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ユニクロ柳井氏のあだ名は「寝太郎」だった…最初の会社を9カ月で辞めた無気力青年が世界的企業をつくるまで

プレジデントオンライン / 2024年6月6日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Kokkai Ng

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、5月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サービスの編集部が紹介する――。
第1位:『ユニクロ』(杉本貴司著、日経BP)
第2位:『いつのまにか億り人になれる超マネーハック』(品田一世著、KADOKAWA)
第3位:『君はなぜ働くのか』(永松茂久著、フォレスト出版)
第4位:『天才読書』(山崎良兵著、日経BP)
第5位:『科学的根拠に基づく最高の勉強法』(安川康介著、KADOKAWA)
第6位:『ストレスゼロの生き方』(Testosterone著、きずな出版)
第7位:『生成AIで世界はこう変わる』(今井翔太著、SBクリエイティブ)
第8位:『職場問題グレーゾーンのトリセツ』(村井真子著、アルク)
第9位:『新版 「空腹」こそ最強のクスリ』(青木厚著、アスコム)
第10位:『アタマがよくなる「対話力」』(国山ハセン著、朝日新聞出版)
第11位:『自信』(加藤諦三著、三笠書房)
第12位:『人生が整うマウンティング大全』(マウンティングポリス著、技術評論社)
第13位:『仕事の辞め方』(鈴木おさむ著、幻冬舎)
第14位:『世界は経営でできている』(岩尾俊兵著、講談社)
第15位:『余白思考』(山﨑晴太郎著、日経BP)
第16位:『「先延ばしグセ」が治る21の方法』[デイモン・ザハリアデス著、弓場隆(訳)、ディスカヴァー・トゥエンティワン]
第17位:『なぜか人生がうまくいく「優しい人」の科学』(和田秀樹著、クロスメディア・パブリッシング)
第18位:『急成長を導くマネージャーの型』(長村禎庸著、技術評論社)
第19位:『つい、「気にしすぎ」てしまう人へ』(水島広子著、三笠書房)
第20位:『新装版 幸せがずっと続く12の行動習慣』[ソニア・リュボミアスキー著、金井真弓(訳)、渡辺誠(監修)、日本実業出版社]

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2024年5月の閲覧数ランキング

■構想6年、完成まで3年かかった「ユニクロの物語」

今月の第1位は『ユニクロ』でした。日本経済新聞編集委員の杉本貴司さんが、柳井正さんとその仲間たちが歩んできた道のりをまとめた一冊です。

杉本貴司『ユニクロ』(日経BP)
杉本貴司『ユニクロ』(日経BP)

家族経営の紳士服店を世界のユニクロへと育て上げた柳井正さん。学生時代から向上心のある人物だったのだろうと思う人も多いでしょうが、実際はそうではありませんでした。大学生時代の柳井さんは非常に無気力な青年で、下宿先の大家さんから「寝太郎」というあだ名がつけられるほどだったといいます。

就職活動では鳴かず飛ばず。見かねた父の斡旋でジャスコに入社し、紳士服売り場に配属されましたが、わずか9カ月で退職してしまいます。その後、父が経営していた家族経営の紳士服店、小郡商事を継ぎました。

ところが、柳井さんが入社してわずか半年で、古参社員たちが一人また一人と去っていきます。残った社員は4歳上の浦利治さんだけ。柳井さんと浦さんはふたりで再スタートを切り、波乱万丈を経験しながら、小郡商事を世界のユニクロへと育て上げていきます。

著者の杉本さんは本書について、「構想から6年余り。実際に着手してから完成までに3年近くを要しました。波瀾万丈のユニクロの物語を約500ページに詰め込みました」と語っています。あなたもぜひ、この濃厚な物語をゆっくり味わってみてください。

■なぜカナダの人びとはいつも幸せそうなのか

第2位は『いつのまにか億り人になれる超マネーハック』でした。

品田一世『いつのまにか億り人になれる超マネーハック』(KADOKAWA)
品田一世『いつのまにか億り人になれる超マネーハック』(KADOKAWA)

著者は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券やロイヤルバンク・オブ・カナダを経て、バンクーバーでファイナンシャルプランナーとして独立した品田一世さん。カナダで10年以上暮らした経験を持ちます。

本書ではそんな品田さんが、新NISAの仕組みや投資のノウハウだけでなく、幸福度が英語圏でトップレベルのカナダの幸せの秘訣も教えてくれます。

品川さんによると、カナダの人びとはいつも幸せそうです。その理由の一つは、自分自身が「何に幸せを感じるか」を理解しているから。自分の中にブレない軸を持っているため、何にお金を使うかもはっきりしているのです。

また品川さんは、生活を仕組み化すれば時間を有効活用できるとし、自身が実践する「幸福のループを生み出すライフハック」を紹介しています。

そのうちの一つが、将来の夢のために毎日2時間を確保すること。品川さん自身はこれまで、毎日の2時間を英語の勉強やMBAの取得のために使い、夢をかなえてきました。

本書の副題は「“カナダ式”で幸福度も資産も増え続ける!」。あなたも一石二鳥の“カナダ式”を取り入れて、より幸せな人生を手にしませんか?

■職場を辞めたくなったら「3カ月間全力で仕事をしてみよう」

第3位には『君はなぜ働くのか』がランクインしました。

永松茂久『君はなぜ働くのか』(フォレスト出版)
永松茂久『君はなぜ働くのか』(フォレスト出版)

あなたは何のために働いていますか? 仕事を通して実現したいことはありますか?

――これらの問いに即答できない方に、ぜひ読んでほしい一冊です。

本書の著者、永松茂久さんは、史上初、3年連続で「一番読まれたビジネス書」(日販調べ)に輝いた大ベストセラー『人は話し方が9割』の著者でもあります。次々にベストセラーを上梓しており、本書は『君は誰と生きるか』の続編にあたる作品です。

本書では、「僕」と大実業家である「師匠」の対話を通して、「働くこと」の本質に迫っていきます。「自分がやりたいことは何なのか」「これからどうなりたいのか」と悩む「僕」に対し、師匠が「やりたいことがわからない? 良かったじゃないか」と言い放つシーンには、多くの人が考えさせられるでしょう。また“職場を辞めたくなったら、3カ月間、全力で仕事をしてみよう”というメッセージにも、ドキリとする人が多いはずです。

目の前の仕事や所属している組織、働くことそのものにモヤモヤを抱えている方は、ぜひ読んでみてください。

■後悔は「過去を振り返って自分を責めるだけ」

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第6位は『ストレスゼロの生き方』でした。

Testosterone『ストレスゼロの生き方』(きずな出版)
Testosterone『ストレスゼロの生き方』(きずな出版)

著者のTestosteroneさんは、経営者としてビジネスの第一線で活躍しつつ、筋トレと正しい栄養学の知識を日本に普及させることをライフワークとしている人物です。その発信には多くのファンがおり、Xのフォロワーは211万人を超えている(2024年5月時点)ほど。

そんなTestosteroneさんの今作のテーマは「ストレスゼロの生き方」。「やめる」「捨てる」「逃げる」「受け入れる」「貫く」「決める」そして「筋トレする」の7つのキーワードをもとに、ストレスフリーで生きていくための考え方を伝授してくれます。

今日からインストールしたい考え方は「後悔を、捨てる」。Testosteroneさんによると、後悔は「過去を振り返って自分を責めるだけ」の行為にすぎません。「いま」に悪影響を与え、未来に悪影響を及ぼす、非生産的な行為です。

Testosteroneさんは「後悔とは、過去にあなたをメチャクチャにした出来事に、再度あなたの未来までメチャクチャにする権限を与える愚かな行為」と言い切ります。ここまで言われると、つい過去の失敗についてくよくよと考えてしまいがちな方も、未来に向かって進んでいけるのではないでしょうか。

■育休を申請したら「通えない職場」に配置すると言われた

第8位の『職場問題グレーゾーンのトリセツ』にもご注目ください。

村井真子『職場問題グレーゾーンのトリセツ』(アルク)
村井真子『職場問題グレーゾーンのトリセツ』(アルク)

育児休業を申請したら、自宅から通えない職場に配置すると言われてしまった。違法ではないのだろうか?

毎日数分だけ遅刻してくる後輩がいるけど、これってセーフなの?

繁忙期でも絶対に残業しない先輩社員がいて、他の社員でなんとかカバーする状況にモヤモヤする。

――あなたは上記の3シーンについて、適切な対応方法が思いつきますか? もし考え込んでしまうなら、本書を読んでみてください。

例えば、育児休業の申請や取得に対し、自宅から通えない職場に配置されてしまいそうなら、まず社内で人事や担当窓口に相談してみましょう。それでも状況が改善しないなら、労働局や労働基準監督署に設置されている「総合労働コーナー」に相談します。

育児休業の申請を理由として、正社員を非正規にする、賞与で必要以上の減額をする、昇進させないなどといった行為は育児・介護休業法違反にあたります。「総合労働相談コーナー」が相談を受けると、違反企業に対して労働局から助言・指導・勧告などが行われるだけでなく、社名公表や金銭的ペナルティーが課されることもあるといいます。

知らないと損する「職場問題のグレーゾーン」とその対応法を、社会保険労務士・キャリアコンサルタントとして活躍する著者がスッキリ解説してくれる本書。働く人すべてに読んでおいてほしい一冊です。

■プロが教える本音を引き出すテクニック

最後にご紹介したいのが、第10位の『アタマがよくなる「対話力」』。 TBSで看板アナウンサーを務めたのち、現在はビジネス映像メディア「PIVOT」のプロデューサー兼MCとして活躍する国山ハセンさんによる一冊です。

国山ハセン『アタマがよくなる「対話力」』(朝日新聞出版)
国山ハセン『アタマがよくなる「対話力」』(朝日新聞出版)

国山さんは、出演者から情報や知見を引き出して視聴者に届ける、対話のプロフェッショナル。そんな国山さんは本書で、自身が実践する対話の流れを4つのステップにまとめています。

ステップ1は「アイスブレイク」。クルマのエンジンをかけるように、相手の緊張を解くステップです。ここでは挨拶+笑顔のセットを意識しましょう。

ステップ2は、停車したままエンジンが十分に温まるのを待つ「アイドリング」。聞き役に徹し、相手が安心して話せる雰囲気をつくります。

ステップ3は「ドライブ」。対話のテーマを伝え、双方向的な対話の流れをつくるステップです。「相づち」「短いつぶやき」「短い質問」の3つのリアクションで、相手との対話を深めましょう。

そしてステップ4は「トップスピード」。自分の「本当に聞きたいこと、知りたいこと」と相手の「本当に言いたいこと、話したいこと」の接点を探り、本音を引き出すとともに、ここだけの「学び」を獲得しましょう。

本書で明かされるテクニックは、仕事でヒアリングやインタビューの機会がある方はもちろん、1on1やキャリア面談などでも大いに役に立つはずです。

今月も、マネーハックから勉強法、生成AIまで、幅広いジャンルの本がランクインしました。また、先月第8位だった『新装版 幸せがずっと続く12の行動習慣』が第20位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サービスflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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