LINEのポップアップテロで不倫自爆…"鉄壁の発覚防止策"が一瞬で崩壊した令和夫婦のエグすぎる修羅場3選
プレジデントオンライン / 2022年11月29日 11時15分
「妻にはバレていないから大丈夫」「夫は気づいていないから平気」――そんなふうに思い込んで不倫を続けているのは本人だけで、ある日突然パートナーに事実が露呈してしまうこともある。
かつては、「夫のスーツのポケットにキャバクラの名刺が入っていた」「妻の下着が派手になった」といったことが不倫のサインだった時代もあったが、令和の夫婦の”地獄のはじまり”の瞬間はもう少し多様化している。
実際に、今どきの夫婦の不倫が発覚したエピソードにはこんなケースがある。
■【CASE1】インスタの「におわせ」でハメられた不倫夫
「たしかに『妻とはうまくいっていないから、そのうち別れることになると思う』とは、何度か言ったと思います。でも、まさかそこまで本気で思い詰めていたとは想像していなかったですね」と嘆くN樹さん(41歳)。
フットサル仲間だった6歳年下で独身のR帆さんと不倫関係になって半年。
「若くてかわいい子とまた恋愛ができるなんてうれしくて、まわりにはしっかり隠せていたつもりでも、どこか浮足立っていたのかもしれません」
半年前、フットサルの試合の後の打ち上げで飲みに行った時、話が盛り上がった流れではじめてN樹さんがラブホテルに誘った時、R帆さんは「奥さんと私、どっちがタイプ?」と聞いてきたという。
「もちろんオレは、後先考えず『R帆ちゃんに決まってるじゃん、わかるでしょ?』と強引に口説いてしまいました。妻は1年前に生まれた子どもの世話で毎日疲れていて、ほとんどオレのことなんて構ってくれなくなったこともあり、その時をきっかけにR帆ちゃんにどんどん夢中になっていきました」
■モザイクをかけた自分の顔写真がインスタにアップされ
N樹さんの久しぶりの恋愛へのテンションの高さはR帆さんも同じだったものの、違っているのは将来への思いだったという。
「独身のR帆ちゃんは35歳。『早く結婚もしたいし、N樹くんとの子どももほしい。いつ奥さんと別れてくれるの?』と、会うたびに離婚に対して圧をかけてくるようになった。R帆ちゃんとこのまま付き合っていたいけれど、子どもはかわいいので離婚はできないな、というのがオレの本音でした」
N樹さんがなかなか離婚の話を進めないことにR帆さんはイラ立ちはじめ、せっかく会ってもけんかをすることが増えていったある日のこと。いつものようにN樹さんが帰宅すると、育児で疲労しきった姿の妻が待っていた。そして、「はい、これ。慰謝料と養育費をしっかりもらえるなら、あんたなんかと別れてもいいから」と離婚届を差し出されたという。
妻が夫の不倫を知ったのは、育児の合間の唯一の気分転換に眺めていたインスタグラムだったとのこと。もともとフットサル仲間とも親しくしていた妻は、チームのメンバーとはSNS上でつながっていた。そこでたびたびアップされるフットサルの写真に、必ずといっていいほどの確率で夫のピッタリ横に映っている女性がいることに気がついたのだという。そこからたどっていったところ、割と簡単にR帆さんのインスタにたどりついた妻が見つけたのは「におわせ」の投稿の数々だったのだ。
![SNSの各種アイコン](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/d/6/1200wm/img_d62628c5dddd5b42339d14fb18402f7f291639.jpg)
妻に言われて、はじめてR帆さんのインスタを見たN樹さんは、驚きで言葉を失った。
「ホテルでセックスをした後、オレがうたた寝をしていた時に撮ったと思われる写真がたくさんアップされていたのは衝撃でした。さすがに顔にはモザイクがかかっていたものの、ホクロや傷の位置で完全にオレだとわかるものばかり。自分にまったく心当たりがないことも、『今日プロポーズされました』『赤ちゃんがほしいと話しています』などとデタラメな投稿されていることにも、ただただゾッとしました」
その晩は、朝まで修羅場が続いたものの決着はつかず、後日あらためて夫婦二人の両親とR帆さんを交えて話し合いをすることをN樹さんは約束させられたのだった。
■【CASE2】ドッキリにひっかかってカミングアウトをした不倫妻
「ドッキリにひっかかった妻の顔が見たくて企画したのに、まさか自分がドッキリする側になるなんて思いもしなかったです。まったく笑えない展開に、今はどうしたらいいかわからない……」と落ち込むK也さん(34歳)。
結婚7年目で子どもは二人。妻のJ乃さん(32歳)は昨年育休を終えて復職し、もともと外で働くことが好きだったこともあり、毎日楽しそうに出勤していたという。
K也さんとJ乃さんは大のお笑い好きで、結婚前のデートではお笑いライブにも足を運んでいたとのこと。
「テレビのお笑い番組もいろいろ観ている。以前、たまたま仕事のシフトの関係でJ乃が見逃した番組で、そこで芸人さんがコンビの相方にドッキリを仕掛ける企画があった。それは、『何か自分に言わなきゃいけないことがあるだろう?』とカマをかける発言で誘導して、相手の隠し事や言わなくてもいい余計なことをカミングアウトさせる、という内容でした。その番組がとても面白かったので、同じことをJ乃にしようと思ったのが事の発端だったんです……」
K也さん発のドッキリを決行しようと計画したのは、二人の結婚記念日。
「自分のイメージでは、『えっ、なになに? ちょっと意味がわからないんだけど……』と妻を困惑させておきながら、サプライズで花束とピアスのプレゼントを渡して『愛してる』って言わせたいと考えていた」と話すK也さん。
結婚記念日には、実家に子どもを預けて二人で思い出のお店に食事をしに行くのが恒例行事となっていたK也さん夫婦。計画どおり、その日に仕事から帰ってきたJ乃さんに向かって、先に帰宅していたK也さんが「食事に行く前に大事な話がある」と真顔で言い、「何か僕に言わなきゃいけないことがあるんじゃないの?」と続けた。
すると、突然J乃さんが号泣しはじめたのだった。驚いたK也さんに対し、しゃくりあげながらJ乃さんの口から出たのは「ごめんなさい。もう隠しておけないことはわかっていたの。いつか自分から話さなければ、とも。じつはK也との結婚前に別れたはずだった上司と、ずっと不倫を続けていたの。でも、今度こそ、ちゃんと別れるから許してください」という、K也さんの想像をはるかに超えたカミングアウトだった。
不倫期間は10年近くに及び、2度の妊娠・出産の前後も情事は続いていたことが発覚しただけに、いつもは温厚なK也さんもさすがに怒り心頭。その場で妻の不倫相手の上司に電話をかけようとしたところ、J乃さんが「あの人は悪くないの。『別れたくない』っていつも言うのは私のほうなの」と、追い打ちをかける告白が、さらにK也さんを深く傷つけたのだった。
![深刻な話し合いをしてる男女カップル](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/6/8/1200wm/img_6817c6f100c09eb416ff219ea491d042456532.jpg)
■【CASE3】LINEの「ポップアップテロ」でバレた不倫愛
「それまで韓流ドラマは妻に付き合ってよく観ていましたが、まさか自分がドロドロの不倫系の韓流ドラマのような場面に遭遇するとは。まったく想像もしていなかっただけに不覚でした」と語るのはM郎さん(37歳)。
M郎さんは、同じ職場で働く4歳年下のY香さんとの不倫関係が2年以上続いていた。
「Y香と会うのは平日の昼間の2~3時間と決めていました。向こうも結婚していることもあり、泊まりは一度もナシ。LINEでは毎日のように仕事の合間を見てかなり過激なやりとりをして楽しんでいたものの、毎日の帰宅時にはそれらを消していたし、帰宅後はお互いにLINEを送り合う習慣はなかったので、妻に不倫のことがバレるはずはないと思っていました」
M郎さんによれば、結婚9年目を迎える同じ年の妻との関係は、取り立ててよくもないが、日常生活でぶつかるようなこともない。子どももいないまま、いつのまにかセックスレスになっていたものの、とくにそのことで不満をぶつけられたこともなかったそうだ。
慎重に不倫を続けていたはずのM郎さんが窮地に立たされたのは、久しぶりに有休を使って夫婦で一泊旅行をすることになった時のことだった。
「前の晩、『明日はここに行って、これを食べよう』みたいな話をしていて、妻が『じゃあお店の情報を送るね』とLINEを送ってきたんです。ちょうどそのタイミングで冷蔵庫にビールを取りに行っていたこともあり、自分のスマホはテーブルに置きっぱなし。ただ、自宅にいる時間帯は用心してポップアップ表示をオフにしていることもあって、妻からLINEが来てもスマホは反応しないままでした。それを見た妻が、『届いてなくない?』と不思議がるので、『どうしたんだろう?』とトボけたフリをして慌てて解除。『あー、来た来た』と取り繕いましたが、それが修羅場を起こすことになろうとは……」
翌朝、車で旅行に出かけた夫婦は「バージョンアップしていないカーナビはアテにならないから」とM郎さんのスマホのマップを頼りにドライブしていたところ、事件は起きた。
妻が手にしていたM郎さんのスマホの画面に新しいメッセージが届き、前夜ふたたびオフモードにし忘れていたために、そのままポップアップ表示されてしまったのだった。
![互いにスマホの画面を見せ合い話し合いをする男女カップル](https://president.ismcdn.jp/mwimgs/0/5/1200wm/img_05c4708ebc2ef1dbb7379d2a3bd91067490404.jpg)
「『Y香』という送信主の名前とともに『明日の午後、いつものホテルで会えそう? この前みたいに激しく抱いてほしいの』というストレートすぎるメッセージが丸見えになり、一瞬にして妻も自分も固まった。まさにポップアップテロとしかいいようがありません」
もちろん旅行は即キャンセル。帰宅後はこれまでの不倫関係を洗いざらい白状させられたM郎さん。相手のY香さんも呼び出され、三人で大変な修羅場になったという。
※
SNSがコミュニケーションの主流になり、エンターテインメントのバリエーションも増えた今、パートナーの不倫の発覚の原因も多様性を帯びている印象を受ける。ただ、昔も今も変わらないのは、不倫は多くの人を傷つける行為であるということだ。当事者だけでなく、親や子ども、友だちや職場の同僚までも巻き込んで不快な気持ちにさせるのは間違いない。後悔しないためにも、慎んだほうが得策なのは言うまでもないだろう。
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夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー
夫婦問題研究家、パートナーシップアドバイザー、NPO日本家族問題相談連盟理事長。立命館大学産業社会学部卒業、立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科修了。自らの離婚経験を生かし、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。これまでに32年間、38000件以上の相談を受け、2200人以上の離婚カウンセラーを創出『離婚カウンセラーになる方法』(ごきげんビジネス出版)。近著は夫婦の修復のヒントとなる『夫婦がベストパートナーに変わる77の魔法』(サンマーク出版)。著書多数。
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(夫婦問題研究家・パートナーシップアドバイザー 岡野 あつこ)
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