1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

40代からの再就職で「役立つ資格」「役に立たない資格」

プレジデントオンライン / 2022年10月14日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/takasuu

転職が売り手市場の20代、30代と違い、40代以上ともなると、どうしても転職の難易度も上がってくる。その場合でも、積み重ねた実績に加え、知識やスキルを証明する資格がある人は強い。戦略的に資格を取得し、再就職を可能にするためのポイントとは。「プレジデント」(2022年11月4日号)の特集「資格・検定、独立、再就職」より、記事の一部をお届けします――。

■時代に合わせた資格の取得を

結婚、子育て、介護などで、ブランクがある場合の再就職。その場合、資格があると非常に有利に働きます。

20代、30代などの若い世代の場合、転職は売り手市場なので、そこまで資格は必要ないでしょう。しかし、40代以上になると、転職の難易度も上がっていきます。その場合、「実績プラス資格」がある人が強い。40代以上になるとこれまでに積み重ねた実績と、それにプラスして資格があると、他のライバルに差をつけることができます。

もちろん資格といっても、何でもいいわけではありません。自分の行きたい業界や業種の方向性に合わせて、戦略的に取っていきましょう。さらに時代の流れも鑑みて、いま、求められている資格を取っておくと、かなりの強みになります。

いま、求められている資格は何か。たとえば医療事務などの医療系の資格です。高齢化が進む日本、郊外では新しい病院がどんどん増えていますし、活躍の場は多くあります。また介護施設も増えており、病院に併設されるケースも多いです。介護福祉士や介護事務など、介護系の資格も狙い目です。

薬事関連も同じく重宝されます。薬事事務など様々な資格がありますが、注目なのは登録販売者。法律に基づいて一般用医薬品の販売等を担う薬の専門家です。薬剤師とはまた別ですが、国内医薬品の9割の薬剤を扱えるようになります。もちろん簡単に取れる資格ではありませんが、薬学部に通わなくても取れるので人気が高まっています。ドラッグストアに勤める際、登録販売者があれば時給がアップしますよ。

マネー系もこれからさらに求められる資格です。日本はいま、空前の「お金ブーム」。国は年金が破綻しかけるなど、政府が国民の面倒を見られなくなりつつあります。岸田政権が投資を勧めるようになったのは、皆さんもご存じでしょう。小中学校でもお金の授業が始まるとも言われており、こうした背景からお金の専門家はこれから需要が大きく見込まれます。マネー系資格の定番はFPですね。再就職に効いてくるのは2級以上と言えます。

「人生100年時代」となり日本人のライフプランが変わるなか、キャリア系資格もこれから伸びそうです。定年を迎えた人の再就職ならば、キャリアコンサルタントなどキャリア系の資格は狙い目。「これまで企業で部長をやっていました」と言っても、少し曖昧な印象を受けます。だからこそキャリア系の資格を取って証明することが大切。実績がすでにある方なら鬼に金棒です。自分より下の世代の相談に、専門家の立場からアドバイスをすることも可能になるでしょう。

再就職の強みになる資格

■再就職、履歴書のポイントとは

再就職で応募する際には、とにかく履歴書を埋めるように心掛けましょう。履歴書は意欲が表れるので、スカスカの履歴書はNG。やる気を疑われてしまいます。本当にその会社に入りたかったらビッシリ書いて、しっかりアピールを。そのとき、履歴書を埋める材料となってくるのが資格です。

採用担当者から見ても、資格があるのとないのとでは印象が大違い。単に「パソコンができます」と言われても曖昧な情報にすぎません。資格欄に「パソコン検定3級」と書いてあれば採用する側もスキルが想像できて安心できますし、ミスマッチ採用も防げます。応募する職種に関係のある資格があれば、大きなアピール材料になります。また履歴書には「取得見込み」と書いても大丈夫。取得に向かって勉強中であることも良い印象を与えます。

受かる履歴書の3カ条

履歴書に書くと、逆に悪い印象を与える資格もあるので注意が必要です。たとえば大昔に取った資格。中学生以下で取得したものを書くのはやめましょう。また高校生でも取れるもの、たとえば英検3級などは書いても意味がありません。英検も漢検も、書くのは2級以上からにしておきましょう。

応募する職種と全く関係のない資格を羅列することも、逆に評価を下げます。たとえば経理に応募しているのに、料理やスポーツの資格をずらずらっとたくさん書くこと。採用担当者は「何がしたいの?」と疑問に思うでしょう。とはいえ、趣味の資格は1つ、または2つ書くと良いスパイスになりえます。たとえば「世界遺産検定」と書けば、「どんな資格なんですか?」と興味を持ってもらえるかもしれません。

■半年から1年は準備期間を見ておく

資格取得と再就職は、プランニングを慎重に行いましょう。仕事に生かせるような資格は、半年から1年は準備期間を見ておくといいでしょう。もちろん転職活動と同時進行で取得を目指す人もいます。

勉強のために資格スクールに通うのもおすすめです。仲間と励まし合いながら勉強できるし、ネットワークが広がります。これは通信教育にはないメリットですね。スクールによっては仕事を紹介してくれることもあります。たとえばニチイ学館は資格取得と就職がセットになっていて、資格を取れば自動的に働けるというスタイルで人気を博しています。

難しい資格はちょっとハードルが高い、という人は、趣味と実益をかねた資格を取ってみては。家事が好きな人は家事検定や、野菜ソムリエなど食の資格、整理収納アドバイザーなどの片付け系の資格などがおすすめ。育児中の方には、子育て系の資格を狙うのもいいでしょう。

現在は様々な資格がありますが、気をつけなければいけないのが、悪徳な資格商法です。過去には、会議などの録音をテープ起こしする資格の教室があり、高額な教材や何十万円もする機械を売りつけたりして問題になりました。「合格したら仕事を紹介する」と言っても、最後のほうはほとんど聞き取れないようなテープが送られてきて、合格させないようにしていました。こうした悪徳商法の見分け方として、講座の金額が高すぎるものには注意が必要です。

資格獲得の費用が、仕事の収入に見合わないものは絶対NG。先ほどのテープ起こしだと、1本仕上げるのに数時間ほどかかっても報酬はせいぜい5000~6000円でしょう。その資格を取るコースが50万とか60万もするなんて……おかしいですよね。

人生100年時代、これまで定番であった「大学を出て就職、30年働いて老後生活」というスタイルは終わりつつあります。50代、60代になっても、人生まだまだこれから。いくつになっても、理想の人生のために楽しく勉強していきましょう!

----------

上田 晶美(うえだ・あけみ)
ハナマルキャリア総合研究所代表取締役
日本初のキャリアコンサルタント。企業研修の実施、女性のキャリア、学生の就活を応援し、これまで約2万人にアドバイス。メディア出演多数。著書に『ちょっと待ったその就活!〜就活前に考えておきたい「大学生のキャリアデザイン」』ほか。

----------

(ハナマルキャリア総合研究所代表取締役 上田 晶美 構成=プレジデント編集部)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください