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勉強法の相談から、苦手な発音の練習も、ChatGPTなら0円で英語を学習できる

プレジデントオンライン / 2023年6月9日 10時15分

ChatGPTの登場で語学の学習法が大幅に変わりそうだ。うまく使いこなせば、英語が苦手な人でも大逆転できる可能性がある。「英語の達人」に使い方を聞いた。「プレジデント」(2023年6月30日号)の特集「完全図解 ChatGPT仕事術大全」より、記事の一部をお届けします――。

■うまく質問をすればAIは「先生」になる

英語学習は、生成AIの出現によって大幅に便利になりました。ChatGPTは、さまざまな使い道があり、私も頻繁に使っています。

英語学習における基礎知識は「単語・文法・発音」で成り立っています。その3つの土台の上に、「話す・聞く・読む・書く」の4技能があります。

基礎知識を習得するには時間がかかりますが、AIを使えば、効率よく学ぶことができます。読み書きからスピーキングの練習まで、幅広い使い道があります。上手に使いこなせば、英会話スクールに通わずとも、英語学習の大部分を独学で行える可能性があるでしょう。

ChatGPTは英語でやりとりしたほうが回答の精度がグンと上がると言われていますが、英語学習に使う際には、日本語、英語のどちらで質問しても、回答の内容は大きく変わりません。日本語であっても、英語であっても、問われるのは「質問力」です。

ではいったい何を聞けば、英語学習の効率が上がるのでしょうか。実は、質問の仕方そのものも、ChatGPTが答えてくれるのです。ChatGPTを使えば、どんな勉強ができるかに加え、具体的な質問案を提案してくれるのです。

勉強法全般 勉強法を提案してほしいとき

■わからないことは何度も質問してみる

まずは「単語の習得」から見てみましょう。従来であれば、単語帳を使って暗記することが一般的です。

それに加えて、ChatGPTを使えば、より効率が上がります。具体的には、特定の単語を含んだ例文を作ってもらいます。単語一つ一つではなくまとめて覚えたい場合は、複数の単語を指定して、例文を作ってもらうのもオススメです。「以下の3つの単語を含む短い英文を作れますか?」と聞いてみましょう。長い文章だと覚えづらいため、あえて「短い・簡潔な」と加えるのがコツです。例文を繰り返し読むことで、単語が覚えやすくなります。

単語 単語を覚えたいとき

次に、「文法の理解」です。参考書を見ながら、文法を頭に叩き込んでも実践に活かせない方が多いのではないでしょうか。文法書にも一般的な解説はありますが、ChatGPTなら、文章に合わせて解説してくれます。

たとえば、前置詞の「a」と「the」の違いがよくわからないとします。それぞれの例文を質問に入れて、「この2つの文章の違いは何ですか?」「なぜ違うのですか?」と、わからないことがわかるまで何度も聞いてみるといいでしょう。

文法1 文法を解説してほしいとき

3つめは、「発音の習得」です。ChatGPTには読み上げ機能がないため、「発音にも使えるの?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、特定の発音を練習するための例文を作ることができます。たとえば、「~の正しい発音は何ですか?」と聞くと、1つの音節ごとに発音の仕方が表記されます。

高度な発音練習をしたい人は、国際音声記号(IPA)を学ぶことが大切です。IPAとは国際的に使われる英語の発音記号で、中上級者の英語学習に取り入れられています。発音知識を深める過程で、ChatGPTが大いに役立ちます。

発音1 苦手な発音を練習したいとき

■英会話講師がいなくても会話が再現できる

「スピーキング(話す)」の独学では、「独り言」練習をオススメします。というのも、私自身、毎日、独り言を繰り返した結果、スピーキングだけでなくほかの技能も大幅に向上した経験があるからです。ただ独り言には大量の「話す題材」が必要になります。

そこでChatGPTを使えば、練習用の会話文をかんたんにいくつでも用意できます。たとえば、「~の話題について、1人で英会話をしてください」と打ち込むと、対話文が出てきます。

さらに、「~の場面で使える雑談用の英文をください」と聞いてみましょう。さらに「職場で上司と会話した場面」「野球の話題」など、細かく条件を指定すればChatGPTの回答精度が上がり、そのまま雑談に使える例文ができあがります。

スピーキング 気軽な会話がしたいとき

■ChatGPTを使えば文法やスペルのミスを発見してくれる

また、仕事において英語を使ううえで、多くの人がぶつかる壁が、「ライティング(書く)」です。メールや報告書の作成など、文法的に正しい文章を書く力や、表現力が求められます。英語塾に通い、文章をネイティブに添削してもらっている方もいるのではないでしょうか。

ネイティブに頼らなくても、ChatGPTを使えば文法やスペルのミスを発見してくれます。英作文を貼り付けて、「文法や表現は合っていますか?」と聞くと、添削してくれるのです。

ライティング1 英文の誤りを確認したいとき

また、「以下の文章を書き換えてください」とリクエストすると、さまざまな表現を提案してくれるため、語彙の強化にもつながります。リクエストする際に「カジュアルな表現」「面白く」とトーンを設定すると、状況に合わせた書き換えを行ってくれるため、英文でメールを書く人にはとても役立ちます。

もちろん、ChatGPTが間違った回答をすることもあるので、要注意です。弱点はあるものの、使うメリットが圧倒的に大きく、これまで以上に効率的に英語を学ぶことができるでしょう。英会話講師に頼る部分も大幅にカットできるでしょう。上手に取り入れて、リーズナブルに語学力の向上を目指しましょう。

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ATSU YouTubeチャンネル登録者数54.9万人。日本生まれ、日本育ちで、英検1級、TOEIC満点、TOEFL114点、IELTS8.5を取得。オーストラリア国立大学会計学修士を修了後、豪州デロイトトーマツ(監査)に入所。同社マネージャーを経て、英語学習メディアAtsueigoをプラットフォームとして起業・独立。

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(ATSU 構成=プレジデント編集部)

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