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気づいたら組織に毒が回っている…ヘッドハンターが「絶対採ってはいけない」という"有害人材"の特徴

プレジデントオンライン / 2023年7月1日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kuppa_rock

毎年、新たに発売されるビジネス書は約6000冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、2023年上半期にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。

■要約サイト「2023年上半期のビジネス書」人気ベスト20

第1位:『完訳 7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、フランクリンコヴィージャパン訳、キングベアー出版)
第2位:『先読み!IT ×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(古川渉一/酒井麻里子著、インプレス)
第3位:『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(有川真由美著、毎日新聞出版)
第4位:『聞き方の一流、二流、三流』(松橋良紀著、明日香出版社)
第5位:『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』(塚本亮著、明日香出版社)
第6位:『いちいち気にしない心が手に入る本』(内藤誼人著、三笠書房)
第7位:『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』(滝井いづみ著、明日香出版社)
第8位:『言語化の魔力』(樺沢紫苑著、幻冬舎)
第9位:『付加価値のつくりかた』(田尻望著、かんき出版)
第10位:『佐久間宣行のずるい仕事術』(佐久間宣行著、ダイヤモンド社)
第11位:『限りある時間の使い方』(オリバー・バークマン著、高橋璃子訳、かんき出版)
第12位:『人を選ぶ技術』(小野壮彦著、フォレスト出版)
第13位:『ドーパミン中毒』(アンナ・レンブケ著、恩蔵絢子訳、新潮社)
第14位:『最高のリーダーは、チームの仕事をシンプルにする』(阿比留眞二著、三笠書房)
第15位:『リスキリング』(後藤宗明著、日本能率協会マネジメントセンター)
第16位:『リーダーは話し方が9割』(永松茂久著、すばる舎)
第17位:『小さく分けて考える』(菅原健一著、SBクリエイティブ)
第18位:『話し方の正解』(桐生稔著、かんき出版)
第19位:『いつもよりラクに生きられる50の習慣』(藤本梨恵子著、かんき出版)
第20位:『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(塚本亮著、明日香出版社)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2022年12月~2023年5月の閲覧数ランキング

■1位は「ビジネス書」の金字塔

2023年上半期、栄えある1位に輝いたのは『完訳 7つの習慣』でした。

スティーブン・R・コヴィー著、フランクリンコヴィージャパン訳『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版)
スティーブン・R・コヴィー著、フランクリンコヴィージャパン訳『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版)

本書は「ビジネス書の金字塔」とも言える本。成功に必要な「7つの習慣」を説いた、時代に左右されない本物の強さを持った一冊です。

本書では、長期的な成功には人格の形成が欠かせないと言います。「7つの習慣」とは人格を磨くための基本的な原則をかたちにしたもの。これらを実行することで自らが変わり、良い結果を引き寄せていくのです。

7つの習慣のひとつ「第2の習慣」は、「終わりを思い描くことから始める」。たとえばあなたが死んだとき、葬儀場の参列者たちはあなたについて何を語っているでしょうか? またあなた自身は、どんな風にあなたの人生を語ってほしいと思いますか?

人生の終わりを思い描くことで、今日という一日の過ごし方はおのずと変わってくるでしょう。自分が目指すものや大切にしたいことを脳裏に焼きつけ、日々を大切に過ごすことで人生は望む方向に開かれます。自分の人生を見つめ直すためにも、本書を開いて「7つの習慣」を学んでみませんか。

■ChatGPTをよく知るための「はじめの一冊」

第2位は、『先読み!IT ×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』がランクイン。

古川渉一、酒井麻里子『ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(インプレス)
古川渉一、酒井麻里子『先読み!IT ×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(インプレス)

まるで人と話すような感覚で対話ができる生成AI「ChatGPT」。2023年上半期は、どこもかしこもChatGPTの話題で持ちきりでした。近頃ではChatGPTを業務に取り入れる企業も増えてきて、ChatGPTを扱うスキルはビジネスパーソンに不可欠となっていきそうです。

本書では、そんなChatGPTの概要を手軽に知ることができます。どんな質問にも瞬時に自然な言葉で答えてくれるChatGPT。あまりの有能さに“万能の神”として崇めてしまう人もいるかもしれませんが、それは危険です。ネットの学習データから確率に基づいて文章を生成するChatGPTは間違った回答をすることもあり、また同じ質問でも異なる答えを返してくることもあるのです。

本書ではChatGPTの成り立ちから仕組み、どこに強みがあって弱みがあるのかも一挙解説。ChatGPTから欲しい答えを引き出すには“良い問いかけ”をする必要がありますが、そのポイントについても触れています。本書をChatGPT本の「はじめの一冊」として活用してはいかがでしょうか。

■周りに気を配ることで、自分も機嫌よく過ごせる

第3位は『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』。

有川真由美『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)
有川真由美『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)

本書は2019年の刊行以来、何度も版を重ねているベストセラー。毎日を少しでも明るく過ごそうとする、前向きなビジネスパーソンに支持を得てランクインしました。

わたしたちの身の回りには、不機嫌になるネタが山ほど転がっています。部下に仕事を頼んだら断られた、会議で失言してしまった、急いでいるのに渋滞にはまった……など、たとえ朝気分よく出かけても、1日が終わる頃にはどっと疲れとため息が出ているのではないでしょうか。

本書が提案するのは、機嫌よく過ごすための「小さな習慣」をもつこと。「自分にご褒美を買う」などは誰でも思いつくかもしれませんが、本書は加えて「挨拶するときは相手に体ごと向ける」「相手が断りやすいように頼む」「感情的な行動をとらない」といった、周囲へのさりげない気配りを勧めています。

「人の悩みの9割は人間関係」と言われるように、周りの人との関係がスムーズだと、それだけでも機嫌よく過ごせるもの。自分だけでなく周りにも気を配ることが、誰もが機嫌よく過ごせるコツかもしれません。

■努力が報われる人の習慣は何が違うのか

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第5位は『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』でした。

塚本亮『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』(明日香出版社)
塚本亮『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』(明日香出版社)

同じ努力をしても結果が出る人とそうでない人の違いはどこにあるのでしょうか。本書の著者・塚本亮さんは「努力が報われる人は努力を手段に過ぎないと考え、報われない人は努力を正義だと考える」と言います。

誰かの力を借りたり手を抜いたりしても、それで目標を達成できるならOKです。逆にがんばっている自分に酔っていたり、努力すること自体に価値を感じたりしていたら要注意。目標に近づくための行動こそが「正しい努力」だからです。

本書では努力が「報われる人」がやっている50の習慣を紹介しています。そのひとつが「タスクを終えた後も付箋をとっておくこと」。やることを書き出した付箋は、完了したら捨ててしまうのが普通ですが、努力が報われる人はそれをとっておいて、やったことを「見える化」しています。

これは心理学の「自己効力感」に基づいた行動で、自分が成し遂げたことを把握することで自己効力感が高まり、モチベーションが持続するそうです。本書をかたわらに、結果に結びつく努力を始めませんか。

■「優秀で有害な人」と「優秀で無害な人」を見分けられるか

第12位の『人を選ぶ技術』も話題の一冊。

小野壮彦『人を選ぶ技術』(フォレスト出版)
小野壮彦『人を選ぶ技術』(フォレスト出版)

あなたの会社では、どのような基準で人を採用していますか? スキル、経験、人柄、社風に合うかどうかなど、あらゆる面から見定めたのに「こんなはずじゃなかった」とミスマッチが起こることは少なくありません。

著者は、世界最高峰の外資系ヘッドハンティング会社で数々のエグゼクティブ人材を見てきたヘッドハンターです。本書では、人を見極めるポイントを詳しく解説してくれます。

そのポイントのひとつが「優秀で無害な人」「優秀で有害な人」を見極めることです。人柄に難がありそうでも、突出したスキルや実績をもっていたら採用を決めていませんか? でもこれはNG。このタイプは実力があるため、たとえ問題があってもポジションから外したり、辞めさせたりするなどの判断が遅れます。その間に毒が会社中に回り、組織崩壊のトリガーになる可能性もあるのです。

スタッフのよしあしは、業績も職場の雰囲気も左右します。本書で人を見る目を養って、採用活動に役立ててみてはいかがでしょうか。

■話し方の正解は「相手の頭の中」を想像することにある

最後にご紹介したいのは、第18位の『話し方の正解』です。

桐生稔『話し方の正解』(かんき出版)
桐生稔『話し方の正解』(かんき出版)

誰かと話すとき「何を話そうか」と、話のネタばかり考えていませんか。それは残念ながら、「話し方の正解」ではありません。

本書が指す「話し方の正解」は、気さくに話すことでも豊富な話題をふりまくことでもありません。その正解とは「相手の頭の中」にあります。どんなに面白い話でも、相手にとって興味がなければつまらない話になってしまいます。相手の頭の中を想像して、相手が聞きたい話を話すことが「話し方の正解」なのです。

そのためのトレーニングに「if you」という思考法があります。会話の際、言葉を発する前に「自分ならどんな言葉を聞きたいか」を考えます。「自分ならこう言ってほしい」と想像することが相手の頭の中の想像につながり、その結果スムーズに会話が進むようになるでしょう。

本書には意外に知られていない話し方の正解例が多数紹介されています。コミュニケーション力をつけるためにも、本書を開いてみてはいかがでしょうか。

2023年上半期は、半年の総集編となる人気書籍が出そろいました。『先読み!IT ×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』は5月の第1位、『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』は4月の第1位、『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』は同じく4月の第2位でした。

1位の『完訳 7つの習慣』については2022年の年間ランキング1位と、2023年も引き続き多くの方に読まれていることがわかりました。年末にはどのような本がランクインするのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サービスflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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