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巨大フォロワー沸騰…「現役医学部生で準ミスに輝いたインフルエンサー」の超多忙な24時間の中身

プレジデントオンライン / 2022年12月8日 11時15分

ダンス動画を自撮り中。出典=『医学部進学大百科 2023完全保存版』(プレジデントムック)

TikTokやYouTubeなどで大人気の“現役医学部生インフルエンサー”がいる。数十万人のフォロワーがいる広島大学医学部4年生の宇江美沙希(うえ・みさき)さん。「2021ミス・ジャパン」コンテストでは準グランプリに輝き、医学部の授業の傍ら、地方創生や町おこし、子宮頸(けい)がんワクチン接種啓発などの活動もしている――。

※本稿は、『医学部進学大百科 2023完全保存版』(プレジデントムック)の一部を再編集したものです。

■準ミスの“現役医学部生インフルエンサー”が大人気

「2021ミス・ジャパン」コンテストで準グランプリ。TikTokやYouTubeなどで“現役医学部生インフルエンサー”としても総フォロワー数十万人超の人気を誇る宇江美沙希(うえ・みさき)さん。

ネット上では「西日本医学部女子四天王」や「医学部七大美女」の一人ともいわれる彼女だが、幼少期はちょっと変わった女の子だったという。

「水族館と魚が大好きで、趣味は食べた魚の耳石集め(笑)。耳石は魚の頭蓋骨の中にあるのですが、魚ごとに形が違って面白いんです。憧れの人はもちろん、さかなクン。将来は理系トップの東大に行って、私は“さかなチャン”になるんだと、高1まで本気で思っていました」

だが、本格的に進路を考える高校2年生になると、“さかなチャン”でいいのかと迷いも。

「実は、子供の頃、お世話になっていた小児科の女医さんに憧れていたんです。本当に優しくて、カッコ良くて、あんな人になりたいなと思っていました。さかなチャンかお医者さんか、悩んだ末に医学部を目指すことにしたのです」

一度決めると目標に向かって突っ走る性格らしく、それからは医学部を目指して猛勉強を開始した。

「私、猫背で姿勢が悪いので、勉強しているとすごく肩が凝るんです。父にロイヒつぼ膏(こう)という貼り薬を教えてもらって、シップの臭いをぷんぷんさせて勉強していました(笑)」

それでも医学部のハードルは高く、現役のときは鳥取大学医学部を受験するも失敗。そこから「1日12時間、毎日塾に籠もる」という浪人生活に耐え抜き、広島大学医学部に合格する。

■忙しい授業の合間を縫って毎日毎日動画をアップ

と、ここまではよくある医学部受験生の物語だが、宇江さんが変貌を遂げていくきっかけになったのは、母親の何げない一言だったという。

「大学2年生の冬休み、岡山の実家に帰っていたとき、母がこんなことを言ったんです。『若いうちにやれることは何でもやっておいたほうがいいわね。私もミスコンにでも挑戦しておけばよかった』。この一言を聞いたとき、ならば私も今のうちに、と。大みそかの夜でした」

さっそくネットで「ミスコン」を検索すると、「2021ミス・ジャパン」の締め切りがまさにその日。大慌てで資料を作って応募すると、書類審査に合格。その後もとんとん拍子で広島県の代表になり、9月のコンテスト本選出場が決まる。こうなるとがぜんエンジンがかかるのが宇江さんの性格だ。

宇江美沙希さん
宇江美沙希さん 出典=『医学部進学大百科 2023完全保存版』(プレジデントムック)

「ミスコンには武器がいると思い、21年6月からTikTokを始めました。医学部生であることを活かすため、白衣を着て踊ったり、医学の知識や“医学部あるある”をテロップで流したり。でも、踊りも苦手だったし、動画編集も初めてだったので、最初の頃は10秒の動画を1本作るのに2時間くらいかかっていました」

医学部の仲間たちの力も借りながら、忙しい授業の合間を縫って毎日毎日動画をアップした。調べてみると一番バズる時間帯が午後5〜7時の間。この時間に投稿できるよう、1日のスケジュールを調整した。

「テーマを決めるのが大変でした。SNSで話題になっているトレンドを探して、それを医学部風にアレンジして。流行っている曲を見つけて、振り付けを覚えて……。見ている人が飽きないよう、10秒の中に情報を目いっぱい詰め込みました。もちろん大学の授業もあったので、『私、何やっているんだろう』と思ったときも(笑)」

しかし、苦労のかいがあって3カ月後にはフォロワー数が3万人を突破。そして、この頃になるとミスコンの準備も忙しくなってきた。

「15cmのヒールを履いてのウオーキング、スピーチや質疑応答の練習など、専門の講師のもとに通って練習しました。姿勢が悪いので、特にウオーキングは家でもずいぶん練習しました。大きな鏡も買って。足が毎日筋肉痛でした(笑)」

■1~4年生まで自分の写真を並べた動画は330万回再生

こうした努力が宇江さんの外面も内面も磨いていく。

「私の動画で一番バズったのは、地味な大学入学時から4年生まで、だんだんあか抜けていく自分の写真を並べただけのもの(笑)。330万回再生でした」

『医学部進学大百科 2023完全保存版』(プレジデントムック)
『医学部進学大百科 2023完全保存版』(プレジデントムック)

どんどん変わっていく彼女の姿は大いに人目を引いたようだ。

「正直、勉強との両立は本当にきつかったです。それでも“やり切りたい!”という気持ちが強かった。負けず嫌いなんです、私」

そして東京の本選では見事、準グランプリの地位を勝ち取ったのだ。

「本当に参加してよかったです。私は自己肯定感が低くて、周囲と自分を比べがちなところがありましたが、自信が持てるようになりました。また、医学部にいるだけでは知り合えない人たちと出会えたことは宝物です。活動の幅も広がりましたね。サンフレッチェ広島のグッズをプロデュースしたり、充実した毎日を送っています!」

インフルエンサーとしての活動も順調で、地方創生や町おこしの分野でも活躍。また、「みんパピ!」という団体と協力して、SNSを通して子宮頸(けい)がんワクチン接種を啓発する活動もしている。

とはいえ、いまだに大学内では「すっぴんで、ほぼパジャマ姿」のまま闊歩(かっぽ)しているというから、魚の耳石を集めていた頃のちょっと変わった性格の原形は失っていないようだ。

【最も忙しかった1日】
大学3年生の頃
8:00 起床、朝食など
8:40 授業
(隙間時間に動画のネタをリサーチ)
16:00 帰宅後、動画の動きの確認、音楽選び、撮影、編集、アップ
19:00 学校に戻って、友達と夕食
20:00 勉強
26:00 就寝

(プレジデントFamily編集部)

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