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シリコンバレー億万長者の人生の教え「どんな大金を得ても生活レベルは絶対に変えてはいけない」

プレジデントオンライン / 2022年10月7日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/gremlin

経済的安泰を手に入れるには、どれだけの年収があればいいのか。「シリコンバレーの最重要思想家」と呼ばれる起業家のナヴァル・ラヴィカント氏は「収入が増えるとすぐに生活レベルを上げたくなる。しかし金銭欲は底なし沼だ。お金にとりつかれると、いくらお金があっても足りなくなる」という――。

※本稿は、エリック・ジョーゲンソン著、櫻井祐子訳『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。

■小さな積み重ねで「巨大」になる――選択と集中

私はこれまでいろんな不運に見舞われてきた。初めて得た財産は、株価暴落で瞬時に吹っ飛んでしまった。2度目に得た、いや得るべきだった財産は、仕事仲間にだまし取られたようなものだった。やっと成功したのは、3度目のことだよ。

でもこのときでさえ、時間のかかる地道な道のりだった。一攫千金で財産を得たんじゃない。いつも小さなことの積み重ねだった。事業を生み出し、機会を生み出し、投資を生み出しながら、たゆみなく富を生み出していったんだ。一度の大儲けなんかじゃなかった。

私は当たり年の1年で財産を築いたわけじゃない。一度に少しずつかけらを積み重ねていった。選択肢を増やし、事業を増やし、投資を増やし、できることを増やしていった。

インターネットのおかげで、今ではありあまるほどの機会がある。実際、金儲けの方法がありすぎていつも困っているほどだ。

私には時間が足りない。富を生み出す機会は本当にたくさんあって、いつも時間がなくなってしまうんだ。富を生み、プロダクトを生み出し、事業を生み出し、その副産物として見返りを得る方法は、本当に数え切れないほどある。とてもすべてに関わっている暇はない[※1]

■「時間」で考え、決断する

自分に時給を設定し、その時給で計算した金額を惜しみなく使って、時間を節約せよ。君は自分で考える以上に価値が高い人間にはなれない。

君の価値を君以上に高く評価してくれる人はいない。だから自分にべらぼうに高い時給を設定して、それを通そう。私は若い頃に、自分は市場の評価よりずっと価値が高いと決め込んで、そういうものとして自分を扱い始めた。

どんな決定を下すときも、必ず時間を考慮しよう。それをするにはどれだけの時間がかかるのか?

たとえば街外れにものを取りに行くのに1時間かかるとしよう。君が自分の価値を時給100ドルと評価するなら、それを取りに行くのは100ドル捨てるようなものだ。それでいいのか?[※1]

時が流れ、少し富を得たら、中間的な時給を設定しよう。私の場合、嘘みたいな話だが、まだ君が私を雇えた時代に……今は雇えないが、雇えた時代に……10年か20年前の無一文だった頃でさえ、自分の時給は5000ドルだと、いつも自分に言い聞かせていた。今にして思えば、実際には1000ドルくらいだったと思う。

もちろんそれでも電気工とやり合ったり、不良品のスピーカーを返品したり、ばかなことはしていたよ。でもそんなことはするべきじゃなかったし、人よりは無駄にした時間は少なかったと思う。

返品なんかして時間を無駄にするより、これ見よがしにゴミ箱に投げ入れるか慈善団体に寄付すればよかったし、自分で修理するより、誰かにやってもらえばよかった。

当時は恋人に、今でも妻を相手にこんなことを言っている。「それは私のやることじゃない。それは私が解決する問題じゃない」

今でも母に雑用を頼まれると、「私はそういうことはしない、助手を雇ってあげようか」と言っている。お金がない頃からそうしていたんだ[※1]

■「エネルギー」は分配せず注力する

もう1つの考え方として、自分の時給より安く外注できることや、自分でやらずにすむことは、外注するかやらずにおこう。

自分の時給よりも安く誰かにやってもらえるなら、その人を雇えばいい。料理のようなことでもそうだ。健康的な料理を自炊したくても、外注できるなら外注しよう[※1]

べらぼうに高い時給を自分に設定して、それを通すんだ。自分にも他人にもばかばかしいほど高いと感じられる金額にしよう。そうでなかったら、まだ上げ足りない。

君がどんな金額を選ぼうと、私のアドバイスは「もっと上げろ」だ。私自身、お金がない頃も長い間5000ドルに設定していた。年俸に直すと数百万ドルだよ。

でも今はそれを上回っている。私はそんなに働き者じゃない、むしろ怠け者だ。本当にやりたいことだけにエネルギーを爆発させて取り組んでいる。私の収入を実際に働いた時間で割ると、これをかなり上回っているはずだ[※1]

■長い目で見れば「楽観者」が成功する

Qあなたのおっしゃった、「富を密かに蔑む人から富は逃げていく」をくわしく説明してもらえますか?

人と比べる癖がつくと、自分よりうまくやっている仲間を憎んだり、うらやんだり、ねたんだりしてしまう。そしてそういう感情は相手に伝わるものだ。君が誰かと仕事をしようとするとき、相手に悪意や偏見を持っていれば、その思いは相手に必ず伝わってしまう。

人間は他人が心の奥底で思っていることを感じ取るようにできているんだ。だから人と比べることから抜け出さなくてはならない[※2]

富を敵視していると、本当に富を得られなくなる。それはなぜかというと、富を得るのに適した考え方ができなくなり、富を得るのに適した気力を持てなくなり、富を得るのに適したレベルの人を相手にできなくなるからなんだ。

楽観的になろう、ポジティブになろう。これは大事なことだ。長い目で見れば、楽観論者のほうが成功する[※2]

成功を祝うカップル
写真=iStock.com/fizkes
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/fizkes

■「サル」だった頃のゲームを続ける?

ビジネスの世界では、ゼロサムゲームをする多数の人にまみれて、プラスサムゲームをする少数の人が互いを探している。

人が人生で行う大きなゲームは2つある。1つはお金のゲームだ。お金があればすべての問題を解決するわけじゃないが、お金の問題はすべて解決する。人はそれを知っているから、お金を手に入れようとする。

でもそれでいて、多くの人が「どうせ自分は稼げない」と心の底で思っている。富の創造が起こってほしくないと思っている。だから「金儲けはけしからん。金儲けなんかすべきじゃない」と言って、ビジネス界全体を攻撃する。

でも実は彼らは地位のゲームという、別のゲームをしているだけだ。自分のほうが偉いということを他人にアピールするために、こんなことを言う。「お金なんか必要ない。お金なんか欲しくない」。地位とは、社会階層内での君の立ち位置のことだ[※1]

富の創造は、進化的に新しいプラスサムゲームだ。地位のゲームは、古いゼロサムゲームだ。富の創造を攻撃する人は、たんに地位を求めているだけのことが多い。

地位のゲームはゼロサムゲームだ。これは非常に古いゲームだ。われわれがサルだった頃からやりつづけているゲームだ。序列を決めるためのゲームだ。

誰が1番なのか? 誰が2番か? 誰が3番か? そして3番が2番にのし上がるためには、2番を蹴落とさなくてはならない。だから地位のゲームはゼロサムゲームなんだ。

政治は地位のゲームの一例だ。スポーツもそうだね。誰かが勝つためには、誰かが負けなくてはならない。

私は地位のゲームは基本的に好きになれない。社会ではこのゲームが権力者を決めるのに重要な役割を果たしている。でも実は必要悪として仕方なく行われているだけだ[※1]

問題は、地位のゲームで勝つためには、誰かを蹴落とす必要があることなんだ。

だからこそ、君の人生では地位のゲームを避けなくてはならない――怒りに満ちた闘争的な人間になってしまうからだ。誰かを蹴落として、自分や自分に似た誰かを持ち上げるために、君はいつも戦いつづけるはめになる。

地位のゲームはこの先もずっとなくなることはない。それを避けて通ることはできない。もしも誰かが君の富の創造を非難してきたら、それは君をおとしめることによって自分の地位を上げようとしているのだと覚えておこう。彼らは違う種類のゲームをしている。

そしてそれはひどいゲームだ。プラスサムゲームではなく、ゼロサムゲームなんだから[※1]

くだらないゲームは賞品もくだらない。

■一生のうち3つの「大きな決定」

Qこれからスタートを切ろうとしている若い人たちにとって、一番大切なことは何でしょう?

大きな決定にもっと時間をかけることだね。

若いときに下す大きな決定は、基本的に3つある。「どこに住むか」「誰と恋愛するか」「何をするか」だ。

私たちは誰と恋愛するかを決めるのにほとんど時間をかけない。仕事にとんでもなく長い時間を費やすのに、どの仕事に就くかを決めるのにほとんど時間をかけない。

住む場所で人生の軌道がおおかた決まってしまうのに、どの街に住むかを決めるのにほとんど時間をかけない。

サンフランシスコに引っ越すかどうかを迷っている若いエンジニアへのアドバイス。

「君は友人を置いていくのか? それとも置いていかれる側になってもいいのか?」

君が同じ街に10年住みつづけるなら、同じ仕事を5年続けるなら、同じ人と10年つきあいつづけるなら、それを決めるのに1、2年はかけるべきだ。これらはとても大きな影響をおよぼす決定だ。この3つの決定は本当に重要だ。

重要な問いに答えを出すために、すべてを断ってでも時間を確保しなくてはならない。この3つが、おそらく三大問題だ[※3]

東京市街地の航空写真
写真=iStock.com/maroke
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/maroke

■「恩」はどんどん先に送る

Q成功した人たちとつきあう方法を1つか2つ教えてもらえますか?

自分の得意なことを見つけて、それを活かして人助けを始めよう。無償で奉仕しよう。恩送りをしよう。なぜ因果応報(カルマ)が働くかといえば、人間には一貫性があるからだ。

だから十分長い期間で見れば、心に描いたことを引き寄せることができるんだ。

だが損得勘定で考えるな――損得を考えていたら、忍耐が尽きてしまう[※4]

昔私が上司に言われたこと。「君はリッチになれない。君は見るからに優秀だから、つねにほどほどの仕事をオファーされるだろう」

Q最初の起業を決意したきっかけは?

私はテック系のアットホーム・ネットワークという会社に勤めていた頃、まわり中の人に――上司や同僚、友人の全員に――こんなことを触れ回っていた。

「シリコンバレーではみんな起業している。誰でも起業できるみたいだな。私も起業するぞ。ここには腰掛けでいるだけだ。私は起業家なんだ」

……別に自己暗示をかけていたんじゃない。意図的に計算して言ったわけじゃないよ。

ただ思っていることを口に出して、本音を言って、率直になりすぎただけだ。でもすぐには起業しなかった。あれは1996年のことで、今よりずっとおっかなくて難しい起業環境だった。

もちろん、みんなに言われたよ。「ここでいつまでも何してるんだ? 辞めて起業するんじゃなかったのか?」「おや、まだここにいたのかい?」ってね。

そこで文字通り居づらくなって、会社を始めたというわけだ[※5]

たしかに、誰もが起業家の素質を持っているわけじゃない。

でも長い目で見て、人の下で働くことが正しくて合理的なことだなんて、どうしてみんなそんなふうに考えるようになったんだろう? とても序列的な生き方じゃないか[※6]

■「遊び」のように感じられれば最高の仕事

人間は狩猟採集民として進化した。大昔はみんなが自分のために働いていた。序列ができ始めたのは、農耕が始まってからのことだ。そして産業革命と工場が人間社会をとても序列的にした。一人では工場を所有したり建設したりできないからだ。

でもインターネットのおかげで今や時代が逆戻りして、自分のために働く人がどんどん増えている。起業して失敗するほうが、一度も起業に挑戦しないよりずっといい。失敗したって、自分の力で生きていくためのスキルセットが手に入るからだ[※6]

地球上には約70億の人間がいる。いつか約70億の会社ができることを願っている。

私が金儲けの方法を学んだのは、お金が必要だったからだ。でもお金がもうそれほど必要でなくなると、金儲けのことはどうでもよくなった。少なくとも私にとって、仕事は手段であって目的じゃなかった。

金儲けは手段であって目的じゃなかった。今は金儲けよりも問題を解決することのほうにずっと関心があるね。

どんな最終目的も次の目的を生み、それがまた次の目的を生むだけだ。人生はゲームの連続だ。成長したら学校のゲームをして、社会のゲームをする。それからお金のゲームをして、地位のゲームをする。ゲームにかかる時間はどんどん長くなっていく。

そしてあるとき、どんなゲームもただのゲームでしかないと気づくんだ。少なくとも私はそう思っている。ゲームの本質を見抜いてしまうと、結果はもうどうでもよくなる。

そうなるとゲームに飽きてしまう。私は、このゲームに飽きた段階にいると思う。こういうゲームにはどんな最終目的も意味もあるように思えない。私は人生をただ生きたいように生きている。一瞬一瞬を好きに生きているんだ。

次から次へと快楽を追い求める「トレッドミル」にいるような生き方はしたくない[※3]

君が本当に欲しいのは、「自由」だ。君もお金の問題から解放されたいだろう? それは当然だ。生活レベルを下げるか十分稼ぐかして、お金の問題を解決できたら、引退すればいい。

といっても、65歳で退職して老人ホームで年金暮らしをするような「引退」じゃないよ。定義が違う。

Qあなたが考える引退の定義は?

引退とは、ありもしない明日のために今日を犠牲にするのをやめることだ。今日がそれ自体で充実していれば、引退していることになる。

Qどうしたらそういう状態になれますか?

1つの方法として、貯えがたっぷりあれば、(指一本動かさずに)不労所得で現金燃焼率(バーンレート)を賄えるね。

2つ目の方法が、燃焼率をゼロにする、つまり出家して僧尼になる方法だ。

3つ目の方法として、君が好きでたまらないことをやる。すると楽しいからお金が目的ではなくなる。

つまり、引退に至る道は1つではないってことだ。

競争のワナから抜け出すには、君らしさを貫いて、君がほかの誰よりもうまくできることを見つければいい。なぜ君が誰よりもうまくそれができるかといえば、それが好きだからだ。

本当に好きなことが見つかったら、君らしさを存分に発揮してそれに取り組もう。そして次に、どうしたらそれを社会が求めるものに近づけられるかを考えるんだ。

レバレッジを効かせて、君の名前をそれに刻みつけよう。リスクを取りながらリターンを得て、所有権とエクイティを手に入れ、そしてどんどんそれを生み出そう[※7]

■「楽しいから創る」が一番強い

Q経済的に安泰になってから、お金を稼ぐモチベーションは下がりましたか?

そうとも言えるし、そうでないとも言えるね。切迫感がなくなったという意味では下がった。

でもそれより、今の私にとって事業創出と金儲けは「芸術」に近づいている[※8]

ビジネスであれ、科学であれ、政治であれ、歴史に名を残すのは芸術家だ。

芸術とは創造性だ。やりたいからやることはすべて芸術だ。ただやりたいからやることといえば、何があるだろう? 誰かを愛することや、何かを生み出すこと、遊ぶことがそうだね。

私にとって事業創出は遊びなんだ。私が事業を生み出すのは、楽しいから、プロダクトに惚れ込んでいるからだ[※7]

私は3カ月で新規事業を生み出せる。資金を調達し、チームを集め、立ち上げる。それが楽しいんだ。自分はこんなことができると知るのはとてもうれしい。利益はほとんどおまけみたいなものだよ。

アイデア会議
写真=iStock.com/SetsukoN
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/SetsukoN

事業創出が、私の得意になったゲームだ。ただ、モチベーションは目的志向から芸術志向に変わっている。そして不思議なことに、今のほうが前よりずっとうまくできる気がする[※8]

私がなぜ投資を行うかといえば、投資先の人たちのことが好きで、彼らと一緒に過ごすのが好きで、彼らから学ぶことができて、プロダクトに心底惚れ込んでいるからだ。最近ではどんなにいい投資案件でも、プロダクトに関心が持てなければ見送っている。

こういったことは、失敗したらすべてを失うオール・オア・ナッシングの物事じゃない。いろいろやることでこそ、人生の目的にどんどん近づいていける。

大事なのは目的だ。私は若い頃、稼ぐためなら何でもやるつもりだった。もしも誰かに「下水吸引トラックの事業をやるけど、一緒にどうだい?」なんて誘われていたら、「やるよ、稼ぎたいから!」と二つ返事で引き受けていただろう。

でもありがたいことに、そんな機会は来なかった。心から楽しめるテクノロジーとサイエンスの道を歩めて本当によかった。仕事と楽しみを組み合わせることができたんだからね。

私はいつも「仕事」をしている。傍目には仕事をしているように見えるが、遊び感覚でやっている。だからこそ、自分のやっていることにかけては誰にも負けない自信がある。

だって私は1日16時間遊んでいるだけだからだ。私と競争したい人は働く必要があるが、1日16時間週7日も働いていられないから、私には勝てっこない[※7]

■「金銭欲」はカネで満たされない

Q経済的安泰を手に入れたと感じたときの年収はどれくらいでしたか?

お金は諸悪の根源なんかじゃない。お金そのものは何も悪くない。悪いのは金銭欲だ。といっても、金銭欲が社会に悪い影響をおよぼすとかじゃない。金銭欲のある人が悪いということじゃない。ただ、金銭欲は人に悪い影響をおよぼすんだ。

金銭欲がなぜ悪いかといえば、底なし沼だからだ。お金のことでいつも頭が一杯になってしまう。お金にとりつかれると、いくらお金があっても足りなくなる。

いったん金銭欲に火がつくと、ある金額を手に入れたからといって欲は消えはしない。ある金額を得たら欲が消えるというのは妄想だね。

エリック・ジョーゲンソン著、櫻井祐子訳『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』(サンマーク出版)
エリック・ジョーゲンソン著、櫻井祐子訳『シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント』(サンマーク出版)

お金を得ると同時に、金銭欲の罰がやってくる。お金を得れば得るほどますます欲しくなり、得たお金を失う恐怖におびえるようになる。物事には必ず裏があるんだ。

君がお金を稼ぐのは、お金の問題や結婚生活の問題を解決するためだ。底なしの金銭欲に陥らないようにするには、収入が増えても生活レベルを上げないのが一番だ。

収入が増えるとすぐに生活レベルを上げたくなる。でも生活レベルを変えずにいて、そしてできればお金を少しずつ得る代わりに、一度にまとめて大金を得ることができれば、生活レベルを上げる暇もなくリッチになれる。生活レベルをはるかに超える収入を得るから、経済的に自由になれるんだ。

もう1つ役に立つ方法がある。何よりも「自由」を大切にすることだ。あらゆる自由だ。やりたいことをやる自由、やりたくないことをやらない自由、自分の感情からの自由、平安を乱すものからの自由。私にとっては自由が一番の価値観だ。

お金は自由を買えるという点ではすばらしい。でもお金は必然的に自由を束縛するから、それほど欲しいと思わなくなる[※8]

どんなゲームでも、ゲームに勝つのは「勝利から得られる満足感が減っているのにゲームから抜け出せない」ほどハマっている人たちだ。

(出典)
※1 Ravicant, Naval. “How to Get Rich: Every Episode.” Naval, June 3, 2009.
※2 “Naval Ravikant was live.” Periscope, April 29, 2018.
※3 Ravikant, Naval. “Naval Ravikant Was Live.” Periscope, January 20, 2018.
※4 Ferriss, Tim. “Naval Ravikant on the Tim Ferriss Show—Transcript.” The Tim Ferriss Show, 2019.
※5 Ferriss, Tim. Tools of Titans: The Tactics, Routines, and Habits of Billionaires, Icons, and World-Class Performers. New York: Houghton Mifflin Harcourt, 2016.
※6 “Naval Ravikant—A Monk in Silicon Valley Tells Us He’s Ruthless About Time.” Outliers with Panjak Mishra from Soundcloud, 2017.
※7 PowerfulJRE. “Joe Rogan Experience #1309—Naval Ravikant.” June 4, 2019. YouTube video, 2:11:56.
※8 @Naval. “Naval Ravikant was live.” Periscope, February 2019.

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エリック・ジョーゲンソン プロダクト・ストラテジスト/作家
2011年に住宅所有者と信頼できるサービス提供業者を結びつける会社、ザーリー(Zaarly)の創業チームに参画する。ビジネスブログ「Evergreen」を運営し、100万人を超える読者に、ためになる情報や楽しい情報を提供している。エリックは完璧なサンドイッチをつくること――そして食べること――をめざしている。ミズーリ州カンザスシティに世界一すばらしい女性ジニーンと暮らしている。ツイッターで@Ericjorgensonをフォローするか、ブログで彼の新しいプロジェクトをチェックしてほしい。

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(プロダクト・ストラテジスト/作家 エリック・ジョーゲンソン)

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