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「ほったらかしで毎年100万円の不労所得」知識ゼロから配当株投資をスタートさせる3ステップ

プレジデントオンライン / 2023年2月15日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/CatLane

不労所得を得るにはどうすればいいか。投資家の配当太郎さんは「配当株投資をやれば“お金のなる木”が手に入る。第一ステップとしては、まずまとまった株を買って月1万円の不労所得を目指すことだ」という――。

※本稿は、配当太郎『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

■年間の配当金「100万円」の破壊力

配当株投資を着実に進めていくためには、小さな目標を設定して、それをひとつずつクリアしていくことがモチベーションの維持につながります。

ここからは、その段階を3つのステップに分けてお伝えしますが、まずは「どのような状況になれば、配当株投資が最も高いパフォーマンスを発揮するのか?」という到達点を先にお伝えしておきたいと思います。

私の経験では、「1年間の配当金が100万円」に到達したステージが、最も効率がよく、配当株投資の醍醐味(だいごみ)を満喫できるステージだと考えています。

私はこれを「配当金100万円の破壊力」と呼んで、ツイッターでも大事なポイントとして発信しています。

年間100万円の配当金が入ってくるようになると、どんなことが起こるのか?

まず第一に、株の売買をすることなく、何をしなくても、毎年100万円が入ってくるという夢のような状況が生まれます。

その金額は、投資先の企業が増配を続けていれば、黙っていても増えていきます。

5%の増配があれば、翌年には105万円になっているのです。

前回紹介した「72の法則」に当てはめれば、「72÷5%=14.4年」となりますから、14~15年後には200万円になっている可能性があります。自分の給料などから自己資金を投入しなくても、これだけの金額を毎年もらい続けることができるのです。

年間100万円の配当金が得られる頃には、所有している株の銘柄にもよりますが、投資金額(原資)は2000万円から3000万円には達しているはずです。

その金額を持った上での配当金ですから、「お金のなる木」を手に入れたような状態です。

その果実を食べても、毎年、次々と果実が増えていきます。

食べきれなければ、その果実を投資に回せばいいのです。

基本的には、資産が増えていく一方という好循環の状態に入ったということができます。これが「配当金100万円の破壊力」のリアルな凄さです。

■配当株投資を進めるための3段階のステップ

配当金100万円の破壊力を実感するためには、まずは最初の1歩をできるだけ早く踏み出すことが大切です。

ここからは、「どのように配当株投資を進めていけばいいのか?」という観点に立って、そのステップを3段階に分けてお伝えしていきます。

配当株投資で大事なことは、最初の段階で焦れたり、諦めたりしないように、自分の気持ちを上手にコントロールしていくことです。

これから始める方は、「配当株投資とは、小さく産んで大きく育てるものだ」ということを理解しておく必要があります。

STEP01 初期投資「100万円」で株を買ってみる

雪ダルマと同じように、配当金ダルマを作り始める際は、5万円でも10万円でもいいから、自分が投資に回すことができる無理のない金額でコツコツと始めることができます。

まずは始めてみることが最も大切なことですが、あまりにも投資金額が少ないと、モチベーションを保ちにくいという面があることを理解しておく必要があります。

「これから配当株投資をやるぞ!」と意気込んで始めても、最初の年に入ってくる配当金が数百円とか数千円では、その金額の少なさに物足りなさを感じて、やる気をなくしてしまう人もいるからです。

ある程度はお金の余裕があって、「どのように始めるか?」を迷っているならば、配当金を出している大手企業の中から数社ほど選んで、「初期投資100万円」から始めることをおすすめします。

手渡される札束
写真=iStock.com/kazuma seki
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kazuma seki

現在の株式市場の状況であれば、最初の年に2~3万円の配当金が得られる可能性があるので、ハッキリとその成果を認識することができます。

1000円くらいの配当金では、「ふーん、そんなものか」と思ってしまうところを、それが万単位の金額であれば、多少なりとも、手応えを感じることができます。その手応えを実感することが、モチベーションの維持につながるのです。

■自分なりの明確な目標設定をし、着実に歩みを重ねる

STEP02 年間12万円(1カ月あたり1万円)の配当金を目指す

100万円を元手に年間3万円の配当金を得られるようになると、配当金ダルマはコロコロと転がり出して、少しずつ成長を始めます。

年間3万円の配当金は自由に遣うこともできますが、それを再投資したり、新たに自己資金を投入する余裕があれば、配当金ダルマの成長スピードが加速します。これを何度か繰り返していくと、やがて第2段階のステージが見えてきます。

第2ステップとしては、「年間12万円、1カ月あたり1万円の配当金」を目指す……というあたりが適切ではないかと思います。

「年間12万円の配当金」を受け取るためには、投資金額が300万円から400万円くらいになっている必要がありますから、この第2ステージに無理なく到達するためには、10年近くの時間が必要になることが予想されます。

例えば、月々の給料の中から、毎月2万円を投資に回すとします。

2万円×12カ月=24万円

夏と冬の2回のボーナスで5万円ずつ投資できれば、1年間の投資金額は合計で34万円となります。

これを10年続けると、総額で340万円の原資ができる……くらいのゆったりとしたペースであれば、十分に実現が可能なのではないでしょうか。

第2ステップをクリアしたら、次はいよいよ目標とする第3ステップにアタックすることになりますが、人によっては、この第2ステップをゴールにするという考え方があってもいいと思います。

最初から潤沢な資金を持っている人は別ですが、このステージに到達するまでに10年かかる人もいれば、それ以上の人もいることが予想されます。

20代から始めた人が30代や40代になってこの段階に入っていれば、300万円以上の資産を持った上で、毎月1万円相当の不労所得があることになります。

■1000万円→2000万円までの時間軸は「早い」

STEP03 投資金額が1000万円を超えると、成長スピードが急加速する

コツコツと配当株投資を続けていけば、投資金額が1000万円の大台を突破する日がやってきます。

これが配当株投資の真骨頂ともいえる第3ステップに突入した合図です。

投資金額が1000万円を超えると、企業からの配当金は30万円から40万円に達していると思います。

さらに「追加投資」、「再投資」、「増配」を続けることができれば、これまでとはまったく違う風景に出会うことになります。

配当金ダルマの成長スピードが変速ギアを入れたように一気に加速して、見る見るうちに大きくなっていくのです。

その感覚を数字に置き換えて考えてみると、次のようになります。

●「100万円」→「1000万円」=100万円を「10倍」にする必要がある
●「1000万円」→「2000万円」=1000万円を「2倍」にするだけ
●「2000万円」→「3000万円」=2000万円を「1.5倍」にするだけで済む

これはあくまでニュアンスを伝えるための計算ですから、株式市場の動向や個人の投資内容によっても違いが出ますが、感覚的にはこの数字が示す通りです。

私の経験でいえば、500万円を超えたあたりでは「まだまだ遠いな」と思っていたのですが、1000万円を突破すると「あれ、あれ?」と思っているうちに、気がついたら2000万円に到達していたという感じです。

市場に恵まれたり、企業の増配が続いたこともありますが、「ここからは早いな」というのが実感です。この1000万円超えの第3ステップが、その後の資産形成の加速度を上げていくための大きなターニングポイントだと思っています。

■「投資マインド」と「エンジン」は十分に暖まっている

この段階までくれば、無理して労働収入から「追加投資」をする必要はありません。

追加投資をすれば、それだけ成長スピードが速くなりますが、配当金からの「再投資」と企業の「増配」という2つのエンジンが暖まっているため、十分な威力を発揮してくれるからです。

【図表1】配当金を増やす3つのエンジン
出典=『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』

私がツイッターで「1000万円を超えると、成長スピードが速い」と発信したら、「その後にリーマン・ショックみたいなことが起こったら、下がるスピードはもっと速いぞ!」という意見が寄せられたことがあります。

配当太郎『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)
配当太郎『年間100万円の配当金が入ってくる最高の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)

株式投資では、当然、そうしたリスクもありますが、それを言い出したらキリがないと考えるようにしています。

どんなことにもリスクは付き物ですから、そうなったら、そうなった時に、「自分がやるべきことを、きちんとやる」だけだと思っています。

リーマン・ショックの時でも、しっかりと利益を上げている企業はあり、変わらずに配当金を出しています。

株価が下がれば、逆にそれをチャンスと考えて、これまでと同じように淡々と株を買い進めていく覚悟が大切です。

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配当 太郎(はいとう・たろう)
投資家
学生時代に株式投資を始め、リーマン・ショックを経て、配当株投資に目覚める。大型株を中心に投資し、保有銘柄の9割は配当金が年々増える「増配銘柄」が占める。Twitterのフォロワーは7万5000人超。毎日、配当株投資に関する情報を発信している。本書が初の著書となる。

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(投資家 配当 太郎)

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