妻に「誕生日どうする?」と聞かれたら身構えよ…カウンセラーが指摘「離婚しやすい夫婦の会話」3パターン
プレジデントオンライン / 2024年10月27日 16時15分
※本稿は、高草木陽光『ホンネがわかる妻ことば超訳辞典』(青春出版社)の一部を再編集したものです。
■目標を高く持ってはいけない
一般的には、「目標は高く持て」と言われていますよね。ですが「夫婦関係」においては、それは当てはまりません。仕事や遊びのなかで目標を高く持つことはいいことだと思いますが、夫婦関係にはじめから高い目標を掲げたら、きっと心が折れまくって、ほとんどの人はメンタルが崩壊するんじゃないかと……。
というのも、結婚の上に成り立つ「夫婦関係」は、当然ですが“自分だけ”が一方的にコントロールできるものじゃないからです。
自分の理想や目標が配偶者と一致するとはかぎらないし、たぶん皆さんも感じているように普段の何気ない会話のなかでさえも意見が食い違ったり、「ちょっと何を言ってるのかわからない」状態だったりするので、高い目標どころか、中くらいの目標さえクリアするまで長い道のりになることもあるのです。
「じゃあ、目標を立てないほうがいいのか?」というと、そういうことではありません。
簡単に説明すると、(1)「高い目標ではなく、“目的”を決める」→(2)「目的を達成するための“小さな目標”を立てる」→(3)「小さな目標をクリアしながら、目的達成を目指す」ということです。
■「夫婦いつまでも仲良く」過ごしたいなら…
(1)の「高い目標ではなく、“目的”を決める」ですが、目的の“テーマ”はいくつあっても構いません。たとえば、「夫婦関係」というテーマだとしたら、目的は→「お互い穏やかな気持ちで過ごせる夫婦関係」としたり、テーマを「マイホーム」としたら、目的は→「庭付き一戸建てを買う」などです。
次に(2)ですが、(1)で決めた目的に向けて「何をしたらいいか?」を考え、そのための“小さな目標”を決めます。
目的が「お互い穏やかな気持ちで過ごせる夫婦関係」の場合、その目的達成のための“小さな目標”は、たとえば→「ケンカは翌日に持ち越さない」「ゴメンね、ありがとうの習慣化」「自分の価値観を押し付けない」など。
次に(3)の「小さな目標をクリアしながら、目的達成を目指す」ですが、夫婦間の「小さな目標」って、「ごめんね、ありがとうの習慣化」のように、ほとんどが“生活の一部”だということに気付きましたか?
要するに(3)では、日常生活のなかで感謝の気持ちを言葉にしたり、お互いを尊重したりするなど当たり前のことを続けていくことで、自分たちの「本来の目的」が達成しやすくなるということです。
なんだか、ややこしい話になってしまいましたが、言いたいことはシンプルです。
「本来の“目的”を忘れるな!」ということです!
「夫婦いつまでも仲良く」「穏やかな夫婦関係」というのが夫婦の本来の“目的”なのに、会話がない、無反応、非協力的、なんていう状況だったら、改めて「目的達成するために何をするべきか?」を考えてみてくださいね。
■「スルーすると危険」系妻ことば1:「もっと痩せたほうが……」
【妻ことば】
「もっと痩せたほうがいいと思うよ」
「タバコやめたほうがいいんじゃない?」
(超訳)
こっちは心配して言ってるのに、なんでわかってくれないのかな。少しは真剣に受け止めてほしい。今のままの生活習慣じゃ長生きできないよ。自分はいいかもしれないけど、少しは家族の身にもなってよ。
●夫が言いがちな返答
「わかってるよ」
「そのうちね」
「そう言われると余計にやる気が失せる」
聞き流されやすい言葉ですが、その後の対応や態度によっては離婚の根源にもなる侮れない言葉。「〜したほうがいいと思うよ」=「してください」です。
一見、何気ない指摘や提案に思っても、妻にとっては「ものすごく気になっていること」だったりします。「気になる」ということは、それだけ“ストレス”なのです。
実際によくある離婚問題は、このような何気ない言葉のやりとりや会話の積み重ねから生じる不満を放置した結果起こるのです。大事なので、再度言います。「妻の不満を放置すると離婚問題にまで進展します」。
はじめは本当に心配して言っていたことでも、何度言っても聞いてくれないとなれば、心配ではなく「憎しみ」に変化することも珍しいことではありません。
このような何気ない妻の言葉を聞き流すか、すぐに改善に努めるか、それは自分次第ですが、どうか真面目に受け止めていただければと思います。
「このままだとマズイよね。ジム行こうかな」
「どうにかしたいけど。一人だと挫折しそうだから協力してほしいな」
■「スルーすると危険」系妻ことば2:「子どもの誕生日どうする?」
【妻ことば】
「運動会どうするの?」
「子どもの誕生日どうする?」
(超訳)
子どもに関われるのは今だけだよ。私たち二人の子どもなんだから、仕事を理由にして私に丸投げしないで一緒に真剣に考えてほしい。子どもに寂しい思いをさせたら許さないから!
●夫が言いがちな返答
「〜でいいんじゃない?」
「わからない」
「任せるよ」
夫婦の会話の中で「絶対に無視したらいけない言葉ベスト3」に入る大事な問いかけ。
子どもが小さいうちの誕生日プレゼントや家族の食事会などは、もちろん子どものためではありますが、「夫・父親としての誠実さ」を確認するための“妻にとっての大イベント”でもあるのです。学校行事などの参加も同様です。
また、親の行事参加は、子どもにとっても愛情を実感できる嬉しい思い出として残ります。
仕事を頑張ってくれていることは、妻も子どもも十分理解はしていますが、一生のうちで何度もない運動会や参観日などは、定年退職してからでは参加したくてもできない行事であり、後悔しても遅いのです。
普段、子どもと関わる時間が短く、家のことを妻に任せきりにしているのであれば、せめて子どものことを相談されたときくらいは妻と同じ目線で一緒に考えてあげてください。
とにもかくにも家族優先であれば間違いありません。今しか経験できない貴重な子どものイベントを楽しみましょう。
「前に〜が欲しいって言ってたことがあるからプレゼントは○○にする?」
「運動会、行くよ! 今、スケジュール調整してるところ」
■「スルーすると危険」系妻ことば3:「休みの日くらい家のことやって!」
【妻ことば】
「休みの日くらい家のことやって!」
「休みの日くらい子どもと遊んであげて」
(超訳)
どうしていつも指示待ちなの? 休日も寝てるかゲームしてるかだし、子どもにご飯食べさせたり、着替えさせたりするのも結局全部私だし! たまに出かけても勝手に自由行動してるし、あなたは夫であり父親でもあるんだから、もっと自覚を持って行動して!
●夫が言いがちな返答
「休みの日くらいゆっくりさせてよ」
「オレだって休みたい」
平日ほとんどワンオペの妻が夫の休日に言いがちな言葉。「休日くらいゆっくりしたい」と思うのは、夫も妻も同じこと。ですが、子どもの年齢によっては朝からバタバタなのは平日も休日も変わりません。
小さい子どもがいるのなら、たとえば歯磨きや着替えを手伝ったりご飯を食べさせたり、平日に妻がしていることを、休日は夫が引き受ければ、妻の睡眠時間が少し増えて寝不足も解消されるかもしれません。
妻の睡眠不足が解消されれば、気持ち的にも余裕が生まれ、イライラも減るでしょうし、夫への感謝の気持ちも高まります。
そういった思いやりの積み重ねが夫婦の連帯感につながり、良い相乗効果が生まれるのですが、お互いの主張をぶつけ合ってしまうだけの夫婦も少なくありません。夫婦、家族は「同じチーム」だということを意識してください。
一緒に過ごす時間が長い休日こそ、日頃のチームワークが試されるのです。
「はい! じゃあ、まずはトイレとお風呂の掃除から取りかかります!」
「今日の夕飯は僕が作るよ!」
「掃除したら子どもと買い物に行ってくる」
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夫婦問題カウンセラー
「HaRuカウンセリングオフィス」代表。男性クライアントを含め、これまで約10000件のカウンセリングを行い、夫婦問題・家族問題などで悩む人の心に寄り添いながら、解決に向けて支援している。テレビ/ラジオの出演、雑誌・新聞での掲載多数。著書に『なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか』(左右社)など。
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(夫婦問題カウンセラー 高草木 陽光)
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