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英会話で「ニコニコしてやり過ごす」のはダメ…中学レベルでも「慣れている」感を出せる便利な英語フレーズ8つ

プレジデントオンライン / 2024年10月8日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/hxdbzxy

ただ英語を話せるだけではなく、自然な距離感で会話を楽しむためにはどうしたらいいか。ユー・イングリッシュ代表の中山裕木子さんは「英会話のキャッチボールに慣れていないと、話を上手く終えるサインが出せず、相手との間に微妙な間が生じてしまう。そんな時に便利な中学英語のフレーズがある」という――。

※本稿は、中山裕木子『伝えたいことが口からスッと出てくる 英単語言いかえドリル Word Switch』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■「つなぎ言葉」を使って思いつくままに話す

日本語で話すとき、「話は簡潔に」や「ダラダラ長く話さない」などと教わってきた方がいるとすれば、英語を話すときには、そのマインドセットを一旦解消しましょう。できるだけたくさん話すつもりで、自分のスピーチを遠慮せずに繰り広げましょう。

本書で練習したボキャブラリーをたくさん使って、目につく英文、頭に浮かぶ英文をどんどん口に出す、といった練習を毎日繰り返してみてください。

複数の文を続けるにあたって、and「そして」やbut「しかし」、also「また」、By the way.「ところで」、Speaking of which, 「ちなみに」などとつなぎ言葉も加えるとよいでしょう。

はじめは思いつくままに話して大丈夫。続けて何分間話せるか、スマートフォンのボイスメモで録音してみましょう。時間を計るだけでなく、自分のスピーチを再生してふり返ると一層効果的です。自分の声に向き合い、改良を重ねましょう。

ゆくゆくは、テーマをはじめに述べて、具体例をあげて、最後にまとめの一言を添える、といった構成を意識して話せるように練習するとよいでしょう。

Memo:つなぎ言葉や加える言葉
and 単語と単語、文と文をつなぐ
but 単語と単語、文と文をつなぐ
However, 文頭において「しかし、」を表す
also 「また、」を文頭や文中に加える
now 「今」を文頭や文中に加える
By the way, 「ところで、」と話題を変える
Speaking of which, 「そういえば、」と関連することを話す
So, 文頭で「ですから、」とつなぐ

■つなぎ言葉を活用した例文

例1)災害の体験
The earthquake was intense and devastating. I have a cat, and she’s sweet and adorable. The earthquake stunned my cat and me. My family also reacted nervously.
地震は強くて大被害を及ぼすようなものでした。私は猫を飼っていて、愛らしくとても可愛いのですが、地震に私も飼っている猫も怯えました。家族不安そうにしていました。
(加えたつなぎ言葉:and, also

例2)友人のこと
I treasure quality time with friends. I have this close friend from my school days. She’s adventurous, energetic, and honest. She’s also gentle and thoughtful. Well, some people are selfish and dishonest, but my friend is humble and patient. I admire her dedication and effort. For a fulfilling life, I value friendship.
友人との時間を大事に思っています。学生時代の友達のことを話しますね。彼女は大胆でエネルギッシュ、かつ正直な人です。しかも優しくて思いやりがあります。わがままで不誠実な人もいる、私の友人は謙虚で我慢強い人です。彼女の献身ぶりと努力を尊敬しています。充実した人生を送るために私が大切に思っているのは友情です。
(加えたつなぎ言葉:and also, but,

例3)仕事のこと
In the next meeting, I will present our new prototype. Users would benefit from personalized recommendations. We have to recruit more personnel for this project to ensure timely completion. I’m hoping to persuade my boss by highlighting the key advantages of our plan. By the way, the meeting will also revisit the new project. Some challenges are unfolding as the business grows. Clearly, effective communication can increase team performance.
So, I hope that the meeting will be interactive, focused, and successful.
次の会議で新しい試作品を発表します。ユーザーは個人に合わせたおすすめ機能から恩恵を得ると思います。時間内に終えるためには本プロジェクトに参加する人材を増やすべきです。今回の計画について、主要な利点を示すことで上司を説得できることを願っています。会議ではまた、新しいプロジェクトについても再度議論します。
徐々に難しさが見えてきています。効果的なコミュニケーションによって、チームの業績が上がるのは明らかでしょう。ですから、会議が対話的で、焦点を絞ったものになり、成功することを願っています。
(加えたつなぎ言葉:By the way, also, So,

■会話のキャッチボールを楽しむための話の終え方

英語話者の会話の面白さは、会話のキャッチボールがあること。1人が話し、そのときは、相手はできるだけ割り込まずに、相手の話を聞きます。そして相手の話が終われば、次は自分が話す。話す時間は長くても問題なく、相手はしっかりと聞いてくれます。

会議中に同僚のアイデアを説明するビジネスマン
写真=iStock.com/izusek
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/izusek

ところが、この会話のキャッチボールに慣れていないと、話を上手く終えるサインが出せず、相手との間に微妙な間(awkward pause)が生じてしまうことがあります。そうならないためにおすすめの会話の終え方を紹介します。

方法1:会話が終わるサインを出す
That’s it really.「これで終わりです」
That’s about it.「こんな感じです」

That’s a little bit about myself.
「自分について少し話しました(自己紹介の後に)」

That’s a little bit about what I’ve been up to.
「私の近況について少し話しました」

That’s pretty much what I’ve been doing.
「私の近況についておおかたお話しました」

That’s what I’ve been doing.「これが私がここまで行ってきたことです」


方法2:相手に話題を振る
How about you?「あなたはどう?」
Do you have any thoughts on that?「あなたはどう思う?」
Do you have any questions for me?「何か質問はありますか?」

■会話の前に「So,」と付ける

会話のキャッチボールにおいて、相手が沈熱したときは、自分の話を切りだすチャンスです。その際、全く違う話題を切り出すのはなかなか勇気のいるものです。

そのような場合にSo, と一言加えてから切り出しましょう。このSo, は万能で、「ところで!」というように新しい話題で会話に切り込んだり、先の話題を上手く収束させたりする効果があります。カジュアルな会話で便利に使うことができます。

So, は、常套句のBy the way, 「ところで」と同じ意味を表します。そしてもう1つ、By the wayと同じ意味で、フォーマルな表現に Incidentally、があります。会話だけでなくビジネスメールでも、「話題が変わりますが」といった唐突な切り出しの際に文頭に使うことができます。

他のバリエーションには、Now, Then, Well, 「ええっと、」といったつぶやきを表しながら新しい話題に入ったり、Alright, や Anyway.「それでは!」というように前の話題を切り上げて次の話題に入ったり、また Meanwhile, 「話が変わりまして」「一方」、とフォーマルに、しかし唐突に話題を切り出したりできます。

カジュアル、フォーマルの言いかえ例
出所=『伝えたいことが口からスッと出てくる 英単語言いかえドリル Word Switch』

ちなみに、カジュアルからフォーマルへの範囲のことを英語ではrangeやspectrumと言います。spectrumは理系の英語では「スペクトル・周波数範囲」を表す単語です。「ところで!」を表すthe casual end of the spectrum(最もカジュアルな単語)はSo, で、the formal end of the spectrum(最もフォーマルな単語は)Incidentally, です。

■フォーマルとインフォーマルを使い分ける

どの言語にも話し言葉と書き言葉が存在していますので、フォーマル・インフォーマルの度合いを正しく使うことが、自然なコミュニケーションには重要です。

中山裕木子『伝えたいことが口からスッと出てくる 英単語言いかえドリル Word Switch』(KADOKAWA)
中山裕木子『伝えたいことが口からスッと出てくる 英単語言いかえドリル Word Switch』(KADOKAWA)

非ネイティブ話者にとって、そのような違いを理解することはいつも難しいですが、少なくとも違いがあると知っておくことが重要です。そうすることで、「ちょっと軽すぎる」「ちょっと堅い」「ちょっと凝り過ぎ」などと把握して、状況にあった声のトーンを選ぶことができるでしょう。

『伝えたいことが口からスッと出てくる 英単語言いかえドリル Word Switch』(KADOKAWA)では、フォーマルかインフォーマルかは、併記している日本語からおよそわかるように構成しています。また、英単語を左から右へ並べるにあたり、読者が知っていると思われる単語からあまり知らない可能性がある単語へと並べる方法に加えて、インフォーマルからフォーマルへと並べる方法も使っています。

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中山 裕木子(なかやま・ゆきこ)
ユー・イングリッシュ代表取締役
1997年から企業で技術分野の日英翻訳に従事。2000年、テクニカルライティングに出合う。14年、技術系英語専門の翻訳と教育を行うユー・イングリッシュを設立。著書に『会話もメールも 英語は3語で伝わります』『英単語言いかえドリル』など。

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(ユー・イングリッシュ代表取締役 中山 裕木子)

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