"I'm sorry"では「軽い謝罪」と受け取られる恐れ…ビジネス上正しい「おわび申し上げます」の英語構文
プレジデントオンライン / 2024年10月16日 17時15分
※本稿は、こあらの学校さんへの取材と、こあらの学校『カンタンなのになぜか伝わる こあら式英語のフレーズ図鑑』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。
■筆者がオーストラリアで働き始めて驚いたこと
外国人なんてテレビでしか見たことがないような典型的な田舎者だった僕は、元々英語なんて一言も話せませんでした。20歳ではじめて海外に行ったときには、どんなにゆっくり話してもらっても聞き取ることすらできなくて、愛想笑いしかできなかったことを今でも鮮明に覚えています。悔しかったな……。
でも僕はそれから必死に勉強して、いまではオーストラリアの会社でネイティブたちに囲まれて働いています。
一緒に働いてるオーストラリア人はみんなプレゼンが本当に上手です。同じことを伝えるにしてもこんな感じです。
例えば、「携帯電話の使用に関するお願い」をするとき。
日本人の発言:
「他のお客様のご迷惑になりますので、携帯電話は電源をお切り頂くかマナーモードに設定頂きますよう皆様のご協力の程宜しくお願い申し上げます。」
オーストラリア人の発言:
「約束してほしいことが2つだけある! 1つ目、これが君たちが今まで聞いた中で一番楽しい最高の日にしてくれ! ショーを心から楽しんで最高の1日にしてくれ! 2つ目はつまらないことなんだけど、スマホは音が鳴らないように頼むな。」
こう言えば伝わり方って全然違いますよね!
こんな楽しい環境でいま働けているのも、学生時代から英語の勉強を頑張ってきたから。
ぜひみなさんにもこの気持ちを多くの方にも味わってほしくて、会社員として働きながらSNSで英語学習に関する情報や使える英語のフレーズ、日本人が間違えやすい英語などを発信しています。
その中で今回は、いまこれを伝えたい、こういうニュアンスをわかってほしいというときに気持ちが伝えられる、使えるカンタンな英語表現をご紹介します。
■カナダ人の友だちから「My bad!」と言われた衝撃
英語が苦手だった僕がネイティブが使う英語にはじめて衝撃を受けたのは留学中にできたカナダ人の友だちとのやりとりでした。
彼が僕との待ち合わせに少し遅刻したとき、「My bad!(すまん!)」というフレーズを使っていたんです。謝罪のフレーズなんて「I’m so sorry.」しか知らなかった僕は、「カジュアルな場面だとそんな簡単な言い方ができるんだ!」と目から鱗でした。
後日、彼に対して「My bad.」を使ってみたら、なんだか一気に心の距離が縮まった気がして、とても嬉しかったことを覚えています。
では「 I’m sorry.」以外にどのような謝罪の表現があるのでしょうか。英語で謝るというとまず「I’m sorry.」を思い浮かべる方が多いかもしれません。でもほかにもいろいろな言い方があるんです。実際にネイティブがよく使う、謝罪の気持ちを伝えたいときの表現をまとめてみました。
強い謝罪の気持ちを伝えたいときに使える表現
○Please accept my deepest apologies.(心よりお詫び申し上げます。)
○Please forgive me.(お許しください。)
○Please accept my apologies.(お詫び申し上げます。)
○I’m so sorry.(本当にごめんなさい。)
謝罪の気持ちを伝えたいときに使える表現
○I’m sorry.(ごめんなさい。)
軽い謝罪の気持ちを伝えたいときに使える表現
○Sorry.(ごめん。)
○My bad.(すまん。)
「Sorry.」と「My bad.」はカジュアルな表現です。カジュアルな言い方ができる関係性の相手に使いましょう。
■欧米では「許せない気持ち」を伝えることも大事
自分が謝罪を誰かにしたときに、それを相手はどう受け止めたのか。謝罪に対する英語の返事の仕方を覚えておくのもコミュニケーションには重要です。また誰かから謝罪を受けたときに、自分はそれをどう思ったのか英語で返事はできますか? 欧米では自分の意見をきちんと主張することが求められると聞きます。だから許せないことには許せない気持ちを伝えることも大事なんです。
許す場合
○No problem.(問題ないよ。)
○It’s all right.(大丈夫だよ。)
○Apologies accepted.(謝罪を受け入れるよ。)
○Please be careful next time.(次は気をつけてくださいね。)
許さない場合
○I’ll never forgive you!(絶対に許さない!)
○I’m done.(もうやってられない。)
○How dare you!(よくもまあ、そんなひどいことを!)
○What’s the matter with you?(どうかしてるんじゃない?)
ぜひ英語のさまざまな謝罪表現を覚えて、適切な場面で使えるようにしてみてくださいね。
ちなみに英語で謝罪をする場合、相手が怒っているときもあるかもしれません。
謝罪のときに適切な対応がとれるよう、英語の怒りの表現も抑えておきましょう。
○I’m angry.(怒っている。)
○I’m steamed up!(とても怒っている!)
○I’m livid!(キレてる!)
○I’m at the end of my patience!(我慢の限界だ!)
*このフレーズでは"patience"の代わりに"rope"も使えます。
○My patience has run out!(もう我慢できない!)
○That does it!(もうおしまいだ!)
○I’m done!(もういい!)
まずは短いフレーズから覚えて、英語の表現の幅を広げてみてくださいね。
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英語学習インフルエンサー
オーストラリア在住のこあたんが校長の「世界中どこでも楽しく生きられる」を目指す学校。楽しく、分かりやすく英語を学べるイラストをX(旧Tiwtter)及びInstagramで毎日発信。大人になるまで海外経験がなく、もともとは英語に苦手意識があったこあたんだからこそ分かる、英語学習者が本当に知りたいポイントを伝えている。特にXは一目で内容が分かる可愛いイラストとシュールな面白さが支持され、フォロワー数は77万人超。
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(英語学習インフルエンサー こあらの学校)
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