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会議で発言するのは"何番目"がベストか…誰でも即実践できる「一目置かれる人」になる超シンプルな方法

プレジデントオンライン / 2024年1月7日 15時15分

安達裕哉『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(日本実業出版社)

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、12月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サービスの編集部が紹介する――。

■要約サービス「12月のビジネス書」ベスト20

第1位:『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(安達裕哉著、日本実業出版社)
第2位:『心療内科医が教える本当の休み方』(鈴木裕介著、アスコム)
第3位:『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子著、サンマーク出版)
第4位:『お金の不安がなくなる小さな習慣』(有川真由美著、毎日新聞出版)
第5位:『コミュニケーションの問題地図』(沢渡あまね著、技術評論社)
第6位:『「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術』(田尻望著、日経BP)
第7位:『瞬考』(山川隆義著、かんき出版)
第8位:『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』(リュ・ハンビン著、小笠原藤子訳、文響社)
第9位:『できるリーダーは「教えない」』(伊庭正康著、大和書房)
第10位:『食欲人』(デイヴィッド・ローベンハイマー/スティーヴン・J・シンプソン著、櫻井祐子訳、サンマーク出版)
第11位:『すごく使える心理学テクニック』(内藤誼人著、日本実業出版社)
第12位:『思考の質を高める 構造を読み解く力』(河村有希絵著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第13位:『頭のいい人は「答え方」で得をする』(樋口裕一著、大和書房)
第14位:『ChatGPT快速仕事術』(古川渉一監修、田口和裕/森嶋良子/いしたにまさき著、インプレス)
第15位:『聞いてはいけない』(山本直人著、新潮社)
第16位:『他人を攻撃せずにはいられない人』(片田珠美著、PHP研究所)
第17位:『「ダメ子育て」を科学が変える!全米トップ校が親に教える57のこと』(星友啓著、SBクリエイティブ)
第18位:『できるリーダーになれる人は、どっち?』(林健太郎著、三笠書房)
第19位:『図解 「いいキャリア」の育て方』(青田努著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第20位:『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』(松波龍源著、野村高文編集、イースト・プレス)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2023年12月の閲覧数ランキング

■会議で「最初に案を出す人」になるといい

今月の第1位は、『頭のいい人が話す前に考えていること』が2023年のビジネス書年間ベストセラー1位(日販調べ)に輝いた、安達裕哉氏の『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』でした。

安達氏はデロイト トーマツ コンサルティング(現アビームコンサルティング)に新卒入社し、大阪支社長と東京支社長を歴任した人物で、これまで3000社以上の経営者と対峙(たいじ)してきました。本書ではそんな安達氏が出会ってきた「仕事ができる人」の行動習慣を紹介しています。

新人ビジネスパーソンからベテランまで、誰でもすぐ実践できそうなのは、会議で「最初に案を出す人」になること。最初に案を出すには勇気がいりますが、あなたが先陣を切れば、他の人も意見を言いやすくなり、会議が活性化することでしょう。「最初に案を出す人」というポジションが定着すれば、周囲から一目置かれるようになるはずです。

実は本書は、2015年に出版された名著『「仕事ができるやつ」になる最短の道』を改題し、再編集したもの。変化の激しい時代に8年という時を経ているにもかかわらず、まったく色あせることのない、不変の教えが詰まっています。

安達氏は「この本は8年前に私が独立し、狭いオフィスで私と友人の二人でなんとか会社を切り盛りしていたころ、初めて出した本で、大変思い出深い本」と語っています。本書で紹介される行動習慣を取り入れて、時代が変わっても活躍できる人になるための一歩を踏み出しませんか?

■自分の「モード」が分かれば正しく休める

第2位は『心療内科医が教える本当の休み方』でした。

鈴木裕介『心療内科医が教える本当の休み方』(アスコム)
鈴木裕介『心療内科医が教える本当の休み方』(アスコム)

あなたは毎日、しっかり休めていますか? 常に心身が疲れている状態ではありませんか? この問いにドキッとした人は、本書を手に取り、正しい休み方を知ってください。

心療内科医である著者、鈴木裕介氏によると、正しく休んで疲れを取るには、「交感神経優位」モード、「背側迷走神経優位」モード、「腹側迷走神経優位」モードのうち、自分がどのモードにいるのかを知り、それに合わせたコーピング(自分を助けて回復へと導く行動)を行う必要があります。

なんとなく落ち着かず、緊張している場合は交感神経優位モード、ぼんやりして目が開きづらいような状態は背側迷走神経優位モード、ゆったりとしていて息が通りやすいなら腹側迷走神経優位モードです。

交感神経優位モードのときは、静かな曲を聴いたり、温かい湯船に浸かったりして、自分を落ち着かせましょう。一方、背側迷走神経優位モードのときには、身体を動かして心拍数を高めたり、サウナや水風呂で温度刺激を与えたり、日光を浴びたりして、アクティブに過ごすのがおすすめです。

本書を手に取って、日々酷使している心身をケアしてみませんか。

■脳科学者が断言「運は100%自分次第」

第3位には『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』がランクインしました。

中野信子『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』サンマーク出版
中野信子『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』サンマーク出版

あなたは運がいいほうですか? それとも悪いほうでしょうか?

多くの人は「自分は運がよくないけれど、生まれつきだから仕方ない」と思っているのではないでしょうか。

「運は生まれ持ったもので、変えられない」は誤解です。本書の著者、脳科学者の中野信子氏によると「運は100%自分次第」。つまり、考え方や行動ひとつで、誰でも「運のいい人」になれるのです。

今すぐに「自分は運がいい」と決めてしまいましょう。「自分は運がいい」と思い込んでいると、仕事で契約が取れなかったときには「運がいいのに契約がとれなかった。準備にミスがあったか、勉強不足だったのかもしれない」と考えて、次の提案のために努力できるでしょう。一方、自分は運が悪いと思い込んでいると、失敗を運のせいにして、努力を怠ってしまいます。さて、次回、契約を取れる可能性が高いのはどちらでしょうか。

物事は自分の捉え方次第で変わります。まずは「自分は運がいい」と思い込んで行動することから始めてみませんか。

■「ものより経験」にお金をかける習慣が未来の自分を変える

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は、『お金の不安がなくなる小さな習慣』でした。

有川真由美『お金の不安がなくなる小さな習慣』毎日新聞出版
有川真由美『お金の不安がなくなる小さな習慣』毎日新聞出版

人をわくわくさせることもあれば、不安にさせたり、争わせたりもする「お金」。ちょっとした習慣によってお金の不安がなくなるとしたら、ぜひ取り入れてみたいと思いませんか。

本書は、『いつも機嫌がいい人の小さな習慣』や『いつも幸せそうな人の小さな習慣』などといった多くのベストセラーをもつ有川真由美氏が、お金とうまく付き合っていくための88の習慣を紹介してくれる一冊です。

新年に取り入れたいのは、ものより経験にお金をかける習慣。ものの価値は時とともに下落しますが、経験は知識や知恵、創造力、行動力などに変換され、未来の自分を形づくっていくと著者はいいます。

実際、有川氏は20代で「このままでは収入も環境も変わらない」と悟り、30代からはものよりも経験に投資するようになった結果、収入も環境も人間関係も変わっていったそうです。

また、未来のために時間を投資する習慣も取り入れてみましょう。時間の使い方を「消費」「浪費」「貯蓄・投資」の3つに分け、消費・浪費の時間を削って、投資の時間を増やしていくのです。

本書で紹介される習慣は、シンプルながら深いものばかり。新年の行動目標を立てる際、参考になること間違いなしです。

■「こそこそ主義」の職場を変えるコミュニケーションの工夫

第5位の『コミュニケーションの問題地図』にもご注目ください。

沢渡あまね『コミュニケーションの問題地図』技術評論社
沢渡あまね『コミュニケーションの問題地図』技術評論社

上司とのやり取りがかみ合わない、チャットツールを使わず口頭でやり取りしたがる人がいる、上層部の意思決定が現場になかなか降りてこない……職場における問題の多くは、コミュニケーションが原因のものではないでしょうか。

本書では、ワークスタイル&組織開発専門家の沢渡あまね氏が、職場におけるコミュニケーションの問題を浮き彫りにした上で、それぞれの解決策を提案してくれます。

例えば、情報共有が十分になされない「こそこそ主義」。この問題を解決するには、4つの打ち手が有効です。

①口頭でなくチャットツールで情報共有する
②各自の期待役割を明確にする
③日ごろ何気なく使っている用語や言い回しを明確に定義し、汎用(はんよう)化する
④他者や他業界、他業種の人と交流する

特に「①口頭でなくチャットツールで情報共有する」は、意外とできていない職場も多いのではないでしょうか。

グループチャットを使わず、口頭やダイレクトメッセージでのやり取りを好む人がいると、その場にいない人への情報共有が疎かになったり、新たに参画したメンバーのキャッチアップが大変になったりするもの。「どんな話題でもグループチャットを使う」とルール化し、情報共有にかかる手間を減らしましょう。

たかがコミュニケーション、されどコミュニケーション。本書の提案を実践すれば、生産性の高い職場へと生まれ変われるはずです。

■元キーエンス社員が教える「ChatGPT」の活用術

最後にご紹介したいのが、第6位の『「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術』。前著『付加価値のつくりかた』がベストセラーとなったキーエンス出身の田尻望氏が、ChatGPTと付加価値を生む「キーエンス思考」を組み合わせて「しごでき社員」になる方法を教えてくれます。

田尻望『「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術』日経BP
田尻望『「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術』日経BP

田尻氏によれば、ChatGPTをうまく使えると、成長スピードが圧倒的に加速し、付加価値を生むビジネスパーソンになれます。ChatGPTを活用した仕事の進め方は次のとおりです。

①目的を達成するまでのマイルストーンを設定する
②目標の障壁となる問題を見つける
③ChatGPTを活用し、問題を一つ一つ解決していく

これまで問題解決においては、足で情報を稼いだり、自分の頭を使ってあれこれ考えたりするのが一般的でした。ですがこの工程は、ChatGPTの知恵を借りることでぐっと効率が良くなります。

本書では、ChatGPTによって付加価値を生み出す方法がたくさん紹介されています。

例えば、自分が知らない業界の取引先の人と会話するときには、ChatGPTに「○○の会社と取引する際に知るべき一般常識を教えてください」などと打ち込むだけで、すぐさま情報を得られる……といったものです。

本書を読むと「ChatGPTは自分の仕事には関係ない」と思っていた人も、考えが変わることでしょう。より効率的に、より大きな成果を上げたいなら、読んで損はない一冊です。

今月も、適切な休み方から幸運をつかむ方法、ロジカル・シンキングまで、幅広いジャンルの本がランクイン。また、先月第1位だった『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』が第8位、第7位だった『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』が第1位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サービスflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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