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こんなズボラな僕でも「2児の父親」をやっていける…子供が産まれる前に買ってよかった「最強のアイテム」とは

プレジデントオンライン / 2024年10月5日 16時15分

出典=『パパもママも必読! 子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック』(KADOKAWA)

育児と家事を両立するにはどうすればいいのか。2021年に第1子に恵まれ、現在は2児の父でもあるライターのヨッピーさんは「家事の負担を減らせば育児の大変さは解消される。特に洗濯には時間を取られるので、子供が産まれる前に『あの家電』は買っておいて損はない」という――。

※本稿は、ヨッピー『パパもママも必読! 子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■「育児」ではなく「育児をしながら家事」が大変

よくある共働き・育児中のお母さん(お父さん)の1日を見てみましょう。

どうでしょう。誇張しているわけではなく、こういうルーチンのお母さん(お父さん)は実際にたくさんいると思います。父親と母親を入れ替えて読んでも構いません。

これ、どう見ても「大変だな〜」と感じるのではないでしょうか。こういう一日を過ごしていたら「育児、大変!」ってなるのは当然だと思うのですが、実はこういうスケジュールは別に「育児が大変!」ではないのです。どういう事か解説します。

例えばこの1日のスケジュールのうち、純然たる「育児」とされるものって、「ご飯を食べさせる」「着替えの手伝い」「歯磨きの手伝い」「送り迎え」「寝かしつけ」とかそのくらいです。時間にすれば2時間もあれば収まるのではないでしょうか。

その他の洗濯や料理、買い物などは「育児」というよりは本来、「家事」にカテゴライズされるべきものです。今、「育児、大変!」と思ってぐったりしている人も、お手伝いさんを雇ってこういった家事を丸投げし、自分は本当の意味での育児に専念していて良いのであれば「育児、楽勝!」に変わるはずです。

つまり、育児は家事や仕事と同時進行でこなす必要があるから大変なわけで、育児そのものが大変なわけでは決してありません。

■家事の負担を減らせば育児はラクになる

図表2で、僕が勝手に定義づけた「育児の大変さの法則」をご紹介します。

【図表】育児の方程式
出典=『パパもママも必読! 子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック』(KADOKAWA)

それはつまり繰り返しになりますが、育児は家事や仕事と同時進行でやってくるので大変になります。しかし、この「育児+家事+仕事」という3つの要素のうち、「子どもの手のかかり具合」については完全にコントロールする事は不可能です。

抱っこしていないと泣きっぱなしで、ベッドに置いた瞬間にギャン泣きする、みたいに手のかかる赤ちゃんもいれば、ある程度ほっておいてもスヤスヤ寝る手のかからない赤ちゃんもいます。こればかりは本人の気質なので介在する余地はあまりありません。もちろんネントレ(ねんねトレーニング)など改善する方法はあるにせよ、基本的には本人の特性だと考えれば良いでしょう。

しかし、「家事」にはランダム要素が無く、バリバリ介入して手間を減らす事ができます。ですので、赤ちゃんが生まれる前からまずは家事に手がかからないように徹底して効率化しましょう。

■時間を奪う家事「洗濯」を改善

というわけで、家事をひとつひとつ分解し、「どうすれば効率化できるか?」というのを考えていきましょう。まずは「洗濯」からです。

「洗濯」と言えば僕の苦手科目の代表格でして、サラリーマン時代にひとり暮らしをしていた頃、洗濯機をまわしたのは良いけれど洗い物を取り出して干すのを忘れ、「翌朝臭くなったワイシャツをもう一度洗う」みたいな事を何度も何度も何度も繰り返しておりました。そんな僕だからこそ改善しなければいけない!

そもそも、赤ちゃんが生まれると洗濯物が大量に出るようになります。大人ふたりで暮らしていた頃の、軽く倍は洗濯機を使うようになるでしょう。

赤ちゃんは汗っかきなのでしょっちゅう着替えが必要ですし、うんちや吐き戻しで衣服やシーツ類が汚れる事もしばしば。これを今まで通り、洗濯機で洗濯してベランダに干す、取り込んで畳む、それぞれの場所にしまう、なんて事をやっていたらかなり時間が取られます。というか回転が間に合わなくなると思うので真っ先に効率化しておきましょう。

そして先ほども言った通り、「生まれてから」ではなく、生まれる前に着手してください。子どもが生まれると目先の事に追われてしまい、「家電量販店で洗濯機を吟味して買う」くらいの事をする時間すらなくなってしまいがちだからです。

■洗濯乾燥機を長期保証付きで買う

真っ先にやるべきなのは「とにかく洗濯乾燥機を買う」という事です。導入している世帯もかなり増えてきましたが、それでもまだ世帯数の半分以下の普及率です。未導入の世帯は絶対に導入してください。

実は我が家でも導入にあたって妻から「えー? 乾燥機能付きは高いし別にいらなくない?」みたいなテンションで反対されたのですが、僕が「浴室乾燥は電気代が死ぬほど高い」「アカギレが痛いから濡れた布を触りたくない」「乾燥機能付きじゃなきゃ運気が下がる」「俺の金で買って何が悪いんだ!」などなど、泣いて怒ってゴネてゴネてゴネ倒したおかげで無事に導入する事になりました。そのくせ妻も、今となっては「めちゃ便利!」「ない生活は考えられない!」とホクホク顔で使っております。

そしてこれはちょっとした知恵なのですが、新しい洗濯機を買う時は長期保証に入ると良いです。大手家電量販店なら購入金額の何%かを追加で支払えば通常の1年保証から5年程度まで保証期間を延ばすことができます。

ドラム式洗濯機の前でタオルのにおいをかぐ女性
写真=iStock.com/thebigland88
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/thebigland88

■「洗濯の失敗」がゼロになる

何故これが大事かと言いますと、乾燥機能付きのドラム式洗濯機は構造上、5年もすればホコリがあちこちに溜まって機能が低下するからです。つまり、5年の保証に入っておき、その保証が切れる前に一度「乾かなくなった」などと言って(実際乾きづらくなります)出張修理などメンテナンスして頂く事で寿命を大幅に延ばす事ができます。

もちろん保証期間中なので無料で修理してくれるはずです。そうやって寿命を延ばせば、高い買い物とは言え初期投資分はじゅうぶん回収できるので、マジで、絶対に、とにかく買いましょう! 今家の中にある家電で、「これが無いと一番困るな」というのは洗濯乾燥機です。

なにせ乾燥機能がついていれば、干すのを忘れたとしても、既に乾いているので臭くならないんですよ……!

ひとり暮らしの頃、遅い時間に会社から帰って洗濯機をまわし、洗濯が終わる前に気絶するように寝てしまった翌朝の、あのワイシャツのくっせぇ臭い……!

「あの苦労はなんだったんだ……!」というレベル。天候に左右される事もないし、夏の暑い日や冬の寒い日にベランダに行く億劫さがゼロになります。発明した人にはノーベル賞的なものをあげてほしい。

ドラム式の全自動洗濯乾燥機だけでなく、洗濯機+乾燥機のパターンでもOKです。むしろこのパターンだと「洗濯しながら乾燥もする」という同時進行が可能になるので、大家族になってくるとこっちのほうが良いかもしれない。

乾燥機はガス式のものがコスパも良く、早く乾くらしいです。とは言え、現場仕事で毎日洗濯物が大量に出るとか、前述したように家族が多いとか、そういうパターンではない限りは普通のドラム式の洗濯乾燥機で事足りるかなー、という感触です。

というのも、洗濯機+乾燥機のパターンだと「洗ったのに乾燥するの忘れてた」みたいな事態は防げないので、僕みたいなうっかり者は全自動のほうが良いかもしれない。

■洗濯物の「余計な動線」をなくす

そして洗濯乾燥機を買ったら、洗濯する際の「動線」を見直してください。

例えば洗濯機で洗濯し、干して取り込んで畳んでタンスに戻す、という作業をしているとします。その場合、洗濯機置き場→ベランダ→リビング→タンスみたいな流れで動線が作られる事になります。

この動線を短くする、というのはつまり「余計な移動を減らす」という事です。我が家の場合では洗濯乾燥機を導入すると同時に、洗濯機の上にタオルを積む棚を置き、そして浴室の目の前に「普段着用の棚」を用意しました。これによって「洗って、畳んで戻す」という作業の中で発生する「移動」がせいぜい2歩くらいの間で完結するようになっています。

これまた妻に「邪魔」「恰好悪い」という理由で棚を設置する事を反対されましたが、「どうせ赤ちゃんが生まれたらモノが増えて部屋のコーディネートとか言ってる場合じゃなくなる」「ここに棚を置くことで風水的に最高の運勢になる」「今日のラッキーアイテムは棚だった」などと言いくるめる事で無事に設置を完了致しました。

「普段着用の棚」はそれほど大きなものじゃなくても問題ありません。ワイシャツや靴下、下着にパジャマなど、平日、使用頻度の高い服を厳選して入れておくようにしてください。洗濯頻度の低い、おしゃれ着などは今まで通りクローゼットの中に入れておいてもオッケーです。

■服にこだわりがない人は機能性衣類に置き換える

そして、「洗濯乾燥機を買え!」と言うと「シワが気になる」という人もいるかと思いますが、最近では機能性衣類と言いますか、防シワ加工がされたノンアイロンシャツなんかも出てきております。こういった商品を駆使してとにかく面倒ごとを減らしましょう。もちろん「ノンアイロンシャツなのにぜんぜんノンアイロンじゃないじゃん」みたいな商品もちまたには存在しますが、それでも普通のシャツよりはシワになりにくいはず!

僕の例で言えば同じサイズの白いTシャツをユニクロで大量に買い、それをひたすら着まわして生活しております。夏はその白いTシャツ1枚、冬はその上にゴツいダウンを着る、というだけのシンプルな服装でして、寝る時も外出する時も基本的には全部その白いTシャツなので「何を着るか」という事に悩む時間がなくなった上、Tシャツ5枚あればオールシーズンいけるので保管場所も少なくて済みます。

もし暇な人がいたら僕が書いた記事や出演した番組なんかを全部見返してみてください。少なくともここ3年くらいはほぼ全て白いTシャツを着ているはずです。

もちろん「オシャレ楽しみたいし!」という人は無理する必要はありませんが、僕みたいに服装には割と無頓着なタイプはこんな感じで効率化しておくと楽です。スティーブ・ジョブズも同じ洋服を何枚も買って着まわしていたらしいですし。ただし「あいつ、いつも同じ格好だな」などと悪口を言われる事は覚悟しておいてください。

■1日1時間を無限に生み出してくれる

こんな風に、ドラム式洗濯乾燥機を買う→洗濯機の近くに収納場所を配置する→洗濯が楽な服を揃えるという一連の改革を実行すれば洗濯にかかる時間が劇的に短くなるはずです。普通に洗濯して、ベランダに干して、取り込んで畳んでクローゼットにしまうパターンと比べれば1日あたり30分は短くなるでしょう。家族が増えると30分どころか1時間の時短になるかもしれません。

「乾燥機能付きは高いから……!」と敬遠してしまいがちな節約さんもいらっしゃいますが、普通の洗濯機で「洗って→干す」という工程が入ると、洗濯物を取り出してベランダに持って行く→ハンガーにかける→洗濯物を取り込むというような工程が余分にかかりますし、雨の日に濡らしてしまってまた洗うハメになったり、洗濯物を取り出すのを忘れて臭いがついてしまってまた洗い直したり、といった余計な手間が出てきます。共働きで時間が無い中なら猶更です。

ですので「とにかく洗濯乾燥機を買う」というのは絶対条件で、ローンを組んででも買うべきです!

ヨッピー『パパもママも必読! 子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック』(KADOKAWA)
ヨッピー『パパもママも必読! 子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック』(KADOKAWA)

もしタイムマシンが存在して、「10年前の自分に何か一言だけアドバイスできる」みたいな権利をゲットしたら、10年前の自分に対して「洗濯乾燥機買え!」って言うと思います。いや、言いすぎかなそれは。流石にそこは「ビットコイン買い占めておけ!」かな。

とりあえず洗濯を例に出しましたが、このように家事を効率化する事で、「これで30分短縮!」「これで15分短縮!」みたいな感じで短縮する時間をどんどん積み上げていき、「余裕のある生活」を構築するのが狙いです。この本に書いてある事を実践すれば1日あたり2時間くらいの余裕が生まれるはずです。

2時間あれば映画が1本見られるし、ジムにも銭湯にも行けるし、友達とお茶だってできるはずです。頑張りましょう!

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ヨッピー(よっぴー)
ライター
1980年生まれ。大阪市出身で、現在は東京都在住。体を張ったネタ記事からニュース記事まで幅広いジャンルの記事を執筆。銭湯が好きすぎて週に8回銭湯に行く。

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(ライター ヨッピー)

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