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だから仕事がうまくいき、異性に異様にモテる…心理学者「成功者にサイコパスが多い」納得の理由

プレジデントオンライン / 2024年7月10日 15時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/howtogoto

サイコパスの良いところ、悪いところは何か。心理学者の内藤誼人さんは「サイコパスであることは、決して悪いことではない。サイコパスの男性はテストステロンの分泌量が多く、恋愛でも仕事でも非常に積極的であるため、成功する見込みがかなり高くなる。また、いつも堂々としていて自信満々に見え、異性にモテるので、相手に不自由することはほとんどない」という――。

※本稿は、内藤誼人『面白すぎて時間を忘れるサイコパスの謎』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

■「メンタルの異様な強さ」がアスリート向き

サイコパスは、アスリートとしても成功する可能性が高いと考えられます。

なぜなら、負けず嫌いだから。

サイコパスは、男性ホルモン(テストステロン)が普通の人よりもたくさん分泌されているので、攻撃的で、競争心にあふれています。

どんなスポーツもそうだと思うのですが、「絶対に負けないからな!」というマインドが強くなければ、トップ選手に上りつめることはできないでしょう。

また、ときにサイコパスのルール無用の反社会的性格もアスリート向きです。

サッカーには「マリーシア」という用語があります。

ポルトガル語で、「狡猾さ」や「ずるさ」を意味する言葉です。審判が見ていないところで、相手選手のユニフォームを引っ張ったり、相手選手と接触した際に大げさに転倒して押し倒されたと審判にアピールし、ペナルティキック(PK)を奪ったりする作戦のことを指して使われます。

スポーツマンシップという言葉があるように、「正々堂々と戦うのがスポーツマン」というイメージを持っている読者もいると思うのですが、プロの世界はそんなに甘くありません。必要なら反則スレスレ、いえ、明らかな反則行為でも平然と実行することがあるのです。

その点、サイコパスはもともと「ルールなんて知ったことか」と思っていますし、勝つためなら手段を選ばない非情さも持ち合わせているため、そういうところもアスリート向きだと言えます。

■実力が上の相手にも「位負け」しない

さらにサイコパスは、たとえ自分より実力が上の相手に対しても、「位負け」することがありません。たいていの人は、格上の相手と勝負するときには、「どうせ勝てっこない」と最初から白旗をあげてしまうものです。これでは勝負になりません。

ところが、サイコパスは違います。

英国の公立研究大学であるリンカーン大学のリー・クラストが、69名の男性アスリートと36名の女性アスリートを調べた結果、リスクを恐れないサイコパスはメンタルが非常に強く、心理的に萎縮することもないことがわかっています。

たいていのスポーツは、特にトップレベルになればなるほど、実力にほとんど差がありません。では、どこで差がつくのかというと、それはメンタルの強さ。メンタルが強いほうが、結局は勝負に勝つのです。

サイコパスはメンタルが異様に強いので、スポーツ選手としては大変に適性があると考えられるわけです。

■テストステロン濃度が高く、恋や仕事に積極的

私たちにやる気や意欲を与え、エネルギッシュにし、チャレンジ精神を旺盛にしてくれるホルモンに、テストステロンがあります。テストステロンは男性ホルモンの代表的なもので、この濃度が高い人ほど男性的で、いつでも力が漲っています。

山を登る男性とその後ろに映るスーツのビジネスマン
写真=iStock.com/kieferpix
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kieferpix

サイコパスは、恋愛でも仕事でも非常に積極的で、ガンガン突き進んでいこうとする傾向がありますが、それはテストステロン濃度と関係があるのでしょうか。

米国ウェイン州立大学のキース・ウェルカーは、237名の大学生にサイコパステストを受けてもらうと同時に、唾液も採取しました。

サンプルの唾液に含まれているテストステロンの濃度を調べると、サイコパステストで得点が高くなるほど、テストステロンの濃度も高くなることがわかりました。ただし、この相関が見られるのは男性だけでした。

つまり、サイコパスの男性はテストステロンが過剰に分泌されているのです。

■「積極的に動く」から成功確率も高い

テストステロンの分泌量が多い人ほど、筋肉がついて体格もがっちりしてきます。ヒゲや胸毛などの体毛も濃くなります。そのためでしょうか、テストステロンがたくさん出ている男性のほうが女性にモテます。

サイコパスは魅力的で、異性によくモテる人が多いのですが、それはテストステロンの働きが関係しているのでしょう。

テストステロンがたくさん出ている人ほど、失敗を恐れずに、前へ前へと進もうとします。恋愛においては、自分から積極的に動かないとうまくいく見込みはゼロですが、サイコパスの男性は、相手が高嶺の花であっても臆せずにアタックしていきます。そういうところでも、恋愛が成功しやすい特性と考えられるわけです。

ビジネスでも同じです。

空の上で雲を使ってドル記号を描く男性
写真=iStock.com/Peshkova
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Peshkova

どんな仕事も、自分から果敢に挑戦していこうという気持ちがなければ、うまくいきません。何もしていないのに仕事がうまくいく、ということはほとんどあり得ません。主体的かつ積極的に行動してこそ、仕事は成功するのです。

サイコパスは、恋愛でもビジネスでも、成功する見込みがかなり高いのです。

『サイコパスに学ぶ成功法則 あなたの内なるサイコパスを目覚めさせる方法』(ケヴィン・ダットン&アンディ・マクナブ著、木下栄子訳、竹書房)という翻訳書にも書かれていますが、サイコパスであることは、決して悪いことではありません。

なお、テストステロンは心がけ次第で、自分でも増やすことができます。きちんと睡眠をとり、日光浴をし、筋トレなどの運動をし、亜鉛やマグネシウムなどのミネラルを摂取するようにすると、だれでもテストステロンを増やせます。

やる気が出ないときは、ぜひそんなことも試してみてください。

■サイコパスの男性は異常にモテる

サイコパスが、どうして人類の歴史の中で淘汰されなかったかというと、サイコパスほど異性にモテるから。

もしサイコパスがモテなければ、恋人を作ることもできませんし、ましてや結婚など望むべくもありません。その結果、遺伝子は次の世代に引き継がれず、自然に淘汰されていくはずです。

ところが、現実はそうではありません。

サイコパスほど異性にモテるので、相手に不自由することはほとんどありません。そのため、サイコパスの特性は淘汰されずに、現代にもしっかりと受け継がれているのです。

じつは、テストステロンの濃度以外にも、サイコパスがモテる理由は研究によって明らかにされています。

英国ダラム大学のグレゴリー・カーターは、サイコパス男性がモテる理由について研究しました。

サイコパスは、不誠実かつナルシストで、思いやりに欠ける最低な男ではあるものの、なぜか女性の目には魅力的に映ります。その理由は、サイコパスの男性は、いつも堂々としていて自信満々に見えるから。

女性は、頼もしい男性に惹かれることが多くあります。女性は本能的に、「この人なら、私のことも、生まれてくる子どものことも守ってくれるに違いない」という男性に惹かれるのです。オドオドしていて、頼りない男性に恋心を抱くということは、あまりありません。

人間の歴史において、女性は長らく男性の庇護のもとで暮らしていました。

そのためでしょうか、女性は今でも頼りがいのある男性を無意識のうちに結婚相手に選びやすいのです。

■「金持ちになれる可能性」が評価される

内藤誼人『面白すぎて時間を忘れるサイコパスの謎』(三笠書房)
内藤誼人『面白すぎて時間を忘れるサイコパスの謎』(三笠書房)

サイコパスは、ビジネスの世界でも出世しやすく、地位も高くなる傾向があることはすでに述べましたが、サイコパスの男性は将来的にお金持ちになれる可能性も高いのです。これも、女性が好ましく評価するポイントになります。

サイコパスは浮気性で、数多くの女性とお付き合いする傾向があり、この点は女性にとっては減点となるところでしょう。

しかし、困ったことにサイコパスはウソをつくのも巧みなのです。相当に警戒していないと、簡単に騙されてしまうことがあります。つまり、浮気されても気づかないケースが多いのです。

これらの理由により、サイコパスは恋愛でも無類の強さを発揮できるのです。

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内藤 誼人(ないとう・よしひと)
心理学者
慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。立正大学客員教授。有限会社アンギルド代表。社会心理学の知見をベースに、心理学の応用に力を注ぎ、ビジネスを中心とした実践的なアドバイスに定評がある。『心理学BEST100』(総合法令出版)、『人も自分も操れる!暗示大全』(すばる舎)、『気にしない習慣』(明日香出版社)、『人に好かれる最強の心理学』(青春出版社)など、著書多数。

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(心理学者 内藤 誼人)

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