定期試験時に売上3倍…東大生が糖分補給のために食べている｢チョコ･ラムネ･グミの商品名｣

写真＝『プレジデンFamily2022年秋号』より

東京大学の学生はどんな文具を愛用し、講義後にどんなおやつを食べているのか。「プレジデントFamily」編集部が、東大生協駒場統括兼購買部の責任者に聞くと、売上1位は、文具が「生物実験用紙」、おやつが「濃厚チョコブラウニー／ブルボン」だった――。（後編／全2回）

※本稿は、『プレジデンFamily2022年秋号』の一部を再編集したものです。価格などは9月の雑誌発売時のもの。

■頭を使う東大生が買い求める糖分補給の商品名

東京大学の駒場キャンパス内にある消費生活協同組合（東大生協）。プレジデントファミリー編集部が書籍売り場（書籍ランキングは前編参照）の次に向かったのは、お菓子や文具、お土産の売り場だ。それぞれの売れ筋について駒場統括兼購買部店長の杉田豊さんに尋ねてみた。

【お菓子ランキング】※集計期間：2021/7～2022/6
1   濃厚チョコブラウニー
2   ブラックサンダー
3   1本満足バープロテインチョコ
4   濃厚チョコブラウニーリッチミルク
5   大粒ラムネ
6   1本満足バープロテインストロベリー
7   ブラックサンダープリティスタイル パウチ
8   大學チョコサンドクッキー
9   タフグミ
10   ブラックサンダープリティスタイルカカオ72％ パウチ

「頭を使うと糖分を欲するのか、お菓子の一番人気はチョコブラウニーやブラックサンダーなどのチョコレート。ラムネやグミも集中力がアップするからと試験期は、売り上げがふだんの2、3倍になります。勉強の合間に口に入れたり、持ち運んだりできることから個包装やチャック付きが人気です」

そのほか、近年は“プロテイン入り”や“低糖質”など、体を気遣うラインナップの利用も伸びているそうだ。

■ノートやルーズリーフ…手書き文化が残っている

文具は、定番商品が人気。売上1位は、生物実験用紙と少々マニアック。

【文具ランキング】※集計期間：2021/7～2022/6
1   生物実験用紙 10枚
2   セクションペーパー GP-S25N
3   キャンパスルーズリーフ（さらさら書ける）
4   セクションペーパー SP-35BN
5   セクションペーパー SP-25N
6   キャンパスノート6号・中横罫・60枚
7   UTokyo大學ノート
8   UTokyo満点消しゴム
9   キャンパスノート6号・中横罫・30枚
10   UTokyo東大ブルー鉛筆

『プレジデントFamily2022年秋号』（プレジデント社）

「生物実験用紙は、実験ノートに貼って提出するために必要なもの。東大には手書き文化が残っていて、ノートやルーズリーフはずっと売れています。とはいえデジタル文具でノートをとる学生さんも増えているので、今はノート派、ルーズリーフ派、デジタル派と3分割されていますね」

東大生協ではUTokyoマークの入ったお土産品も充実。

「入学や卒業、帰省のタイミングで、お土産として買われることが多いようです。ノートや筆記具は、学生さんが家庭教師先の子にあげることも多いようですね」

写真＝『プレジデンFamily2022年秋号』より

東大に行ったら、ぜひUTokyo土産を買って帰りたい！

以下、商品の紹介をしよう。

■東大生が脳が疲れたら買うお菓子、信頼を寄せる文具

●お菓子

濃厚チョコブラウニー／ブルボン

「脳が疲れると糖分を求めるようですね。持ち歩きやすく、勉強の合間にさっと食べられる個包装タイプが人気」（杉田さん、以下同）

大粒ラムネ／森永製菓

ブドウ糖を90％配合した大粒タイプ。「『脳が疲れたらブドウ糖』という言説は学生の間でも知れ渡っていて、試験期には特に利用が多いです」

タフグミ／カバヤ食品

かみごたえのあるハードグミ。「かむことは脳に刺激を与えるので、試験期など集中力を高めたいときに売れます」

写真＝『プレジデンFamily2022年秋号』より

●文具

生物実験用紙 10枚／東京大学消費生活協同組合

授業で使用する、トレーシングペーパーのような薄い専用用紙。「手書き文化をあらわす象徴的なアイテムです」

キャンパスノート　6号（セミB5）・中横罫・60枚／コクヨ

通常よりも多い60枚。「枚数があって、実験用として提出しやすいという点で、このノートはずっと売れ続けています」

キャンパスルーズリーフ（さらさら書ける）B5・100枚入り・ドット入り罫線／コクヨ

軽く書けるタイプ。「ノートをたくさん持ち歩かなくてもいいのが利点。これは書きやすさ＆ドット入りで安定人気」

写真＝『プレジデンFamily2022年秋号』より

■東京大学「UTokyo」マーク入りがお土産人気

●東大生協で人気のお土産

お菓子から文具まで豊富なラインナップ。東京大学の英文略称のシンボル「UTokyo」マークの入ったグッズも東大生協で手に入れることができます。

写真＝『プレジデンFamily2022年秋号』より

大學チョコサンドクッキー　東京大学消費生活協同組合／621円

チョコレートクリームをラングドシャ・クッキーではさんだチョコサンドクッキー。スイート、ミルク、コーヒーの3種類が入っている。「かわいらしいパッケージと手ごろな価格帯で人気。保護者の方や学生さんが、お土産としてまとめて買っていかれます。『大學プティゴーフル』も人気です」（杉田さん、以下同）

UTokyo満点消しゴム　東京大学消費生活協同組合／550円

黒と赤と表裏でカバーの色が異なる消しゴム。「“満点！の消しごこち”というキャッチフレーズが受けて、受験生へのお土産に人気です。ちょっと硬めで、消しやすく、消しくずがまとまるのがメリット。白い消しゴムは使っているうちに汚れが気になってきますが、これは黒いので汚れが気になりません」

UTokyo大學ノート　東京大学消費生活協同組合／462円

UTokyoボールペン　東京大学消費生活協同組合／140円

“東京大學”という文字の入ったノートと“UTokyo”マークの入ったボールペン。「このノートは学生さんも利用しています。ボールペンは安価で書きやすいので暗記用に。思い出としてはもちろん、モチベーションを高めるためにも利用されているようです」

ナブラ演算子ゲーム　ナブラ演算子ゲーム製作委員会／1320円

有機大富豪　EXPlayin／2200円

現役東大生が考案し、東大生協で委託販売されているカードゲーム。「楽しみながら大学受験レベルの数学に親しめるのが『ナブラ演算子ゲーム』。『有機大富豪』は、化合物をつくるときの式をカードゲームで覚えられるしくみ。受験生も在校生も買って、楽しんでいるようです」

（プレジデントFamily編集部）