悠仁さまの進学先は東大? 農大? 筑波大?…高2の秋になっても進学先が決まらない深刻な理由
プレジデントオンライン / 2023年9月15日 11時15分
■東京農大の次は「筑波大」が急浮上
秋篠宮悠仁さんの進学先は「東大」か「東京農大」か、それとも「筑波大」か。
9月6日に17歳になった悠仁さんは高校2年生。そろそろ大学進学のことも考えなくてはならない時期になってきたが、母親の紀子さんは息子を「初の東大卒の天皇」にしたいと強く望んでいるといわれてきた。
そのために毎年東大に30人前後は入学する名門の筑波大附属高校に悠仁さんを入れたのではなかったのか。
だが、ここへきて前にも書いたように、東大ではなく東京農大にするのではないかという報道が出てきた。
たしかに東京農大は秋篠宮家とゆかりの深い学校である。
「秋篠宮さまは、’08年に東京農大の客員教授に就任されました。’16年の創立125周年式典では、お言葉も述べられています」(宮内庁関係者)
紀子さんの弟で、悠仁さんにとっては叔父にあたる川嶋舟さんも東京農大農学部デザイン農学科で准教授を務めている。
こう報じたのは女性自身(8月22日・29日号)だった。悠仁さんの好きな昆虫の研究もできる農学部はうってつけだというが、私には違和感があった。
あれほど悠仁さんの東大入学を切望していた紀子さんが、そう簡単に他の大学でいいと考えを変えるとはとても思えないのだ。
■姉の結婚騒動が深刻な影響を与えている?
東大は2016年度から「学校推薦型選抜」を導入している。これについて紀子さんは熱心に研究しているという報道もあった。
週刊女性PRIME(2023/6/7)は、
「学校の成績に加え、面接や課外活動での活躍などで人物を評価する制度で、学力重視のペーパーテストではありません。各校、男女合わせて4人まで推薦することができ、筑附もこの入試でコンスタントに合格者を出しています」(受験情報誌ライター)
と報じ、トンボの観察や野菜の栽培、稲の交配実験をライフワークとされている悠仁さんが、持ち前の研究者肌を活かせば、推薦での東大入学も十分ありうるといわれているという。
ではなぜ、東大進学を見直しなどと報じられるのだろう。
それを考えるヒントになりそうなのが、女性自身(8月8日号)が報じた「悠仁さま表情喪失」報道にあるような気がする。
「姉の眞子さんの婚約が内定した後、小室圭さんの母・佳代さんの金銭トラブルが報じられた6年前から、仲むつまじかった秋篠宮ご一家の雰囲気に明白な変化が生じました。ニューヨークで自由に生活している眞子さんと連絡を取っているのは、現在では佳子さまだけで、秋篠宮ご夫妻は関わることを避けていらっしゃるようです」(皇室担当記者)
こうした秋篠宮家の家庭不和が、悠仁さんの将来に深刻な影響を及ぼす可能性があるというのである。
■「親とは違う生き方をしたい」という葛藤が芽生えることも
精神科医の香山リカ氏はこういっている。
「一般的に16歳から17歳の子供たちは、この時期に自己のアイデンティティー、つまり“自分らしさ”を確立するといわれています。両親をはじめとする周囲の大人たちをモデルとして見ながら、自分の進路や将来を考えて、自分らしさを作り上げていくのです」
しかし、家族や周囲の大人たちが批判されているのを見てしまうと、モデルとするべき大人がいなくなり、「親とは違う生き方をしたい」などと子供が心のうちに葛藤を抱えてしまうことになるというのである。
両親が敷いたレールの上をただ乗っかっていくだけの人生に疑問を抱くのは、この年頃なら誰でもあることである。
そんな息子の悩みを間近で見ている母親が気づかないわけはない。
9月11日、57歳の誕生日を迎えた秋篠宮紀子さんは、記者からの質問に文書で答えたが、その中で悠仁さんのことをこう書いている。
「悠仁は、この春から高校2年生になり、勉学に励み、クラブ活動やその他の学校行事に参加しながら、充実した生活を送っているように思います。また、空いた時間を生かして、以前から関心をもっているトンボ類の観察や、イネの栽培など、自分の関心事にもバランスよく取り組んでいるようです。
悠仁の進路についてですが、学校生活においても、その他の活動においても、自分らしく学びを深め、さまざまな経験を重ねながら、自らの関心や探究心を大切にしていってほしいと願っております」
■昆虫研究への熱意は筋金入り
昨年も紀子さんは、悠仁さんについて、こう記していた。
「この春から、トンボ類をはじめとする生き物の調査を、より積極的に進めるようになりました。そして、宮邸周辺の虫や植物などの生息環境と生物多様性の保全に関心を広げている様子です。
また今年も、長男が米作りをしている田んぼは、家族皆で耕して、畦塗りや代かきをし、田植えをしました。もうすぐ収穫の時期を迎え、稲刈りをする予定です。また、時間を見つけていろいろな野菜を栽培し、成長の具合を確かめ、気を配りながら世話をしている長男のそばで、私たちも草むしりなどの作業をしています。収穫した野菜を食事の折に皆で楽しんでいます」
公務や秋篠宮家を訪ねてくる外国からの賓客には見せない、悠仁さんの生き生きとした表情が浮かんでくるようではないか。
ノンフィクション作家の保阪正康氏が文藝春秋(2023年2月号)に寄せた「続・平成天皇皇后両陛下大いに語る」の中で、天皇が当時7歳の悠仁さんと散歩した時の話をしている。
「悠仁は虫に興味を持って、『これなんという虫?』とよく聞くんですよ。私はすべて教えました。子どもっていうのはかわいいものですね。本当にかわいい」
悠仁さんの虫に対する愛情は筋金入りなのである。
■悠仁さまも生物研究をライフワークにするのか
週刊文春(9月14日号)でも、悠仁さんの自然や、そこで生きている小さなものたちへの愛情が伝わってくるエピソードが書かれている。
宮崎県北西部の九州山地に抱かれた山村、東臼杵郡椎葉村、人口約2300人の秘境の村の民宿を、秋篠宮夫妻と悠仁さんが訪れたという。蕨やタケノコなどの季節の山菜をふんだんに使った女主人の料理を、悠仁さんはきれいに平らげたという。
滞在2日目は養蜂家・那須久喜さんのもとを訪れ、春になると新しい女王蜂が生まれ、古い女王蜂は働き蜂を連れて新しい巣に移る「分蜂」の巣を見たという。
椎葉村と秋篠宮家の縁は2009年に秋篠宮がここを訪問した時からだという。
「秋篠宮さまは、九州山地の自然や焼畑の研究チームの一員として村を訪れ、村の文化を大変気に入られたそうです。その頃から那須さんはハチミツを献上しており、悠仁さまも『久喜さんのハチミツが食べたい』と家の中を走り回るほど気に入っておられたとか」(秋篠宮家関係者)
こうした自然の中で生き生きとした表情を見せる息子の姿を見ている母親は、こう思ったのではないか。
「上皇陛下はハゼ、天皇陛下は水問題、秋篠宮はナマズなどのライフワークをそれぞれ持っている。幼いころから昆虫好きだった悠仁にも早いうちから何かを見つけてほしい」
■「必ずしも都内の大学でなくてもよい」という意向
一方で紀子さんは息子に「東大ブランド」を付けようと腐心してきた。
「東大については紀子さまが熱心だと見られてきました。その理由の一つは、皇嗣職の職員を採用するにあたってご夫妻と面談が行われた際、ある職員候補が筑附から東大という経歴だったことに、紀子さまが強い関心を抱かれ、質問を繰り返していたことでした」(別の秋篠宮家関係者)
悠仁さんの進学先に関しては、常に紀子さんの考えが優先されてきた。
だが、文春によれば、ここへきて紀子さんの「東大路線」に変化がみられるというのだ。
「ご夫妻は最近“悠仁さまのご興味に沿う研究ができるなら、必ずしも都内の大学でなくてもよい”とお考えになっているようです。加えて、あくまでご本人の学力レベルに沿った学校が望ましい。一方で悠仁さまが通われる筑附は、例年三十人前後が東大に入学するハイレベルな進学校。その中で切磋琢磨(せっさたくま)している悠仁さまも、著名な国立大を志望されることになると思われます」(同)
その秋篠宮家関係者は、具体的な大学名を挙げている。
「筑波大です。悠仁さまは生き物や植物に関心を寄せておられますが、筑波大にはいわゆる農学部にあたる『生物資源学類』と、理学部生物学科にあたる『生物学類』という二つの学科があり、施設も充実しています」
■もし、「天皇になりたくない」と思うくらい楽しくても…
実際、今年の6月に学校行事の一環で、悠仁さんが筑波大の生物系研究室を訪問していたという。
「悠仁さまは研究活動を見学されたり、顕微鏡をのぞいたりと、興味津々のご様子だったようです」(同)
それに強い味方が筑波大にはいるのだ。学長の永田恭介氏である。昨年4月の筑附入学前には、記者会見で、「大変光栄なこと」だと述べていたのだ。
筑附には内部進学制度はないそうだが、他大学のAO入試にあたる「AC入試」もあり、「学校推薦制度」もあるそうだ。
さらに、筑波大の周辺には地方出身の学生のための寮が多くあるそうだ。
「ご夫妻は“宮邸から通わなくてもよい”と考えておられます。寮に住んでいろいろな人と出会うことも良い経験になるかもしれません」(同)
警備のことを考えれば、寮生活は現実的ではないかもしれない。だが、もしそれができたら、悠仁さんにとっては宝物のような日々になるかもしれない。
大学などどこでもいい。悠仁さんが大学でやるべきことは、ライフワークを見つけることも大事だが、一般の大学生たちに交じり、多くの友人をつくり、胸襟を開いて話し合うことにある。
大学を卒業して、旧態然とした皇室の中に戻れば、生涯の友など見つかりはしない。残された時間はわずかにあと5年である。
精一杯友と語らい、遊び、自分のこれからの人生を考える。その結果、万が一、「天皇になりたくない」と思うようになるかもしれない。宮内庁は大騒ぎするだろうが、それでもいいじゃないか、彼の人生なんだから。
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ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、近著に『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。
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(ジャーナリスト 元木 昌彦)
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