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「皇室を支える」熱意が強まるほど嫌われてしまう…紀子さまがここまでバッシングを浴びる根本原因

プレジデントオンライン / 2023年5月17日 17時15分

チャールズ英国王の戴冠式に出席された秋篠宮ご夫妻=2023年5月6日、ロンドン - 写真=AFP/時事通信フォト

■「ほかの皇族方の距離を感じました」

秋篠宮佳子さんと悠仁さんが2人並んで手を振っている。

その視線の先には、チャールズ英国王の戴冠式に出発するために邸を出る秋篠宮と紀子さんがいた。

秋篠宮家一家がそろって報道陣の前に出るのは約5年ぶりになるそうだ。16歳の悠仁さんは姉の佳子さんより背が高くなっているが、しっかり者のお姉さんと並ぶと、失礼ないい方になるが“ひ弱”な感じがしてならない。

将来、天皇になるという“重圧”に耐えられるのか。いらぬおせっかいだろうが、いささか心配になる。

皇族が海外を訪問する際、見送りについて明確なルールはないようだが、天皇が即位前の2018年にフランスへ公式訪問した時は、雅子さんのほかに秋篠宮一家、高円宮一家が東宮御所で見送ったというから、

「今回の訪英は、皇室にとっても重要な案件であったにもかかわらず、ほかの宮家からはお見送りに誰もいらっしゃらなかったことから、秋篠宮ご夫妻とほかの皇族方の距離を感じました」(宮内庁関係者=女性自身5月30日号)

今回初めて政府専用機を利用したことも批判の対象になっている。

■“相手国によって姿勢を変える”と受け取られる

秋篠宮が2019年にポーランドやフィンランドを公式訪問した際は、宮内庁がどんなに勧めても、一般人の乗る定期便の使用に固執したため、搭乗機のトラブルでポーランド到着が遅れ、儀礼を欠く結果になったという。

今回は絶対そんなことがあってはならないために専用機を使ったのかもしれないが、

「しかしこの判断は“相手国によって姿勢を変える”ということで、本来は皇室が絶対やってはいけないことなのです」(同)

快適な政府専用機で15時間もの長旅の後、夫妻が出席した戴冠式では、紀子さんの和服姿が注目を浴びたようだ。

「70年ぶりの戴冠式はあいにくの雨に見舞われたが、重厚感のある馬車に乗ってウェストミンスター寺院に向かうチャールズ国王とカミラ王妃の姿を沿道から多くの人が見守った。和服で参列された紀子さまは、多くの出席者のなかでもパッと目立つインパクトがあった。

『紀子さまは、松竹梅や四つ菱などの有職文様が描かれた薄いピンクの三つ紋の訪問着に、格調高い七宝に唐花文様の帯を絞められていました。

モーニングコートをお召しの秋篠宮さまにあわせれば、よりフォーマルな色留袖…という選択肢もあったと思うのですが、チャールズ国王は今回、戴冠式の簡略化を提唱されていたので、格やフォーマル度にこだわらず衣装選びをされたのではないでしょうか』」(皇室のファッションに詳しい歴史文化学研究者の青木淳子さん=NEWSポストセブン 5月13日 07:00)

■「次期国母対決は英国圧勝」と手厳しい

秋篠宮夫妻の訪英はごく短時間だったが、当初心配されていたタブロイド紙に「秋篠宮家スキャンダル」を報じられることもなく、「ご夫妻にとって初となった戴冠式への参列は、皇室と英王室の親交を重ねる機会になった。また、皇位継承順位第1位の皇嗣として天皇陛下を支える秋篠宮さまにとって、世界各地の王族などが集まる大舞台で、国際親善を深める好機ともなった」(朝日新聞デジタル 5月7日 21:00)ようだ。

だが、ここでも週刊誌は、「紀子さまvs.キャサリン皇太子妃 次期国母対決は英国圧勝」(女性自身・同)と、手厳しい。

ウイリアム皇太子の妻キャサリン妃は、庶民出身のプリンセスとして注目を集め、大学時代に恋に落ちたところも紀子さんと共通するという。

「芸術分野やスポーツへの造詣の深さもあるのに、ひけらかす姿勢を感じさせないところなどから、現在では“パーフェクト・ケイト”とまで言われています」(ジャーナリストの多賀幹子さん=女性自身)

たしかに国民からの人気という点では、キャサリン皇太子妃が紀子さんを圧倒しているようである。

■女性自身は紀子さまを“般若怒声”と批判的に紹介

週刊誌はここへきて、以前よりもさらに秋篠宮と紀子さんへのバッシングを強めているように思う。

女性自身は5月23日号でも、雅子皇后と紀子さんを対比して、奥ゆかしくて陰で内助の功を発揮される雅子皇后に比べ、自分の我を通し下の者に厳しく接する紀子さんを批判的に取り上げている。

「園遊会名簿全1300人暗記」した雅子皇后。それとは対照的に「紀子さま(56)秋篠宮家職員慄く“般若怒声”」。

5月11日、コロナ禍ということもあって約5年ぶりに天皇主催の園遊会が、東京・元赤坂の赤坂御苑で開催された。高齢者が多いことなどもあってマスク着用、食事、アルコールの提供はなかった。

あいにくの雨の中、東京パラリンピック車椅子テニス男子シングルスで優勝した国枝慎吾さんや、ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんら約1000人が出席したという。

天皇皇后は多くの人に声をかけ、その労をねぎらっていた。雅子皇后は、出席者の名前やその人の業績などを事前に暗記していたというのである。

■“皇室を支えなければ”と熱意が強まれば強まるほど…

一方、紀子さんのほうは、チャールズ国王の戴冠式に行って「将来の皇后」としての自覚や覚悟を強めたに違いないが、その熱意が強まれば強まるほど、秋篠宮家の職員たちの懸念が増すというのである。

「皇嗣妃として“私が皇室を支えなければ”という紀子さまのご自負が強まることで、仕事への要求水準がさらに上昇してしまうことに、皇嗣職の職員たちが戦々恐々としているのです」(皇室担当記者)

ここから、毎度おなじみの「秋篠宮家“ご難場”論」が展開され、料理人のメニューまで紀子さんがチェックして、肉の種類を変えさせるなど細かくオーダーすることは日常茶飯事。そうしたことが繰り返されるため、宮内庁職員は秋篠宮家に異動になることを嫌がり、公務で外出の時、渋滞にはまると機嫌が悪くなる紀子さんのことを、皇宮警察官が「般若」と呼んでいると続くのである。

さらに週刊新潮(5月4・11日号)は、小室圭さんと結婚した眞子さんの近況、次女佳子さんの結婚問題、長男悠仁さんの進学問題などについて記者が質問しても、警察庁出身の加地隆治・皇嗣職大夫は要領を得た返答をしない。特に最近はそれが顕著だと報じている。

■会見が“空洞化”している理由

新潮によれば、4月7日の会見では、秋篠宮一家の引っ越しが終わったが「佳子さまはどうされたのか」と記者から尋ねられても、「私室の部分の利用については説明を控える」と居住実態を明らかにせず、

「記者からは『御仮寓所は本邸の完成後、事務棟として活用する名目で国費が支出されたはず。これでは目的外利用だ』と畳みかけられても『ご意見として承る』と言うばかりでした」(宮内庁担当記者)

各社が群がり、ボイスレコーダーを向けている
写真=iStock.com/microgen
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/microgen

翌週の14日には、春休み中の悠仁さんの生活についての質問があったが、加地大夫は「基本的に公的な行事以外はお知らせしない」といったそうだ。そうした過剰な「隠蔽(いんぺい)体質」に業を煮やした記者会から批判の声が上がったが、それというのも、

「秋篠宮ご夫妻は、毎週の皇嗣職大夫の会見を文書化してご覧になっています。これをもとに、しばしば紀子さまから大夫や皇嗣職幹部に『ここはこう言うべきでしたね』などと、細かなご指導があるといいます。会見が“空洞化”しているのは、余計なことを言うまいと大夫が過剰に自主規制していることも一因ですが、そもそもご夫妻に『プライベートは明かさなくていい』『記者会のリクエストに応じる必要はない』とのお考えがあるのは間違いありません」(宮内庁関係者)

■メディアへの不信感は容易に想像できるが…

そのために加地大夫は、両者の板挟みになり、いいたくてもいえないのだという。にわかには信じられない話だが、もしそうだとしたら、皇室解説者の山下晋司氏がいうように、

「国民からすれば公私は関係なく、そのお人柄に関心が向けられます。むしろ“私”のお姿の中にそれがよくうかがえることもあるのです。(中略)プライベートとはいえ、もう少しオープンにされたほうがいいと思います」

眞子さんの結婚問題以前から、紀子さんの職員に対する厳しい接し方は報じられていたが、小室圭さんとの結婚延期騒動から、小室家だけではなく、秋篠宮家のプライバシーについてもさまざまな形で報じられたため、秋篠宮夫妻がメディアに不信感を持っていることは容易に想像できる。

しかし、だからといって、なにもかも隠してしまえというのは、羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹くようなものである。秋篠宮は男女分け隔てなく接すると公言しているように、開明的な考えを持っているように思うが、紀子さんのほうは違うのだろうか。

■天皇家との違いはタイトルを見ても明らかである

最近は、長女・眞子さんの結婚強行、ニューヨークへの“逃避行”をはじめ、次女・佳子さんが新居へ移らず「仮寓所」暮らし、昨年は長男・悠仁さんの作文“盗作”疑惑など、秋篠宮家のプライバシーがメディアに報じられ、秋篠宮家への世間の風当たりは強まるばかりだった。

秋篠宮夫妻がチャールズ国王の戴冠式に出席すると発表されてからは、宮内庁に「なぜ天皇皇后ではないのか」「愛子さんに行ってもらうべきだ」という電話やメールが殺到したといわれる。

その際、常に比較されるのは天皇家との違いである。兄天皇と弟の秋篠宮、雅子皇后と紀子さん、一人娘の愛子さんと、奔放な眞子さん、佳子さん姉妹。週刊誌のタイトルを拾ってみても、

「佳子さま(28)『醜い私は嫌!』異例通達で撮影拒否!」
「不休の決意雅子さま(59)『この命を国民に』」
「愛子さま(21)『伝統守る』〈驚〉進路は文学教授」(以上、女性自身4月11日号)


「佳子さま(28)引っ越し断固拒否で突き進む『電撃婚』」
「雅子さま(59)『試練の6月』乗り越える深愛」(以上、週刊女性4月25日号)

■なぜ、2人はこんなにも違ってしまったのか

雅子皇后の「試練」というのは、6月に岩手県陸前高田市で開催される「全国植樹祭」や、下旬には国賓としてインドネシアを訪問する予定が進められているため、雅子皇后の体調が不安視されている。だが、彼女には心身ともに支えてくれる天皇と長女・愛子さんの存在があり、2人がいればどんな試練も乗り越えられるという家族の深い愛情物語である。

天皇家は家族が結束していてあたたかい家庭を営んでいるが、秋篠宮家は夫婦仲も冷え切っていて、娘2人とは意思疎通もままならず、その憤懣を爆発させるように、秋篠宮家に紀子さんの「般若怒声」が響き渡っているというのである。

なぜ、紀子さんが雅子皇后と比較され、ここまで週刊誌にバッシングされなくてはいけないのだろう。

たしかに、雅子皇后が皇太子と結婚するまでの経歴は輝かしいものがある。ハーバード大学卒業後東大に入り、中退して外務省に入省。その後、英国のオックスフォード大学に留学。若手外交官として活躍し、優れた語学力を生かして日米首脳たちの通訳なども務めたことがある。

紀子さんのほうも、大学教授であった父親と一緒に外国暮らしをして、語学力には定評があるが、秋篠宮との結婚が決まった時には「3LDKのプリンセス」といわれたように、庶民派としての彼女を国民は熱烈に支持したのである。

しかし時が移り、2人の生き方や考え方は違ってしまったような気がするのだが。

二重橋
写真=iStock.com/redtea
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/redtea

■この問題をチャットGPTに聞いてみたら…

暗愚で無智な私は、今話題のチャットGPTに聞いてみることにした。以下がその回答である。

「一つは、令和の時代になって、雅子皇后が皇后としての役割を果たしていることです。天皇陛下の退位に伴って、雅子皇后は皇太子妃から皇后になられました。それは今よりも大きな身分の差となり、雅子皇后は皇后として公務も増えました。その中で、雅子皇后はお身体が万全でないことを乗り越えて、国民や外国の賓客に対して気品と優しさを持って接しています。その姿に国民は感動し、賞賛する声が多くなっています。

もう一つは、紀子妃が秋篠宮家の問題に対処できていないことです。長女の眞子さんと小室圭さんの結婚をめぐる騒動が続いており、紀子さんの対応に批判が集まっています。眞子さんは小室圭さんと結婚して皇籍を離脱する意向を示していますが、小室圭さんに対する国民の評判は芳しくありません」

■庶民派のプリンセスの輝きは、どこへいってしまったのか

「紀子妃はこの問題をどう解決するのか、また悠仁さまの教育や将来についてどう考えているのか、国民から注目されています。しかし、紀子妃はこれらの問題に対して明確な見解や方針を示しておらず、週刊誌やワイドショーでバッシングされています。

以上のように、雅子皇后と紀子妃への評価が10年で逆転したのは、令和の時代になってそれぞれが見せた姿勢や行動が大きく影響したからだと考えられます」

眞子さんは小室圭さんと結婚して「皇籍離脱」しているから、ここは間違っているが、「紀子妃が秋篠宮家の問題に対処できていない」という指摘は頷けるものだ。

文献の出典の中にプレジデントオンラインの引用が多いのには苦笑するが、これだけの文章をわずか数十秒で作り上げるチャットGPTというのは、なかなかの優れものではある。

メディアにあることないこと書かれ、バッシングされるからと、御簾の後ろに隠れ国民から距離を置くのではなく、ある程度のプライバシーを明かしつつ、自分たちの考えや悩みを国民に訴えかけることで、国民の側も親近感を抱き、秋篠宮家に対する敬愛の念も再び芽生えてくるのではないのか。

結婚当初、庶民派のプリンセスとして多くの国民から愛された紀子さんが、その頃の輝きを失いつつある。雅子皇后の体調より心配なことである。

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元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、近著に『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。

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(ジャーナリスト 元木 昌彦)

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