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「人生の喜びに何ひとつ気づかない」明けても暮れてもブーブー不平不満の人が一生うだつの上がらない必然

プレジデントオンライン / 2022年12月8日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/maruco

「自分は○○を持っていない、○○に恵まれていない」。人はそんな欠乏意識を抱きがちだ。カナダ出身で岡山県在住の著述家、スコット・アランさんは「ネガティブ思考にとらわれやすい人は、ふだん得ている恩恵に気づいてない。それは感謝の心が足りないからです」という――。

※本稿は、スコット・アラン(著)、弓場隆(訳)『GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

■欠乏意識を克服する方法

たとえお金がなくても、私は感謝をささげたい。朝は日の出を見て喜び、夜は月を見て楽しむことができるのだから。
アーヴィン・バーリン(ロシア生まれのアメリカの作詞・作曲家)

欠乏意識にさいなまれているかぎり、豊かさを引き寄せることはできない。その結果、精神的にも経済的にも満たされない日々を送ることになる。

感謝の心を持っている人たちの仲間入りをするためには、欠乏意識を克服しなければならない。欠乏意識の特徴を理解すれば、自分がその悪影響を受けているかどうかがわかる。

■欠乏意識の7つの特徴

欠乏意識の特徴を指摘するだけでなく、それを豊かさ意識と比較しながら、どのような影響をおよぼすかを説明しよう。適切な選択をするうえで参考にしてほしい。

1 小さく考えがちになる

悲しいことだが、欠乏意識は思考力を低下させる。思考がネガティブな状態にとどまり、大きな夢を持つのが怖くなって小さく考えがちになる。「自分には能力がないので、夢を実現するなんて無理だ」と思い込んでいるからだ。

一方、豊かさ意識は勇気の原動力となり、大きな夢を持つことを恐れなくなる。その結果、「やる気を出して頑張れば、どんな夢でもかなう」と確信し、思い切って行動することができる。

■欠乏意識を持っていると人生の素晴らしさに気づかない

2 ないものに意識を向けてしまう

欠乏意識はビジョンを狭めるので、自分の人生にないものに意識を向けてしまう。たとえば、あなたは贅沢な休暇を過ごせないことに不満を抱いているかもしれないが、温かい友情に恵まれていることや読み書きができること、日の出とともに起きることといった、人生の他の喜びに気づいていない。

3 悲観的な人生観に陥りやすい

欠乏意識を持っていると、人生の素晴らしさに気づかず、チャンスを逃したことや失敗したことについて後悔の念にかられ、何をしてもうまくいかないと思い悩むことになる。その結果、いつまでたってもうだつが上がらない状態が続き、人生を祝福するどころか、明けても暮れても不平ばかり言ってしまう。

体育座りで不満そうなサラリーマン
写真=iStock.com/NicolasMcComber
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/NicolasMcComber

一方、感謝の心をはぐくむと、人生に対して楽観的になることができる。ネガティブな経験から学んで成長を遂げ、すべての瞬間を最大限に生かして幸福と成功の階段を徐々に昇っていくことができる。

4 変化を恐れがちになる

変化を起こすのは怖いかもしれないが、欠乏意識にさいなまれていると、変化を恐れるあまり身動きがとれなくなる。変化を乗り越える自信がないので、過酷な世の中で生き残れないと思い込んでしまう。

一方、豊かさ意識を持っていると、変化を歓迎し、それがどんな恩恵をもたらしてくれるかに思いをはせることができる。なぜなら、「どのような状況であれ、ポジティブな要素が必ず見つかる」という確信があるからだ。そういう気持ちで前進を続ければ、やがて成功を収めることができる。

5 ささいなことで取り乱しやすい

欠乏意識にさいなまれていると、ささいなことでも取り乱しやすい。その結果、じっくり考えず、あわてて行動してしまうので、たいていうまくいかず、しょっちゅう不平を言うはめになる。

一方、豊かさ意識を持っている人はいつも冷静に物事を処理するので、メリットとデメリットを比較しながら綿密な計画を立てることができる。その結果、賢明な決断をするから、幸福感がますます高まる。

6 保守的になって成長を拒んでしまう

欠乏意識はビジョンを狭めるので、「自分はもうすべてを知っている」と思い込み、保守的になって成長を拒むようになる。自分がつくった限界を超えようとせず、学習して成長する必要性を認めようともしない。だからいつまでたっても向上しない。

一方、豊かさ意識を持っている人は、たえず知識と知恵と成長を求める。常にスキルアップをめざして情熱を燃やすので、いつも何かを学ぶために努力する。その結果、スキルを伸ばして大きな成果を上げることができる。

7 ネガティブな感情に振り回されやすい

人間は感情の生き物だから、ネガティブな感情を経験するのは当然のことである。とはいえ、それにこだわって振り回されるのは賢明な態度ではない。その原因はたいてい欠乏意識にさいなまれていることだ。

ネガティブな感情に振り回されると、精神的に不安定な状態に陥りやすい。その結果、うまくいっていないことに意識を向けてしまうから、いつまでたっても成長を遂げることができなくなる。

一方、豊かさ意識を持っていると、ネガティブな感情に振り回されないので、悪いパターンからすぐに抜け出すことができる。ネガティブな感情をうまく処理するから、判断力が鈍ったり性急な判断をくだしたりすることがない。その結果、うまくいっていることに意識を向け、冷静に行動し、人生を切り開くことができる。

以上の指摘について考えれば、自分が欠乏意識と豊かさ意識のどちらを持っているかがわかるはずだ。そこで、もし欠乏意識を持っていることがわかったなら、次にする必要のあることを説明しよう。

■欠乏意識を克服する簡単な方法

欠乏意識を克服するのは意外と簡単である。豊かさ意識と取り換えればいいのだ。その方法を紹介しよう。

スコット・アラン(著)、弓場隆(訳)『GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
スコット・アラン(著)、弓場隆(訳)『GRATITUDE 毎日を好転させる感謝の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

■数日間、欠乏意識の特徴を念頭において、自分の思考や心の持ち方、振る舞いをじっくり観察する。

■物事が思いどおりにいかないときに自分がどんな反応をしているかに気をつけ、日ごろどれくらい不平を言っているかを観察する。

■欠乏意識という観点から自分の性格について気づいたことを書きとめる。

■「私は豊かな人生を送っていることに感謝している」と唱えながら、実際に豊かな人生を送っている様子をイメージする。

毎日、以上のことを実行すれば、数日間で驚くほどポジティブな気持ちになって勢いをつけることができる。そこで、その勢いをさらに大きくするために、次章の提案を参考にしてほしい。

あなたが世の中に与えているよりもはるかに多くのものを、世の中はあなたに与えてくれていることに気づこう。
カマル・ラヴィカント(アメリカの起業家、投資家)

(ライフコーチ、作家 スコット・アラン)

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