1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「勉強が三日坊主」の人とは目標の内容が違う…仕事の合間に英語をマスターする人がノートに書いていること

プレジデントオンライン / 2024年10月4日 12時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/shironosov

「英語が喋れるようになりたい」「資格を取得したい」と思うものの、挫折してしまうのはなぜか。現役薬剤師でYouTubeの勉強動画が人気なこーずぶろぐさんは「目標を立てても達成できないのは、自分のなりたい姿が鮮明ではないから。この4項目を掘り下げるだけで、目標が具体的になる」という――。

※本稿は、こーずぶろぐ『マジカル勉強脳 1日ブッ通しで机に向かえる超絶スタディハック』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■多くの人が「自分のなりたい姿を想像できていない」

目標設定は、自分自身との約束だと認識してください。目標が達成できないというのは、約束を破る、つまり自分自身を裏切る行為です。

しかし、皆さん自分のこととなると、約束を破りがちです。

これは、自分のなりたい姿を想像できていないからではないかと思います。

勉強を継続するには、約束を何が何でも守り切る覚悟が必要です。

自分との約束を大切にすることは、自分自身への信頼を築く第一歩。これは自己管理の基本であり、自己成長の鍵でもあります。自分との約束を守り抜くことで、成功体験が増え、自己効力感が高まります。結果として、さらに高い目標に挑戦する意欲が湧き、成長のスパイラルが生まれていくのです。

■ボヤっとした目標は「5W2H」で深掘り

あなたは自分の理想の未来の姿を具体的に想像することができますか?

コツは、「少し未来に目を向ける」こと。あまりにも壮大な、叶えられそうにない/叶えるまでの道筋の見えない夢を描いたとしても、逆に不安になりすぎてしまったり、やる気が失せてしまったりします。

目指す目安としては、その自分の姿が写真ぐらい鮮明に描けるくらいです。最初は、自分が絶対に叶えたい未来を設定するのがおすすめです。

いろいろなことに興味があって、たくさんの理想の未来を思い描ける人もいると思いますが、まずは1つに絞りましょう。

未来の姿を決めるときのポイントは、「勉強を通じて、どんな自分になりたいのか」「いつまでに、その目標を達成したいのか」まで深掘りして言語化することです。

もし具体的な目標が思いつかないのであれば、まずは大まかな目標を設定し、それを5W2H(What、Why、When、Where、Who、How/How much)で段階的に深めていきましょう。

■「英語ができるようになりたい」を具体化すると?

たとえば、「英語ができるようになりたい」という目標があるとしましょう。この目標をより具体的にするには、次のような問いかけができるでしょう。

Why:なぜその目標を達成したいのか?
How:目標達成のために、どのような手段をとるか?
What:具体的にどんな英語力を身につけたいのか?
When:いつまでにその目標を達成したいのか?
・(Who:目標達成のために、誰に協力してもらうか?)

大切なのは、Whyをしっかりと分析することです。

目標を達成するには、自分にとってなぜそれが重要なのか、どうして達成したいのかという内発的動機が最も効果的に働くからです。実際に、先ほどの「英語ができるようになりたい」という例を使って、目標を具体化してみましょう。

「英語ができるようになりたい」を具現化すると?
出所=『マジカル勉強脳 1日ブッ通しで机に向かえる超絶スタディハック』

どうでしょう?

たった4項目で掘り下げるだけで、「英語ができるようになりたい」という大まかな目標が、具体的になったのではないでしょうか。

「いきなり『目標を考えて』と言われても困る……」という方は、このようにスモールステップで取り組んでみてください。

設定すべき目標に正解・不正解はありません。あなた自身が「この目標なら、自分でも達成に向けて頑張れそう」と思うものを設定してください。

■設定した目標が効果的か確認する方法

前項で立てた目標が、効果的かどうかを見極めるには「SMART」の項目を活用しましょう。

「SMART」とは、以下の5項目の頭文字をとったもので、目標を立てるときの基本的な指標、いわばチェックポイントのようなものです。

・Specific(具体的):目標は具体的かつ明確にする。
例:「体重を減らす」ではなく、「3カ月で5kg減らす」のように具体的に設定する。

・Measurable(測定可能):目標達成の進捗を測定できるようにする。
例:「英語ができるようになる」ではなく、「TOEIC 750点」。

・Achievable(達成可能):現実的で達成可能な目標を設定する。
過大な目標は挫折を招きやすく、モチベーションを低下させる原因となります。

・Relevance(関連性):自分の価値観や長期的な目標と一致させる。
自分にとって意義のある目標でなければ、続けることが難しくなります。

・Time-bound(期限設定):目標には明確な期限を設ける。
期限があることで、計画的に行動しやすくなり、達成に向けた進捗を評価しやすくなります。

目標を立て終わったら、一度この5項目に沿っているかを確認してみてください。「SMART」をクリアする目標を立てることができていれば、あなたの未来はかなり具体的に想像できるはずです。

■脳にストレスを与えない「勉強リズム」を見つけよう

勉強は脳にストレスのかかる行動です。そのため、できるだけその他のストレス要因はかからないように工夫してあげたほうがパフォーマンスが上がります。

ノートパソコンの前で予定を書き込むビジネスマン
写真=iStock.com/fizkes
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/fizkes

リズムを見つけるためには、自分の嗜好性や生活リズムに目を向けて自己分析をしていきます。この時、「現実的に勉強に充てられる時間がどの程度あるのか」と、「どこで勉強するとよいのか」の2点に注目しましょう。

まずは、時間から洗い出していきます。自分が普段どんな生活を送っているかを、1週間単位でざっくり分析するのです。

【1週間】
月曜日……仕事 残業多め
火曜日……仕事
水曜日……仕事 運動デー
木曜日……仕事 残業多め
金曜日……仕事
土曜日……基本フリー
日曜日……午前中:ジム 午後:フリー

こう見ると、火曜日と金曜日の夜、土曜日1日、日曜日の午後が勉強に充てられそうですね。さらに、仕事に行く前の時間も勉強に充てられるかもしれません。

最初は勉強することに慣れていないため、1日30分とか、火曜日と金曜日の夜に1時間+休日とか、自分がやれそうな時間を設定するといいでしょう。まずは小さく、「ちゃんとできた」という達成感を得ることも重要です。

休日は、まとまった時間を取りやすいため、勉強を優先したスケジュールを組むのがおすすめです。たとえば、土曜日の午前中2時間は勉強のために毎週スケジュールを空けておくなど、勉強ファーストでいきましょう。

慣れてくると余裕が出てきたり、物足りなくなってきたりしますので、徐々に勉強時間を増やしていってください。

■勉強場所の分散は継続のカギ

「どこで勉強するのか」も継続には重要なポイントです。

こーずぶろぐ『マジカル勉強脳 1日ブッ通しで机に向かえる超絶スタディハック』(KADOKAWA)
こーずぶろぐ『マジカル勉強脳 1日ブッ通しで机に向かえる超絶スタディハック』(KADOKAWA)

「勉強は机に向かって、黙々と行うもの」なんていう固定観念は捨てましょう。勉強は目的ではなく、手段。だから目的を達成できるのなら、必ずしも机に向かうという方法を選ぶ必要はありません。

自分が心地よく勉強できるかどうか。

この基準で選びましょう。ざっと選択肢を挙げるだけでも、こんなにたくさん勉強場所は存在します。

・自宅のリビングや自室
・近所のカフェ
・図書館
・コワーキングスペース・自習室
・職場の休憩室
・通勤電車の中

どれか1つだけに絞る必要もありません。自分なりに勉強がはかどると思う場所をいくつかストックしておけば、行き詰まったときに移動して勉強を再開できます。これも勉強を継続するための1つの工夫になるのです。

----------

こーずぶろぐ 勉強系YouTuber
1997年生まれ。現役薬剤師。大学在学中より、勉強を頑張っていきたい人と共に高め合いながら成長したいと考え、YouTubeチャンネルを開設。2024年5月現在、登録者数6.85万人を突破。在職中にもかかわらず、平日・休日問わずストイックに勉強する姿が、モチベーションにつながると好感を得ている。勉強に目覚めたのは高校生のとき。入学時より推薦枠をとるため、計画的に勉強し、成績は常に学年上位をキープ。大学在学~就職後も薬剤師国家試験やファイナンシャルプランナーなどに合格、狙った資格は確実に取得している。

----------

(勉強系YouTuber こーずぶろぐ)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください