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「いつも告白される側なんです」では嫌われる…信頼関係の構築がうまい人がしている"恋バナ"の中身

プレジデントオンライン / 2024年9月2日 15時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/kazuma seki

愛される人はどんな話し方をしているか。作家の有川真由美さんは「幸運を引き寄せる人は、自分をよく見せることよりも、相手と仲良くなることを優先させる。『この人といると楽しい・落ち着く』と思ってもらったほうが、引き付ける力は強い。できないことを『できない』、知らないことを『知らない』と言える人は愛され、まわりに心を開いていて、人に対しても寛容な印象を与える」という――。

※本稿は、有川真由美『話し方を変えれば運はよくなる』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

■自慢やマウンティングどころか、弱みを見せる

「恋愛はいつも相手から告白してもらうので、自分からってことはないです」
 ↓
「フラれるのが怖くて、なかなか自分からは言い出せないんです」

ほんとうに幸運な人というのは、「私ってすごいでしょ」といった自慢やマウンティングはしません。

むしろ、「ダメなところもあります」と弱みを見せるから愛され、いいパフォーマンスをしたときに「すごいところもあるじゃない!」と認めてもらえるのです。

「認めてアピール」が強かったり、自分を大きく見せようとしたりする人に対して、多くの人は「すごいですね」と言いつつ、気持ちは引き気味になってしまうでしょう。

幸運を引き寄せる人は、自分をよく見せることよりも、相手と仲良くなることを優先させます。

「この人といると楽しい・落ち着く」と思ってもらったほうが、引き付ける力は強いのです。

弱点を見せられるのは、心の奥に自信があるからかもしれません。

できないことを「できない」、知らないことを「知らない」と言える人は愛されます。まわりに心を開いていて、人に対しても寛容な印象があります。

といっても「ダメなんです」ばかりをアピールされるのも面倒なもの。弱いところもちらりと見せながら、自然体で話すといいのではないでしょうか。

■積極的な「イエス」でチャンスがやってくる

「この仕事、お願いできますか?」
「うーん。いいですけど……」
 ↓
「もちろんです!」

かつて私は「この仕事、できる?」と訊かれたとき、「もちろんです」と応えることにしていました。それが、私に幸運を導いてくれたのだと思うのです。

技術的にむずかしいときも、時間がないときも、面倒でやりたくないときも「もちろん!」と積極的な言葉で応えると、できるような気がして前向きになり、実際なんとかできてしまう。

すると、さらに「この仕事、できる?」と大きなチャンスがやってくる……。そんなことを繰り返しているうちに少しずつ成長できて、いつの間にか求める仕事や人が向こうからやってくるようになったのです。

ほんとうに嫌なこと、できないことは断りますが、どの道やることになるなら、「もちろん!」「喜んで」「お安い御用です」など積極的な言葉のほうがお互いに気持ちがいいもの。相手の顔がパッと明るくなり、「よかった~」と喜んでくれます。

「いいですけど……」「忙しいんですけどね」などと含みのある言い方をして嫌々感を出していると、だんだん声をかけられなくなるでしょう。

前向きな姿勢が身についてくると、まわりにも前向きな空気が生まれて相乗効果は大きくなります。

頼まれたり、誘われたりしたとき、「もちろん」「喜んで」と即答できる人は幸運に恵まれるのです。

笑顔でデスクワークをしているビジネスウーマン
写真=iStock.com/maruco
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/maruco

■「否定語」ではなく、「肯定語」で話す

「そんなやり方では、うまくいかない」
 ↓
「やり方をちょっと変えれば、うまくいくよ」

幸運な人というのは、普段の会話のなかで意識して「否定語」ではなく、「肯定語」を使っています。

たとえば、食事に誘われたとき、「今週は時間がないからムリ」と言われると、後ろ向きの印象があり、相手は拒絶されたように感じるもの。「来週なら行けますよ」と言われたほうが、すんなり受け入れられるでしょう。

「ミスしないようにして」と言われるより「最後にしっかりチェックして」と言われたほうがお互いに気持ちがよく、会話も明るくスムーズになるはずです。

それに「ミスしない」と口にした時点で「ミスすること」をイメージしてしまうもの。「こぼさないように運んで」と言われた人は、「しっかり持って運んで」と言われた人より、こぼす確率が高いといいますが、人の心はネガティブな方向に引きずられやすいのです。

自分に向けた言葉でも「遅刻しないようにしよう→5分前に着くようにしよう」、「食べ過ぎない→腹8分目にしよう」など“しないこと”ではなく“すること”を口にすることで、具体的な行動が思い浮かび、実現に近づくはずです。

なにか問題があるときに「否定語→肯定語」にするだけで、その瞬間から自分で自分を幸せにする一歩を踏み出していることになります。

「不幸にならないこと」ではなく、「幸せになること」をどんどん言葉にしていこうではありませんか。

■苦手な人にこそ“ホウレンソウ”を欠かさない

「あとでまとめて報告します」
 ↓
「まだ半分ですが、こんな感じで進めてもいいですか?」

だれだって苦手な人とは話したくない、心地いい人と話したいと思うものです。

しかし、それがあからさまに出て「好きな人にだけいい顔をする」「人によって態度が違う」などと思われたら損。苦手な人とコミュニケーションがうまくとれないことで、誤解されたり、トラブルになったりすることもあるでしょう。

絶対にやっていけないのは、避けたいばかりに、あいさつもしない、業務連絡もしないこと。相手も無視されたようで嫌な気持ちになり、「頼んだ仕事、どうなっているんだ」とイライラすることも増えるはずです。

人によって話し方が違うことはあっても、大切なのは、だれにでも“丁寧”に接することです。

とくに苦手な人にこそ、“ホウレンソウ(報告・連絡・相談)”は欠かさないこと。それだけでマメに会話ができて、トラブルは防げます。

相手の気持ちを察して「いまのところ順調です」「これで大丈夫ですか」「結果をご報告します」などと話していれば、安心感のある人として見られ、仕事がやりやすくなります。やりたい仕事を任されたり、会議で味方になってもらえるかもしれません。

苦手な人とは仲良くしなくても、嫌われないことが大事。

話すうちに苦手意識がなくなったり、理解できたりすることもあるので、ぜひ会話を避けないでください。

■相手の表情の変化をキャッチして、話し方を変えていく

(相手の表情を見て)
「話についてきてます?」
 ↓
「いまの、わかりにくかったですね。たとえば(具体的に言うと)……」

優れた講演者は、参加者の表情を見ながら話し方を変えています。

聞き手のなかに目があちこちを泳いでいたり、体が揺れたり、あくびをしたりと退屈そうな人が出てくると、内容を変えたり、雑談や冗談を交えたり、だれかに質問したりします。

1対1の会話も同じ。「相手は関心がある?」「理解している?」と相手の表情を確認しながら、話し方を柔軟に変える必要があるのです。

有川真由美『話し方を変えれば運はよくなる』(三笠書房)
有川真由美『話し方を変えれば運はよくなる』(三笠書房)

「相手の表情」というのは、顔の表情やうなずき、姿勢などで感じることができますが、いちばんわかりやすいのは「目」。

「目は口ほどにものを言う」というように「輝いた目→好き・興味がある」「力のない目→つまらない」「おどおどした目→緊張している」「にらんだ目→嫌い・怒っている」など気持ちを代弁しています。

きょとんとした目をしているときは、「理解不能」というメッセージ。相手の表情を無視してだらだら話し続けていたり、「ちゃんと聞いてよ」と相手を自分に合わせようとしたりしては、会話の溝はさらに深まっていくでしょう。

相手の表情を読みとって「わかりにくかった?」と表現を換えたり、たとえ話や具体的な例をあげたりして“伝わる”話し方をしてくれる人は、話していて心地いいもの。それは、相手に寄り添おうとする思いやりがあるからです。

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有川 真由美(ありかわ・まゆみ)
作家
鹿児島県姶良市出身、台湾国立高雄第一科技大学応用日本語学科修士課程修了。化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行。内閣官房すべての女性が輝く社会づくり推進室「暮らしの質」向上検討会委員(2014-2015)。著書に『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』(PHP研究所)、『30歳から伸びる女(ひと)、30歳で止まる女(ひと)』(PHP文庫)、『好かれる女性リーダーになるための五十条』(集英社)、『遠回りがいちばん遠くまで行ける』(幻冬舎)などがある。

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(作家 有川 真由美)

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