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「お金の増やし方について書かれたベストセラー」100冊で最も多く登場していた"鉄板ノウハウ"とは

プレジデントオンライン / 2023年11月7日 10時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Dilok Klaisataporn

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、10月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サービスの編集部が紹介する――。

■要約サービス「10月のビジネス書」ベスト20

第1位:『頭のいい人は「短く」伝える』(樋口裕一著、大和書房)
第2位:『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(藤吉豊/小川真理子著、日経BP)
第3位:『怪獣人間の手懐け方』(箕輪厚介著、クロスメディア・パブリッシング)
第4位:『図解 超タスク管理術』(佐々木正悟著、あさ出版)
第5位:『やる気ゼロからフローに入る 超・集中ハック』(伊庭正康著、明日香出版社)
第6位:『40歳で何者にもなれなかったぼくらはどう生きるか』(河合薫著、ワニブックス)
第7位:『ポジティブ大全』(徳吉陽河著、総合法令出版)
第8位:『自分らしく生きている人の学びの引き出し術』(尾石晴著、KADOKAWA)
第9位:『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(荒木俊哉著、SBクリエイティブ)
第10位:『自分という壁』(大愚元勝著、アスコム)
第11位:『天才性が見つかる 才能の地図』(鈴木祐著、きずな出版)
第12位:『心の休ませ方』(加藤諦三著、PHP研究所)
第13位:『比べず、とらわれず、生きる』(枡野俊明著、PHP研究所)
第14位:『1年で億り人になる』(戸塚真由子著、サンマーク出版)
第15位:『リスキリング【実践編】』(後藤宗明著、日本能率協会マネジメントセンター)
第16位:『ひとり時間が、いちばん心地いい』(枡野俊明著、PHP研究所)
第17位:『精神科医Tomyの心の不安を取り除いて、寝る前に気持ちをスッキリさせる魔法の言葉』(精神科医Tomy著、エムディエヌコーポレーション)
第18位:『給料の上げ方』(デービッド・アトキンソン著、東洋経済新報社)
第19位:『夢と金』(西野亮廣著、幻冬舎)
第20位:『「選択的シングル」の時代』(エルヤキム・キスレフ著、舩山むつみ訳、文響社)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2023年10月の閲覧数ランキング

■短く端的に語ってこそストレートに考えが伝わる

今月の第1位は、『頭のいい人は「短く」伝える』でした。

樋口裕一『頭のいい人は「短く」伝える』(大和書房)
樋口裕一『頭のいい人は「短く」伝える』(大和書房)

本書のテーマは、伝えたいことを「型」に沿って4行にまとめる「4行メソッド」です。「4行」をつくる型は4種類あります。

1つ目は「基本形の4行」。「問題提起」(〜だろうか)、「意見提示」(確かに〜しかし〜)、「展開」(その背景には、なぜなら)、「結論」(よって〜である)の4つから構成される、基本中の基本と言える型です。

2つ目は「結論先行型の4行」。「結論」を述べた後、「根拠1」「根拠2」「根拠3」と根拠を並べていく型です。自分の意見を明瞭に伝えられるのが特徴です。

3つ目は「根拠優先型の4行」で、「根拠1」「根拠2」「根拠3」「結論」と、根拠→結論の順に伝える型となっています。相手の反応を見て、途中で話を変えたり、結論をぼかしたりすることができるのが特徴です。

4つ目は「きっかけ」「ストーリー」「クライマックス」「まとめ」の順に伝える「エピソード型の4行」。体験談や目撃談をおもしろおかしく伝えたいときにぴったりな型です。

著者の樋口裕一さんは、「『くわしく説明すればするほどわかりやすくなる』『丁寧に説明してこそわかってもらえる』と思っている人が世の中にはまだたくさんいるようです。しかし、それは大間違いです。短く端的に語ってこそストレートに考えが伝わります」といいます。

あなたも型を使いこなして、端的に考えを伝えられる「頭のいい人」になりませんか?

■「お金の増やし方」の名著に共通しているノウハウ

第2位は、『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』。『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』と続いてきたベストセラーシリーズの最新刊です。「お金の増やし方」の名著100冊に共通するノウハウを洗い出し、30項目にまとめた上で、掲載冊数の多い項目から順にランキング形式で紹介しています。

藤吉豊、小川真理子『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)
藤吉豊、小川真理子『「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)

1位に輝いたのは、100冊中47冊で言及されていた「分散投資でリスクを減らす」です。

分散投資とは、複数の投資先に時間をずらして投資すること。分散投資をすれば、すべての資産が一度に減ってしまうリスクを抑えられます。資産、銘柄、地域、時間(時期)の4つを分散させ、堅実にお金を増やしていきましょう。

2位は「『投資信託』で手堅く運用する」。小さな資金から始められるだけでなく、投資のプロにすべて任せられる投資信託なら、分散投資も叶います。

「文章術」「勉強法」「話し方」「お金」は、どんな人でも知っておいたほうがいいテーマです。ランキング形式の本シリーズなら、それぞれの知識に自信がない方でも楽しく学べるでしょう。ぜひトライしてみてください。

■「怪獣人間」と付き合うには話の粒度と思考の深度が重要

第3位には『怪獣人間の手懐け方』がランクインしました。

箕輪厚介『怪獣人間の手懐け方』(クロスメディア・パブリッシング)
箕輪厚介『怪獣人間の手懐け方』(クロスメディア・パブリッシング)

本書の著者、箕輪厚介さんは、『多動力』(堀江貴文)、『メモの魔力』(前田裕二)、『死なばもろとも』[ガーシー(東谷義和)]など、多くの大ベストセラーを生み出してきた編集者です。箕輪さんが担当する著者は、誰もが知るビッグネームばかり。

そんな箕輪さんが本書で語るのは、タイトルの通り「怪獣人間の手懐け方」です。怪獣人間とは、世の中を動かし、多くの人に影響を与える人たちのこと。とてつもない才能を有する一方で、時に非常識で、予測不能な動きをする存在でもあります。

怪獣人間を口説き落とし、心のうちをさらけ出してもらい、一冊の本をともにつくる――どうすればそんなことが可能なのでしょうか。

箕輪さんは、怪獣人間との付き合いにおいて、話の粒度と思考の深度を合わせることを意識しているといいます。最新情報や教養を身につけ、常に自分を磨いて「こいつ、わかってないな」と思われないようにすることが何より重要なのです。

本書では、箕輪さんが実践している「手懐け方」が惜しげもなく明かされます。超有名人と知り合う機会はなくても、上司の上司、取引先の決裁権者、恋人の親族など、絶対に失敗できない相手とのやり取りにおいて、きっと役立つことでしょう。

■やる気が出ない時は「1分だけやってみる」のが効果的

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第5位は、『やる気ゼロからフローに入る 超・集中ハック』でした。

伊庭正康『やる気ゼロからフローに入る  超・集中ハック』(明日香出版社)
伊庭正康『やる気ゼロからフローに入る 超・集中ハック』(明日香出版社)

資料を作らなければならないのに、1行書くごとにぼーっとしてしまう。

勉強のやる気が出ず、SNSをスクロールしているうちに時間が経っている……。

そんなあなたには、集中力を高めるハックが47種類紹介されている本書がぴったりです。

やる気が出ないときに試してほしいのは、「1分だけやってみる」こと。1分でさえやる気が出ないなら、ほんの10秒でもかまいません。人間には「作業興奮」という心理作用があり、少しのつもりで始めたとしても、たいていの場合はそのまま作業を継続できるものだからです。

例えば、どうしても勉強をする気が起きないなら、まずはテキストを手に取り、1分だけ読んでみましょう。1分だけのはずが、気づけば2分、3分、5分と勉強し続けている自分に気づくはずです。

スマホやテレビなどの誘惑に負けがちな方に、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

■3つの質問に答えると「自分の戦い方」がわかる

第11位の『天才性が見つかる 才能の地図』にもご注目ください。

鈴木祐『天才性が見つかる 才能の地図』(きずな出版)
鈴木祐『天才性が見つかる 才能の地図』(きずな出版)

「もっと自分に向いている仕事や職場を見つけたい」「自分より優秀な同僚ばかりで、このままでは居場所がなくなってしまう……」と思っている方に、本書を強くおすすめします。

まず押さえておいてほしいのは、人生は「異能バトル」であるということ。評価される能力は時と場所によって変わりますし、一見ネガティブな特性でさえ、時と場所を見きわめればうまく活用できる可能性があるもの。「自分には才能なんてない」と決めつけず、自分だけの戦い方を探しましょう。

まずやるべきは「戦い方を決める」ことです。誰から評価されたいのか、その評価によって何を得たいのかを決めましょう。以下の3つの質問に答えてみると、戦い方が見えてきます。

・フィールド(戦う場所):能力を認められたい組織はどこか?
・審査員:そのフィールドで自分の能力を評価するのは誰か?
・勝利条件:どのような評価を受けたら、成功したと言えるか?

本書ではこのように、簡単なエクササイズに取り組むことで、あなただけのフィールドと戦い方が見つかる仕立てとなっています。「自分なんてダメだ」と落ち込む前に、まずは本書のエクササイズを試してみませんか?

■リスキリングに必要な7つのマインドセット

最後にご紹介したいのが、第15位の『リスキリング【実践編】』。読者が選ぶビジネス書グランプリ2023でイノベーション部門賞を受賞した『自分のスキルをアップデートし続ける リスキリング』の実践編です。

後藤宗明『リスキリング【実践編】』(日本能率協会マネジメントセンター)
後藤宗明『リスキリング【実践編】』(日本能率協会マネジメントセンター)

本書では、リスキリングに必要な7つのマインドセットが紹介されています。

・「まずやってみる」を心掛けること
・コンフォートゾーンから飛び出してみること
・6割程度の理解で問題ないと考えること
・何度でも同じプロセスを繰り返すこと
・違和感があれば気軽に軌道修正すること
・すぐに結果が出なくても焦らず待つこと
・発展途上の自分に自信を持つこと

また本書では、年代別ごとのリスキリングのポイントも提示されています。20代はビジネススキルの基礎を、30代はマネジメントスキルを、40代は「勝負スキル」に加え、もう一つの柱となるスキルを磨きましょう。50代にはアンラーニングとデジタルリテラシーの向上を目指し、60代以降は小さなリスキリングを意識します。

本書を読むと、リスキリングが身近なものに感じられるはずです。今日は残りの人生でいちばん若い日。少しずつでもリスキリングに取り組んで、人生100年時代を生き抜くためのスキルを手に入れませんか?

今月も、お金の増やし方からタスク管理術、リスキリングまで、幅広いジャンルの本がランクイン。また、先月第1位だった『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』が第9位、第6位だった『1年で億り人になる』が第14位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サービスflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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