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筋肉と脂肪のミックス"50代オフクロ腕"のノースリーブは全然OK…若い男性が"腕見せ"を大歓迎するワケ

プレジデントオンライン / 2024年12月3日 10時15分

イラスト=辛酸なめ子

国民民主党・玉木雄一郎代表が元グラドルとの逢瀬が発覚した際、SNS上で「39歳でノースリーブ」に賛否の声が上がった。ノースリーブは何歳まで着ていいのか。漫画家でコラムニストの辛酸なめ子さんが各世代の男性に聞くと、意外な結果が出た――。

■玉木雄一郎氏と逢瀬の39歳元グラドルの「ノースリーブ」はありか?

日本中を脱力させた、国民民主党・玉木雄一郎代表が元グラドルと地元・高松で逢瀬していた一件。せっかく総選挙で議席数を伸ばし、政治改革に燃え「103万円の壁」をなくそうとメディアから引っ張りダコだっただけに、裏切られたと思う人も多かったでしょう。SNS上では「103万円の壁より、モラルの壁のほうが大事」との声も聞かれました。

玉木代表の政治家としての真の手腕はどんなものか、今後、お手並み拝見というところですが、私がもっと気になったのは、お相手・小泉みゆき氏(39)です。報道された写真などを見るとグラマラスで顔立ちは童顔。おじさま受けも良さそうで「高松市観光大使」も務めていました。

このスキャンダル発覚は、財務省によって仕組まれた玉木氏を貶めるためのハニートラップという陰謀論も出ています。真実かどうかは不明ですが、小泉氏が憲法審査会を見学して玉木代表を応援していたというようなことを踏まえれば、2人の距離はかなり近いものだったのは確か。彼にとって、他のハニトラ目的の女性が近付いてきても眼中に入らないという意味で、小泉氏はハニトラよけにもなっていそうです。

玉木代表の謝罪会見の時のシリアスな表情と、おそらく彼女のことを考えているような目尻が下がった表情のギャップにも驚かされました。真顔だとイケおじの部類ですが、油断するととたんにニヤけたおっさんになり下がる……。それほど身も心もトロけさせる彼女の魅力とはいったんどんなものだったのでしょうか。

グラドル時代の小泉氏を知る芸能関係者が、取材記事の中で「20代前半のころと容姿があまり変わっていないのにも驚きましたね」と語っていたのが印象的でした。しかし世間では、39歳、アラフォーという年齢と、露出度の高さについて賛否両論が飛び交っていたようです。ミニスカやノースリーブなど、肌を露出しがちなのは、元グラドル時代の名残りでしょうか。人前に出せるだけあって、腕や脚などはよく手入れされている印象です。

グラドルの歴史を少し振り返ってみると、2008年当時としては最高齢の31歳でデビューした、ほしのあき氏や、40代の現在もグラビア活動を続けている磯山さやか氏などの存在も影響しているのでしないでしょうか。先輩グラドルたちが打ち破った「年収の壁」ならぬ「年齢の壁」があり、40代でも肌の露出をしても良いという空気になってきているように思います。

■「女性は何歳までノースリーブを着て良いものか」男性に聞いた

時々、世間で論議のテーマになるのが、「ノースリーブは何歳まで着ていいのか」という問題。今回、編集部からも同性として小泉氏のノースリーブについてどう感じるか、というテーマを投げかけられたのですが、個人的には今のご時勢、女性は何歳でも好きなファッションをして良いのではないか、と思っています。

ノースリーブを着ている女性
写真=iStock.com/SteveLuker
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/SteveLuker

実は仕事で、アラフィフのノースリーブファッションについて業界の人に話を聞くこともあるのですが、スタイリストやデザイナーの方など、だいたい好意的です。私の40代はノースリープを着る勇気も機会がないまま過ぎ去ってしまったのですが、「こなれ感」が出るとのことで、二の腕に自信がある人は出すことをおすすめしたいです。

また、日本の夏が年々暑くなっているので、ノースリーブでないと耐えられないという事情もあるかもしれません。薄着でエアコン代を少しでも節約できればエコロジーです。

とはいえ、ノースリーブの年齢制限について男性を中心に世間の目はいまだに厳しいように思われます。

ところが、そのいっぽうで、女性アナウンサーのノースリーブは性別を問わずに歓迎される傾向があります。調べると「ノースリーブショット披露に賞賛の声」「ノースリーブで素肌輝く」「透けノースリーブ姿に『余りの美しさにめまいが』」「ノースリーブ姿で美しい素肌を披露」と、美しい腕が崇められています。やはり若くてルックスが良い人に許されている上級者向けファッションなのでしょうか。

周りの知人男性に、「女性は何歳までノースリーブを着て良いものか」と聞いてみました。

「とくに気にならないです。好きな服を着れば良いと思います」と、ポジティブな意見を言ったのは40代男性。年齢縛りの価値観は古いものになりつつあるのか、時代の変化を体現しているようです。

50代男性は「ある程度、腕周りを鍛えてほしいです。あまりにたるんでいると、欧米で言われる『フライングバタフライ』状態になって、振るとパタパタ音がするようになったり……」と、懸念を表明。適度にたるんだ腕は色っぽいという説もありますが、音がするレベルだと悪目立ちしてしまいます。

■30代男性「細すぎず太すぎず筋肉と脂肪ミックス“オフクロ腕”は好き」

30代男性は「あまり年齢関係ない気がするけど、何歳までと言われたら50代とかでしょうか。腕がやせ細っているとちょっとかわいそうな気がしますが、太いぶんにはむしろオフクロ感があって好き」と、具体的に答えてくれました。細すぎず太すぎず、適度に筋肉と脂肪がミックスされたちょうど良い太さの50代の“オフクロ腕”でも許容範囲というわけです。若い男性の年上女性人気は今も健在ですが、もしかしたら、そこまで抵抗なくノースリーブを受け入れてくれる人も多いのかもしれません。

ノースリーブを着て腕組みをしている女性
写真=iStock.com/Seng kui Lim
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Seng kui Lim

最後に聞いた20代男性は、50代以上でもOKでした。「見せられる腕だったら何歳でもいいんじゃないですか? ただ、たまに太りすぎて腕が洗えなくなって黒ずんでいる人がいるので気になります。それはなんとかしてほしいです」と、コメント。腕が洗えなくて黒ずむ……それはかなりレアケースかもしれません。

意見を総合すると、自分で客観的に見て、そこまで見苦しくないと感じたら、年齢を問わずノースリーブを着ても良い、ということになるのでしょうか。自信があって堂々としていれば、おしゃれに着こなせます。着たいものを勝手に着れば、支持してくれる人は、同性にも異性にもいるように思います。

ただ、世の中の価値観が年々更新されていき、女性がどんどん肌を出してくれたらありがたい、という風潮も変わってきているように感じます。多くの男性が目の保養になると喜んでも、一部にはハラスメントだと捉えるケースもあります。

例えば、裸体同然の激しい露出で外出している、アメリカ人ラッパー、カニエ・ウェストの妻ビアンカ・センソリ。カニエに“洗脳”されているという説もありますが、肌色のボディスーツや、ヒップが露わになったレオタード、胸が透けている下着のような格好で出歩き、視線を集めています。公然わいせつではないかと批判されながらも、露出をやめる気配はありません。露出度が常軌を逸していると、どんなグラマラスな美女であっても、周囲に不快感を与える恐れが。かつてブリトニー・スピアーズもSNSで下着やセミヌードを公開し、心配されていました。

その人のキャラや、服のデザインが与える圧によるのかもしれませんが、本人はノースリーブで解放感を得られているつもりでも、周囲からはノースリーブハラスメントと思われるケースもあるので、着る場合はその意識を持ちたいです。

玉木氏が逢瀬したアラフォーの元グラドル小泉氏のノースリーブは、改めてこうした「露出」について考えさせるきっかけになりました。ほとぼりがさめて、小泉氏がまた人前に現れた時も、守りに入らないで、また変わらない露出度で同世代の女性に勇気を与えてほしいです。玉木代表が年収の壁に挑んでいる間に、年齢の壁を打ち壊す勢いで……。

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辛酸 なめ子(しんさん・なめこ)
漫画家/コラムニスト
武蔵野美術大学短期大学部デザイン学科卒。雑誌連載、執筆活動の合間を縫ってテレビ出演も。

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(漫画家/コラムニスト 辛酸 なめ子)

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