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コーヒーよりもはるかに効果的…88歳医師が「長生きしたいならこれを飲むべき」と強く勧める"飲み物"

プレジデントオンライン / 2024年9月23日 15時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Suzi Media Production

長生きするには、何を摂取するといいか。浜松医科大学名誉教授の高田明和さんは「コーヒーも健康効果はあるといわれるが、緑茶のほうが直接的な健康効果ははるかに高い。ビタミンCの作用もあるうえに、ポリフェノールの一種である茶カテキンは長寿遺伝子を活性化し、炎症を防ぎ、免疫系を活性化する作用がある、国立長寿医療研究センターのある聞き取り調査では、60歳以上1305人の12年間のデータを検証すると、緑茶の摂取が一日1杯未満のグループに比べ、一日に2、3杯、あるいは4杯以上の緑茶を飲むグループでは、認知機能の低下リスクが約30%低下していることがわかっている」という――。

※本稿は、高田明和『20歳若返る習慣』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

■一日に2〜4杯の緑茶で認知機能の低下リスクは約30%低下

「コーヒーを飲む人は、健康で長寿だ」という研究結果があります。確かに、コーヒーの香りや抽出成分には気分を穏やかにし、一緒に飲む人との会話を増やし、人間関係をよくするという、素敵な効果もあり、総合的に健康にはいいようです。

しかし直接的な健康への効果を比べると、緑茶のほうがコーヒーよりはるかに勝ります。ビタミンCの作用もあるうえに、ポリフェノールの一種である茶カテキンは長寿遺伝子を活性化し、炎症を防ぎ、免疫系を活性化する作用が認められています。

国立長寿医療研究センターは、高齢者が緑茶やコーヒー、紅茶などの嗜好飲料を普段どの程度飲んでいるかを聞き取り調査しています。

それによると、60歳以上1305人の12年間のデータを検証した結果、緑茶の摂取が一日1杯未満のグループに比べ、一日に2、3杯、あるいは4杯以上の緑茶を飲むグループでは、認知機能の低下リスクが約30%低下しているとのことです。

一方、別の調査においては、「コーヒーと認知機能に明確な関連性はない」という結果も出ています。ただ、60歳以上の地域住民では、コーヒーをほとんど飲まない人が約4割を占めていました。

緑茶のように、コーヒーを一日4杯以上飲む人が非常に少なかったため、コーヒーを飲む人と飲まない人での比較が十分に行なえなかった可能性もあります。

コーヒーにもお茶にも、カフェインが含まれています。カフェインが睡眠に影響を与えない体質であれば問題ないのですが、カフェインに敏感な体質の方は、眠る7時間前からは摂取しないほうが無難でしょう。

■足りない栄養素をサプリメントで積極的に補う

最近は、数えきれないくらい多くの種類のサプリメントが販売されています。もっとも用いられているのが、総合ビタミン剤(マルチビタミン剤)でしょう。

サプリメントの効果について尋ねられたら、私は「自分の体に支障がなければ摂取すればいいでしょう」と答えています。

サプリメントのカプセル
写真=iStock.com/bong hyunjung
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/bong hyunjung

品質検査をクリアしたクオリティーの高いサプリメントを、定められた用法・用量で摂取するかぎり、体に悪いという話は聞きません。高齢の方には、「いままでサプリメントなんて、まったく用いたこともなかった」という方もいるでしょう。

かつてサプリメントは、現在のようにコンビニなどで手軽に買える代物ではありませんでした。よほどの健康マニアか、ダイエットをしている方やアスリートでないと、必要性もほとんど感じなかったかもしれません。

でも、年をとればとるほど、料理がおっくうになり、しっかり食べたとしても、栄養素を体が消化吸収できる率も下がることも事実なのです。自分の体の機能の状態を考え、足りない栄養素をサプリメントで補う行為は、決して間違っていません。

そこで、長寿を実現するために「とったほうがいい」とされる、最近注目のサプリメントをご紹介しましょう。

■長寿を実現するために「とったほうがいい」サプリメント7選

① ビタミンD

昨今、盛んに議論されているビタミンDは、代謝を促進し、免疫機能を高めます。日光浴などにより骨を丈夫にする効果をもたらす物質です。

ビタミンDが不足すると、ある種のがんを発症させるといわれます。もし心配なら、医師に血中のビタミンDの値を測定してもらい、低ければ、サプリメントで補うようにすればいいでしょう。

ビタミンDは脂溶性ビタミンなので、摂取するときは、肉、魚、ナッツバター、全脂肪ヨーグルトなど、良質の脂肪と一緒にとってください。吸収率が高まります。

② クルクミン

クルクミンはウコンの根から抽出される物質で、体が炎症と戦う際に痛みを和らげ、倦怠感をなくし、また、認知機能を高めるとされます。さらに長寿機能を促進させ、がん細胞の進行を抑える作用があるとされます。

③ ケルセチン

ケルセチンは植物色素からできる物質で、ベリー、さくらんぼ、りんご、たまねぎ、ブロッコリーなどに含まれています。体内の炎症を抑える作用や抗酸化作用があり、老化に伴う病気から身を守り、また、がんの進行を抑え、さらに心臓の働きを高めるとされます。ただ、ケルセチンは吸収されにくいので、ビタミンCと一緒に摂取してください。

④ αリポ酸

αリポ酸は、抗炎症作用、抗酸化作用があり、血糖値を低めにしたり、コラーゲンを保護したり、神経系を健全にしたりする作用があります。私たちの体でもつくられ、また内臓肉、ブロッコリー、ほうれんそうなどにも含まれていますが、食材だけでとることは難しいので、サプリメントも有効でしょう。

■長寿遺伝子の「サーチュイン」を活性化させるポリフェノールも

⑤ レスベラトロール

レスベラトロールは、強烈な抗酸化作用を持つポリフェノールであり、抗炎症作用によって神経系を保護し、がんを予防するとされます。さらに長寿遺伝子の一つである「サーチュイン」を活性化します。

このサーチュインは、がんの発症も抑制します。レスベラトロール自体は赤ワインやぶどうの皮、りんごの皮、ざくろ、ベリー系などに含まれていますが、それだけでは必要量に足りませんので、サプリメントで補います。

⑥ ニコチンアミドリボシド

ニコチンアミドリボシドは、ビタミンB3の一種です。エネルギーの産生や細胞機能を円滑にしますが、年齢とともに減少します。この物質は、先のケルセチンやレスベラトロールと一緒に服用することが多いようです。

⑦ コエンザイムQ10(CoQ10)
高田明和『20歳若返る習慣』(三笠書房)
高田明和『20歳若返る習慣』(三笠書房)

コエンザイムQ10は、あらゆる細胞、組織、器官でエネルギーを発生させ、細胞の働きを健全にし、心血管系の機能を高めます。いわゆる悪玉コレステロールの数値が高い人にとって、コエンザイムQ10の摂取は不可欠とされます。

しかし、加齢とともに減っていきますので必要量を保つために、年をとったらコエンザイムQ10を絶えず補給していかなければなりません。コエンザイムQ10は内臓肉に多く含まれ、さば、にしん、ごま、くるみ、ほうれんそう、ブロッコリーなどにも含まれます。

サプリメントは内容表示を見れば、どんな栄養素が含まれているかがわかります。ここまでに紹介した栄養素が2、3種類含まれたサプリメントもありますので、選ぶ際の参考にしてください。

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高田 明和(たかだ・あきかず)
浜松医科大学名誉教授 医学博士
1935年、静岡県生まれ。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了。米国ロズウェルパーク記念研究所、ニューヨーク州立大学助教授、浜松医科大学教授を経て、同大学名誉教授。専門は生理学、血液学、脳科学。また、禅の分野にも造詣が深い。主な著書に『HSPと家族関係 「一人にして!」と叫ぶ心、「一人にしないで!」と叫ぶ心』(廣済堂出版)、『魂をゆさぶる禅の名言』(双葉社)、『自己肯定感をとりもどす!』『敏感すぎて苦しい・HSPがたちまち解決』(ともに三笠書房≪知的生きかた文庫≫)など多数ある。

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(浜松医科大学名誉教授 医学博士 高田 明和)

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