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「ジャパン、顔を上げろ!」-浅見敬子

プレジデントオンライン / 2012年11月16日 11時0分

あさみ・けいこ 1977年、東京都生まれ。都立富士森高、日本体育大学卒。日体大ラグビー部女子ではキャプテンを務める。1999~2000年、ニュージーランドにラグビー留学。02年、第4回女子ラグビーワールドカップ(スペイン)に日本代表として全4試合出場。

■ 浅見敬子(ラグビー・7人制女子日本代表ヘッドコーチ)

2016年リオデジャネイロ五輪で正式競技となる7人制ラグビー。その女子日本代表のヘッドコーチ(HC)を務める。責任重大。153センチと小柄な体に覇気を漂わせ、練習ではグラウンドを選手と一緒に走り回る。モットーが「使命と責任」である。

「ジャパン、前に出ろ!」「ジャパン、継続!」「ジャパン、顔を上げろ!」。男子のクラブチーム相手の練習試合の最中、浅見HCは短い檄をグラウンド脇から飛ばし続けた。女子選手とはいえ、気持ちの入っていないプレーは許さない。なぜ、と問えば、温和な顔を引き締めた。「だって日本代表として桜のジャージを着ている責任と使命がある。どんな状況でも勝たなければいけないんです」

女子ラグビーの環境は厳しい。でも日本協会が強化に乗り出し、人気と実力が徐々に上がってきた。鈴木彩香や山口真理恵、鈴木育美ら好選手も育ってきた。昨年は徹底して走り込み、チームスキルを加え始めた今年、国際大会で結果を出し始めた。10月の7人制ワールドカップ・アジア地区予選では3位に入り、来年6月の本大会出場権を確保した。

目標は「五輪金メダル」。まずは五輪出場権を獲得しなければならない。浅見HCは成長を認める。「ベースの体力と、スキルが結びついて選手の自信になっている。1対1のコンタクトプレーも強くなった」と。

東京都出身の35歳。高校までハンドボールに励み、日体大でラグビー部へ入った。ポジションがスクラムハーフかスタンドオフ。卒業後はアルバイトで旅費をため、2年間、単身で本場ニュージーランドに武者修行に出かけた。日本代表で活躍し、15人制女子日本代表コーチなどを経て、昨年、7人制女子日本代表のコーチに就任。ことし3月、豊島岡女子学園中学・高校の保健体育講師を辞め、代表HCに就任した。女子代表では初のフルタイムHCである。

ロンドン五輪で活躍した女子サッカーの「なでしこジャパン」が刺激になっている。

「自分たちも(活躍)できる。まだ課題は山積みです。フィジカルもメンタルももっと強くして、殻を破らないといけません」。

(ノンフィクションライター 松瀬 学 松瀬 学=撮影)

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