『体を動かす習慣 休める習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

本書は、東洋医学の考え方をもとに、体を「動かす」と「休める」のバランスに焦点を当てて季節ごと、月ごと、週ごとの過ごし方を教えてくれます。

例えば10月は「動かす30%」「休める70%」の比率を意識するのがポイント。早寝早起きを心がけ、夜更かし型の人も、今より1時間早く眠れるようにしましょう。

秋は「気」が下がりがちなので、食べ物は「気」を上げてくれる辛い食べ物がおすすめ。肺や大腸を活性化させたり、自律神経を調整したりする効果の期待できるらっきょうや生たまねぎ、大根、ニンニク、こしょう、ネギ、唐辛子、シナモン、ワサビなどを取り入れます。

わくわくするような新習慣を提案してくれる本書。毎日をより楽しく、より心地よく過ごしたいあなたにとって、心強いパートナーになってくれるでしょう。

■「おつりが違います」と言えない人が潜在的に持つ能力

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第6位は、『「静かな人」の戦略書』でした。

ジル・チャン著、神崎朗子訳『「静かな人」の戦略書』(ダイヤモンド社)
ジル・チャン著、神崎朗子訳『「静かな人」の戦略書』(ダイヤモンド社)

新しい環境が苦手。心配性で、先のことを考えると不安でいっぱいになってしまう。「こうすればよかった」「ああすればよかった」とひとり反省会を開催し、落ち込んだまま眠りにつく――。そんな内向型の方のための本、『「静かな人」の戦略書』。

著者、ジル・チャン氏もまた、生粋の内向型。「おつりが違います」と言い出すことすらできないというチャン氏は「内向型人間には、内向型人間の強みがある」と断言します。

まずはあなた自身のことをよく見つめてみてください。スピーチは苦手でも、相手の話を傾聴するのは得意かもしれません。外向型の人のように自信たっぷりに振る舞うことはできなくても、思慮深さやリスクマネジメントの巧みさでは負けないはずです。

つまり、どこか「優柔不断」な部分は「思慮深さ」の表れともとれるし、「心配性」は慎重さを要するリスクマネジメント力そのもの。内向型の人は、アイデアや野心を持っていないわけではなく、ただそれをいちいち大声で吹聴したりしないだけなのです。

内向型のためのビジネス戦略として覚えておきたいのは、新しい環境に飛び込むときは「仲間を見つける」「仕事の能力を示す」「明確な成果を出す」を意識しようというアドバイス。緊張でストレスを感じ、つらくなってしまう前に、まずはこの3つを試してみませんか。

■仕事効率を上げるなら朝イチのメールチェックをやめる

第7位の『「めんどくさい」が消える脳の使い方』にもご注目ください。

菅原洋平『「めんどくさい」が消える脳の使い方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
菅原洋平『「めんどくさい」が消える脳の使い方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

めんどくさくて、どうしても体が動かない。そんな自分に嫌気が差し、ますます行動力が落ちてしまう――。そんなあなたには『「めんどくさい」が消える脳の使い方』をおすすめします。

本書では、「めんどくさい」の正体が明かされるとともに、「めんどくさい」を消す7つのコツが指南されます。

そのうちの一つが「その日一番やりたいことを最初にやる」。私たちの脳は、目覚めてすぐが一番行動力が高く、夜眠る前が一番めんどくさいと感じるリズムを持っています。

仕事の効率を上げたいなら、朝イチのメールチェックをやめるのが効果的。最も判断力に優れた時間帯に単純作業をするのはもったいないからです。朝イチの時間帯には、メールチェックのかわりに、やりたい仕事や重要な仕事、苦労しそうな仕事に取り組む習慣をつけましょう。

本書にはこのほかにも、集中力が途切れやすい人のためのアドバイスや、とにかく掃除がめんどくさい人のためのアドバイスも紹介されています。「めんどくさい」にサヨナラしたい人は、本書を手に取ることからはじめてみましょう!

■『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』依然人気

最後にご紹介したいのが、第12位の『ミスを最大のチャンスに変えるリカバリーの技術』。

後田良輔『ミスを最大のチャンスに変えるリカバリーの技術』(明日香出版社)
後田良輔『ミスを最大のチャンスに変えるリカバリーの技術』(明日香出版社)

仕事に失敗はつきもの。失敗を恐れてなかなか挑戦できずにいる人もいるでしょう。そんな人には、ミスをチャンスに変える方法を教えてくれる本書をおすすめします。

本書の著者、後田良輔氏は、大手広告会社の営業として、世界企業のCEOや上場企業の社長、政治家といったVIPたちと交流を重ねてきました。その経験から「デキる人だけが知っている秘密の言語化」を試み、VIPたちがひそかに実践している「リカバリーの技術」を本書にまとめました。

例えば、依頼された仕事をすっかり忘れてしまっていたとき。「報告する前にすぐに取りかかる」はNG。取りかかる前に上司や先輩に報告するのがベストです。

なぜなら、状況は常に変わっており、的外れの対応をしてしまうかもしれないから。「忘れていました」と素直に謝罪し、いま求められていることをあらためて確認しましょう。

このように本書では、失敗のシーンをいくつか挙げ、それぞれにリカバリーのポイントが示されます。これを読めば、ミスをリカバリーするどころか、ミスをきっかけに株を上げる方法さえ身につくはず。ビジネスパーソンとして大きく飛躍したいなら、ぜひ読んでおいてほしい一冊です。

今月も、聞き方からお酒の飲み方、DXまで、幅広いジャンルの本がランクイン。ほかにも、先月第4位だった『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』が第10位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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