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「この青い服と白い服、どっちがいいと思う?」と聞かれて「白かな」はダメ…頭のいい人ならできる"最強の返答"

プレジデントオンライン / 2023年12月30日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Circle Creative Studio

毎年、新たに発売されるビジネス書は約6000冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、2023年にアクセス数の多かったベスト20冊と特に人気を集めた著者ベスト10を、同サービスの編集部が紹介する――。

■要約サービス「2023年のビジネス書」ベスト20

第1位:『完訳 7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著、フランクリンコヴィージャパン訳、キングベアー出版)
第2位:『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉著、ダイヤモンド社)
第3位:『聞き方の一流、二流、三流』(松橋良紀著、明日香出版社)
第4位:『先読み!IT ×ビジネス講座 ChatGPT 対話型AIが生み出す未来』(古川渉一/酒井麻里子著、インプレス)
第5位:『本当の自由を手に入れる お金の大学』(両@リベ大学長著、朝日新聞出版)
第6位:『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』(ハック大学 ぺそ著、アスコム)
第7位:『限りある時間の使い方』(オリバー・バークマン著、高橋璃子訳、かんき出版)
第8位:『人は話し方が9割』(永松茂久著、すばる舎)
第9位:『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(塚本亮著、明日香出版社)
第10位:『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(有川真由美著、毎日新聞出版)
第11位:『付加価値のつくりかた』(田尻望著、かんき出版)
第12位:『イシューからはじめよ』(安宅和人著、英治出版)
第13位:『1分で話せ』(伊藤羊一著、SBクリエイティブ)
第14位:『瞬時に「言語化できる人」が、うまくいく。』(荒木俊哉著、SBクリエイティブ)
第15位:『頭のいい人は「短く」伝える』(樋口裕一著、大和書房)
第16位:『今さら聞けない 投資の超基本』(泉美智子著、奥村彰太郎監修、朝日新聞出版)
第17位:『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』(リュ・ハンビン著、小笠原藤子訳、文響社)
第18位:『感性のある人が習慣にしていること』(SHOWKO著、クロスメディア・パブリッシング)
第19位:『時間を「うまく使う人」と「追われる人」の習慣』(滝井いづみ著、明日香出版社)
第20位:『努力が「報われる人」と「報われない人」の習慣』(塚本亮著、明日香出版社)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2023年の閲覧数ランキング

■2022年に続いての1位となった『完訳 7つの習慣』

2023年の第1位に輝いたのは、世界4000万部、国内250万部を突破しているロングセラーの『完訳 7つの習慣』です。2022年に続いての第1位となりました。

スティーブン・R・コヴィー著、フランクリンコヴィージャパン訳『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版)
スティーブン・R・コヴィー、フランクリンコヴィージャパン訳『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版)

本書では、人生で大切にしたい「7つの習慣」が挙げられています。

第1の習慣は「主体的である」。
第2の習慣は「終わりを思い描くことから始める」。
第3の習慣は「最優先事項を優先する」。
第4の習慣は「Win-Winを考える」。
第5の習慣は「まず理解に徹し、そして理解される」。
第6の習慣は「シナジーを創り出す」。
第7の習慣は「刃を研ぐ」。

年末年始にぜひ試したいのは2つ。第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」と第7の習慣「刃を研ぐ」です。

年末年始は、計画を立てるのにぴったりのタイミング。自分の人生の「終わり」をイメージし、新年の抱負を決めたり、「やりたいことリスト」を作成したりしましょう。

また、長期休暇が取れる方には、刃を研ぐ時間、つまり自分という人間をつくる肉体・精神・知性・社会と情緒を磨く時間を確保することをおすすめします。

刃の磨き方は人それぞれ。体に良いものを食べたり、自然の中でのびのびと過ごしたり、芸術作品に触れたり、気になるテーマを調べたり……ゆったり刃を研げば、新しい年がより豊かで上質なものになるはずです。

■「青の服と白の服、どっちを買ったらいいと思う?」への返答は

第2位は『頭のいい人が話す前に考えていること』でした。2023年年間ベストセラー(日販調べ)の「単行本ビジネス」部門で見事第1位に輝いた一冊です。

安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)
安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)

本書では、コミュニケーションの黄金法則が7つ示されます。

とりわけ印象的なのは「人はちゃんと考えて“くれて”る人を信頼する」という法則。例えばデート中、相手から「この青の服と、白の服、どっちを買ったらいいと思う?」と聞かれたら、あなたはなんと答えるでしょう?

ここで、何も考えることなく「白かな」と答えるのは絶対にNG。「適当に答えていない?」「ちゃんと見てくれている?」と思われてしまいかねません。

「あなたのことをちゃんと考えているよ」という姿勢を見せるなら、話す前に一度立ち止まって「白と青、それぞれ、どこがいいと思ったの?」と返すのがベストです。

著者は本書で「あなたの頭のよさを決めるのは他者」と指摘しています。他者から「頭のいい人」と認められれば、意見が通りやすくなり、仕事がスムーズに進むようになるでしょう。

2023年を代表するベストセラーとして、多くの読者に愛された本書。まだ読んでいない方は、年末年始の課題図書にしてみませんか?

■相手に心を開いてもらいたいとき「質問をする」のは二流

第3位は『聞き方の一流、二流、三流』でした。

松橋良紀『聞き方の一流、二流、三流』(明日香出版社)
松橋良紀『聞き方の一流、二流、三流』(明日香出版社)

あなたは自分の聞き方に自信を持っていますか? この問いに対して自信満々に「イエス」と答える人にこそ、本書をおすすめします。

本書の特徴は、すべての項目が「三流は○○をする、二流は△△をする、一流は××をする」という形式で書かれていること。

例えば相手に心を開いてもらいたいとき、「三流は話泥棒をし、二流は質問をして、一流はオウム返しして待つ」とされています。相手が話している途中で自分の話を始めてしまう「話泥棒」はもってのほかですが、「どうして質問が二流なのか?」と疑問を抱く人もいるでしょう。

質問が必ずしも良いとは言えない理由は、自分が聞きたい質問ばかりして、相手の話したいことを邪魔してしまう可能性があるからです。

そこで一流は、自分が話したくても、質問を挟みたくても、我慢してオウム返しをして待ちます。相手が自身のペースで話すのをアシストして、最後まで聞き切る。これができる人こそ一流の聞き手なのです。

聞き方に自信がある人でも、本書を読むと、自分の聞き方が二流であることに気づくのではないでしょうか。忘年会・新年会や同窓会、家族での食事会など、人と話す機会の増える年末年始にチェックしたい一冊です。

■挨拶にひと言付け加えるだけで人間関係はぐっと良くなる

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第10位は有川真由美さんの『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』でした。

有川真由美『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)
有川真由美『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』(毎日新聞出版)

忙しなくバタバタしてしまいがちな年末。自分の機嫌の悪さにますますイライラしたり、家族や同僚に冷たく当たってしまったりして、「2024年こそいつも機嫌よくいたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。

そんなあなたには、本書で紹介される習慣を試してみることをおすすめします。

今日から実践してほしいのは、挨拶にひと言を添える習慣。「寒いですね」「今日も忙しくなりそうですね」と、ちょっとした言葉をつけ加えてみるだけで、敬意や好意が伝わり、挨拶が立派なコミュニケーションになります。これを習慣づければ、人間関係が良好になり、「いつも機嫌がいい人」に一歩も二歩も近づけるはずです。

著者はまた、もう少し近づきたいと思う人には、疑問形を使ったひと言を投げかけることを勧めています。「風邪はよくなりました?」「最近、お忙しいですか?」などと言ってみると、会話が続きやすくなるからです。

本書で紹介される習慣は、ほんの小さなものばかり。2024年の暮らしに取り入れたいものを探してみませんか?

■キーエンスが社員に高い賃金を払える理由

第11位の『付加価値のつくりかた』にもご注目ください。

田尻望『付加価値のつくりかた』(かんき出版)
田尻望『付加価値のつくりかた』(かんき出版)

「年収が高い企業ランキング」の上位常連で、2023年版ではM&Aキャピタルパートナーズに次いで第2位に輝いたキーエンス。なぜキーエンスは社員に高い賃金を支払えるのでしょうか。本書を読むと、その秘密が理解できるでしょう。

キーエンス出身の著者によると、同社のビジネスの特徴は高付加価値であること。キーワードは「マーケットイン型」「高付加価値状態での商品の標準化」「世界初・業界初の商品」の3つです。

このうち、他社が比較的取り入れやすいのは「マーケットイン型」でしょう。

キーエンスでは「お客様の困りごと」を解決する商品を開発するのが原則。しかも、商品開発プロセスの中に検証フェーズを設けており、「こんなものを作ったら、買っていただけますか?」とお客様に確認するといいます。ヒアリングの結果、「この商品は売れる」と確信したものだけ、開発フェーズに移るそうです。

キーエンスの高付加価値の理由が垣間見える本書。経営層はもちろん、すべてのビジネスパーソンの必読書だといえるでしょう。

■「平日5日間の帰宅後」から人生を変える

最後にご紹介したいのが、第17位の『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』です。

リュ・ハンビン、小笠原藤子訳『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』(文響社)
リュ・ハンビン、小笠原藤子訳『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』(文響社)

あなたは平日の帰宅後をどんなふうに過ごしていますか?

「帰宅時間が遅く、SNSを眺めているうちに寝落ちしてしまう」「家事や育児で忙しく、自分の時間はまったくない」……そんな人が多いのではないでしょうか。

本書の著者、リュ・ハンビン氏は、時間管理や副業に関する情報発信を専門とする韓国のインフルエンサー。本業は獣医師で、かつては仕事が終わるとベッドに倒れ込む毎日でしたが、平日のための「帰宅後ルーティン」を作ったことをきっかけに、やりたいことをすべて実現できるようになったそうです。

本書では、そんな著者が「帰宅後ルーティン」の作り方を教えてくれます。

まず取りかかるべきは、時間帯ごとの集中度を記録すること。朝にヨガをするとその日一日気分がいい、昼は仕事がサクサク進む、夜は湯船につかりながら資格試験のテキストを読むと集中できる……などとわかれば、効率のいいルーティンが組めるからです。

効率的な時間の使い方が見えてきたら、1週間分の帰宅後ルーティンを作ってみましょう。帰宅後ルーティンを導入してアレンジを重ねていくと、自分らしく、かつ効率的で快適な毎日が送れるようになるはずです。

多くの人にとって、週7日のうち5日が「平日」です。この5日が変われば人生が変わるといっても過言ではないでしょう。規則正しい生活を送りたい人や副業や趣味の時間を捻出したい人、休日だけでなく平日も楽しみたい人におすすめの一冊です。

続いて、2023年の人気著者ランキングです。最も読まれた著書と一緒にご紹介します。

■「2023年の人気著者」ベスト10&2023年の人気要約

第1位:内藤誼人
『いちいち気にしない心が手に入る本』(三笠書房)
第2位:樺沢紫苑
『言語化の魔力』(幻冬舎)
第3位:永松茂久
『人は話し方が9割』(すばる舎)
第4位:枡野俊明
『仕事も人生もうまくいく整える力』(三笠書房)
第5位:安達裕哉
『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)
第6位:塚本亮
『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』(明日香出版社)
第7位:越川慎司
『17万人をAI分析してわかった 最強チームの条件を1冊にまとめてみた』(大和書房)
第8位:スティーブン・R・コヴィー、フランクリンコヴィージャパン(訳)
『完訳 7つの習慣』(キングベアー出版)
第9位:鈴木祐
『運の方程式』(アスコム)
第10位:山本大平
『トヨタの会議は30分』(すばる舎)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2023年の閲覧数ランキング

■2023年に最も読まれた著者は心理学者の内藤誼人さん

第1位に輝いたのは、心理学者の内藤誼人さんでした。仕事や人間関係に役立つ心理学的な知識・ノウハウを教えてくれる本が人気を集めています。

多くの著書の中で2023年に最も人気だった要約は、『いちいち気にしない心が手に入る本』(三笠書房)。責任感が強く、がんばりすぎてしまう人をほっと和ませてくれる、やさしい一冊です。

2023年、2番目に多く読まれた著者は、『アウトプット大全』(サンクチュアリ出版)のほか、数多くの著書でファンを抱える精神科医・作家の樺沢紫苑さんでした。

樺沢さんの著書のうち、今年一番読まれた要約は『言語化の魔力』(幻冬舎)。言語化によってストレスフリーに生きていく方法を解説する、“日本一アウトプットする精神科医”として活動する樺沢さんならではの作品です。

■シリーズで合わせて再読するのもおすすめ

2023年の第3位は、人財育成JAPAN代表取締役の永松茂久さんでした。

永松さんといえば、ビジネス書の売り上げで史上初の3年連続1位(日販調べ)に輝いた『人は話し方が9割』(すばる舎)を思い浮かべる人も多いでしょう。2019年に刊行された書籍ですが、今でも引き続き、多くの読者に愛されている一冊です。

発売当初に読んだ人も、同じシリーズの『人は聞き方が9割』『リーダーは話し方が9割』(いずれもすばる舎)とあわせて再読してみませんか。

今年も新刊からロングセラーまで、幅広いジャンルの本がランクインしました。また、『完訳 7つの習慣』、『「説明が上手い人」がやっていることを1冊にまとめてみた』、『限りある時間の使い方』、『人は話し方が9割』、『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』は、2022年に続いてのベスト10入りとなっています。気になった本があったら、ぜひ年末年始にチェックしてみてください!

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flier編集部 本の要約サービスflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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