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「私は失敗したことは一度もない」白熱灯の発明で1万回の実験を繰り返したエジソンがそう豪語したワケ

プレジデントオンライン / 2023年2月10日 15時15分

トーマス・エジソン(写真=Louis Bachrach, Bachrach Studios, restored by Michel Vuijlsteke/PD US/Wikimedia Commons)

成功の秘訣とはなにか。カウンセラーの藤本梨恵子さんは「成功するまであきらめないことだ。成功者ほど失敗は多い。それでも行動し続けられるのは『きっとできる』という根拠のない自信があるからだ」という――。

※本稿は、藤本梨恵子『いつもよりラクに生きられる50の習慣』(かんき出版)の一部を再編集したものです。

■自分からシャッターを閉めない

一度失敗したからといって、すべてが失敗するわけじゃないわ
(マリリン・モンロー 女優、モデル)

失敗したときに、「もうダメだ……」と自分からシャッターを閉めてしまうなんてことはありませんか?

Aさんは、一度お客様に断られると「次のお客様もきっとうまくいかないだろう……」とアポイントの電話をするのが怖くなるタイプ。新規開拓が思いどおりにいかず、「自分には営業の才能がない。転職したほうが良いのでは……」と悩んでいます。

一方、営業成績の良いBさん。一度、断られたお客様でも、時間を置いて再度アタックすることを欠かしません。

Bさんは、「絶対に可能性がないような断られ方なら諦めるけど、ちゃんと断られてないのならチャレンジする」と言います。「今はその商品やサービスを導入するタイミングじゃなかっただけ」と考えて、時期がきたら必要になるのではと考えているのです。

また、取引がなくなったお客様にも以前と変わらず、ニュースレターを送り続けています。金銭的な問題で離れたお客様でも、また景気が良くなったら自社の商品やサービスを購入してくれるかもしれないからです。

Bさんは、このように「もう、ダメだ」と自分からシャッターを閉めて、お客様との接点を断ちません。

一度失敗したからといって、すぐに諦めてしまうのは、もったいない。成功を収めてきた人たちほど、失敗の数は多いものです。

エジソンは白熱灯を発明したときに「1万回失敗したのでは?」と新聞記者に言われましたが、「私は失敗したことは一度もない。1万とおりのうまくいかない方法がわかっただけだ」と答えています。

■「失敗することより、挑戦しないことを恐れろ」

NLP心理学には「失敗はない。フィードバックがあるだけ」という言葉があります。つまりエジソンは、この方法ではうまくいかないというフィードバックがあっただけで、失敗ではないと考えていました。失敗の中から学び、うまくいく方法を導き出そうとしていたのです。エジソンが白熱灯の発明に成功したのは、何度失敗しても成功するまで諦めなかったからです。

「世界の恋人」と謳われた世界的大スター、マリリン・モンロー。女優としてなかなか芽が出ないとき、「ハリウッドはブロンドでなければ売れない」というアドバイスをとり入れ、自分の髪をブロンドに染め、美しく見えるポーズや表情を研究し、とうとうトップスターに上り詰めました。

名声を得てからも、生い立ちや高校中退で自分に教養がないという劣等感を抱いていた彼女は、時間を見つけては本を読み、演技を学び、本格的な女優になるために努力をしました。一度や二度の失敗で、諦めるような人物ではなかったのです。

結婚も三度しています。ただの一人の女性として愛されることを決して諦めなかったのです。

本田宗一郎氏も「失敗することより、挑戦しないことを恐れろ」と言いました。

トップセールスパーソンと言われた人たちは、実は誰よりも多く、お客様から断られた経験を持っています。断られた中から、次はどんな風にすれば良いのか考えています。

何かうまくいかなかったり失敗したりしたときに、怒ったりくよくよ考えたりするのではなく、そこから学べるものは何かというフィードバックを得て、自分を成長させていくことが大切です。

■成功のカギは根拠のない自信

何事も成功するまでは、不可能に思えるものである
(ネルソン・マンデラ 第8代南アフリカ共和国大統領)

「最後までやり抜く人」と「すぐ諦める人」には、どんな違いがあるのでしょうか?

実は「最後までやり抜く人」は、やる前から「自分はこの目標を達成できる」という根拠のない自信を持っています。そして、達成したい目標をいつも心に掲げておくことができます。「達成できない」と思い込んでしまうと、ストレスで心が乱れてしまうのです。

嵐で海が荒れても船が航路を誤らないのは、船の磁石が常に北を示しているからです。あなたが叶えたい夢をいつも心に描くこと、船の磁石が常に北を指していることは同じです。たとえ途中でアクシデントに見舞われても、道を間違えることなく進んでいけます。

南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラはアパルトヘイトに抵抗し、27年間も投獄されました。投獄後、石灰岩採掘場で強制労働を強いられ、このとき弱った視力は一生回復することはありませんでした。獄中にあっても、彼は解放運動の象徴的な存在となり、世界中から釈放が求められました。後に、「アパルトヘイトを平和的に終結させ、民主的な南アフリカの礎を築いた」としてノーベル平和賞を受賞します。

ネルソン・マンデラ
写真=iStock.com/Lya_Cattel
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Lya_Cattel

■「成功するまでは、不可能に思えるもの」

自分の信念を曲げず、不可能と思われたアパルトヘイト政策廃止へ導いたマンデラは、「何事も成功するまでは、不可能に思えるものである」と言いました。そして彼が長年目標に掲げてきたのは、肌の異なる人々が共存する「虹色の国」の実現です。

磁石が常に北を指すように、どんな苦難の中にいても夢を見失わなかった。だからこそ、それが達成できたのです。

Aさんは営業経験ゼロで生命保険の営業マンに転職しました。前職の上司からは「お前は絶対失敗する。退職するな」と引き止められました。

転職当初は、ネクタイを締めて家を出たものの訪問するお客様がいないので、河原で愛妻弁当を食べていたら警察から職務質問をされたそうです。

そんな状況でもAさんは、トップセールスパーソンが集まる世界大会へ一人で見学しに行きました。そして、遠い未来に自分もあの舞台に立ちたいと願い、コツコツとお客様の役に立つことは何かを考え、実行しました。

その結果、現在はトップセールスパーソンとして活躍、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンの世界大会で表彰され、夢見た舞台に立ったのです。

■不安は行動することで打ち消す

『店長の一流、二流、三流』(明日香出版社)の著者でコンサルタントの岡本文宏さんは、起業してから4年間はまったく芽が出ず、売れない日々を過ごしました。貯蓄をほぼ食いつぶし、あと1カ月で資金が完全に底をつくという状況にまで追い込まれ、怖くて眠れなくなったそうです。

そこで岡本さんは、ビジネス書で学んだやるべきことをすべてリスト化し、忠実に行いました。リスト化するときには、具体的な行動レベルに落とし込むことで、必ず実行できるようにしました。例えば、「自分の活動を知ってもらう」というような漠然としたものではなく、「メルマガを週1回発行する」というようにハッキリしたものです。人は行動することで不安が消え、次にやるべきことが見えてきます。

岡本さんは、「不安は3秒おきにやってきたけれど、行動することで打ち消せたので、商売を軌道に乗せることがムリだとは思わなかった」と言います。

藤本梨恵子『いつもよりラクに生きられる50の習慣』(かんき出版)
藤本梨恵子『いつもよりラクに生きられる50の習慣』(かんき出版)

心理学での目標達成で大切なのは、根拠なく「きっとできる」と信じることです。「できる」という可能感があるから、行動を積み上げ、目標が達成できるのです。

なお、行動しているときに不安が出てきたら、それをすべて書き出してみましょう。心に浮かんだことをありのまま書くことで、客観的な視点が養われ、ストレスが軽減し、うつ傾向が改善されます。これを心理学では「ジャーナリング」と言います。

さらに可能な方は、書き出した不安を潰していけるような対処策もセットで書くと、より心が落ち着きます。

ぜひ、試してみてください。

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藤本 梨恵子(ふじもと・りえこ)
ファイン・メンタルカラー研究所代表
NLP心理学を中心にコーチング、カウンセリング、マインドフル瞑想などの手法を習得し統合。その手法を生かし、キャリアカウンセラー・講師として独立。各企業・大学・公共機関の講演の登壇数は2000回を超え、婚活から就活まで相談者数は1万人を超えている。コーチング、パーソナルカラー、カラーセラピスト、骨格診断ファッションアナリスト等のプロ養成講座の卒業生は500人を超え、個人診断においては1000人を超える。著書に『いつもよりラクに生きられる50の習慣』(かんき出版)などがある。

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(ファイン・メンタルカラー研究所代表 藤本 梨恵子)

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