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「いつ頃がご都合よろしいですか?」はダメ…アポ日程を超速で決める一流社員が最初のメールで送る提案

プレジデントオンライン / 2023年4月5日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Ashimmah

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、3月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。

■要約サイトで人気だった「3月のビジネス書」ベスト20

第1位:『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』(滝井いづみ著、明日香出版社)
第2位:『仕事も人生もうまくいく整える力』(枡野俊明著、三笠書房)
第3位:『パックン式 お金の育て方』(パトリック・ハーラン著、朝日新聞出版)
第4位:『17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた』(越川慎司著、大和書房)
第5位:『上司に信頼される話し方 部下を傷つけない話し方』(比嘉華奈江著、ダイヤモンド社)
第6位:『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』(尾石晴著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第7位:『東大の話し方』(高橋浩一著、ダイヤモンド社)
第8位:『すごい脳の使い方』(加藤俊徳著、サンマーク出版)
第9位:『ユーモアは最強の武器である』(ジェニファー・アーカー/ナオミ・バグドナス著、神崎朗子訳、東洋経済新報社)
第10位:『イマドキ部下を伸ばす7つの技術』(福山敦士著、あさ出版)
第11位:『新時代の話す力』(緒方憲太郎著、ダイヤモンド社)
第12位:『内臓を温めるという提案』(山口勝利著、井上宏一監修、アスコム)
第13位:『発達障害の人が見ている世界』(岩瀬利郎著、アスコム)
第14位:『「本当に役立った」マネジメントの名著64冊を1冊にまとめてみた』(中尾隆一郎著、PHP研究所)
第15位:『運を良くするたったひとつの正しい方法』(精神科医Tomy著、日本文芸社)
第16位:『スマホ時代の哲学』(谷川嘉浩著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第17位:『リーダーのコミュニケーション習慣力』(三浦将著、三笠書房)
第18位:『〈2時間で丸わかり〉 インボイスと消費税の基本を学ぶ』(吉澤大著、かんき出版)
第19位:『完訳 7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、フランクリンコヴィージャパン訳、キングベアー出版)
第20位:『時間最短化、成果最大化の法則』(木下勝寿著、ダイヤモンド社)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2023年3月の閲覧数ランキング

■時間使いがうまい人はアポ取りの仕方がまるで違う

今月の第1位は『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』でした。時間を「うまく使う人」と「追われる人」の行動を比較しながら、生産性アップにつながる50の習慣を指南してくれます。

滝井いづみ『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』(明日香出版社)
滝井いづみ『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』(明日香出版社)

例えば「時間をうまく使う人」と「追われる人」のスケジュール管理を見てみましょう。

「追われる人」は、打ち合わせ相手とのスケジュール調整がうまくいかず、予定通りに仕事が進みません。相手の予定に振り回されてしまい、希望通りの日時のアポイントが取れないのです。

一方、「時間をうまく使う人」は長期スパンで予定を組んでいるため、数週間前にアポを打診。相手の予定が埋まる前に依頼するため、無理なく希望通りの日時を押さえることができます。

また、日程を決めるときに候補の日時を3つ以上提案するのも、「時間をうまく使う人」の特徴です。「いつがいいですか?」という聞き方だと、無駄なやり取りが続き、調整に時間がかかってしまうでしょう。

この考え方は、誰かに仕事を依頼する際にも有効です。「これ、申し訳ないけど、急ぎでお願い!」という依頼では、相手の迷惑になるだけでなく、ミスが起きる可能性が高まります。早めに声をかけて、相手に気持ちよく動いてもらえるようにしましょう。

著者の滝井いづみ氏は、「タイムマネジメントには、『効率を求めるタイムマネジメント』と『生きがいや、ありたい姿を追い求めるタイムマネジメント』の両輪が必要だと考えています」と述べています。あなたも本書を手に取ってこの両輪を追求し、「時間をうまく使う人」に一歩近づいてみませんか?

■朝10分の座禅で姿勢と呼吸と心が整う

第2位は、『仕事も人生もうまくいく整える力』)。

枡野俊明『仕事も人生もうまくいく整える力』(三笠書房)
枡野俊明『仕事も人生もうまくいく整える力』(三笠書房)

あなたの毎日は、きちんと整っているでしょうか。「イエス」と即答できる人はほとんどいないでしょう。そんな人に、本書の著者、曹洞宗徳雄山建功寺住職・枡野俊明氏は、禅の教えに基づいた、日常や人生を整える方法を教えてくれます。

朝を整える習慣としておすすめされているのは、10分の「朝座禅」。坐禅をすると、姿勢と呼吸と心が整い、一日をすこやかに過ごすための英気が養われるのです。

座禅とともに、運動を朝の日課にしてみるのもおすすめです。5分程度でかまわないので、寝ている間に固くなった体をほぐしてあげましょう。あわせて5~10分の「朝掃除」で気分をリセットすれば完璧です。

本書は「自分」「朝」「昼」「夜」「休日」「1年」それぞれの整え方を教えてくれる6章構成となっています。好きなパートから読み、一つずつ試してみませんか。きっと、気持ちよく毎日を過ごせるようになり、仕事への取り組み方も変わってくるはずです。

■「困っているときの自分にお金を渡す」感覚

第3位には『パックン式 お金の育て方』がランクインしました。ハーバード卒、投資歴25年以上の芸人・パックン氏が、“無理なく貯めて賢く増やす”方法を教えてくれます。

パトリック・ハーラン『パックン式 お金の育て方』(朝日新聞出版)
パトリック・ハーラン『パックン式 お金の育て方』(朝日新聞出版)

お金の不安をなくしたいと思ったとき、まず知っておきたい考え方は、お金は使うタイミングによって価値が変わるということ。これには2つの意味があります。

1つめは「状況によって、お金に感じる価値は変わる」ということ。収入がないときの1000円と何気なく使う1000円では、お金の価値がまったく異なるものです。

人生を豊かに生きていくために、「タイムスリップして、潤っているときの自分から、困っているときの自分にお金を渡す」という発想を持ちましょう。貯金や投資をして、未来の自分にお金を送ってあげるのです。

2つめは「時間をかければかけるほど、お金は急速に増えていく」ということ。最初に投資した金額だけでなく、利息を元本に足していくことで、お金が増えるスピードはどんどん速くなります。

投資や貯金の基本をやさしく教えてくれる本書。「そろそろお金について考えたい」と思ったとき、まず手に取りたい一冊です。

■部下との1on1は「よろしくお願いします」は絶対NG

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は、ベストセラー作家・越川慎司氏の『17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた』でした。

越川慎司『17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた』(大和書房)
越川慎司『17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた』(大和書房)

部下との1on1は「よろしくお願いします」で始めてはいけない――。そう聞くと、多くの人は驚くでしょう。

ところが実際、2.4万人の一般社員を対象としたアンケートでは、「よろしくお願いします」で1on1を始めると部下のテンションが下がるという驚きのデータが浮かび上がってきたのです。

その理由は2つ。1つめは、「よろしくお願いします」と言われると、人事評価面談のように感じてしまい、「まずいことを言うとマイナス評価になるから、あまり話さないでおこう」と考えてしまうから。2つめの理由は、報告やプレゼンなどを依頼されているように感じ、困惑するからです。

では、どのように1on1をスタートすべきでしょうか。43社での行動実験で効果があったのは、「感謝・ねぎらい」の言葉で始めること。「よろしくお願いします」の代わりに「今日は忙しいのに時間を取ってくれてありがとう」「先週金曜日にトラブル対応してくれてありがとう」「後輩の指導をしてくれてありがとう」などと言うと、部下の満足度が30%以上アップすることがわかりました。

本書ではこのように、アンケートや行動実験によって明らかになった「最強チームのつくりかた」が一冊にまとまっています。マネジャー職はもちろん、これからリーダーポジションを目指したい方にもおすすめです。

■「特にありません」が口癖の人は上司に信頼されない

第5位の『上司に信頼される話し方 部下を傷つけない話し方』にもご注目ください。

比嘉華奈江『上司に信頼される話し方 部下を傷つけない話し方』(ダイヤモンド社)
比嘉華奈江『上司に信頼される話し方 部下を傷つけない話し方』(ダイヤモンド社)

本書によると、テレワークの機会が増える中、「部下の仕事の進捗状況がわからない」「もっと積極的にコミュニケーションをとりたい」と悩んでいる上司が多くいます。さてあなたは、上司を悩ませない、的確なコミュニケーションができているでしょうか。

上司とのコミュニケーションのポイントは、先回りして情報を共有すること。朝のミーティングで「何か確認や共有事項はありませんか」と言われたら、「特にありません」だけでなく「確認は特にありません。今日は、AとBの業務を優先的にやろうと思います」などと簡単に伝えましょう。これだけでも上司は安心できるはずです。場合によっては「AやBより、Cを先にお願いできないかな」という指示をもらえるかもしれません。

テレワークにおいては特に、上司は一人ひとりの仕事の状況を把握するのは難しいもの。そんなときこそ「上司はどんな情報があれば助かるだろう」と考え、先回りして情報共有できる人は、社内での信頼度がアップするでしょう。

■外資系メーカー社員が40代でヨガ講師になった理由

最後にご紹介したいのが、第6位の『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』。

尾石晴(ワーママはる)『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
尾石晴(ワーママはる)『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

著者の尾石晴氏は、外資系メーカーに16年勤務し、会社員を卒業。サバティカルタイム(使途用途を決めない学びの休暇)を経てオンライン・ヨガスタジオやスキンケアブランドを立ち上げたのち、2022年春から大学院に進学しました。「ワーママはる」名義での活動をご存じの方も多いでしょう。

本書ではそんな尾石氏が、40歳頃の人に特有のさまざまな“壁”を乗り越え、すこやかに生きていくための人生戦略を教えてくれます。

ポイントは、人生後半を幸せに過ごすために必要な「お金」「つながり」「健康」の3つの要素を満たしつつ、やりがいが持てて自分でコントロールできる「自分業」の準備を始めること。まず、自分がこれまでやってきた仕事を書き出して、それぞれ「お金」「つながり」「健康」を満たしていたかどうか、○△×で評価してみましょう。尾石氏はこのワークを通して、本業1本では「つながり」と「健康」が弱いことに気づき、ヨガ講師としての活動をスタートしたそうです。

「もう40歳か……」と落ち込む方や「今から何か始めるなんて無理」と思う方もいるかもしれませんが、これからの人生で一番若いのは今日この日です。今日から少しずつでも動いておけば、きっと将来のあなたから感謝されるはずです。

今月も、話し方からチームづくり、インボイス制度まで、幅広いジャンルの本がランクイン。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サイトflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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