初心者でも信頼できるFPの探し方入門

プレジデントオンライン / 2012年6月7日 15時0分

プレジデントの家計特集などでアドバイスを行っている“お金のプロ”ファイナンシャル・プランナー(FP)。「自分も相談してみたい」と思ったとき、どうすれば信頼に足る人を探せるのだろうか。

FPに出会うだけなら難しくない。例えば銀行や証券会社の相談コーナーに行けばFP資格を持った担当者がにこやかに迎えてくれる。また、保険会社や不動産会社の営業員がFP資格を持っていることも珍しくない。実は、FPとして働く人のほとんどは、企業に所属して働く「企業系FP」なのだ。

企業系FPなら相談料は不要だし、商品知識はもちろん豊富。だが、最終的には自社の利益に結びつけることが彼らの仕事だ。だから、つきあい方も限定的に考えたほうがいい。家計や資産全般に関わる相談というより、商品比較や商品性についての質問など、ピンポイントで活用するのが効果的かもしれない。

一方、企業に属さず独立開業して活動しているのが「独立系FP」。中立的な立場からのアドバイスが得られる点で信頼感が高いといえる。プレジデントをはじめマスコミに登場するのも、こうした独立系FPが中心だ。

独立系FPへの相談は基本的に有料。料金体系は時間制、相談内容による定額制などさまざまだが、東京都内で時間制だと、1時間あたり5000~1万円程度のところが多いようだ。

決して安いとはいえない料金を払う以上、「相談してよかった」と思えるFPを選びたい。最も重要なポイントは「相談のスキル」だろう。金融や商品についての知識が豊富なことは当然だが、相談者ごとに異なるニーズをくみとって最適な提案をするには、やはり相談経験の積み重ねがものを言う。

また、得意分野は人によって違う。独立系FPには金融機関から転身した人が多いが、保険会社出身なら保険に強く、証券会社出身なら運用に強い傾向がある。相談したい内容によって、その分野に強い人を選ぶといい。

具体的な相談をするうえでは、自らの収入や支出、将来への希望といった個人的な情報を正直に伝える必要がある。信用できる人であることはもちろん、考え方に共感できて感覚の合う人でなければ、進んで話す気にはなれないだろう。し、周りに自分と似たような分野でFPに相談した経験があって、対応に満足している人がいれば、紹介してもらうといい。だが、「周囲にそんな人はいない」という人も多いだろう。その場合はマスコミに登場するFPに直接アプローチしてもいい。新聞・雑誌の記事や著書を読んで意見に共感できる人がいたら、ネットで検索してみよう。相談業務に力を入れている人なら連絡方法が見つかるはずだ。ただ、知名度の高いFPの中には個人相談を行っていない、もしくは相談業務経験が少ない人もいる。また、記事が面白いのと相談スキルが高いかどうかは別物、ということも頭に入れておこう。

ネット上には独立系FPのホームページがいくつもあるが、実績や料金のほか、自己紹介や仕事に対する考え方をよく読んで、納得できれば連絡をとってみるのもいい。ただし、中には「不要な商品を勧めて仲介手数料をとるのが目的ではないか?」と疑われるところもあるので十分な注意が必要だ。

お金に対する考え方は地域によっても大きく違う。地元の独立系FPを探すなら、日本FP協会のホームページのFP検索システムを利用する方法がある(http://www.jafp.or.jp/)。日本FP協会では各地域で定期的に無料相談会を行っているので、まずそこに参加して相性のいいFPを探すのもいいだろう。

ライフプランを相談するFPとは長くつきあうことが望ましい。複数のFPに問い合わせたり、短時間相談をしたうえで信頼できる人を選びたい。

(マネージャーナリスト 有山 典子)

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