1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

占い師は見た…過酷な出世争いに身を置く国家公務員たちから受ける"露骨すぎる"相談の内容

プレジデントオンライン / 2023年9月26日 18時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/undefined undefined

占い師のもとに来る相談内容はどのようなものが多いか。占い師でキャリアコンサルタントの早矢さんは「働き方改革の浸透にしたがって、これまで我慢してきた上司のパワハラをはじめ、人間関係に関する悩みが増えているのが最近の特徴だ。国家公務員のキャリア官僚であれば、過酷な出世争いに身を置いているため、『誰を蹴落とせばいいか』という露骨な相談をする方がほとんどだ」という――。

※本稿は、早矢『世界のビジネスエリートが身につける教養としての占い』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

■心の安定と前向きな気持ちが手に入る占いの効果

占いの目的は、これまでと違う角度から自分を見つめることによって、新たなポテンシャルに気づき、自己肯定感を高めたり、気持ちを前向きにすることにありますが、そうした効果は、仕事との上手な向き合い方にも役立ちます。

仕事も「選択」と「決断」の連続ですから、常に不安と隣り合わせですが、そこに人間関係が複雑に関係しているため、ひとたび悩み始めるとドロ沼にはまり込んだような状態になって、そこから抜け出すことが難しくなります。

占い師としてだけでなく、キャリアコンサルタントの視点から考えてみると、次のような6つの局面で占いの効果が期待できると思います。

【効果①】現在の仕事は「自分の適職なのか?」を知る

「今の仕事は自分に合っているのか?」
「もっと他に適職があるのではないか?」

仕事上のトラブルが続いたり、思うような成果が出せないときほど、こうした思いが湧き上がります。

それは若い世代に限ったことではなく、追われるように忙しい毎日を送っていると、いくつになっても、いくらキャリアを重ねても、自分の「適性」や「適職」が気になるものです。

自分に問題があるのか、職場や会社、職種が合っていないのか……と悩み始めると、自信を持って仕事に取り組むことができず、モチベーションの低下を引き起こすことになります。

占いによって適職とわかれば、「やっぱり自分の選択は間違っていなかったな」と確信を持てます。結果次第では、占いが転職の決意を後押ししてくれることになります。

自分の適性や適職を知ることは、心の安定だけでなく、前向きな気持ちを手に入れることにつながります。

■価値観の合うところと、合わないところを把握する

【効果②】上司や部下との円滑なコミュニケーションのヒントを得る

職場の悩みで最も多いのが、上司や部下との「意思の疎通」の問題です。

会社という組織で働いている限り、周囲と円滑なコミュニケーションを図ることは最優先の大事な課題となります。

自分の上司や部下が、どんな考え方の持ち主で、どんな気質なのかを把握することができれば、意思の疎通がスムーズになります。

例えば、苦手な上司との相性を詳細にリーディングすることによって、その人となりだけでなく、「どんな価値観を持っているか?」「どんな人間関係や距離感を求める人なのか?」「どんな言葉が刺さる人なのか?」「運勢的にはどんな流れになり、自分にどのような影響があるのか?」を知ることができます。

価値観の合うところと、合わないところを把握することは、いい関係を構築するための手がかりとなります。

自分との相性と照らし合わせて考えれば、効果的で無理のないコミュニケーションのヒントが得られます。

相談者の悩みの多くは「人間関係」に原因がありますから、自然体でストレスのないコミュニケーションを図るためのアドバイスは不可欠だと考えています。

ジェスチャーで上司とコミュニケーションを取る人
写真=iStock.com/maroke
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/maroke

■無用なトラブルを未然に防げる

【効果③】苦手な人との上手な付き合い方を見つける

会社の内外を問わず、苦手な人は誰にでもいるものです。

いくら苦手であっても、仕事の付き合いであれば避けて通ることはできません。

相手の性格や気質を理解して対策を立てることができれば、無用なトラブルを未然に防ぐことができます。

占いを通して相手を知り、己を知ることによって、自然で無理のない付き合い方のヒントが見えてきます。

【効果④】チームを効率的に回すポイントを理解する

現代のビジネスはチーム戦が基本ですから、チームがうまく機能しなければ、仕事で成果を上げることは難しくなります。

チームリーダーをしている人は、チームが効率的に回るための人間関係のバランスや、組織としての問題点、改善点などを知るために占いを利用しています。

チーム単位の働き方には、メンバー個々の特性が大きく影響しますから、多くの人が他のメンバーとの上手な付き合い方を知りたがる傾向にあります。

■選択肢の幅を広げ、最善の方法を検討する

【効果⑤】「転職すべきか? このまま会社に残るか?」を考える

会社に不平や不満がある場合は、我慢してそのまま会社に残るか、勇気を出して別の会社に移るかの二者択一となります。

会社に残った場合、この先の展望はどうか?
転職をしたら、次の会社ではどんなことが待っているのか?

どんなに考えても答えが出ないことで悩んでいるならば、占いを利用して選択肢の幅を広げ、最善の方法を検討することが解決の近道となります。

【効果⑥】「チャンス」と「ピンチ」を見極める

仕事上の判断は、それがチャンスを呼び込むのか、逆にピンチを招くのか、常に不安がつきまといます。

その判断は、自分が責任を負うだけでは済まないような大事な局面で下すことも珍しくありませんから、深刻に悩んでしまうのも無理はありません。

自分の判断は正しいのか、何か別の選択はないのかなど、思考の迷路に迷い込む前に、占いを活用して可能性を探ってみるのもいいと思います。

たくさんの疑問を持つ人
写真=iStock.com/metamorworks
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/metamorworks

■このスカウトに乗るべきだろうか

最前線で働く人たちは、どんなことに悩み、何を不安に感じているのか?

それをお伝えすることで、現代のビジネスパーソンが、「占いに何を求めているのか?」の一端がご理解いただけると思います。

私のところに持ち込まれる相談内容は多種多様ですが、「仕事」と「恋愛」に関することが圧倒的に多い傾向にあります。

この2つに共通するのは、どちらも「人間関係」の問題ということです。

人間関係の悩みは、男性と女性、年齢やキャリアなどによって大きく異なります。

そこに、「先の見えない時代」という現代の世相も反映されて、働き方改革に関することや、「そもそも、今の仕事を続けていて本当に大丈夫なのか?」など、現代のビジネスパーソンが一筋縄ではいかない複雑な問題に直面していることがわかります。

主な相談内容をまとめると、次のようになります。

【男性編】最も多いのは「転職」に関する相談

相談内容①昇進・昇給・転職・起業

・転職のタイミングは?
・スカウトを受けるべきか?
・起業したら、どうなるか?
・この先、昇進できるのか?
・給料は上がっていくのか?

男性の相談者の多くは、30代から50代を中心とした「働き盛り」の人たちですから、一番の心配はこの先の昇進や昇給ですが、日本経済の長期低迷を反映しているのか、ここ数年は、「転職」に関する相談が増え続けています。

「このまま会社に残るべきか、辞めるならいつがいいか?」
「転職のタイミングは? 自分に向いている職種は何か?」

こうした相談については、ホロスコープ・リーディングによって天体の動きから運勢を読み解き、ご本人の適性にマッチしたアドバイスをお伝えしています。

最近はネットやSNSを使ったスカウト・ビジネスが流行していますから、エリート層や仕事ができる人には多くの誘いがあり、「このスカウトに乗るべきだろうか?」という相談も多くなっています。

■派閥争い、出世争いが大多数

相談内容②人間関係

・職場のパワハラの対処法は?
・苦手な上司との付き合い方は?
・仕事のパートナーとの相性は?
・派閥争いで、どちらにつくか?

働き方改革の浸透にしたがって、これまで我慢してきた上司のパワハラや、ブラック企業的な体質に対する不満や悩みが増えているのが最近の特徴です。

「気の合わない上司と、どう向き合っていけばいいのか?」

働く男性にとって、これが一番の悩みのタネとなっているようです。

大企業のエリートに多いのが、社内の派閥争いに直面して、「誰についていけば、自分の将来が開けるのか?」という相談です。

こうした相談には、次期社長候補の方々の生年月日をお聞きして、星配置からその人の資質、性格を読み解きながら、「どなたがトップになるのか?」「それによって会社の命運はどうなるか?」「今後は、どのように接していけばいいのか?」などをお伝えしています。

国家公務員のキャリア官僚であれば、過酷な出世争いに身を置いているため、「誰を蹴落とせばいいか?」という露骨な相談をする方がほとんどです。

これらは、今も昔も変わらない永遠の課題の一つといえます。

■内部拡張に注力か、事業拡大に向けて動くべきか

相談内容③ビジネス関係

・プロジェクトは上手くいくのか?
・向こう1年間の流れはどうか?
・事業拡大の時期はいつか?

会社経営者や自営業の方は、新たに立ち上げるプロジェクトの行く末や、会社の今後の動向について相談される方が大半です。

「今は内部拡張に注力する時期なのか?」とか、「今年は事業拡大に向けて動くべきか?」など、ビジネスの行く末を考える際の参考意見を求めています。

会社トップの運勢は、そのまま会社の運勢となりますが、相談内容によってはトップと切り離して、会社だけを占うこともあります。

その会社の創立日や登記日、オープン日の星の配置図が会社の「出生図」となり、人間の性格や才能と同じように、会社の性格や特色、どのように持ち味を活かすか……などを知ることができます。

【女性編】「結婚」や「出産」のタイミングが大きな悩みの種

相談内容①ビジネス関係

・出世に影響しない結婚や出産の時期は?
・子育てと仕事を両立するには?
・派遣の契約を更新すべきか?

仕事を持つ女性の相談者は、20代から50代前半までと幅広く、独身者は結婚のタイミング、既婚者は出産の時期、お子さんがいる方は子育てと仕事の両立など、自分の置かれた状況によって、相談内容は多岐にわたります。

その両方に共通する相談としては、「夫や彼氏は将来的に出世するか?」が圧倒的に多いと思います。

最近の傾向としては、キャリア志向の強い女性が多くなり、結婚後も仕事を続けたいと考えている人が増えていることがあげられます。

「自分のやりたいことを実現するためには、それなりのポジションを手に入れる必要がある」という意味での出世欲は、男性より強いかもしれません。

もう一つの特徴は、派遣で働く女性の相談が多くなっていることです。

派遣社員に対する冷遇への対処法や、「正社員として採用されるチャンスが少ない」という現状にどう立ち向かうかなど、切実な問題が増えています。

ビジネスの問題に対する最善の解決策を探している女性
写真=iStock.com/ismagilov
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/ismagilov

■女性上司からのパワハラやモラハラの悩みも

相談内容②転職・起業

・今の会社にいるべきか、転職するか?
・副業を始めたい
・起業は自分に向いているか?
・起業後の業績はどうなるか?

女性の「転職」の相談が多くなっているのは、彼女たちのキャリア志向の高まりを反映していると思います。

転職の理由を聞いてみると、10年前であれば会社や上司に対する不満が大半を占めていましたが、最近では、「自己実現」がキーワードになっています。

今の会社から「逃げる」のではなく、前向きに「攻める」ための選択を考えている人が多いと感じています。

最近では、自分のスキルや趣味を活かして「起業」を検討している独立心の旺盛な女性も増えており、「自分は起業に向いているか?」とか、「起業するならば、いつ頃がいいか?」という相談も多くなっています。

相談内容③人間関係

・上司のパワハラ、モラハラの対処法は?
・同僚からのいじめ、嫉妬の対応策は?

これは今に始まったことではありませんが、男性の場合と同じく、職場の人間関係に悩んで相談に訪れる女性は圧倒的に多い傾向にあります。

最近の傾向としては、女性の管理職が増えてきたことで、女性上司からのパワハラやモラハラに悩むケースも出ています。

女性上司と女性の部下との人間関係の問題は、新しい課題として注意深く研究していく必要があると考えています。

■「絶対に大丈夫」という占い師を信じてはいけない

相談者の悩みは、どれか一つだけというケースはほとんどなく、多くの問題が複雑に入り組んでいるのが一般的ですから、それを一気に解決できるような「最適解」というのは、実は存在しません。

占い師によっては、「こうすれば絶対に大丈夫」と断定的に自分の意見を押し付ける人もいますが、私はそれを「傲慢(ごうまん)」な鑑定と考えています。

早矢『世界のビジネスエリートが身につける教養としての占い』(クロスメディア・パブリッシング)
早矢『世界のビジネスエリートが身につける教養としての占い』(クロスメディア・パブリッシング)

出口の見えない深刻な問題を抱えていると、断定的な意見ほど「心強さ」を感じるかもしれませんが、人の悩みというのは、それほど単純なものではありません。

逆の見方をすれば、すべての悩みを解決できるような最適解がないからこそ、人は悩み続けているのだと思います。

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」といわれるような、ある意味では「運任せ」的な要素も占いの楽しみ方ではありますが、それだけで終わらせてしまうのでは、いつまで経ってもモヤモヤした気持ちを晴らすことはできません。

私としては、占い師の意見を「判断材料」の一つとして考えるような客観的で冷静な視点を持つだけでなく、気持ちを前向きにするためのツールとして使う……という明確な目的意識を持って、占いを活用してほしいと思っています。

----------

早矢(はや)
占い師、西洋占術実践研究家、キャリアコンサルタント
占い師の傍ら、法政大学キャリアデザイン学部で「キャリアデザイン・キャリアカウンセリング」を学んだ後、国家資格のキャリアコンサルタントを取得。コンサルタントの知見と西洋占星術、タロットの技能を融合させた独自の鑑定を実践する。これまで鑑定した人数は2万2000人超。「やさしく懇切丁寧にとことんサポートする」をモットーに、「占いカウンセリングサロンインスパイア吉祥寺」を主宰。TV・新聞・雑誌・WEB等メディア出演・連載多数。著書に『パワーストーン事典』(マイナビ文庫)がある。産経学園にて西洋占星術・タロット専任講師を務める。YouTube公式サイト「早矢の占いチャンネル」更新中。

----------

(占い師、西洋占術実践研究家、キャリアコンサルタント 早矢)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください