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「旅行」よりお金がかからずストレス解消効果が高い…人生が激変する「朝4時30分起き」の始め方

プレジデントオンライン / 2023年5月15日 10時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/oatawa

休息の質を高めるには何をすればいいか。韓国の弁護士YouTuber・キム・ユジンさんは「私は明け方4時30分から出勤までが、日常のストレスを解消する自由時間だ。朝早くに自分だけの時間を過ごすことで、自然とエネルギーが満たされ、安心感が取り戻せる」という――。

※本稿は、キム・ユジン(著)、小笠原藤子(訳)『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』(文響社)の一部を再編集したものです。

■朝4時半起きは、一生懸命生きるための手段

毎日、明け方起床を実践する私に「ものすごく忙しそう。もっと力を抜いたら?」「ちょっと休んだほうがいいですよ。何もそんなに一生懸命生きなくても」と周囲の人々はとやかく言った。

忙しいのは間違いない。一生懸命生きているというのも正しい。でも、もうつらくはない。

思えば私の人生、簡単に何かを手に入れたことなどない。これからも繰り返し話をすることになるが、いつも人より努力して耐えた結果、求めるものを得てきた。

そんな私とは正反対に、楽々と生きている人もいる。詳しい内情まで知る由もないが、少なくとも彼らは私よりたやすくチャンスをつかんでいる。私がやっとの思いで到達した目的地に、息を切らすこともなく到達している。

そういうタイプの人々に出会うたびに、どうしたらそんなにうまく事が運ぶのか不思議でならなかった。そして、無性に悔しくもあった。

でも時が経ち、いつの間にか私のような人生にもメリットが見つかった。人々が避けて通る険しい道は、私にとっては何回も通った道。その道を行く間じゅう、転んではまた起き上がった。

暗闇の中でも、楽しみを見つける習慣だって身につけられた。大きな障害物があっても粘り強く押し進める方法や、息絶える寸前まで止まることなく走り続ける方法も学んだ。明け方起床は、まさにこのプロセスを可能にした支えだった。

人々は、私がもっと何かをしたいから4時30分に起きるのだと思っているが、私にとっての朝は、何かを成し遂げる時間にもできるが一時充電する休息時間でもある。つまり、明け方起床は、一生懸命生きる方法というより、一生懸命生きるための手段なのだ。

どれだけ疲れていても、静かな明け方に温かいお茶を飲みながら、好きな音楽を耳にしていれば、自然とエネルギーが満たされる。落ち込んでいるときも同じで、朝早くに自分だけの時間を過ごすことで、安心感が取り戻せる。

■どこかへ遠出は充電と同時にエネルギーを消費する

このような明け方起床の効果は、私だけにあてはまるわけではない。早起きは、精神衛生上、ポジティブに作用することが実際にわかっている。

70万人の遺伝子を分析したある研究によれば、朝型人間の遺伝子を持つ人は、そうでない人よりうつ病になる危険性が低く、主観的に幸福を強く感じられるという。

人間の生態リズムは24時間より若干長いが、光を感知する網膜細胞が毎朝24時間に合わせこれを初期化し、日々にうまく適応できるように助けてくれるからだ。

人々は休息といえば決まって朝寝坊するか、どこかへ遠出しないと、と考えがちだ。

だが、私にとっては明け方起床が休息のひとときだ。早起きして人生を楽しみはじめてからは、日常にささやかな余裕が持てるようになった。もちろん、旅行に出かけて充電することもできる。

でも旅行に行けば、どのホテルがリーズナブルか、どこを観光しようか、どこで食事しようかを考えるためにエネルギーを消費して、ゆっくり休むというより、何かに追われる気がするのも事実だ。

若い女性が湖の近くに座って、日没の間に自然の中で熱い飲み物を飲んで楽しんでいます。
写真=iStock.com/recep-bg
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/recep-bg

■休息の質を左右するのは頭と心が何を感じているか

反面、通勤バスでまどろんだり、同僚たちとのランチの後にコーヒーを一杯飲みながら一息ついたりする程度の平凡なことでも心は豊かになる。会社の帰り、夕飯に舌鼓を打ち、温かいシャワーを浴びた後、ぬくぬくと布団にくるまりながら、今日一日を振り返ることでも。

週末に公園のベンチに座って人間ウォッチングをしたり、新たに挑戦してみたいと思えるものがないかインターネットであれこれ検索しながら、ささやかな楽しみを味わったりすることでも。

要は何をするかではなく、頭と心が何を感じているのかで休息の質は左右される。朝早起きすることで本当の余裕を知ると、複雑に絡まった心をしばし忘れられる時間を、日常でも簡単に見つけられるはずだ。

頭の中を空っぽにして、心を静めることほど真の休息はない。私はこの真理を、明け方に最も強く感じる。誰にでもエネルギーを効率的に充電する、自分だけの方法がきっとある。明け方起床の時間に自分を解き放ってくれるものは何か、今一度考えてみよう。

■早起きで「自分がコントロールする時間」を増やせる

人々から、よくこんな質問を受ける。

「どうしてそんなに早く起きるんですか?」
「なんで4時30分なんですか? 同じことを午後にしたっていいじゃないですか」

私は明け方を「自分がコントロールする時間」と称している。それ以外の時間は「運命に任せる時間」と表現している。

考えてみれば、一日のうち純粋に自分の意思で使える時間はそんなに長くない。朝から晩までの計画とは無関係に、予想外の出来事で注意力を削がれ、時間を奪われることが多いからだ。

でも世の中が寝静まっている明け方の予定が変更される確率はごく稀だ。いきなり連絡が来て一緒に食事しようとか、ちょっと話そうという人もいない。追加業務を頼まれることもない。気を引かれるような面白いこともそうそう起こらない。

明け方は誰も私に関心を持たず、私もまた誰にも関心を持たない。だから完全に自分だけの時間を、自分だけのペースで自由に活用できる。

明け方起床によって得たプラスアルファの時間は、起きることさえできれば、つまり自分との約束を守りさえすれば、いつでも追加で手にできる主体的な時間だ。そして、早く起きれば起きるほど「自分がコントロールする時間」を増やすことができるのだ。

私が明け方4時30分を選ぶもう1つの理由がある。それは、何事においても明け方ならよく集中できるからだ。明け方は何かに邪魔される要素がないだけでなく、ぐっすり寝た後なので一日の仕事を終えてくたくたな夜よりずっと元気なのだ。

■チャレンジ意欲があふれ、一日を余裕あるものにしてくれる

明け方起床を実践する前は、私も夜に自分の時間を捻出しようとしていた。だが退勤する頃には、もう何もしたくなくなった。

前日の夜に充分睡眠をとっても、仕事に気力を使い果たしてしまうため、夜になるとひどく疲れていた。ところが明け方はちがう。朝にはまだ、やりたいことにチャレンジする意欲があふれている。

一日を余裕あるものにしてくれる点も、私が朝型ライフスタイルを好む理由の一つだ。当然かもしれないが早起きをしてすべきことをあらかじめ済ませておけば、夜には心穏やかに一日を終えることができる。

また、明け方に起きたにもかかわらず、体調が優れなくて休んだり、物事に手こずったり、急な予定変更ですべきことを全部終えられなくても、夜にやり残したことを終えればいいと思えるから、焦り苛立つことなく平常心でいられる。

毎朝アラームが何度鳴っても起きられないのに、自分から明け方に起きるなんて本当に可能なのかと疑問を抱く人もいるだろう。でも、たった一度でも明け方起床に成功すれば、そのメリットに気づき、進んで起きられるようになる。

毎日ではなく週3回でもいい。4時30分ではなくいつもより1時間だけ早く起きるのでもいい。

早起きが成功すれば、たとえ短くても朝に自分だけの時間を持つことができれば、あなたの人生の満足度はがらりと変わってくる。時間に追われ、あちこち引きずられるのではなく、あなた自身が主導権を握って、自分の人生を歩みはじめることができるのだ。

■内面の声に集中すると、少しずつ変化していく自分に出会える

体重が増えれば食生活を見直して運動するように、朝早起きするのは、仕事に疲れたときや人生に変化をつけたいとき、私がよく使う特別な処置だ。気が滅入るときは、自分を振り返ったりせず、自分をつらくさせる状況のせいにしがちだ。

そのせいで、一日中ふて寝したり、すべきことを最大限先延ばしして現実逃避したりする人もいれば、極端な場合は、ギャンブルのような誤った誘惑にハマって、酒やゲームなど外部要素に過度に依存する人もいるだろう。

でも私は、人生に訪れるこのようなつらい時期を必ず避けて通るべきだとは考えていない。この時期が人生の転換点になり得るからだ。

苦難や逆境より深刻な問題は、せっかく再び立ち上がるべき瞬間が来たというのに、スランプに足を取られていては日常へ戻りづらくなるかもしれないことだ。だから、そんなときは明け方起床で答えを見つけよう。

私の場合、明け方4時30分から出勤までが、日常のストレスを解消する自由時間だ。他人の顔色をうかがったり、その場の空気を読んだりする必要はない。外部からの刺激ではなく内面の声に集中でき、その結果、傷を癒し、少しずつ変化していく自分に出会えるのだ。

朝4時30分に起きると決めた特別な理由はない。夜10時頃寝ついたとき、疲労が残らない程度にぐっすり寝て、普段より早く起きるのに適当な時間だと判断しただけだ。

4時30分に起きれば、いつもより余裕を持って動いても約束に遅れたり、予定を後ろにずらしたりすることはまずない。ゆっくりと目を開け、アロマキャンドルを灯し、静かな音楽を聴きながらコーヒーを飲み、机に座っても5時にもならない。

自然の中で呼吸運動と瞑想とヨガ
写真=iStock.com/recep-bg
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/recep-bg

■自分自身を大切にし、自然と自尊心が高まる

朝に余裕ができれば、普段したこともないベッドメイキングをして、本棚にたまった埃を払うこともできる。長めに熱いシャワーを浴びて凝った筋肉をほぐしたり、忙しくてなおざりにしていた髪にトリートメントをすることもできる。

いつも抜いていた朝食もしっかりとることができる。それでも時間が余る日には、昼のお弁当までこしらえることができる。このように朝を過ごしてみると、自分に与えられた一日、そして自分自身を大切にする方法に気づき、自然と自尊心が高まるのだ。

すべては自分自身を最優先に置くことから始まる。私の心が赴くまま、私がしたいまま、わがままに見えるかもしれないが、自分が心地よく行動しながら自分を探す時間なのだ。

キム・ユジン(著)、小笠原藤子(訳)『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』(文響社)
キム・ユジン(著)、小笠原藤子(訳)『朝イチの「ひとり時間」が人生を変える』(文響社)

目を開けると同時に好きなことをして一日を始めてみよう。きっと週末のような朝を過ごせるはずだ。私は明け方に音楽を聴き、お茶を飲むだけでなく、好きな映画やテレビ番組を観たりもする。

そのうち目標ができれば、それを達成するために時間を費やす。会社の仕事から離れ、やりたいことやプランを最優先に置くのだ。

人生に刺激が必要だったり、心がざわついたり、だらだらしがちなら、いつもより早起きして自分を最優先に置いてみよう。

やみくもに前に突き進むより、静かな明け方に少し立ち止まって温かいお茶を飲みつつ、自分が今いる空間は気持ちよく片付いているか、自分の健康をきちんと気遣っているかなど、セルフチェックするのだ。さあ、今日から変わろう!

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キム・ユジン(きむ・ゆじん)
YouTuber弁護士
米国ニューヨーク州、ジョージア州2州の弁護士資格を持つ弁護士。韓国生まれ、ニュージーランド育ち。韓国の大学を卒業後、米国ミシガン州立大学で学士号を取得。エモリー大学ロースクールに進み、卒業後、難関である米国司法試験への合格を果たす。学生時代から現在に至るまで、早朝に起き、時間を有効活用することで挫折を乗り越え、多くの目標を達成してきた。その早起きルーティーンをYouTubeで公開したところ、累積アクセス数1000万、フォロワー20万人を獲得。韓国国内に「早起きブーム」を起こし、パワーインフルエンサーとなる。現在は韓国国内の大手企業で社内弁護士として活動中。

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(YouTuber弁護士 キム・ユジン)

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