｢月経､射精､受精､妊娠は教えるのにセックスを教えない｣日本の性教育のお粗末すぎる実態

フクチマミ・村瀬幸浩『おうち性教育はじめます　思春期と家族編』（KADOKAWA）

子どもが思春期に差し掛かり、素直に親と話をしなくなってきたのに、これまで性教育を何もやってきていない。そんな時はどうしたらいいのだろうか。

長年学校現場で性教育に携わってきた村瀬幸浩さんは「日本の学校の性教育は、世界の中でも遅れているうえ、月経や射精、受精や妊娠は教えるが、セックスは取り扱わない。このため、子どもたちはネットのアダルト動画を『性の教科書』にせざるを得ない状況になっている。家庭では生殖に関する話はせいぜい中1までに済ませ、それ以降は、親は別のアプローチで性教育をしてほしい」という――。（第1回／全3回）

※本稿は、フクチマミ・村瀬幸浩『おうち性教育はじめます　思春期と家族編』（KADOKAWA）の一部を再編集したものです。

■世界の中でも遅れている日本の性教育

フクチマミ・村瀬幸浩『おうち性教育はじめます　思春期と家族編』（KADOKAWA）

フクチマミ・村瀬幸浩『おうち性教育はじめます　思春期と家族編』（KADOKAWA）

フクチマミ・村瀬幸浩『おうち性教育はじめます　思春期と家族編』（KADOKAWA）

フクチマミ・村瀬幸浩『おうち性教育はじめます　思春期と家族編』（KADOKAWA）

■思春期の親は、直接教えなくていい

フクチマミ・村瀬幸浩『おうち性教育はじめます　思春期と家族編』（KADOKAWA）

フクチマミ・村瀬幸浩『おうち性教育はじめます　思春期と家族編』（KADOKAWA）

フクチマミ・村瀬幸浩『おうち性教育はじめます　思春期と家族編』（KADOKAWA）

フクチマミ・村瀬幸浩『おうち性教育はじめます　思春期と家族編』（KADOKAWA）

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フクチマミ（ふくち・まみ）
マンガイラストレーター
日常生活で感じる難しいことをわかりやすく伝えるコミックエッセイを多数刊行している。著書に高橋基治氏と共著の『マンガでおさらい中学英語』（KADOKAWA）、『マンガで読む 育児のお悩み解決BOOK』（主婦の友社）、『マンガで読む 子育てのお金まるっとBOOK』（新潮社）などがある。

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村瀬 幸浩（むらせ・ゆきひろ）
元高校教師、性教育研究者
東京教育大学（現筑波大）卒業後、私立和光高等学校保健体育科教師として25年間勤務。この間総合学習として「人間と性」を担当。1989年同校退職後、25年間一橋大学、津田塾大学等でセクソロジーを講義。従来の性教育にジェンダーの視点から問題提起を行ってきた先駆者。一般社団法人“人間と性”教育研究協議会会員。著書に『恋愛で一番大切な“性”のはなし』、共著に『おうち性教育はじめます』など多数。

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（マンガイラストレーター フクチマミ、元高校教師、性教育研究者 村瀬 幸浩）