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自ら不安の沼に落ちる人は「頭がお暇」な状態…幸福度が高い人生を送る人が絶対しないこと

プレジデントオンライン / 2023年1月10日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kieferpix

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、12月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。

■要約サイトで人気だった「12月のビジネス書」ベスト20

第1位:『いちいち気にしない心が手に入る本』(内藤誼人著、三笠書房)
第2位:『最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする』(阿比留眞二著、三笠書房)
第3位:『適職の地図』(土谷愛著、かんき出版)
第4位:『小さく分けて考える』(菅原健一著、SBクリエイティブ)
第5位:『リスキリング』(後藤宗明著、日本能率協会マネジメントセンター)
第6位:『精神科医Tomyの気にしない力』(精神科医Tomy著、大和書房)
第7位:『「心の掃除」の上手い人 下手な人』(斎藤茂太著、集英社)
第8位:『1日1篇「人生を成功に導く」365人の言葉』(『PHP』編集部編、PHP研究所)
第9位:『快眠習慣』(松本美栄著、自由国民社)
第10位:『2度目の会話が続きません』(野口敏著、サンクチュアリ出版)
第11位:『覚悟の磨き方』(池田貴将編訳、サンクチュアリ出版)
第12位:『経済がわかれば最強!』(DJ Nobby著、KADOKAWA)
第13位:『働く君に贈る25の言葉』(佐々木常夫著、PHP研究所)
第14位:『心理的安全性を高めるリーダーの声かけベスト100』(田中弦著、ダイヤモンド社)
第15位:『発達障害「グレーゾーン」 その正しい理解と克服法』(岡田尊司著、SBクリエイティブ)
第16位:『CHANGE 組織はなぜ変われないのか』(ジョン・P・コッター/バネッサ・アクタル/ガウラブ・グプタ著、池村千秋訳、ダイヤモンド社)
第17位:『パーパスモデル』(吉備友理恵/近藤哲朗著、学芸出版社)
第18位:『29歳の教科書』(越川慎司著、プレジデント社)
第19位:『ウクライナ戦争と世界のゆくえ』(池内恵/宇山智彦/川島真/小泉悠/鈴木一人/鶴岡路人/森聡著、東京大学出版会)
第20位:『頭がいい人の勉強法』(和田秀樹著、総合法令出版)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2022年12月の閲覧数ランキング

■「いちいち気にしない心」は後天的に入手可能

今月の第1位は、心理学者の内藤誼人さんによる『いちいち気にしない心が手に入る本』でした。

内藤誼人『いちいち気にしない心が手に入る本』(王様文庫)
内藤誼人『いちいち気にしない心が手に入る本』(三笠書房)

きっちりした性格で、他の人に任せたり頼ったりするのが苦手――。「責任感モード」が強く、あれこれ考えすぎて疲れがちなあなたは、まず「肩の荷を下ろしてみること」に挑戦しましょう。思うように物事が進まなくても、自分を責めるのではなく、「きっと上司がフォローしてくれる」「自分が無理に頑張っても状況は変わらない」などと考えてみるのです。

「楽しい!」「面白い!」を口グセにするも有効です。私たちの心は、口にする言葉に影響を受けるもの。「つまらない」「面白くない」などのネガティブな言葉はNGにして、ポジティブな言葉を使うように心がけてみましょう。

著者の内藤誼人さんは 「ときどきパラッと見出しを眺めてみるだけでも、感情に振り回されないためのポイントがつかめると思います。きっと、今まで対人関係や仕事で悩んでいたのがウソのように感じますよ」と言います。「大らかな人に憧れるけれど、自分は昔から心配性だから」と諦めている人も、ぜひ本書を読んで、心理学者お墨つきのメソッドを試してみてください。

■できるリーダー、できないリーダーの能力に大差なし

第2位は、『最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする』。

阿比留眞二『最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする』(知的生きかた文庫)
阿比留眞二『最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする』(三笠書房)

「できるリーダー」と「できないリーダー」の能力に大きな差はない。違うのは「仕事をシンプルにする力」の有無だけだ――著者は本書の冒頭でこのように書いています。

では、どうすれば仕事をシンプルにすることができるのか。ポイントは4つ。感情の波を小さくする、立ち止まる、長期的な視点を持つ、社内の人間と戦わない、です。

特に注目したいのは「立ち止まる」。「できないリーダー」は、大風呂敷を広げて、部下に「あれもやれ、これもやれ」と指示を出しがちです。一方、できるリーダーは、忙しくてもいったん立ち止まり、仕事全体を見渡す時間をとります。適切な指示が出して、仕事をスムーズに進めるために“急がば回れ”で行動するのです。

さらに本書では、著者らが開発した、課題をシンプルに解決するメソッドが紹介されています。自分(チーム)の課題を挙げる、課題の障害となる事象を挙げる、事象を整理する、真のテーマと最優先で取り組むことを設定する、WHYを5回繰り返す、解決策を考える、具体的なアクションプランを決める――の7ステップで進めれば、課題がシンプルに解決し、「できるリーダー」に近づけるでしょう。

■自分の価値観を把握するワークをやってみる

第3位には、『適職の地図』がランクインしました。

土谷愛『自分だけの強みが遊ぶように見つかる 適職の地図』(かんき出版)
土谷愛『自分だけの強みが遊ぶように見つかる 適職の地図』(かんき出版)

どんな人にも「こんな人生を送りたい」という理想があるでしょう。

ではあなたは、今の仕事を通して理想の人生を実現できそうでしょうか? もし答えが「NO」なら、本書を読んでみることをおすすめします。

本書のテーマは「適職」。7日間のゲームを通して、理想の人生を実現する「適職」を見つけます。

1日目は「ゲームのエンディング(理想の未来)を決める」。自分の価値観を把握するワークに取り組み、「仕事を通じてどんな人生を手に入れたいのか」を明確にします。

そのうちのひとつが、「お金」「時間」「人」「地位」「家族」「趣味」「健康」「自信」「貢献」の9つの要素を、今の自分にとって大切な順に並べるというもの。ワークと聞くとつい尻込みしてしまう方でも、これなら気軽に楽しめそうです。

2日目以降も、ステージ(やりたいこと)を選ぶ、基本スペック(資質の強み)を知る、じゅもん(後天性の強み)を把握する……と、ゲーム好きの人でなくてもワクワクしそうな仕立て。「強みなんてないし、やりたいこともない」と思い込んでいる方に、ぜひ読んでほしい一冊です。

■大きな塊を小さく分けて考える「分解思考」のノウハウ

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は『小さく分けて考える』でした。書名の通り、大きな塊を小さく分けて考える「分解思考」のノウハウを教えてくれる一冊です。

菅原健一『小さく分けて考える』(SBクリエイティブ)
菅原健一『小さく分けて考える』(SBクリエイティブ)

分解思考のコツは、かけ算を使うこと。たとえば「自社サイトのウェブデザインのクオリティを上げてほしい」という要望が出たときには、「クオリティ」を「わかりやすさ」×「速さ」に分解してみましょう。

「クオリティを上げてほしい」とだけ言われると、何をしていいか困ってしまうもの。そこでお題を「わかりやすく、速くしてほしい」と分解できれば、ネクストアクションが明確になるはずです。チーム内での議論もしやすくなるでしょう。

アイデアを磨くために、反対の要素を挙げてみるのも効果的です。「数字」と「感情」、「短期」と「長期」、「おもしろい」と「堅実」……といった具合に要素を増やしていくと、これまでになかった視点が見つかり、発想が豊かになるかもしれません。

著者自身、分解思考によって、想像以上の実績を残すことができたと語っています。頑張っているのに成果が出ない、生産性を上げたい、ビジネスパーソンとしての強みが欲しい……そんな人にぜひ手に取ってほしい一冊です。

■リスキリングなしに熾烈な競争を勝ち抜けない

第5位の『リスキリング』にもご注目ください。

 後藤宗明『リスキリング』(日本能率協会マネジメントセンター)
後藤宗明『リスキリング』(日本能率協会マネジメントセンター)

最近よく耳にするようになった「リスキリング」という言葉。もしあなたが少しでも関心を持っているなら、リスキリングの定義から実践のステップ、これからの展望までを解説した本書を手に取ってみませんか。

本書によると、リスキリングとは「新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」。

リスキリングは10のプロセスで実践できます。

(1)現状評価
(2)マインドセットづくり
(3)デジタルリテラシーの向上
(4)キャリアプランニング
(5)情報収集の仕組みづくり
(6)学習開始
(7)デジタルツールの活用
(8)アウトプットに挑戦
(9)学習履歴とスキル証明
(10)新しいキャリア、仕事の選択

中でもポイントとなるのは「(2)マインドセットづくり」。リスキリングを始めると、思い通りにならない事態が発生し、不安や苛立ちが生じて、やる気をなくしてしまうこともあるはず。

そんなときは「自分をリスキリングしている」と前向きに捉えてみましょう。やがて自分で解決できるようになり、自信がついて楽しくなっていくはずです。

デジタル化が進む現代において、リスキリングなしに熾烈な競争を勝ち抜くことはできません。人生100年時代の必読書として、特に若いビジネスパーソンに読んでほしい一冊です。

■体を何も動かしていないと頭は不安を探しにいく

最後にご紹介したいのが、第6位の『精神科医Tomyの気にしない力』です。

精神科医Tomy『精神科医Tomyの気にしない力』(だいわ文庫)
精神科医Tomy『精神科医Tomyの気にしない力』(大和書房)

本書の著者、精神科医Tomyさんは、Twitterフォロワー37.9万人(2022年12月時点)を誇る大人気の書き手。本書は、そんな精神科医Tomyさんによる、疲れた心を励ましてくれる優しい言葉が詰まった一冊です。

まず試してほしいのは「今のことを考える練習」。モヤモヤしてしまうのは「頭がお暇になっている」ときだ――精神科医Tomyさんはそう言います。「気になる」ことが湧いてくるときは、体を何も動かしていない、ちょっとした空き時間であることが多い。そんな空白の時間に、暇な頭が不安や気になることを探しにいってしまうというのです。

気にする人は、気になる気持ちを引きずったまま、中途半端な時間を過ごしてしまいやすい。そういう時間は「頭がお暇な状態」になりやすいので、ますます気になる。

たとえば、癖の強い取引先のことが気になっていたとしましょう。休日もモヤモヤから離れられず、1日をムダに過ごしてしまうかもしれません。

でも、モヤモヤしていても何も解決しません。思いきってショッピングに出かけ、買い物をしたりカフェに寄ったりして「今」に集中すれば、相手のことを考えずに済むはずです。

人は同じ環境にあっても、本人がどう捉えるかで幸福度は全く異なります。「気にしない人」は、今という時点において問題がなければ問題はない、ムダに悩む必要はないと考えられる人です。

人気精神科医のアドバイスがたっぷり詰まった本書。モヤモヤに押しつぶされそうになっている人に、そっと寄り添ってくれます。

12月も、キャリアから会話術、リスキリングまで、幅広いジャンルの本がランクイン。2023年1月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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