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「ネコ柄のネクタイをしている人」を褒められるか…デキる人が実践する話が盛り上がる"質問フレーズ"

プレジデントオンライン / 2023年11月15日 15時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/xiao zhou

ほめ上手の人は何をしているか。コミュニケーション・アドバイザーの森優子さんは「ほめる対象は大きく外見と内面の2つある。いずれも『服』『装飾品』『行動力』『安心感』などあらかじめほめポイントを頭に入れておき、意識を向けることでそれまで見過ごしていた相手のいい部分に気づきやすくなるだろう」という――。

※本稿は、森優子『相手を立てるのがうまい人 仕事・人間関係がポジティブに変わる!』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

■内面をほめられると、相手は自己肯定感が高まる

相手の「何を」ほめるといいのでしょうか。

ほめる対象は、大きく分けて2つあると思います。

それは「外見ほめ」と「内面ほめ」です。

外見ほめは、会った瞬間に視界に入ってきた「素敵だ!」と感じたことを伝えます。

出会った瞬間に素敵だなと感じたことを、その場でほめて伝えることが理想ですが、少し時間をおいたタイミングでももちろん大丈夫です。

お茶やランチの場なら、席についてひと息ついたころでもよいでしょう。

「笑顔が素敵ですね」など、表情をほめるのも外見ほめですし、アクセサリーやお鼻のかたちなどの外見上のパーツ、受けた印象をほめるのもいいでしょう。

この外見ほめをきっかけに、コスメやファッションの話で華やかに盛り上がるかもしれません。

また、会話をしている途中で相手の内面的な部分が素晴らしいと感じたなら、言葉にしてそれを伝えてみましょう。

内面をほめられると、相手は自己肯定感が高まって、うれしさも格別というものです。特に男性は、行動力や決断力が優れていること、努力する姿勢や相手に与える安心感をほめられると、自信がみるみる湧き上がるものです。

実際に、リクルート時代のある上司が瞬時にトラブルを解決していくので「行動力と解決力があって尊敬します」と伝えたら、「当然の行動をしただけだよ」と言いながらも、うれしそうな表情をしていたのが忘れられません。

■敬意を伝えることは、心から相手を立てること

いつも部下に寛大に接していらっしゃる銀座のあるお客様に「安心感があってホッとします」とホステス一同でそろって伝えたことがありました。

するとそのお客様は「女性陣にそう思ってもらえることは、何よりの喜びですよ」と、目尻が下がりっぱなしだったのです。

「ポジティブで素晴らしいです」「正直でいいですね」「謙虚で素敵です」「がんばってきたのですね」など、人は自分の内面的なことや重ねてきた努力をほめられると、今までの自分の生き方を相手に肯定してもらえたとポジティブに捉えます。

自分の存在価値を認めてもらう以上の喜びは、日々の人間関係の中ではなかなか味わえないものです。

相手のことをよく見て(もちろん、じろじろ観察するのではありません)、印象に残った外見をほめ、さらにプラスして会話の中で感じた相手の内面のよい部分をほめてみてください。

特に内面ほめは、相手に対する敬意が伝わるものです。

敬意を伝えることは、心から相手を立てることに他なりません。

赤いハート型のオブジェを差し出す女性
写真=iStock.com/SewcreamStudio
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/SewcreamStudio

■事前に「ほめポイント」を頭に入れる 

相手をほめたいのだけれど、「何を、どうほめていいのかわからない」という人は、意外と多いようです。

そんな人は、これからお伝えする「ほめポイント」を参考にしていただけたらと思います。

まずは「外見ほめ」から始めましょう。

外見ほめのほめポイントは、「笑顔」「目」「肌」「髪」「爪」「手」「声」「脚」「靴」「バッグ」「装飾品」「服」です。

具体的には「笑顔が素敵」「まつげが長くてかわいい」「肌がきれい」「ネイルがカワイイ」「手がきれい」「手が荒れてなくてうらやましい」「声がカワイイ(ハスキーでカワイイ)」「髪型が似合ってる」「いつも髪の毛きれいだね」「脚が細くて羨ましい」「その靴カワイイね」「素敵なバッグだね」「髪飾りかわいい」……のような感じです。

そして何といっても「服」!

「きれいなセーターの色ですね」「今日の服、よく似合っている」「スカート、かわいい!」など、特に女性に対してはその日のオシャレをほめていきましょう。きっとポジティブなリアクションが返ってくることでしょう。

そして「表情や雰囲気」も、外見ほめのポイントとして欠かせません。

「今日も元気そうでよかった」「イキイキして輝いている」「いつも清潔感がありますね」などです。相手の表情や雰囲気の素敵な部分に注目しましょう。相手のいい部分を発見すると、その人に対する見方まで変わりますね。

■男性は「行動力」「決断力」「努力」「安心感」をほめられると嬉しい

内面も同じです。

初対面でも面識が浅くても、会話を重ねているうちに、相手の考え方や性格のいい部分を察知することができます。

私が思う内面のほめポイントは、「明るさ」「謙虚さ」「正直さ」「誠実さ」「優しさ」「行動力」「決断力」「解決力」「技術力」「体力」「努力」「安心感」です。

あらかじめほめポイントを頭に入れておくと、それまで見過ごしていた相手のいい部分に気づきやすくなります。

「この人に、こんなに素晴らしい部分があったなんて!」という、うれしい気づきもあれば、「やっぱり、この人の誠実さはさすが!」と、改めてその人のよさを認識することもあるでしょう。

特に男性は、行動力や決断力のあることや、努力や安心感をほめられると、よりうれしく思う傾向があることはお伝えしたとおりです。

これまで紹介した「ほめポイント」を念頭に置き、外見はもちろん、ぜひ内面にも意識を向けてください。きっと、相手に対する見方が変わって、ほめることへの苦手意識も下がっていくことでしょう。

シニア男性を指さし笑顔を見せる女性
写真=iStock.com/Ranta Images
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Ranta Images

■服や装飾品も実践しやすいほめポイント

外見ほめの中でも、「服」と「装飾品」は性別を問わず相手に受け入れてもらいやすいです。

すぐに視野に入ってくるので、実践しやすいほめポイントといえるでしょう。

「オシャレは自己満足でしかない」と言われることもありますが、私は決して自己満足だけではないと思っています。もちろん、購入した服や装飾品は自分が気に入ったものという意味では、自己満足でしょう。

ですが、すぐに相手の視野に入る外見については、「周囲の人たちに不快感を与えないように」という配慮が、誰しもが無意識にせよ働いていると思うのです。

その配慮とは清潔感や可愛らしさ、品格のよさを感じさせるということです。そうした効果を考えて、その日の服や装飾品を選んでいるとしたら、自己満足で終わるのではなく、「相手からどう見えるか」もきちんと考えているといえるのではないでしょうか。

そうした準備をしているだけに、その日会った人が服や装飾品をほめてくれると、気分がグッと上がってうれしくなるのは間違いありません。

■「ネコ柄のネクタイ」なら徹底してほめる

さらにお勧めなのが「一点集中ほめ」です。相手のうれしさが倍増することでしょう。

シャツが素敵だったら「そのシャツ、素敵ですね! よく似合っています」、ジャケットが素敵だったら「ジャケット、ものすごくよくお似合いです!」、多機能でデザインも秀逸なバッグなら、「素敵なバッグですね! たくさん入るから便利そう」……、というような感じです。

アクセサリーなら、ネックレスやブローチ、ピアスやイヤリング、ブレスレット、指輪、スカーフ、バッグ、靴などに注目しましょう。

特に、男性は時計にこだわりを持っている人が多いようです。

シャツから趣味のよい時計が見えていたらチャンスです! 「素敵な時計ですね」「時計、オシャレですね」と、時計を集中してほめるとよいでしょう。

ネクタイにも注目してみましょう。人気キャラクターや犬やネコのモチーフがデザインされた、さりげないこだわりネクタイをしている男性もいます。

例えば、ネコのデザインのネクタイをしていることに気がついたら、「もしかして、ネクタイの柄、ネコちゃんですか?」と聞いてみましょう。

「そうなんです」と答えたら、ネコに集中してほめるのです。

「ネコ柄のネクタイ、かわいいです!」「ネコ柄のネクタイをするなんて、オシャレですね!」……、というような感じです。

■送ってくれた人のセンスまでほめて二重の喜びを

そして、「ご自身で選ばれたのですか?」と質問してみるのもお勧めです。

森優子『相手を立てるのがうまい人 仕事・人間関係がポジティブに変わる!』(三笠書房)
森優子『相手を立てるのがうまい人 仕事・人間関係がポジティブに変わる!』(三笠書房)

もし「実はいただき物でね」という答えが返ってきたら、「プレゼントされた方、粋なセンスをお持ちですね」と、送り主をほめましょう。

自分のネクタイをほめられるだけでなく、送ってくれた人のセンスもほめられて、相手の男性は二重の喜びを感じるはずです。

少しでも素敵だな、お似合いだなと感じるパーツを見つけたら、「一点集中ほめ」をぜひ試してみてください。

その場の空気が盛り上がって、お洒落談義に花が咲くことでしょう。

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森 優子(もり・ゆうこ)
コミュニケーション・アドバイザー
マリアージュコンサルタント事務所代表。短大卒業後、西武ライオンズ・西武鉄道のチアリーダーに従事。結婚、離婚を経てシングルマザーになり、(株)リクルート、(株)リクルートキャリアにて求人広告の企業営業を担当。入社2年目には、通期を通して「売上、新規売上、新規社数」の目標を完全に達成した者だけに与えられる「グランドスラム賞」を取り表彰される。ほかにも、月間MVP賞や月間売上トップ賞をたびたび獲得。その一方で、生活のため夜は銀座のクラブホステスとして14年間働く。2013年、両親の介護のためにホステスを引退。2015年より現職。著書に『感じのいい人は、この「ひと言」で好かれる』(三笠書房)、『雑談が上手い人 下手な人』『嫌なことを言われた時のとっさの返し言葉』『会話が上手い人 下手な人』(以上、かんき出版)

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(コミュニケーション・アドバイザー 森 優子)

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