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情報商材で年商5000万円を稼ぐ女性が「この人を真似ればいい」と語った"有名芸能人の名前"

プレジデントオンライン / 2022年11月9日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/ismagilov

資産10億~20億円程度の「シン富裕層」と呼ばれる人たちが存在感を高めている。資産家向けの海外生活をサポートしているアエルワールドの大森健史社長は「特に目立つのは『ネット情報ビジネス』で成功した人たち。このうち投資関係の情報商材で年商5000万円を稼ぐ女性は、『オリエンタルラジオの中田敦彦さんが参考になる』と話していた。YouTubeチャンネルを時系列でみると、その試行錯誤がよくわかる」という――。(第2回)

※本稿は、大森健史『日本のシン富裕層 なぜ彼らは一代で巨万の富を築けたのか』(朝日新書)の一部を再編集したものです。

■「情報商材」で財を成すシン富裕層たち

さまざまなシン富裕層を見ていて、次世代の最強ビジネスをしているのは、やはり「ネット情報ビジネス型」の人たちだと思います。ひとりで稼ぐことのできるマイクロビジネスで、誰もがすぐに取り組めて、さまざまなコストも低いため、これからシン富裕層を目指したいという人にお勧めです。

ノウハウをまとめてインターネット上で販売する、「情報商材」で財を成したというシン富裕層も、ここ数年で増えました。情報商材の「ノウハウ」はピンキリですが、基本的には「狭くて深い専門的な知識」というよりも、「広く浅く、実践的で役立つ」ものが、不特定多数の人に好まれ、売れています。人によっては「そんなノウハウはくだらない」と思う人もいるわけですが、「ノウハウ」はここ数年で、確実に価値を持つようになったと感じています。

「YouTubeのやり方」や「暗号資産の投資術」など、ノウハウを求めている人がたくさんいるからこそ、そうした情報商材が売れているのです。

彼らを見ていて、私も今の仕事を情報商材にできないか、ということを考えたことはあります。「海外移住の手続きを、全部ノウハウとしてまとめて販売」という形です。

しかし、海外移住が可能な資産を持っている人自体が、日本国内で非常に限られてしまいます。しかも国ごと、法改正されるごとに、こと細かく解説していくとなると、準備の手間などを考えてもそれなりの値段になるでしょうし、結局いまの個別相談と、中身と価格はそれほど変わらないのではないかという結論に至りました。

■「ちょっと知りたい」ものを安価に提供する

そういう意味で情報商材は、顧客が多く見込める分野で汎用的なスキルやノウハウや情報を、半年~1年程度のアップデート頻度で行うことができるものが適しています。多くの人に「買ってみたい」「ちょっと知りたい」と思われるような内容で、安価に設定するなど、購入者が納得できるような適正な値付けをする必要があります。評判や口コミが悪いと次の集客に悪影響が出るためです。

片手間にやって大きく稼げるようなものではなさそうですが、一度SNSなどでハッシュタグをつけ、有料で出そうと思っている情報量の3分の1程度の内容でどのような反応を得られるかテストマーケティングを行うこともよいでしょう。

動画配信に関しても、「対面」や「マス向け」が重視されていたこれまでの時代の価値観をくつがえし、新たなビジネスチャンスを生んでいます。たとえば英語や体操などの習い事や、税理士などの士業は、いくら優秀で人気があったとしても、今までは対面で会うことのできる範囲でしか顧客を獲得できませんでした。それが動画配信を使えば、時間・地域を問わず何万人、何百万人もの人をターゲットに、自分の実力次第で瞬間的に顧客を集めることができるようになりました。

メイク動画を配信する女性
写真=iStock.com/fotostorm
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/fotostorm

スパチャやオンラインサロンなどの課金システムで、きちんと対価をもらうこともできるようになっています。また万人向けの内容ではなくても、コアなファンとオンラインで繋がれば、最終的にオフラインで直接対価を得ることも可能です。

情報ビジネスの人たちは、時代の波にうまく乗りながら、その波を自ら大きくコントロールしています。それができる人たちは、「シン富裕層」の中でも最強の人たちだと思うのです。

■ネットビジネスの成否を分ける「顔出し」の壁

本業は株式やFXなどの投資に関する情報商材ビジネスで、集客のために動画配信もしているという30代女性の、マレーシア移住のお手伝いをしたことがあります。彼女はメールマガジンやビジネス用のLINE「LINE for Business」、オンラインサロンなどを通して、お勧めのFXや株の銘柄の情報提供などをし、年商5000万円以上を稼いでいました。

そして「Facebookライブ」などの無料の動画配信を通して、有料会員と交流をしたり、ファンを増やしたりもしていました。特定の投資情報に関する話は有料会員限定で行い、無料のライブ動画はファンとの交流という位置づけでした。

話し上手で魅力的な女性だったこともあり、中高年の男性のファンがたくさんいました。配信中は「いつもお綺麗ですね」といったファンからの書き込みがたくさん来て、彼女が「ありがとう!」などと返事をしていました。

そんな彼女から、「顔出しで動画を配信するだけで、本業のお客様を増やせるんですよ。大森さんもやってみたほうがいいですよ」とアドバイスをもらったのです。

「社長のあなたが、一番存在感が強いんだから、これからはもっとあなたが表に出ていかないともったいないんですよ」と言われたのです。それをきっかけに、私も動画配信に挑戦することにしました。

■「中田敦彦のYouTube大学」から学べること

彼女から、「オリエンタルラジオの中田敦彦って知ってますよね? 彼が最初にあげた動画、観たことはありますか? 一番初めの動画から時系列で観ていったら、どうやって動画をつくればいいかがわかりますから」と言われたのです。そして観てみたところ、はっきり言って、初期の動画のクオリティはあまり高くありませんでした。

中田敦彦さんは、今でこそ「中田敦彦のYouTube大学」がチャンネル登録者数493万人(2022年11月現在)と、ユーチューバーとしても大人気です。しかし初期の動画は、外で歩きながら突然「じゃあ、今から、人とのプレゼン手法について話します」などとぼそぼそと話し、「じゃあ、今日は以上です」と唐突に終わるなど、視聴者を想定したつくりになっていないと感じました。

しかし順に観ていくと、徐々に変わっていきました。試しに趣向を変えてみて、視聴者の反応が良かったらそれを次回も取り入れるといった形で、どんどん良くなっていったのです。人気ユーチューバーも、みんな初めは試行錯誤をして取り組んできたんだなということが、手に取るようにわかったのです。

次第にいまや定番となった「中田敦彦のYouTube大学」の、授業形式の動画となり、テンションの高い話し方なども定番化して、今の形に落ち着いていったのです。

■動画配信を続けた結果、動画での集客が見込めるように

そうして中田敦彦さんの動画をひと通り観た後に、他の人気動画もどんどん見始めました。私は凝り性なタイプなので、やるからにはしっかりとやろうと思い、1日15時間から20時間ほど動画配信を観続ける生活を1年間続けました。

ワイヤレスイヤホンを片耳につけて、仕事中もオフの時間も、何をしているときもずっと動画配信を聞き続けたのです。すると動画配信のつくり方がわかってきました。動画配信のつくり方に詳しい人はたくさんいますが、動画配信をそれだけ長時間観たという人は、なかなかいないのではないでしょうか。そこで自分でも動画を撮り、編集し、「海外投資家ビザ・グリーンカード通信」というチャンネル名で配信を始めました。

最初はすべて自分でやっていて、1時間の動画を編集するのに、まとまった時間が取れなかったため完成まで2~3週間かかってしまっていました。データが重くてパソコンが固まってしまうため、動画編集可能な高性能のパソコンに買い替えたり、夜中まで編集作業をしたりしていましたが、これは僕の仕事ではないとあっさり諦め、その後は会社のスタッフに編集をお願いしています。

いざ動画を配信してみると、事前にさまざまな人から聞いていた通り、動画配信というコンテンツを持っていることはビジネスにおいて大きな強みになることがわかりました。海外移住の相談をされるお客様から、「いつも動画を観ています」と言われるようになったのです。

■「顔出し」を実践できる人は多くない

なお私の場合、「再生回数を増やすためにSEO対策をする」などの特別なことはせず、わかりやすい動画をつくることと、コツコツと動画の量を増やすことに専念しました。週1本つくって動画配信にアップするのが精いっぱいでしたが、それでも1年半ほど続けて、動画が50~60本ほどネット上に常時あるという状態にまでなると、動画を見て問い合わせをしてくれるお客様が増えたのです。

大森健史『日本のシン富裕層 なぜ彼らは一代で巨万の富を築けたのか』(朝日新書)
大森健史『日本のシン富裕層 なぜ彼らは一代で巨万の富を築けたのか』(朝日新書)

最近は海外移住のお問い合わせが多く、忙しくて動画を出せない週も増えてしまい、申し訳なく思っています。ただ、本業のビジネスにお客様を誘導するという、本来の目的は達成できたかなと思っています。

やはり、海外移住というその後の人生に関わる相談をするときに、「相談相手の顔の見えない会社」では不安であり、顔の見える会社のほうが安心感が出てくるということなのでしょう。

顔出しをしてインターネットで集客をしたほうがいいということは、多くのビジネスパーソンがわかっているでしょうが、実際にはそこまで行動できない人のほうがまだまだ多いのです。やり方もわからないし、メリットよりもリスクのほうを考えてしまうのでしょう。

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大森 健史(おおもり・けんじ)
アエルワールド・代表取締役
1975年生まれ。国際証券株式会社等を経て、現職。投資家・資産家向けの海外生活コンサルティングにも精通し、サポートを行う。

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(アエルワールド・代表取締役 大森 健史)

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