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「オムツを替えてイクメン気取り」に妻は幻滅…「2児の父親」になって気づいた"ダメ夫"が次々と生まれるワケ

プレジデントオンライン / 2024年10月6日 16時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/grinvalds

育児を巡る夫婦間の衝突はなぜ起こるのか。2021年に待望の第1子に恵まれ、現在は2児の父でもあるライターのヨッピーさんは「子育てのメイン担当が変わらないと妻(夫)の気は休まらない。『子育てワンオペの日』を設けてメイン担当を順番に交代するとうまくいく」という――。

※本稿は、ヨッピー『パパもママも必読! 子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

■妻の「イクメン気取りウザ」という声が多い理由

「回復する手段を知っておくことは大事」です。24時間ずっと働きづめで生きていける人間なんていないので、適度に休憩する事はどう考えても大事です。そこで、育児における「休憩」の概念について書いておきます。

例えば、世の共働きの家庭のうち、一番多いであろう「家計の大黒柱を夫が担い、家事育児の大黒柱を妻が担う」みたいなパターンを考えます。旦那さんがフルタイム正社員で働きつつ、奥さんはパート勤務、みたいなパターンですね。

ちなみに既婚者世帯のうち、共働きは今や7割ですが、「妻もフルタイムで働く正社員」というケースはうち3割程度とのことなので、やはりボリュームゾーンは「旦那さんがフルタイム正社員、奥さんがパートもしくは時短勤務」という世帯なのではないでしょうか。

もちろん奥さんも働いているわけですから夫側も家事育児にコミットする事を求められて当然なのですが、手伝っているつもりでも、「旦那がオムツを替えたくらいでイクメン気取りしててうざい」みたいな声がSNSなんかでよくあがります。

■「手伝い方」をわかっていない夫が多い

この場合、家事育児のメイン担当は奥さんなので旦那側はどうしても「手伝う」みたいなポジションを取ってしまいがちだし、そのことは仕方ないよなぁと思ってもいるのですが、この「手伝い方」をわかっていない人がけっこういるな、と思っています。

これは実際に子どもが生まれたらわかることなんですけど、実は育児ってひとつひとつは全然大変じゃないんですよ。

オムツを替える、ミルクをあげる、着替えさせる、お風呂に入れる、などなど、ひとつひとつは慣れれば全然難しくないし、簡単なんです。ただ、これがずーっと続くと段々しんどくなってくるんです。

■育児は「車の運転」と似ている

これって「車の運転に似てるな」と思うのですが、車の運転だって短時間なら楽勝じゃないですか。でも12時間とかぶっ続けて運転していたら流石に疲れますよね?

例えば夫側が長時間運転中に奥さんが横に座っていて、「疲れたでしょ。ウインカー出してあげるね」なんて言って横から手を伸ばしてきたら「いやいや、それより運転代わってよ!」って思うじゃないですか。

きっとそれと同じで、オムツを替えるとか着替えさせるとかって別に難しくないし簡単なんですよ。

でもずっと運転していたら疲れるのと同じで、育児のメイン担当をずっとしていたら疲れるんですよ。

だから、「手伝う側」がやるべきことは「運転を代わってあげること」であって、それはつまり「育児のメイン担当を交代すること」なんですよね。

ドライブ中の男女カップル
写真=iStock.com/koumaru
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/koumaru

メイン担当側が長時間担当していて疲れているのであれば、「オムツ替えるね」とか「お風呂入れるね」とか細切れのタスクを消化するのではなく、「これから3時間は見てるから好きな事しておいでよ」と、時間を区切ってメイン担当をパキッと交代する事こそが大事なのです。

「水曜日は定時に帰る日」とか決めて、その日は帰宅から寝かしつけるまでメイン担当をやるとか、土曜日は半日奥さんの自由にしてもらうとか、そういう感じでまるっと育児を引き受けて交代してあげないと、メイン担当側はいつまで経っても休めません。

■片方が「免許」を持っていないと休憩できない

しかしながらここでひとつ、問題があります。「長時間運転なら、運転を交代する事が大事」と先ほど言いましたが、助手席の人が運転免許を持っていなかったら、つまり「運転する能力」を持っていなかったらどうでしょうか。結局自分が運転し続けるしかなくなりますし、それってめちゃくちゃ大変ですよね。ずっと自分ひとりで運転しなきゃいけない。

それなのに、「育児する能力を持っていない夫」っていうのも世にいるんですよ……!

これだと奥さんはめちゃめちゃ大変です。

つまり、

・オムツ替えができる
・お風呂に入れられる
・ミルクをあげられる
・離乳食を作れる
・寝かしつけができる

みたいな事は当然として、

・オムツのストックがどこにあるか把握している
・母子手帳がどこにあるか把握している
・同時に家事も行える

みたいな部分ができていないと、安心してメイン担当を交代できないじゃないですか。

そんなわけで「3時間好きにしてていいよ」なんて言いながら、「オムツのストックどこだっけ」「離乳食って何をあげればいいんだっけ」みたいにイチイチお伺いを立てていたら「もういい! 私がやる!」ってなりがちです。これだと奥さんはいつまで経っても休まりません。

■「ワンオペの日」を作って「メイン担当」を交代する

だからこそここで提唱したいのですが、やはり「ワンオペの日」みたいなものを定期的に作るべきです。ずっと運転していないとペーパードライバー化して運転できなくなるのと同じで、家事育児もやる習慣がないとそのうちできなくなります。

ヨッピー『パパもママも必読! 子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック』(KADOKAWA)
ヨッピー『パパもママも必読! 子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック』(KADOKAWA)

だからこそ週に1回くらいは「ワンオペの日」もしくは「ワンオペの時間」を作って、ひととおりの家事育児をできるようにしておくのと同時に、奥さん側は奥さん側で、最初のうちは夫が多少できていなくても怒ったりせず、長い目で家事育児に慣れてもらう事が大事です。

長距離ドライブするのに運転者がひとりだと大変だし、どう考えたって交代しながら進んで行けた方が良いんですよね。それに、病気や事故で奥さんが入院する事だってあるでしょうし、第2子、第3子が生まれた時に夫側が家事育児まるでできない人間だったらどうやって家庭を守るんだ、っていう話なので。

そういう意味では夫側が家事育児のメイン担当を交代できたほうがリスクヘッジになるのと同時に、奥さん側も経済的な大黒柱のメイン担当を交代できたほうがリスクヘッジに繋がるので、多くのケースにおいては男性はもう少し家事育児にコミットしつつ、奥さん側はもう少しお金を稼ぐことにコミットした方がバランス取れて良いのではないかなー、なんて思う次第です。

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ヨッピー(よっぴー)
ライター
1980年生まれ。大阪市出身で、現在は東京都在住。体を張ったネタ記事からニュース記事まで幅広いジャンルの記事を執筆。銭湯が好きすぎて週に8回銭湯に行く。

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(ライター ヨッピー)

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