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累計110万部 著書が飛ぶように売れる整体サロンのゴッドハンド…"視力超回復"の即効セルフケア法を公開

プレジデントオンライン / 2024年6月8日 6時15分

清水ろっかん 整体サロン「ろっかん塾」主宰。独自のメソッドと即効性のあるテクニックが評判を呼び、不調改善や美容・アンチエイジングのゴッドハンドとして各メディアで活躍中。『眼圧リセット』(飛鳥新社)など著書は累計110万部を超える。

■骨格矯正で視力が0.2上がった

私が2021年に出版した『眼圧リセット』は大反響を呼びました。眼科医ではなく、骨格矯正士の私がなぜ眼圧の本を出したのか。きっかけは整体サロンのお客様の声でした。顔や頭の、美容のための骨格矯正を行ううちに、なぜか「目がよく見えるようになった」という感想を続々といただくようになったのです。実際に施術前と施術後に視力を測定してみると、お客様10人中7人か8人の割合で、両目の視力が0.2以上アップしていました。

また、眼圧の低下にも効果が見られました。緑内障に悩む患者の方が、私の施術を受けて「視界が明るくなった」と感じ、病院で眼圧を測定したところ、眼圧が1ミリメートルHg(Hg=水銀柱、圧力の単位)下がっていたのです。この結果には主治医も驚いたそうです。1ミリメートルHgの眼圧低下は緑内障進行のリスクを10%低下させるという研究結果もあり、この患者さんには大変喜ばれました。

このような反響を踏まえて独自の研究を重ね、専門医から理論的な裏付けも得て確立したのが「眼圧リセット」のセルフケアです。自分の手で靭帯(じんたい)や筋肉のこわばりをほぐし、眼窩(がんか)を押し広げ、眼圧上昇をおさえる方法です。

検査で緑内障が見つかると、眼圧を下げる目薬を処方されます。緑内障は目の国民病ともいえる病気で、日本では失明に至る原因の第1位を占めます。20代、30代での発症は比較的少ないのですが、40歳以上の20人に1人、60歳以上では10人に1人が患うとされています。

ただし、「年を取ればいずれ緑内障になるのは仕方がない」「どうせみんなかかるのだから、そのときは病院に行ってレーザー治療や外科的手術に頼るしかない」という偏った認識は間違いです。定期的に眼科で検査をすることはとても大切ですが、緑内障はセルフケアによっても遠ざけることが可能なのです。

「眼圧リセット」の効果は緑内障予防だけではありません。私が考案した自宅でもできるマッサージによって、疲れ目などさまざまな目の不調を改善し、視力を上げることもできます。すでに目の老化が進んでいると自覚している人も、今から始めても遅すぎるということはありません。

■眼圧は下げておくに越したことはない

眼圧をリセットするとはどういうことでしょう。そもそも眼圧とは、視覚に欠かせない、眼球の中の圧力のこと。眼圧があることで、眼球は弾力を保つことができます。私たちがさまざまなモノの色や形を見るとき、眼球にある水晶体や角膜がレンズの役割を果たすことで、網膜に映った情報を脳に伝えます。もしも眼圧がなければ、眼球は弾力を失って形が歪(ゆが)み、レンズは像を結べなくなってしまいます。

一方で眼圧は、上がりすぎると視神経にダメージを与え、目のトラブルを引き起こす原因にもなります。通常、眼圧は房水が循環することで一定に保たれています。房水とは、眼球の組織に栄養を届ける役割を持つ液体のことです。眼球内の一部の器官は血管を持たないため、房水が血液の代わりに栄養を運んでいます。この房水の量が増えて目詰まりを起こしたり、流れが滞ったりすると、眼圧が上昇してしまいます。

房水が過剰になった目は、破裂しそうなまでに膨らんだ風船のようなものです。高すぎる眼圧は視神経を圧迫して、緑内障を引き起こしやすくなるのです。

しかし、眼圧が低くても緑内障になる人がいることから、緑内障の原因は完全に特定されているわけではありません。少なくとも、日本緑内障学会のガイドラインでは、「通常、眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは進行を抑制しうる」と定義されています。つまり、眼圧を下げることが症状の抑制のための治療になりうると、医学的に明らかになっているのです。

■目の不調の原因は「骨」にあった

では、なぜ骨格矯正マッサージで眼圧を下げて視力を上げることができるのでしょうか。その秘密は頭蓋骨にあります。頭蓋骨の歪みをマッサージによって矯正することで、眼球を収めている眼窩が広がり、眼圧の異常を元に戻して整えることができます。同時に、目のまわりの筋肉群がゆるむことで、圧迫されていた眼球が元の丸い形に戻り、あなたの本来の視力を発揮できるようになるのです。

【図表】骨格の歪みを直せば目はよくなる!

頭蓋骨は一枚岩のヘルメットではなく、合計28個の骨が重なり合って構成されている、大陸プレートのようなものです。頭蓋骨は、おでこの部分に位置する前頭骨や、耳の周りにある側頭骨などに分かれ、細かい靭帯によってつながれています。この靭帯や頭蓋骨まわりの筋肉がこわばると、骨が引っ張られ、それぞれ本来あるべき位置からずれていきます。その結果として眼窩が狭まり、眼圧の上昇や血行不良など目の不調を招く可能性が高まるのです。

後ほど説明しますが、頭の靭帯や筋肉がこわばるのはおもに姿勢の悪さが原因です。年齢にはあまり関係がありません。骨が歪んでいる若い人はいくらでもいます。

頭蓋骨の歪みがもたらす問題は、眼窩が狭くなることだけではありません。首の後ろには後頭下筋群(こうとうかきんぐん)という、眼球運動にも関わる筋肉の集合体があります。頭蓋骨が歪むと後頭下筋群のコリにもつながり、眼精疲労や目のかすみももたらします。さらに歪みがひどくなると、目だけではなく、鼻や耳、顎にも悪影響をもたらし、鼻炎や顎関節症(がくかんせつしょう)、突発性難聴の間接的な原因になる可能性もあります。

ちなみに、頭蓋骨が歪んでいると、見た目もよくありません。いわゆる「老け顔」になりやすいのです。徹夜明けで目の周りにクマができるのも、全身の疲労によって頭蓋骨まわりの筋肉がカチカチにこわばることが原因です。眼窩がくぼみ、血流が悪くなっているのです。

【図表】眼圧を下げておけば失明のリスクは下がる

■歪みをリセットする3つのケア方法

ここでは、3つの眼圧リセットマッサージをご紹介します。頭蓋骨を元に戻すと聞くと痛そうですが、心配無用です。手のひらで優しく、気持ちよさを感じる力加減で行いましょう。あくまで頭をほぐすもので、目に触れることはないため、誤って目を傷つける心配もありません。

一つのマッサージにつき、時間の目安は約1分。立った姿勢でも座った姿勢でもできます。仕事中やお昼休みなど、目の疲れを感じたときにスキマ時間を使って行うだけでも、効果があります。もし決まったタイミングで行うなら、夜をおすすめします。一日の疲れで凝り固まった頭をほぐしてから寝れば、目のコンディションが整った状態で起きることができます。

1つ目は、後頭部と首の後ろにある後頭下筋群をゆるめるマッサージです。後頭下筋群は太い4本の筋肉でできています。眼筋にもつながっているこれらの筋肉は、非常に凝りやすいのです。首の角度を10度下に傾け、10分も経てばすぐに凝り始めます。スマホを操作していれば、あっという間です。そのため視線を下げてパソコンやスマホを見る機会が多い人にとっては、最も効果を感じられるマッサージかもしれません。

後頭下筋群は範囲が広いため、指で探り当てるのは簡単です。頭を前に倒すように下を向き、頭蓋骨と筋肉の境目あたりと、その下部に広がる筋肉を親指で上下にゆすりましょう。場所を変えながら、30秒から1分くらいかけてほぐします。

続いて2つ目と3つ目のマッサージは、頭蓋骨を上に持ち上げるイメージで行います。

2つ目は側頭部のリフトアップです。目の横に手のひらをあて、指は頭に沿うように添えます。骨の両側に圧をかけながら、上に引き上げて10秒。その状態から口を思いっきり開け、さらに10秒キープ。これを数回繰り返します。顎まわりの靭帯がゆるんで、頭もすっきりと軽くなるような感覚が得られるはずです。

3つ目、前頭部のリフトアップは、眉間に手のひらをあてておでこを上に押し上げるマッサージです。下がりがちな前頭骨を元に戻し、眼窩を押し広げる効果があります。このとき、机や太ももなどを利用して、押し上げる手の肘を支えてあげると圧をかけやすくなります。さらに、眉間にあてる手と反対の手で後頭骨を前方に押すとさらに効率よく加圧できます。

【図表】1分で疲れ目に効く3つのマッサージ

どのマッサージも、全力で行うと腕の筋肉に負担がかかるので、八分目の力でOK。無理に力を込める必要はなく、弱い力でも効果は得られます。ただし、その場合は、圧をかける時間を長くしましょう。押し続けることで、持続圧という圧力が働き、押した方向に筋肉や骨が動いてくれるからです。

また、最大限の効果を得るためには、全身を脱力させた状態で行うのがベスト。お風呂に浸かりながら行うと、血行がよい状態で揉みほぐすことができ、効果アップが期待できます。

■「大股で早歩き」が目にいいワケ

眼圧リセットのマッサージは1セット行うだけでも効果を得られます。ただし、そのまま元の生活を続けていくと、また頭蓋骨は歪みます。不調の予防・改善のために大切なのは、根本の原因を正すこと。根本の原因とは、体の歪みのことです。日常生活の中で姿勢や動作にくせがあると、体の左右どちらかのコリが大きくなり、体全体の歪みとなってさまざまな不調をもたらします。

特に重要なのが、骨盤です。専門的な話になってしまいますが、骨盤を安定させる役割を担う「仙腸関節」が重要で、この仙腸関節がねじれると、骨盤全体の歪みや背骨の歪みを招きます。さらに、骨盤が歪んでいると、全身の筋肉や靭帯が凝ることで頭蓋骨も下に引っ張られ、頭の歪みに発展します。姿勢の悪さが巡り巡って、目の不調につながるのです。

反対に、立ち姿勢や歩き方、座り方など、普段の生活で正しい体の動かし方を身につければ、自然と歪みは解消され、目にも優しい体を手に入れることができます。

まずは立ち姿勢から変えましょう。立っているとき、左右均等に体重を乗せることができる人はほとんどいません。そこで、コツはお尻を締めること。かかとを合わせて脱力した状態から、お尻をぎゅっと締めることで、背筋が自然に伸び、骨盤を正しい位置に整えられます。脱力の感覚がわからない場合は、トントンとリズムを刻むように肩の上げ下げを繰り返してから力を抜くと、上手に脱力できます。

歩くときには、大股での早歩きを心がけましょう。理由は単純で、歩き方の悪いくせを封じるためです。大股で早く歩こうとすると、自然と足をまっすぐ出すことができます。

■老眼鏡が老化を進める理由

実は、最大の問題は座り方です。普段の座り方では、体の歪みに従って左右のどちらかに重さが偏ってしまいます。正しい姿勢で座るには、座骨を中に入れて、骨盤を立たせる必要があります。座骨とは、お尻の真ん中を押したときにコリコリと指に当たる骨のこと。椅子に座ったときに座骨の位置が正しくないと、骨盤が歪むうえに、腰痛の原因になります。

おすすめの方法は、椅子にひと工夫を加えるだけ。クッションや座布団、折ったタオルなどを、座骨の下に敷くだけで骨盤を立てた状態で座れます。座骨に体重がしっかり乗るように、タオルを折るなどして、高さを調節しましょう。

道具がない場合でも、骨盤を立てて座るためのコツがあります。一度お尻を浮かせて、内ももに力を入れて再び座りなおすという方法です。まずはいつも通りの座り方で座り、かかとを引き、その状態から椅子の両端に手をついて、お尻を持ち上げます。お尻を浮かせた状態で膝をぐっと締めながらお尻を下ろし、左右のももが開かないよう、締めたままの状態で座ります。こうすると、骨盤が立った状態を維持できます。

これらの姿勢改善の習慣を続けることで、骨盤の歪みから頭蓋骨の歪みまで解消され、目の不調も改善されます。立ち方、歩き方、座り方のコツがつかめたら、意識的に体を動かす機会を増やしましょう。運動不足は、体が歪みやすくなる原因の一つ。適度に体を動かすほうが、筋肉が衰えず、体は歪みにくいのです。

同様に、目も適度に使うことで衰えにくくなります。たとえば、見えにくいからといって老眼鏡に頼りっぱなしだと、眼球のピント調節機能が使われなくなり、かえって視力が衰えてしまう可能性があります。老眼の進行を遅らせるには、ピント調節を担う筋肉を鍛える必要があります。私は70歳が近づいてきた今でも、メガネや老眼鏡をほとんど使いません。

【図表】元気な目を保つ5つの習慣

見る力のトレーニングを行うのもよいでしょう。片手を前に突き出し、立てた親指の爪を見つめる「近くにピントを合わせる」行動と、窓の外などを見る「遠くにピントを合わせる」行動を交互に10秒ずつ行うことで、ピント調節に使われる毛様体筋を鍛えることができます。スマホやパソコンなど、手元の画面ばかりを見ていると、目が疲れてしまいます。近くと遠くを交互に見て、スクワットのように目の筋肉を動かして鍛えましょう。

姿勢改善やマッサージを習慣化して歪みの矯正に取り組めば、目の不調から解放され、健康な目を保てます。視力の低下を加齢によるものだからといってあきらめず、眼圧リセットで医者いらずの目を手に入れましょう。

※本稿は、雑誌『プレジデント』(2024年6月14日号)の一部を再編集したものです。

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清水 ろっかん(しみず・ろっかん)
整体サロン「ろっかん塾」主宰
整体サロン「ろっかん塾」主宰。現代人の不調の原因として仙腸関節に着目して独自のメソッドを確立する。即効性のあるテクニックが評判を呼び、不調改善や美容・アンチエイジングのゴッドハンドとして各メディアで活躍中。『眼圧リセット』(飛鳥新社)など著書は累計110万部を超える。

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(整体サロン「ろっかん塾」主宰 清水 ろっかん 構成=水嶋洋大 撮影=大崎えりや イラストレーション=根岸美帆)

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