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カネはただの紙切れと思え…9300万円馬券を当てたお笑い芸人が「負け組卒業」に必要と考える3つのルール

プレジデントオンライン / 2022年12月6日 15時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/ppart

ギャンブルで勝つにはどうすればいいのか。競馬で9300万円を的中させたことのあるお笑いトリオ「インスタントジョンソン」のじゃいさんは「ギャンブルには避けられない負けもある。負けることに慣れなければ、最終的に勝つことはできない」という――。

※本稿は、じゃい『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■勝つためには負けに慣れる

●ルール1:負けることに慣れる

「負けることに慣れたらダメでしょ!」。おそらく、そう思われる方も多いと思います。

ここで僕がお伝えしたいのは、あくまで勝つために、負けに慣れるということです。肉を切らせて骨を断つのです。

将棋のプロ棋士は、相手に飛車をタダで取らせて王を捕らえます。ギャンブルに負けて悔しがっている人を将棋で例えると、歩を取られて悔しがっているのと同じです。目の前の出来事で、一喜一憂しすぎている人が多いのです。

麻雀でも、振り込みを恐れて負けている人が多いです。麻雀プロでも意外といますが、リスクを背負えない人で勝っている人を僕は知りません。目先の勝ち負けではなく、もっと大きな枠で考えないといけません。

大谷翔平選手の三振は負けでしょうか?

藤井聡太竜王も2割は負けます。

競馬でも、未来からやってきた人でない限り、全レース当てることは不可能です。

ポーカーでも、1戦単位の勝ち負けにとらわれていては、最終的な勝ちは望めません。ときにはリスクを背負った決断や、相手の癖を読むための必要な負けもあります。元プロボクサーで5階級制覇の王者フロイド・メイウェザーも、1ラウンド目は、相手に打たれてでも癖を読みにいきます。

■負けにも「いい負け」「悪い負け」がある

麻雀でも、ミスをしてしまったときの負けと、正着を打ったときの負けでは意味合いが全く違います。ですが、多くの人はその違いに気づいていません。

麻雀には、いい振り込みと悪い振り込みがあります。8000点の放銃でも、内容次第では仕方がないこともあります。

ですが、いい放銃でも悪い放銃でも「わー! やっちまった!」「あのとき、そうしなければよかった」と考えてしまう人が多いのです。

つまり、放銃=ミスだと思っている人がほとんどなのです。そして、自分の選択を後悔し、メンタルがブレてしまい、プレイスタイルが崩れてしまいます。

負けの中にも、いい負けと悪い負けがあります。それを理解することが必要なのです。

もちろん正着かミスかの判断は非常に難しいので、一朝一夕でできるものではありません。しかし、鍛錬を積み重ねれば、正着なのか、ミスなのか理解できるようになります。必要なリスクだったのか、無謀なチャレンジだったのか、肌感覚で分かるようになるでしょう。

それを習得するためには、長い目で見たときの勝ちがあることを理解し、負けに慣れるメンタルコントロールが必要です。

負けを知らない人は、真の勝者にはなれないのです。

カジノでカードを配るイメージ
写真=iStock.com/P_Wei
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/P_Wei

■カネは「ただの紙切れ」と考える

●ルール2:お金に執着しない

ギャンブルにお金は必要不可欠なものです。

漫画『カイジ』では「お金は命よりも重い」というセリフもあり、お金は人生においても、なくてはならないものです。

では、ギャンブルでお金に執着しないとはどういうことでしょう?

先ほどの項で「相手に飛車をタダで取らせて王を捕らえる」とお話ししたのと同じように、ギャンブルでのお金は将棋の駒と同じように考えることが大切です。勝ち負けが決まるまでは、お金はただの紙切れだと考えるべきなのです。ポーカーで、お金に執着していたら、自分の役が弱いときにブラフ(自分のハンド〔役〕が、相手のものよりも強いと信じ込ませるためのハッタリ)なんてできないでしょう。

手札がブタ(ハイカード。役がないこと)で相手にフォールド(勝利権を捨ててそのゲームからオリること)させるためには、相手のメンタルを追い込む必要があります。

つまり、相手にベットに参加するリスクを感じさせる必要があります。そのためには、大きなチップ、いわゆる大きい賭け金での駆け引きが求められます。

そのときに、「負けたらもったいないからリスクが取れない」などと賭け金に合わせて戦い方を変えていたら、相手に作戦が読まれてしまいます。

■「目先の損得」で自分を曲げてはいけない

パチンコでも、2万円負けている人で、「このままだと2万円損してしまう!」「なんとか取り返さなくては大変なことになる!」という人がいます。

ですが、その日に負けた2万円に執着してしまうがゆえに、冷静な判断ができず、結果的にもっと大変な結末が待っているケースがほとんどです。

競馬でも、お金を失うのが怖くて、自分の予想を捨てて競馬新聞の予想に乗っかったり、人気馬ばかりに賭けたりしてしまうのも典型的な例でしょう。

また、当たったときは「もっと賭けておけばよかった!」、負けたときは「賭けすぎたぁ!」というのも本当に意味のない発言です。

気休めにお金の不安や後悔を吐き出すくらいならいいですが、僕は、お金はお金を生むための道具だと思っています。ビジネスでも、成功するために投資したりするでしょう。それと同じことです。

大切なのは、お金を生むための計算や戦略がしっかりとあることです。お金に執着すると、目先の損得でメンタルをやられてしまい、ギャンブルが長続きしません。敗者へまっしぐらです。

もちろん、お金は大事なものです。

しかし、ギャンブルにおいては、お金にメンタルを振り回されるのが一番よくないのです。

お金に負けない強い心を持ちましょう。

■「下には下がいる」と思えば気持ちも楽になる

●ルール3:状況が悪いときは下を見る、いいときは上を見る

ポジティブとネガティブの感情は、メンタルコントロールをする上でつきものです。

「失敗したら終わりだ」と思うのと、「失敗したらまた挑戦すればいい」と思うのでは、心の余裕が違うのが分かると思います。

同じことをする、同じことが身に起こったとしても、それをどう解釈するかで、心の持ち方、とらえ方が人によって全然違うのです。

では、「状況が悪いときは下を見る」というのはどういうことか?

例えば、自分が最悪な状態だとして、もっと最悪な状態の人がいると思えれば、ちょっとは気持ちがラクになるでしょう。

ツイてないときや、追い込まれているときに、ギャンブルは負けやすくなります。そうなると、ますます焦りが生まれ、負けのスパイラルに陥ってしまいます。

そのときはもっと最悪な状況と比較して、「それよりはマシ」だと思えれば、メンタルを落ち着かせることができます。

■勝ち負けにとらわれすぎてはいけない

逆も同じです。自分がいい状態のときは慢心を生みます。そこで満足したり、驕ったりするのではなく、もっと上がある、自分より優秀な人がいると思うことが大切なのです。

そうすることで油断がなくなり、さらなる高みを目指して、自分のスキルを上げることができるでしょう。

これらの考え方は、ギャンブルだけでなく人生においても役立ちます。

僕にも、不幸なことがたくさん起こります。そのときは、この言葉に立ち返って、気持ちをラクにするようにしています。人生なんてたかが100年くらいで、生きているだけで幸せなことです。

じゃい『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)
じゃい『稼ぐメンタル ギャンブルで勝ち続ける「ブレない」心の作り方』(KADOKAWA)

苦境に立ったときこそラクに考えましょう。目先のギャンブルの勝ち負けにとらわれすぎる必要はないのです。

スチャダラパーというラップグループの歌で「ついてる男」という曲があります。1番と2番で全く同じことが起こるのですが、とらえ方によって1番は不幸、2番はラッキーというとらえ方をしている歌です。

例えば、デートに行く途中でうんこを踏んでしまうのですが、1番は「ツイてない」と受け止め、2番は「運がついたってこと、ラッキー」と前向きに解釈します。

非常に面白い歌なので、ぜひ一度聴いてみてはいかがでしょうか?

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じゃい お笑い芸人
1972年、神奈川県生まれ。「おつかれちゃーん」でお馴染みのお笑いトリオ「インスタントジョンソン」のボケ。2009年にはギャンブルで貯めた5000万円でマンションを購入。また、WIN5で2022年8月に9370万円、2014年に4432万円、2012年に3775万円、トリプル馬単を2020年に6410万円的中させている。現在は、チャンネル登録者数17万人を超えるYouTubeチャンネル「じゃいちゅ~ぶ」や、ニコニコチャンネル「じゃいチューブ(笑)」で競馬や麻雀などを中心に発信している。著書に、『勝ち方がわかる 馬券の教科書』(池田書店)、『勝てる馬券の買い方』『図解 博才が必ず身に付くギャンブルのセオリー 最強ギャンブラー芸人じゃいばかりがなぜ儲かるのか?』(ともに、ガイドワークス)などがある。

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(お笑い芸人 じゃい)

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