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小さな石ではなく"あとで"大きな石を動かそうとする…「すぐやろう」と思いつつスマホを見てしまう人の特徴

プレジデントオンライン / 2022年12月20日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/AndreyPopov

毎年、新たに発売されるビジネス書は約6000冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、2022年にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。

■「2022年のビジネス書」ベスト20

第1位:『完訳 7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、フランクリン・コヴィー・ジャパン訳、キングベアー出版)
第2位:『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(塚本亮著、明日香出版社)
第3位:『限りある時間の使い方』(オリバー・バークマン著、高橋璃子訳、かんき出版)
第4位:『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』(大平信孝著、かんき出版)
第5位:『できる人は、「これ」しか言わない』(大塚寿著、PHP研究所)
第6位:『1分で話せ』(伊藤羊一著、SBクリエイティブ)
第7位:『トヨタの会議は30分』(山本大平著、すばる舎)
第8位:『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(ハック大学 ぺそ著、アスコム)
第9位:『人は話し方が9割』(永松茂久著、すばる舎)
第10位:『イシューからはじめよ』(安宅和人著、英治出版)
第11位:『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』(内藤誼人著、明日香出版社)
第12位:『人は聞き方が9割』(永松茂久著、すばる舎)
第13位:『バカの壁』(養老孟司著、新潮社)
第14位:『学びを結果に変える アウトプット大全』(樺沢紫苑著、サンクチュアリ出版)
第15位:『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』(柿内尚文著、かんき出版)
第16位:『仕事の教科書』(北野唯我著、日本図書センター)
第17位:『5日間で言葉が「思いつかない」「まとまらない」「伝わらない」がなくなる本』(ひきたよしあき著、大和出版)
第18位:『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ 決定版』(河野英太郎著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第19位:『毎日を楽しめる人の考え方』(樺沢紫苑著、きずな出版)
第20位:『AI分析でわかった トップ5%社員の時間術』(越川慎司著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2022年の閲覧数ランキング

■自分をつくる肉体、精神、知性、社会・情緒を磨く習慣

2022年の第1位は、世界4000万部、国内250万部を突破している『完訳 7つの習慣』でした。

スティーブン・R・コヴィー著、フランクリン・コヴィー・ジャパン訳『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版)
スティーブン・R・コヴィー著、フランクリン・コヴィー・ジャパン訳『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版)

本書では、人生で大切にしたい「7つの習慣」が挙げられています。

第1の習慣は「主体的である」。
第2の習慣は「終わりを思い描くことから始める」。
第3の習慣は「最優先事項を優先する」。
第4の習慣は「Win-Winを考える」。
第5の習慣は「まず理解に徹し、そして理解される」。
第6の習慣は「シナジーを創り出す」。
第7の習慣は「刃を研ぐ」。

この時期に注目したいのは、第7の習慣「刃を研ぐ」。この項では、自分という人間をつくっている4つの側面(肉体、精神、知性、社会・情緒)を磨くことの重要性が語られています。

年末年始に時間がある方は、刃を研ぐ時間を意識的に確保してみてはいかがでしょうか。体に良いものを食べ、自然に触れ、本や音楽、映画を味わい、大切な人と過ごす時間を慈しむのです。

ゆったりと刃を研げば、パワーアップしたあなたで新年を迎えられるでしょう。

■「すぐやろう」と言いつつスマホを見てしまう人の生態

第2位は、『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』でした。

塚本亮『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(明日香出版社)
塚本亮『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(明日香出版社)

2022年は、ビジネスパーソンの行動を後押ししてくれるような本が多く読まれた年でした。

今回ランクインした『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』、『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』、『面倒くさがりの自分がおもしろいほどやる気になる本』がその代表例。在宅勤務では仕事のスイッチが入りにくい、やるべきことに集中できない――。そう悩むビジネスパーソンに支持されたのでしょう。

在宅勤務でも大きな成果を出したいなら、本書のアドバイスのひとつ、「意志の力に頼るのではなく、誘惑のない環境を作る」を取り入れてみませんか。「仕事中はスマホを寝室に置いておく」「家族の生活音が気にならないよう、集中タイムにはノイズキャンセリング機能つきのヘッドホンを使う」などとマイルールを設けるのもいいかもしれません。

本書にはこのほかにも、「すぐやる人」と「やれない人」の生活習慣がたくさん紹介されています。以下に、目次の一部を拾ってみましたが、思いあたる人は多いかもしれません。

すぐやる人は目の前のことに集中し、やれない人は結果ばかりを気にする。
すぐやる人はまず小さな石を動かそうとし、やれない人は大きな石を動かそうとする。
すぐやる人はまず1センチだけかじり、やれない人はあとで全部食べようとする。
すぐやる人は期限を自分で決め、やれない人は期限を守ろうとする。
すぐやる人は朝を大切にし、やれない人は夜が遅い。
すぐやる人は腹八分目まで食べ、やれない人は満腹になるまで食べる。
すぐやる人は積極的にオフラインになり、やれない人はいつもオンライン。
すぐやる人は記録を大切にし、やれない人は記憶に頼る。
すぐやる人は枠外へどんどん飛び出し、やれない人はムダを嫌う。

モチベーションには「鮮度」があります。鮮度が最も高いのは「やりたい!」と思った瞬間。書店で参考書を買って帰ったものの、「明日から始めよう」と開かずにおき、いつの間にか本棚の奥にしまい込まれていたという経験はないでしょうか。これは「やれない人」の典型的な行動。明日も高いモチベーションを維持できると思い込み、明日やればいいと自分を納得させているのです。

一方、「すぐやる人」は未来を信じません。「いつか」はやってこないと知っているから、今この瞬間にアクションしないと気が済まないのです。

2023年をよりよい一年にするために。一読の価値がありそうです。

■人生はたった4000週間、何ができるだろうか

第3位には、『限りある時間の使い方』がランクインしました。年末年始の課題図書として、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

オリバー・バークマン著、高橋璃子訳『限りある時間の使い方』(かんき出版)
オリバー・バークマン著、高橋璃子訳『限りある時間の使い方』(かんき出版)

本書によると、80歳まで生きるとしても、人生はたった4000週間しかありません。あなたが今40歳だとしたら、その半分を既に使っていることになります。

限られた時間を大切に使うために、いったい何ができるのでしょうか。

本書が勧めるのは、まず「ものごとの進むスピードはコントロールできない」という事実を受け入れること。世界が加速する中、それに伴って自分の活動の速度を上げようとしても、追いつくことはほとんど不可能。その結果、ますます不安を募らせることになるからです。

さらに著者は、「休暇こそ無駄に過ごそう」とアドバイスします。生産性の呪いにかかってしまい、休日をのんびり過ごせないのでは本末転倒。休日はToDoリストを頭の隅に追いやって、“限りある時間”を楽しむことに専念しましょう。

年末年始は、自分の人生と向き合うのにぴったりのタイミング。「人生はたった4000週間しかない」という事実にドキッとした人は、ぜひ本書を年末年始のお供にしてみてください。

■固有名詞を散りばめると、会話のコスパが上がる

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第5位は『できる人は、「これ」しか言わない』でした。1万人以上のビジネスパーソンにインタビューしてきた著者が、できる人の「一瞬で心をつかむ伝え方」をまとめた一冊です。

大塚寿『できる人は、「これ」しか言わない』(PHP研究所)
大塚寿『できる人は、「これ」しか言わない』(PHP研究所)

相手の心をつかみたいなら、会話に固有名詞を散りばめてみましょう。個人名や会社名、出身地などの固有名詞をいくつも使えば、そのうちの一つが相手の興味を引くかもしれません。そのキーワードをフックにして、会話を展開していくのです。

相手を主語にするのもポイントです。自分の意見を通したいときは、「このアイデアは、あなたがこの前言っていた課題の解決につながると思う」と、「あなたが言ったことを実現する」という体で話してみましょう。相手は「自分の意見が重視されている」と感じ、スムーズに話が進むはずです。

できる人がやっている話し方は、意外とシンプルで取り入れやすいものばかり。まずは一つ、試してみませんか。

■「説明が上手い人」は相手の時間を奪わず1分で話す

第8位の『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』にもご注目ください。

ハック大学 ぺそ『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)
ハック大学 ぺそ『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(アスコム)

ビジネスで相手の評価を得る一番確実な方法は、結果を残すこと。でも、結果を残すより早く評価を得る方法がある。それは説明上手になることだ――。

著者は本書の冒頭で、説明力の重要性をこのように説明しています。説明が上手いと、「仕事ができる」「頭がよさそうだ」などとポジティブな印象を与えることができるのです。

本書では、外資系金融機関勤務の著者が、これまで出会った「説明が上手い人」を観察し、その人たちが実践している説明術をまとめています。

そのうちの一つが「差分を1分で話す」。相手の時間を奪わないよう、要点を1分以内で話しましょう。知っている内容を全て話そうとするのではなく、新たに起きた出来事のうち、自分は知っているが相手は知らない「差分」だけを説明するのです。

説明力を磨けば、あなたの価値を相手に認めさせることができるでしょう。プレゼンから報連相まで、幅広く使えるスキルが身につく一冊です。

■12年間もビジネスパーソンに読まれ続ける本

最後にご紹介したいのが、第10位の『イシューからはじめよ』。2010年に刊行されて以降、ビジネスパーソンに愛され続け、日本の生産性アップに寄与している名著です。

安宅和人『イシューからはじめよ』(英治出版)
安宅和人『イシューからはじめよ』(英治出版)

考えるべきイシューが目の前にあるとき、あなたはまず何をしますか? とにかくインターネット検索してみたり、答えを知っていそうな人に質問したり、適当な答えを叩き台にしたり……いろいろな方法がありますが、本書が勧めるのは「答えの出せるサイズまで分解すること」。

例えば「新規事業コンセプトの有望なアイデアを検討する」というプロジェクトがあるとしましょう。「事業コンセプト」自体が非常に大きな概念なので、このまま仮説を出してイシューを磨こうとしてもあいまいな仮説しかたてられないもの。そこで「市場の固まり・ニーズを狙うのか」「どのような事業の仕組みで価値提供を行い、事業を継続的に成り立たせるのか」などとイシューを分解すれば、なんとか手が出せるようになるのです。

ビジネスパーソンの必読書として推薦されることも多い本書。未読の方は、この機会にぜひ読んでみてください。ビジネスパーソンとしてのレベルがグンとアップするはずです!

今年も新刊からロングセラーまで、幅広いジャンルの本がランクインしました。気になった本があったら、ぜひ年末年始にチェックしてみてください!

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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