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見極めは、尿・汗・声・便…"100年長生き本"を書いた医師が断言「40歳以上ならすぐ病院へ行くべき13症状」

プレジデントオンライン / 2024年6月21日 6時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Kayoko Hayashi

■見逃せば早死に! まずはこの8項目をチェック

――おしっこの泡がきめ細かくて消えない

尿の泡立ちが以前よりきめが細かくなって、なかなか消えない……。それは腎臓の異常による、尿タンパクの増加が原因なのかもしれません。血液のリサイクルセンターの役割を担う腎臓に炎症が起きたり、腎不全の状態になったりすると、腎臓の「濾過」の機能が弱まり、タンパク質が尿に漏れ出るようになってしまうからなのです。

――胸や肩のズキズキがおさまらない

心筋梗塞が起きると胸だけではなく、「放散痛」といって肩も痛むことがあります。それも、心臓がある左側だけでなくて、右側の肩も痛くなることがあるのです。「押しても痛くない」「体を捻っても痛みが強くならない」という場合は、筋肉や骨ではなく、内臓から生じている痛みの可能性があります。すぐに「救急外来」を受診しましょう。

――なぜか体重が減る

意識的にダイエットしているわけでもないのに、気がついたら体重が減っている。そうした場合、がんの可能性があります。がん細胞は宿主である人間のタンパク質や脂肪をエネルギー源とし、それが原因で体重減少を招くことがあるからです。また、糖尿病が進行して、インスリンの機能が弱まっていることも考えられるので、要注意です。

――血便が一定期間続く

自分の便に血が混じって真っ赤になっている。「痔になったのかな」と思って様子を見ていたものの、そんな状態が何日も続くようなら、「大腸がん」や「腸の炎症」が疑われます。便と一緒に血の塊が出てくるようだと、腸で大量に出血している恐れがあり、速やかな受診が必要です。

――ハンマーで殴られたような頭痛

いままでに経験したことのないような激しい頭痛が突然起きたら、脳のなかの動脈にできたこぶ破裂した、「くも膜下出血」の可能性が。すぐに救急車を呼んでください。

――寝ているときの汗がすごい

朝に目覚めると下着がぐっしょりするくらいの寝汗。甲状腺ホルモンの分泌が増えている可能性が。「内科」や「内分泌内科」の受診を。

――声がかすれる、出ない

心当たりのない声のかすれは「喉頭がん」「咽頭がん」かも。喫煙者や飲酒の量が多い人は要注意。受診先は「耳鼻咽喉科」です。

――血の混じった痰が一定期間出る

肺がんが気管支の近くにできると、気管支を刺激して、そこから出血してしまうことがあります。ですから、この血の成分が痰に混じった「血痰」が一定期間出るようだと、肺がんを疑う必要があります。特に喫煙者や、副流煙を普段から吸ってしまう人はリスクがアップします。受診すべき専門の科は「呼吸器内科」です。

■まだまだ安心できない! 見落としがちな5項目

――普段以上に気が滅入る、やる気が出ない、食欲がない

普段よりも気が滅入って仕方がない、やる気がわいてこない、食欲がなくなった……。そんな人の体のなかでは、甲状腺や副腎のホルモンが減少している恐れがあります。メンタルの可能性も捨て切れませんが、「内科」か「内分泌内科」を受診しましょう。なお、女性の場合だと、「更年期障害」が原因となっている可能性もあります。

――急に怒りっぽくなる

急に怒りっぽくなったり、性格が変わったりした場合は、「認知症」が原因になっていることがあります。人間は脳の「前頭葉」で感情をコントロールしていますが、この前頭葉が萎縮すると、感情の制御が不能になってしまうからなのです。明らかに以前と様子が違う場合には、専門科の「精神内科」や「認知症外来」で相談しましょう。

蛇口から滴り落ちそうな一滴
写真=iStock.com/WillSelarep
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/WillSelarep

――おしっこがチョロチョロとしか出ない

尿意があるのに、おしっこがチョロチョロとしか出なかったり、頻尿だったりすると、可能性が高いのが「前立腺肥大症」で、場合によっては「前立腺がん」も疑われます。いずれも前立腺の周囲の膀胱や尿道を刺激して、「トイレに行け」という指令につながっていることが考えられます。症状があるのなら、「泌尿器科」を訪ねましょう。

――歩いているとふくらはぎが痛む

歩いていると、ふくらはぎが締めつけられるように痛くなる。しばらく休むと回復するものの、歩き出すとまた痛くなる。こうした場合は、足の動脈硬化である「閉塞性動脈硬化症」が進行している可能性があります。放置すると、血管が詰まって足が腐ることもあります。早めに「循環器内科」で診てもらいましょう。

――些細なことであざができる

腕や足をちょっとモノにぶつけただけなのに、あざができてしまう。実はこれ、「白血病」の可能性があります。白血病によって「血小板」という血を固まらせる成分が少なくなって、簡単にあざができるようになってしまうのです。白血病の専門科は「血液内科」ですが、まずは「内科」の受診で構いません。

※本稿は、雑誌『プレジデント』(2024年7月5日号)の一部を再編集したものです。

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森 勇磨(もり・ゆうま)
産業医・内科医 ウチカラクリニック代表
「すべての人に正しい予防医学を」という理念のもとYouTube「予防医学ch/医師監修 ウチカラクリニック」を開設、現在のチャンネル登録者数は77万人を超える。著書に『100年長生き 予防医学で健康不安は消せる!』ほか。

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(産業医・内科医 ウチカラクリニック代表 森 勇磨 構成=伊藤博之)

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