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世界38カ国の富裕層に会ったマネーの専門家が教える…お金持ちが成長のために「捨てている」3つのもの

プレジデントオンライン / 2023年10月6日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/courtneyk

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、9月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サービスの編集部が紹介する――。

■要約サービス「9月のビジネス書」ベスト20

第1位:『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(荒木俊哉著、SBクリエイティブ)
第2位:『仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣』(藤井美保代著、明日香出版社)
第3位:『仕事が速いチームのすごい仕組み』(三木雄信著、PHP研究所)
第4位:『あの日、選ばれなかった君へ』(阿部広太郎著、ダイヤモンド社)
第5位:『キャリアづくりの教科書』(徳谷智史著、NewsPicksパブリッシング)
第6位:『1年で億り人になる』(戸塚真由子著、サンマーク出版)
第7位:『女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書』(池原真佐子著、日本実業出版社)
第8位:『「誰かのため」に生きすぎない』(藤野智哉著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第9位:『信用2.0』(堀江貴文著、朝日新聞出版)
第10位:『なんで会社辞めたんですか?』(高橋弘樹/日経テレ東大学編著、角幡唯介/後藤達也/佐久間宣行/竹中平蔵/野口聡一/安田秀一著、東京ニュース通信社)
第11位:『カゴメの人事改革』(有沢正人/石山恒貴著、中央経済社)
第12位:『人生後半の戦略書』(アーサー・C・ブルックス著、木村千里訳、SBクリエイティブ)
第13位:『お金以前』(土屋剛俊著、日経BP)
第14位:『週末朝活』(池田千恵著、三笠書房)
第15位:『考える。動く。自由になる。』(工藤勇一著、実務教育出版)
第16位:『脳の闇』(中野信子著、新潮社)
第17位:『「すぐやる」よりはかどる! 仕事を「短くやる」習慣』(山本大平著、クロスメディア・パブリッシング)
第18位:『答えを急がない勇気』(枝廣淳子著、イースト・プレス)
第19位:『夢をかなえるゾウ1』(水野敬也著、文響社)
第20位:『人が増えても速くならない』(倉貫義人著、技術評論社)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2023年9月の閲覧数ランキング

■いくら「伝え方」を学んでも言葉は出てこない

今月の第1位は、コピーライターの荒木俊哉さんが「言語化力」を磨くトレーニングを教えてくれる『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』でした。

荒木俊哉『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(SBクリエイティブ)
荒木俊哉『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(SBクリエイティブ)

必要なものは、A4の紙とペンだけ。最上部に「問い」を書いた後、問いに対する「思い浮かんだこと」を書き出していきます。そして、それらを「それってどういうこと?」と深掘りし、先ほど書いた「思い浮かんだこと」の下に書いていきます。

深掘りができたら、そう思った理由も書き出していきます。その後、理由についても「それってどういうこと?」と問いかけて、深めていきましょう。

このトレーニングの制限時間は2分。1日に3枚、計6分行えば、言語化力が磨かれていくといいます。

荒木さんは「残念ながら、いくら『伝え方』を学んでも言葉は出てきません。大事なのは『どう言うか』の前に『何を言うか(=言語化)』だからです」と語っています。あなたも本書のトレーニングを実践して、「瞬時に言語化できる人」への一歩を踏み出してみませんか?

■1日3回「段取りの見直し」でミスをなくす

第2位は、『仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣』。「ミスをしない人」と「ミスをする人」の行動を比較しながら、ミスをなくすための習慣を教えてくれます。

藤井美保代『仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣』(明日香出版社)
藤井美保代『仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣』(明日香出版社)

ミスをなくす習慣のうちの一つが「1日3回段取りを見直す」です。

ここで言う段取りとは、仕事を進める順番と締め切りを決めること。「ミスをしない人」は、朝、仕事を始める前に加え、昼休みの前と終業の2時間前にも段取りを見直します。何度も段取りを見直すことで、アクシデントや割り込み仕事があっても、仕事をうまく進めることができるのです。

なお、昼休みの前に段取りを見直した際に「予定通りに進んでいない」とわかったら、選択肢は3つ。「仕事を明日に持ち越す」「スピードアップして、仕事を今日のうちに終わらせる」「優先順位の低い仕事を『やらない』と決める」です。

あなたは毎朝、その日の段取りを決めていますか? 朝に決めた段取りを見直して、柔軟に対応していますか?

どんなときもミスなく仕事を進められる人になりたいなら、まずは1日3回、段取りを見直す習慣をつけることから始めましょう。

■仕事が速いチームをつくるプロジェクト・マネジメント

第3位には『仕事が速いチームのすごい仕組み』がランクインしました。

三木雄信『仕事が速いチームのすごい仕組み』PHP研究所
三木雄信『仕事が速いチームのすごい仕組み』PHP研究所

ChatGPT時代において、「自分の仕事もAIに奪われてしまうかもしれない」と不安になっている方は多いでしょう。本書はそんな方におすすめしたい一冊です。

本書の著者である三木雄信さんは、ソフトバンクグループの孫正義社長の下で、さまざまなビッグプロジェクトのマネジャーを務めてきました。その経験をもとにした、プロジェクト・マネジメントの方法を伝えているのが本書です。本書では「『プロマネができる人材』はどの業界でも引く手あまた」と断言しています。

三木さんは、プロジェクト・マネジメントを次の4つのプロセスに分け、それぞれのプロセスにおける細やかなノウハウを本書で惜しげもなく公開します。

(1)立ち上げのプロセス:重要事項の整理・明確化など
(2)プランニングのプロセス:タスク出し、スケジューリング、定例会の設定など
(3)実行のプロセス:定例会、進捗(しんちょく)管理、様々な見直しなど
(4)終了のプロセス:評価、振り返りなど

「プロジェクト・マネジメントなんて今の仕事に関係ないから」と思うなかれ。三木さんによると、現代はあらゆる業務がプロジェクト化する時代。プロジェクト・マネジメントのノウハウを学んでおいて決して損はありません。自分の市場価値を上げたいなら、まず手に取りたい一冊です。

■これからのキャリアで重要な4つのポイント

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第5位は、『キャリアづくりの教科書』でした。

徳谷智史『キャリアづくりの教科書』NewsPicksパブリッシング
徳谷智史『キャリアづくりの教科書』NewsPicksパブリッシング

本書では、これからの時代のキャリアには、以下の4つが重要だと指摘されています。

・自分がどこに行きたいのかという「目的地」
・キャリアの旅を望ましいものにするための「武器」
・目的地に行くための「ルート」
・不確実性にどう対応し、旅を楽しむかという「プロセス」

ここでの、旅を円滑に進めるための武器(市場価値)は、「希少性」「市場性」「再現性」の3要素で整理されます。

希少性とは、スタンス、ポータブルスキル、テクニカルスキルの3つの要素で構成されるもの。市場性は、業界・領域の成長率、背景にある構造、必要とされる人材要件の3つ。そして再現性は「あなたは何の取り組みをしたのか?」「なぜ、その取り組みをしたのか?」「どんな環境・要素があれば他の組織でも同様の力を発揮できるか?」の3つの質問に答える形で言語化できるものです。

あなたはこれまでのキャリアに満足していますか? これからのキャリアの指針はありますか? 「イエス」と即答できないなら、本書を手に取ってみてください。

■大富豪は「付き合う人」「環境」「時間」を捨てている

第6位の『1年で億り人になる』にもご注目ください。

戸塚真由子『1年で億り人になる』サンマーク出版
戸塚真由子『1年で億り人になる』サンマーク出版

書名にある「億り人」とは、投資活動によって、資産が1億円を超えた人のこと。著者の戸塚真由子さんもその一人で、資産・収入ゼロの状態から、4カ月で資産1億円を達成しました。現在は資産構築コンサルタントとして活躍しています。

そんな戸塚さんはこれまで、世界38カ国を行き来し、数多くの大富豪と出会ってきました。大富豪たちは、成長するにあたって、次の3つを捨てていたそうです。

①付き合う人
②それまでいた環境
③時間(やらないことを決める)

また、自分の力で成り上がった大富豪に共通しているのが、好きではない仕事をしないこと。労働によって時間と気持ちの余裕がなくなり、「労働者マインド」になってしまうからです。戸塚さん自身も、お金持ちになるために「雇われて働くこと」をやめたといいます。

多くのお金持ちと交流し、自身も「大富豪マインド」を身につけて「億り人FIRE」を実現した戸塚さん。あなたも本書を読んで、大富豪の世界を覗いてみませんか?

■対応例や質問例も豊富な「1on1の教科書」

最後にご紹介したいのが、第7位の『女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書』。著者は、女性活躍に向けた社外メンター・社内メンター制度支援に携わってきた池原真佐子さんです。

池原真佐子『女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書』日本実業出版社
池原真佐子『女性部下や後輩をもつ人のための1on1の教科書』日本実業出版社

池原さんによると、相手と初めて行う1on1の基本的な流れは、(1)オープニング、(2)ボディ、(3)クロージングの3ステップです。

第1ステップの「オープニング」は、最初の6分の1ほどで行います。アイスブレイクをして、お互いのことを知りましょう。事前に自己紹介シートを交換しておくのもおすすめです。

第2ステップの「ボディ」では、全体の6分の3から6分の4の時間を使って、1on1の目的や流れを簡潔に伝えるとともに、大きなゴールを決めます。その後は、相手の現状について詳しく聞き、小さなゴールとして具体的な目標を設定しましょう。

第3ステップの「クロージング」は、最後の6分の1ほどで行います。対話の内容を簡潔にまとめて共有し、1on1の感想を聞いた後、ポジティブなフィードバックをしましょう。

女性部下や後輩のキャリアを後押しするめの1on1のコツが詰まった本書。シーン別の対応例や質問例も豊富に掲載されており、今日からすぐ役立つこと間違いなしです。

今月も、プロジェクト・マネジメントから資産形成、人事改革まで、幅広いジャンルの本がランクイン。また、先月第1位だった『「すぐやる」よりはかどる! 仕事を「短くやる」習慣』が第17位、第2位だった『週末朝活』が第14位、第18位だった『信用2.0』が第9位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サービスflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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