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「スマホのホーム画面は1ページ」を厳守する社長が絶対手放せないというアプリ10選

プレジデントオンライン / 2022年10月20日 15時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/loveshiba

スマホでの作業効率を上げる方法はないか。企業のDXや業務改善コンサルティングを行う岡田充弘さんは「私はホーム画面をスワイプしなくてもいいように1ページに収めています。多くても2ページが推奨です」という――。

■iPhoneが登場して15年

2007年にApple社がiPhoneを発表してから早15年が経ちます。その1年後にはGoogle社が開発したAndroid搭載端末が発表され、そこを皮切りに世界中でまたたく間にスマホと呼ばれるコミュニケーションデバイスが普及していくこととなりました。

スマホが登場した当初は、携帯電話にインターネットやメールのような付加機能が加わった程度にしか見られていませんでしたが、その後アプリの数が爆発的に伸びたことで、“人間に最も身近なコンピューター端末”として多くの人が認知するようになりました。

そして現在では、かつてでは考えられないくらい豊富な種類のアプリが出回るようになり、しかもそれらが無料で手に入ってしまう驚くべき世の中になりました。

■アプリの栄枯盛衰

ただ一方で、あまりに豊富すぎて、ユーザー側から見ると、一体どのアプリが最も便利なのか、最も自分の仕事に合っているのか、といった判断が難しくなってきているのもまた事実。

実際アプリにも栄枯盛衰があって、昔あれだけ騒がれたあのアプリは一体どこにいった? ということもよくあります。特にクラウドストレージやチャット、ノートアプリといった類いは競争も激しく、話題の中心から忽然と消えてしまったものも少なくありません。そういった場合には、アプリ乗り換えに伴うデータ移行がけっこう面倒だったりします。であれば、初めから消えなさそうなアプリに絞って運用したい、と思うのが一般的なユーザー心理だと思います。

■アプリが多すぎるとかえって生産性が下がる

とはいえ実際便利なアプリは多いので、つい気になるアプリを入れてみたくなる気持ちも分からなくありません。ただその後使わないまま放置しておくと、当然ながらアプリの数は膨れ上がっていくことになります。

なかには、スマホのホーム画面が何ページにもわたっている人を見かけることがあります。そういう人に限ってアプリを収納しているフォルダも多数あって、一見するとカエルの卵のような状態になっています。

いくら検索で探せるとはいえ、メモリや電池も食いますし、これは少しやり過ぎなような気がします。

アプリがありすぎる人は、仕事や連絡がなんとなく遅い印象です。生産性を上げるために入れたアプリのせいで、逆に迷いや複雑性を生み出しているのであれば、それは本末転倒というものです。目的のアプリや情報に到達するのに、1秒でも1操作でも減らしたいと考えるべきでしょう。

スマホの画面いっぱいに並ぶ各種アプリのアイコン
写真=iStock.com/denkcreative
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/denkcreative

■アプリやホーム画面の増殖を抑える方法

実際アプリが増えればそれだけホーム画面をスワイプする数も増えます。一般的なホーム画面は3ページくらいでしょうか。私の感覚では2ページ以内に収めることを推奨しています。ちなみに私自身はホーム画面をスワイプしないで済むように1ページ内にアプリを収めています。

その時、少ないページでアプリ運用を可能にしてくれるのが、「Old」と「一応保存」と命名した2種類のフォルダの存在です。

これは私が編み出した独自の管理手法ではありますが、「Old」フォルダには、不要になったアプリを一定期間保存して、数カ月経って使わないようなら完全に削除するようにします。

「一応保存」フォルダには、利用機会は少ないけど、現時点で不要とまではいかないアプリを保存します。こちらも期間を経て、不要と判断したアプリは「Old」フォルダに移動させます。

このように、アプリの保存範囲やライフサイクルを決めることで、アプリの量を一定に抑えられるようになります。

【図表】超スッキリ!筆者のホーム画面(実物)
図表=筆者作成

■ビジネスシーンで手放せない厳選アプリ

「なぜ岡田さんはそこまでアプリの量を抑えることにこだわるのですか?」「無料なんだったら、アプリはあればあるほど良くないですか?」そんな質問をされることがありますが、私は例えば10個のアプリを入れるよりも、1個のアプリを10通りの使い方ができる方が効果的だと考えています。

伝説的な武道家ブルース・リーがかつて「私は1万種類のキックを1回ずつ練習した人を恐れない。だが、1つのキックを1万回練習した人を恐れる」という言葉を残しましたが、仕事に置き換えると私にでも少し理解できるような気がしました。

理解の浅い技をいくらたくさん身につけていても、理解の深い技一つの効果には到底かなわないのです。逆にアプリは多ければ多いほど、本体性能を落としたり、バッテリー消費を増やしかねません。それぞれの操作方法を覚えるのも時間がとられます。

以下に実際に私が厳選して使っているアプリを一例としてご紹介したいと思います。

Gメール:記録に残す必要がある、社外との取引調整や、社内への依頼事項に利用
gTasks:Google To Doリストと完全同期、タスク処理(入力・移動)効率性に優れる
Google Chrome:主に検索用途で利用、パソコンとスマホ間でブックマークを同期
Googleカレンダー:主にアポ情報を登録、アポに関する付帯情報や添付資料も集約Googleドラブイブ:パソコンと完全同期・同環境で利用、便利過ぎる
Messenger:確認事項など簡易コミュに利用、LINEやSkype、ChatWorkでも良い
ウォレット:電子マネー・タッチ決済の利用のため、iDとSuicaのみ登録
Yahoo!乗換案内:国産アプリだけあって日本人に合ったUI・UX、岡田のヘビロテアプリ
Amazon:さすがのUI・UX、効率を考えて公私とも買い物はできるだけAmazonに集約
Twitter:情報発信以上に、交通・天災・事件など緊急情報の事情収集の目的で利用
【図表】筆者一推し「gTasks」活用イメージ
図表=筆者作成

■スマホで生み出した時間でリアル人生を豊かに

本稿では「スマホアプリ、最小限のススメ」をテーマにご紹介してきましたが、根底には「もっと自分時間へ回帰してほしい」との想いがあります。

というのも、これまで電車の中でスマホを見ている人は普通にいましたが、最近では歩行途中や自転車を走らせながらスマホを見ている人が増えてきており、「ちょっと病的だな」と思った機会が何度もあったからです。

こういった光景は、ビジネスマンが口にする「時間が無い、忙しい、給料が上がらない」といった嘆きとも決して無関係ではないのではないかと思ったりもします。

スマホという便利な道具で生み出した時間は、ぜひリアル人生が豊かになれることに使ってもらえればと願っています。

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岡田 充弘(おかだ・みつひろ)
クロネコキューブ代表取締役
外資系コンサルティング会社を経て謎解き企画会社『クロネコキューブ』を設立。700にもおよぶパソコン時短ワザを集めてマニュアル化している。著書に『爆速パソコン仕事術』(ソシム)『結果もスピードも手に入る 神速スマホ仕事術』(すばる舎)『やりたいことを全部やれる人の仕事術』(PHP研究所)『やめるだけで成果が上がる仕事のムダとり図鑑』(かんき出版)『ビジネスマナーと仕事の基本 ゆる図鑑』(監修)(宝島社)ほか。

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(クロネコキューブ代表取締役 岡田 充弘)

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