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投資信託は完全に無駄だった…8年で2.6億円稼いだ投資家が「投資信託を買ってはいけない」と断言するワケ

プレジデントオンライン / 2023年2月6日 10時15分

出典=『リアルガチ!3倍になる米国個別株の見つけ方』

投資信託はほんとうにお得なのか。投資ブロガーのチョコさんは「投資信託だと元手が100万円くらいでは、手数料や税金を差し引くと年10万円程度の利益が精一杯。しかも運用は基本的に人任せなので、自分にはノウハウが蓄積されない」という――。(第1回)

※本稿は、チョコ『リアルガチ!3倍になる米国個別株の見つけ方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■100万円そこらのお金では意味がない

投資のスタート期にまずぼくが買ったのは、友人から勧められた投資信託商品でした。

これにぼくは100万円を投入しますが、結論から言うとこれは完全に無駄でした。

投資信託とは、自分のお金を投資の専門家であるファンドマネージャーに預けて、運用してもらう金融商品です。

投資信託では、自分で売買銘柄を考えたり、パソコンやスマホに張り付いて株の値動きを追ったりする必要がありません。

お金だけ出して、運用はプロにお任せして、その利益だけを得ることができます。

投資信託の中には、数%ほどの利回りを、比較的安全に出してくれるものもあります。

景気の状況や特定の指数に連動するなど、リスクを減らすように設計されているため、初心者でも超簡単に利益を得られる投資手法とは言えます。

S&P500など米国株全体の指数に連動する投資信託や、ETF(投資信託のうち、証券取引所に上場していて、株式銘柄と同じように買いたい数や値段を指定して購入できるもの)もたくさんあります。

世に出回る投資本でも「投資信託やETFを何も考えずに買うことがお金持ちへの近道である」という論調も多く見られると思います。

ですが、ぼくの考えは異なります。

はっきりいって100万円そこらのお金で投資信託を回しても何の意味もないと考えています。

■1億円を達成するには60年もの歳月が必要

理由はすごく簡単です。

もし、ある投資信託を買ったとして、それが仮に年利8%の運用成績をあげたとしても、元手100万円からスタートしていると、1億円を達成するには60年もの歳月が必要です。

もちろん、投資信託を買って損をしているわけではありません。しかし1億円を手に入れてFIREを達成しよう、という目的から考えると、投資信託の購入はあり得ない選択肢です。

パソコンで株価チャートを見ながら頭を抱える男性
写真=iStock.com/Nattakorn Maneerat
100万円そこらのお金では意味がない(※写真はイメージです) - 写真=iStock.com/Nattakorn Maneerat

仮に25歳で投資を始めたとして、100万円を投資信託で運用しても、1億円になるのは60年後、そのころには85歳になってしまいます。

85歳で「FIREじゃあ~!」とガッツポーズで叫ぶのは、ぼくが憧れた経済的自由のイメージとは大きく異なるものです。

年間利回りが高い投資信託もありますし、投資信託自体の値上がりも期待できます。

実際、当時ぼくが買った投資信託も購入時以上の価格に値上がりました。

しかし、元手が100万円くらいでは、手数料、税金を差し引くと年10万円程度の利益が精一杯というところです。

また、運用は基本的に人任せなので、自分にはノウハウが蓄積されないというデメリットもあります。

1年程投資信託を運用してみて「この程度の金額、スピード感では割に合わないし、何の成長にもつながらない」というのが正直な感想でした。

■「ある程度の元手を貯めている投資家」向けの商品

ただ、これは、必ずしも投資信託がダメ、という意味ではありません。

さっきと同じ利回りで計算すると、元手が1000万円であれば30年で、5000万円なら10年で、資産1億円の達成が可能です。

要するに、投資信託とは元手をある程度貯めている投資家が、じっくり時間をかけてローリスクに資産を増やすための商品であって、当時のぼくのように、若いうちに一定以上のお金を得たい人には向いていない商品なのです。

椅子に座りパソコンを前にほほ笑む高齢男性
写真=iStock.com/Deagreez
「ある程度の元手を貯めている投資家」向けの商品(※写真はイメージです) - 写真=iStock.com/Deagreez

ぼくはキリが良いところで投資信託を解約し、全ての資金を日本や米国の個別株に振り分けました。

なので、それ以降の数年間、運用額が数千万円規模になるまでの間、投資信託は一切やりませんでした。

■お金持ちになりたいなら個別株投資が必要

十分な資金がない状態から一定規模の資産を築くためには、当たり前のことですが、2倍、3倍と大きな値上がりをする個別株で勝負して、その勝負に勝つ必要があります。

個別株投資というのは、投資信託のようにプロの運用にお任せをするのではなく、1つ1つの銘柄を自ら調べて、個別に売り買いする投資になります。

複数銘柄がパッケージ化されている投資信託と比べると、個別株投資は当たり外れがあり、リスクが高い投資だと言えます。

ただ、その分リターンも大きいため、手持ち資金が少なく、仮に多少失敗してもやり直しのきく若い世代には、お勧めしたい手法だと考えています。

■まだまだ魅力的な米国株

ぼくの場合、特にグーグル(アルファベット)株を買ったことが飛躍のきっかけとなりました。

2013年以降、ぼくは米ドルで資産を持つようになりました。その際にお金を遊ばせておいても意味がないと思って投資したのがグーグル株です。僕がはじめて買った米国個別株でした。

1~2年といった短い期間で価値が2倍、3倍と増えていく個別株は、グーグル以外にもたくさんあります。

ポイントを意識して買っていけば、誰もがきっとこういった株に巡り合えるだろうとぼくは考えています。

■「世界で最もメジャーな企業の株」が2倍、3倍になった

マイナー銘柄ならともかく、グーグルは世界で最もメジャーな企業の1つです。

しかも、グーグルがすごい企業だということは、みなさんもきっと、何年も何年も前から、ご存じだったはずです。

チョコ『リアルガチ!3倍になる米国個別株の見つけ方』(KADOKAWA)
チョコ『リアルガチ!3倍になる米国個別株の見つけ方』(KADOKAWA)

そんな分かりやすい銘柄を買うだけで、資産が何倍にもなるのです!

これこそ、米国個別株投資というものです。

将来的に価値が2倍、3倍にもなる個別株を狙うというと、すごく難しそうに思いますが、実は簡単なことなのです。

これからも成長しそうな企業の株を買いさえすれば、その価値が何倍にもなる可能性があるのです。

ぼくのように、元手資金が300万円程度と少額であっても、2倍、3倍になる個別株を当てられれば、600万、900万、と資産は劇的に伸びていきます。

2022年時点では、米国の金融政策などもあって成績が振るいませんが、グーグル株はぼく自身の思い入れも強く、現在も保有し続けている株の一つです。今後彼らの中長期的な成長が止まることはあり得ない、と思うからです。

元手資金が少ない段階こそ、こうした個別株投資が超重要なのです。

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チョコ(ちょこ)
投資家・ブロガー
某IT企業に勤務する傍ら、2011年から個人投資家としてのキャリアをスタート。日本株・米国株・不動産・仮想通貨への投資のほか、複数の事業買収やバリューアップ、エンジェル投資にも携わる。現在は個人投資家としての活動に軸足を置きつつ、独立してファンド企業の代表を務める。運営するブログ「チョコの株式投資Diary」は月間100万PV以上を記録。

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(投資家・ブロガー チョコ)

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