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「会社名+名前だけ」の自己紹介は絶対ダメ…「うまく雑談できる人」が初対面で伝えている"3つの要素"

プレジデントオンライン / 2024年10月9日 7時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/mapo

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、9月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サービスの編集部が紹介する――。
第1位:『「指示通り」ができない人たち』(榎本博明著、日本経済新聞出版)
第2位:『池上彰の未来予測 After 2040』(池上彰著、主婦の友社)
第3位:『うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣』(松橋良紀著、明日香出版社)
第4位:『要領よく成果を出す人は、「これ」しかやらない』(塚本亮著、PHP研究所)
第5位:『一日の休息を最高の成果に変える睡眠戦略』(角谷リョウ著、PHP研究所)
第6位:『努力革命』(伊藤羊一/尾原和啓著、幻冬舎)
第7位:『精神科医Tomyのほどほど力』(精神科医Tomy著、大和書房)
第8位:『凡人が天才に勝つ方法』(つんく♂著、東洋経済新報社)
第9位:『最強の外国語習得法』(Kazu Languages著、SBクリエイティブ)
第10位:『脳を最適化すれば能力は2倍になる』(樺沢紫苑著、文響社)
第11位:『「おとなしい人」の完全成功マニュアル』(西剛志著、ダイヤモンド社)
第12位:『働くということ』(勅使川原真衣著、集英社)
第13位:『あっという間に人は死ぬから』[佐藤舞(サトマイ)著、KADOKAWA]
第14位:『もっとすごい脳の使い方』(加藤俊徳著、サンマーク出版)
第15位:『リーダーシップ・シフト』(堀尾志保/中原淳著、日本能率協会マネジメントセンター)
第16位:『わたしが「わたし」を助けに行こう』(橋本翔太著、サンマーク出版)
第17位:『AIが答えを出せない 問いの設定力』(鳥潟幸志著、クロスメディア・パブリッシング)
第18位:『ずるい聞き方』[山田千穂著、樺山美夏(編集協力)、朝日新聞出版]
第19位:『ごきげんになる技術』(佐久間宣行著、集英社)
第20位:『報道、トヨタで学んだ伝えるために大切なこと』(富川悠太著、PHP研究所)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2024年9月の閲覧数ランキング

■「指示通り」ができない人を戦力にする方法がある

今月の第1位は『「指示通り」ができない人たち』でした。心理学者の榎本博明さんが、職場の困った人たちの思考・行動パターンを分析し、困った思考・行動の原因は「認知能力」「メタ認知能力」「非認知能力」それぞれの欠如であると指摘したうえで、対処法を示した一冊です。

榎本博明『「指示通り」ができない人たち』(日本経済新聞出版)
榎本博明『「指示通り」ができない人たち』(日本経済新聞出版)

例えば、指示した通りに動いてくれない人は、認知能力が欠けている可能性があります。

本書で挙げられている事例の一つは、上司から「顧客データを入力しておいて、終わったらシュレッダーにかけて」と指示されたのに、いきなり顧客データをシュレッダーにかけようとした部下。このタイプの人は、認知能力不足ゆえ、複数の指示を一度に理解するのが苦手なのかもしれません。

「顧客データを入力しておいて、終わったらシュレッダーにかけて」という指示は、1つのシンプルな指示に見えますが、実は「顧客データの入力を頼む」と「入力が終わったらシュレッダーにかけて」という2つの指示で構成されています。このような指示に混乱してしまう人に対しては「顧客データの入力→入力が終わったらシュレッダーにかける」と記した紙を渡し、まずはデータ入力に集中してもらうのがよいでしょう。

榎本さんは、本書を読んで適切に対処することで「『なぜそうなのか』がわかり、苛立ちも消え、目の前の今イチな人物を戦力化する道が見えてくるはずです」と語っています。『「指示通り」ができない人たち』というタイトルを見て、特定の同僚や部下の顔を思い浮かべた人にはぜひ、本書を一読することを勧めます。

■「たったの16年で社会は大きく変わる」

第2位は『池上彰の未来予測 After 2040』でした。わかりやすいニュース解説で支持される池上彰さんが、「仕事」「教育」「自然災害」「暮らし」「健康」の5つのカテゴリーで「2040年の世界」を予測する一冊です。

池上彰『池上彰の未来予測 After 2040』(主婦の友社)
池上彰『池上彰の未来予測 After 2040』(主婦の友社)

特に多くの読者が気になるのは「仕事」のパートでしょう。「AIは私たちの仕事を脅かすのか?」という問いを設定した上で、「AIにより若手が育たなくなる」「日本のアニメやマンガも中国の下請けに」など、誰もが無関心ではいられない話題について、池上さんならではのやわらかい語り口で教えてくれています。

冒頭で指摘されるのは「たったの16年で社会は大きく変わる」ということ。2040年というと現在から16年後です。16年前の2008年は、日本で初めてiPhoneが発売された年であり、そこから私たちの生活は大きく変わりました。これと同じくらい大きな変化が2040年までに起こるかもしれないと想像してみてください。きっと「これまでの経験がまったく通用しなくなるかもしれない」とリアルに実感できるでしょう。

さまざまなテーマについてわかりやすく解説されている本書は、これからの生き方や働き方を考えるきっかけを与えてくれます。学生から若手ビジネスパーソン、すでに仕事をリタイアした人まで、幅広い世代の必読書だといえるでしょう。

■雑談がうまい人の「自己紹介フレーズ」

第3位には『うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣』がランクインしました。

松橋良紀『うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社)
松橋良紀『うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社)

本書では、30年以上にわたって話し方や聴き方のスキルを研究し続けてきた松橋良紀氏が、「うまく雑談できる人」と「できない人」を比較しながら、雑談がうまい人の習慣や工夫をまとめています。

まず取り入れたい「習慣」は、自己紹介フレーズを作ること。

大した準備をせず会社名と名前だけを言って済ませるのは、まるで「私を覚えないでください」と言っているようなものだ――。著者はそう指摘しています。

その上で本書では、自己紹介に盛り込むとよいポイントを3つ挙げています。

①何で覚えてほしいか
(例)聴き方を教えるセミナーを主催している、一般社団法人日本聴き方協会の代表理事、松橋良紀と申します。
②名前の解説
(例)松橋と申します。松の木の松に、ブリッジの橋で松橋です。英語でパインブリッジです。
③エピソード
苦労話とそこから這い上がったエピソードを組み込むと、インパクトのある自己紹介になる。

本書の「習慣」を取り入れるだけで、あなたの雑談はレベルアップし、印象に残る人になれるでしょう。

■少ない時間で大きな成果を出す人が「やらないこと」

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第4位は『要領よく成果を出す人は、「これ」しかやらない』でした。

塚本亮『要領よく成果を出す人は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)
塚本亮『要領よく成果を出す人は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)

あなたのまわりにもきっと、「要領よく成果を出す人」が一人はいることでしょう。そんな人たちの秘密を知り、自分も彼らの仲間入りをしたいなら、本書が役に立つはずです。

今日から実践したいのは、仕事に取りかかる前、「リサイクル(再利用)できる資源はないか?」と考えるクセをつけること。例えば、定例会の資料をゼロから作る必要はありません。過去の資料を再利用して、時間とエネルギーを節約しましょう。

ポイントは「本当にそれをしなければ、この仕事は成立しないのか?」と自問すること。しなくても成立するような仕事なら、思い切ってやめて、空いた時間をもっと大切な仕事に使うべきです。

35の項にわたって「要領よく成果を出す人」の考え方や仕事術が明かされる本書。少ない時間で大きな成果を出したいなら、読んでおいて損はない一冊です。

■つんく♂さんが教える「天才じゃない人間がヒットを生むコツ」

第8位の『凡人が天才に勝つ方法』にもご注目ください。

つんく♂『凡人が天才に勝つ方法』(東洋経済新報社)
つんく♂『凡人が天才に勝つ方法』(東洋経済新報社)

著者のつんく♂さんはシャ乱Qとして4曲のミリオンセラーを記録したのみならず、モーニング娘。のプロデューサーとしても活躍してきました。まさに誰もが認める「天才」だといえるでしょう。

ですがつんく♂さんは、本書で「僕は『天才』ではありません」と語っています。その上で、いかに自分自身やプロデュースする人材の才能を見つけて伸ばしてきたか、成功する人は何が違うのかについて、惜しみなく明かしています。

つんく♂さんによると、「天才じゃない人間がヒットを生むコツ」として、以下のようなものが挙げられます。

・とにかく「数」をこなす:数をこなすうちにヒットが出やすくなるだけでなく、そのヒットの理由を分析して打率を上げられる
・「好き」をデータ化する:「好き」をデータ化して蓄積し、そこに自分なりのアイデアをプラスすれば、オリジナリティあるアウトプットができる
・浮いている自分を「おいしい」と思う:違和感を活かすことで、自分だけのポジションが見つかるとともに、チームの魅力アップに寄与できる

後藤真希さんや松浦亜弥さんをはじめ、誰もが知るアイドルたちが成功した理由をつんく♂さん目線で分析している箇所も、本書の読みどころでしょう。天才を追い越して成功をつかみ取りたいなら、ぜひ手に取ってみてください。

■「外向的な人=優秀、内向的な人=平凡」は思い込み

最後にご紹介したいのが、第11位の『「おとなしい人」の完全成功マニュアル』。自分のことを「おとなしい」「内向的」と思っている人の必読書です。

西剛志『「おとなしい人」の完全成功マニュアル』(ダイヤモンド社)
西剛志『「おとなしい人」の完全成功マニュアル』(ダイヤモンド社)

内向的なあなたは“外向的な人=優秀、内向的な人=平凡”と思い込んでいるかもしれません。

ですが、研究を見てみると、必ずしもそうとは言えないのです。例えば、コールセンターの販売員を外向型、内向型、その両方をあわせ持つ両向型の3つのグループに分けて営業成績を分析した研究では、内向型は外向型よりも約10%高く売り上げていました。最も成績の良かったのは両向型で、外向型と比べて約32%も高い売り上げを出していることがわかっています。

内向型が活躍するのは、ビジネスの世界だけではありません。トップアスリートのおよそ9割は内向型というリサーチ結果も報告されています。

“外向的な人=優秀、内向的な人=平凡”という思い込みが覆ったとしても、内向的な性格をなんとかして変えたい人もいるでしょう。本書ではそんな人に向けて、「性格をシフトさせる100の行動リスト」を提示しています。歩幅を2センチだけ増やして大股で歩いてみる、好きなことに1日5分だけふれる、これまで食べたことのない新しいメニューを選ぶ……一つずつでもトライしてみると、新しい自分が見つかるかもしれません。

今月も、未来予測から雑談、睡眠まで、幅広いジャンルの本がランクインしました。また、先月第8位だった『あっという間に人は死ぬから』が第13位、第15位だった『ごきげんになる技術』が第19位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サービスflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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