1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

いい習慣がいい人生をつくる…モナコの大富豪が「ベッドメイキング」をメイドにまかせない理由

プレジデントオンライン / 2022年10月30日 9時15分

筆者提供

毎日を機嫌よく過ごすにはどうすればいいか。モナコ在住の起業家プロデューサーで美容家のエミチカさんは「モナコの大富豪たちは、自分が気持ちよく過ごすための良い習慣をもっていた。この習慣が社会的成功を引き寄せているのではないか」という――。

※本稿は、『結局、「手ぶらで生きる女(ひと)」がうまくいく』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

■モナコの大富豪が「ベッドメイキング」をメイドにまかせない理由

私が暮らしているモナコのメゾンのオーナーであるマダム・フローレスは、モナコでの暮らしの作法がまったくわからなかった私に、いつも「大丈夫?」と声をかけてくださいました。

そして、一緒にいるだけで「女性の美しさの可能性をもっと広げたい!」と思えるような良い影響を与えてくださっています。

フローレスは、私と同じ時期に夫を亡くし、今は資産家として、そして会社を経営するビジネスパーソンとして、一人で暮らしています。

海外でビジネスをしているので、多忙な日々を送っているのではないかと思いきや、彼女の暮らしぶりはエレガントで、しなやかに人生を楽しんでいるのです。

マダム・フローレスは、仕事でロンドンへ移動するという忙しい朝でも、ベッドメイキングは必ず自分でやります。初めてその様子を見たとき、私は、「せっかく高いお金を払ってメイドさんを雇っているんだからまかせればいいのに。忙しい朝になぜ自分でやるのかしら?」と思いました。

そこでマダム・フローレスにわけを尋ねてみると、こんな答えが返ってきました。

「シーツがぐちゃぐちゃのままで1日が始まるなんてナンセンス! 私はベッドメイキングしながら、1日のスケジュールを思い描いて確認するの。そして、『最高の1日になりますように』ってイメージングするの。そうすると、本当に最高の1日が送れるのよ」

■「朝の儀式」が幸福度を高める

マダム・フローレスだけが特別なのかな……。そう思って周りにいるモナコの大富豪たちにも聞いてみました。すると、それぞれオリジナルな「朝の儀式」を持っていたのです!

朝日を浴びながらビーチでヨガ。
海風を感じながら散歩。
いつものカフェで目覚めのコーヒーを飲む。
静かなリビングで瞑想する。

それぞれオリジナルな儀式を行ないながら、1日の始まりのスイッチを入れています。そして、最高の1日になるよう、ポジティブなイメージを思い浮かべているのです。

モナコで暮らすようになった私は、フローレスを見ならって、朝起きたらベッドメイキングをすることにしました。

ベッドメイキングをすると体を動かすことになるので、気持ちもリフレッシュされて心も整い、自然とポジティブなイメージがわいてきます。

筆者提供

ほんの少し先の未来のために、たった数分を投資する。

すると、毎日がとても穏やかに過ごせるようになり、結果的にお金も人間関係もすべてがうまく回るようになるのです。

「朝の儀式」は、日々の幸福度を高める。

私はマダム・フローレスの日常から、それを教わりました。

■いい習慣がいい人生をつくる

しかし、話はここで終わりません。

また別の日、マダム・フローレスから、「エミリー(彼女は私のことをこう呼びます)、あなた外から帰ってきてシャワーも浴びず、着替えもせずにベッドで寝るなんてこと、やってない? それでは朝のベッドメイキングが台無しよ」と言われたことがあります。心当たりがある私は、とっさに、「今日からやめます!」と返しました。

私の日頃のだらしなさを見透かされたようで、顔から火が出そうでした。

フローレスをはじめ、モナコの人たちの豊かな暮らしを見ていて感じることがあります。

それは、「人生は毎日の積み重ねでできている」という当たり前の事実をとても大切にしているということ。

ベッドを整える、瞑想をする、散歩をするといった「朝の儀式」を持っている人の人生は、上質で気品あふれるものになっていきます。

一方、時間ギリギリに起き、約束の時間に間に合うかどうか焦りながら家を出るような生活をしていると、どうでしょう。いずれどこかでほころびが出ます。

日々の幸福は、どこか遠くにあるものではなく、毎日の延長線上にしかありません。

それは、ビジネスや人間関係においても同じです。

習慣の力を高めていくことは成功への一歩。

みなさんは今日から、どんな習慣を取り入れますか?

「いい習慣の繰り返しが、いい人生を作る」

私の尊敬する人、マダム・フローレスの言葉です。

あなたの使う言葉が未来を作る

もう一つ、私がモナコで学んだ大切な習慣をお伝えしたいと思います。

エミチカ『結局、「手ぶらで生きる女」がうまくいく』(PHP研究所)
エミチカ『結局、「手ぶらで生きる女」がうまくいく』(PHP研究所)

それは、出会った人にポジティブな言葉を届けるということです。

私は以前、「あなたに出会えたことは私の喜びよ(It’s my pleasure to meet you.)」という言葉を、初対面のマダムに言われて感激したことがあります。

ポジティブなエネルギーを与える言葉とは、こういった言葉のことです。

「瞳がきれいだね」
「あなた、とってもシックね」
「そのスニーカー、すごく似合うわ」
「新しい髪形も素敵ね」
「あなたのあの手助け、とっても嬉しかったわ」

モナコの街を歩いていると、ポジティブな言葉のシャワーを浴びることができます。モナコにいるだけで、他者から無条件に肯定されている感覚が得られるのです。

話す言葉、聞く言葉、書く言葉など、日々使う言葉や触れる言葉が、あなたの思考を作ります。

思考は感情を生み、感情は行動を左右し、最終的に未来を形作っていく。そう考えると、言葉の大切さを改めて感じませんか?

----------

エミチカ 起業家プロデューサー、美容家
EMICHIKA Co.Ltd 代表取締役。三重県出身。モナコのパレスエリア(王宮前)で暮らす唯一の日本人。50歳のときに眼科医の夫が急逝し、2人の子どもを抱えながら2 億円の負債を抱える。51歳で美容ビジネスを立ち上げ、わずか5年で年商7億円企業に成長させる。しかし、その後大病を患い、生き方やビジネスの進め方の大転換を迫られる。その経験から、「古い価値観を手放して手ぶらになる生き方」にシフトし、本物の自由を手に入れる。2018年には、知り合いなし、コネなし、語学力なしの状態から、持ち前の行動力で次々とコネクションをつなぎ、「大富豪でなければ住めない」と言われ、世界中のセレブが集まる国・モナコで暮らし始める。また、「本物の幸せを見つければ人生は変わる」というアイデアをスピーチした海外TEDxは、2022年7月度の世界最高再生回数を記録(日本人女性初のランクイン)し、好評を博している。現在は、モナコのパレスエリアと日本を行き来しながら、多くの女性たちのプロデュースを手がけている。

----------

(起業家プロデューサー、美容家 エミチカ)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください