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お金の貯まらない家の「玄関」には決まってある…片付けのプロに聞いた「新年」絶対に撤去すべきもの

プレジデントオンライン / 2025年1月5日 9時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/SeventyFour

家の顔である、玄関。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智さんは「その家がお金の貯まる家か貯まらない家かは、玄関を見ると一目でわかります。お金の貯まらない家の玄関には、大量のビニール傘に靴箱から溢れた靴、段ボール箱など、合わせて7つのものがたいてい溢れているからです」といいます――。

■「お金が貯まる」かは玄関を見ればわかる

玄関を一目見れば、その家が「お金の貯まる家」か「貯まらない家」かわかります。

この見極めはとても簡単で、お金の貯まる家はどこも玄関がピカピカです。風水でも、玄関をキレイにすると気の流れがよくなりお金が貯まるとよくいわれますが、片づけの目線で言えば、玄関をピカピカに保てるということは、こまめに磨きやすい環境に整えられているということ。イコール物の管理ができている家といえるでしょう。

玄関に邪魔なものが放置されていると、ほこりが貯まるし、それらをわざわざ避けて……となると掃除が億劫になります。しかし、玄関がキレイな家はたいてい物の管理もできているので、溢れた物のせいで掃除しづらい、ほこりが溜まりやすいということもないのです。

物の管理ができている人はむだ遣いもしないので、お金が貯まります。反対に管理できていないと、お金はなかなか貯まりませんね。

■「お金が貯まらない家」の玄関にあるもの7選

では、お金の貯まらない家の玄関には、どんなものがあるのでしょうか。7選を紹介します。

●ビニール傘

「いったい何人家族なの⁉」というほど、傘立てにビニール傘が何本もささっていることが多いです。出かける前に天気予報をチェックして、雨が降りそうなら折りたたみ傘を持って出れば、そのつどビニール傘を買う必要はないので、これは立派なむだ遣い。なかなかお金が貯まらない人の特徴です。

●靴

靴が玄関にたくさん出ている家も、お金が貯まりにくい傾向があります。微妙にサイズやデザインが合わない、古くなってしまった、といった理由で履いていない靴が、靴箱を占領しているせいで、ふだん履く靴が収納できず常に外に出ているのです。靴のむだ買いも垣間見えます。

玄関にたくさんの靴
写真=iStock.com/Toru Kimura
靴は最大、家族の人数分まで。物が溢れ、管理もできていない玄関に住む人はお金の管理もできない。(※写真はイメージです) - 写真=iStock.com/Toru Kimura

■未開封の「段ボール」が詰まれた家も…

●段ボール箱

最近お伺いした片付かない家の玄関で、よく目にしたのが段ボール箱です。空の段ボール箱だけでなく、未開封のまま放置されているものも。サブスクで届いた食品やネットショップで注文した本などが、玄関先や靴箱の上に積み上げられています。必要なものなら、すぐに開けて使っているはずですから、開いていないということは、不要なものまで買っているということ。注文することで満足してしまっている、浪費癖が現れています。未開封のものを合わせて計数万円、それで「お金がない」などと言う人は少なくないのです。

ドア近くの段ボール箱
写真=iStock.com/Kunlathida Petchuen
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Kunlathida Petchuen
●趣味や習い事、遊びの道具

釣り竿やゴルフバッグ、アウトドアグッズなど、ご主人の趣味と思われるもの。子どものサッカーや野球などの習い事の道具。小さい子供が外で遊ぶ砂場のおもちゃ。玄関先にこれらのものがあふれている家には、お金が貯まりません。ものが多いこと自体が支出の多い証拠ですし、それらを管理できなければ壊れたり、なくしたりするので、さらに支出が増えます。

●家や自転車の鍵

靴箱の上に、家や自転車の鍵がゴチャゴチャと置いてある家は危険。うちの子どもたちもそうでしたが、適当に置いては「鍵がない!」と大騒ぎになるのです。鍵を探している間に、無駄な時間が過ぎていきます。それで遅刻しそうになって、バスに間に合わなくてタクシーを使う。自転車の鍵が見つからないと、やはりタクシーを使う……など。鍵の管理ができないと、お金のむだにつながっていくのです。

●枯れた観葉植物

玄関先に枯れた観葉植物が置きっぱなしになっている家も、ものの管理ができていないといえます。ものの管理ができない人は、お金の管理もできません。

●郵便物

ポストが郵便物でいっぱい……というケースもお金に紐づいています。届いた郵便物に請求書が含まれていて、その支払いを忘れていたことで、延滞料を支払ったという話は片づかない家の人からよく聞く話。むだとしかいいようのないお金です。

■玄関が「すぐに散らかりやすい」場所である理由

しかし、片づけても片づけても、すぐに散らかるのが玄関。なぜ、きれいな状態をキープできないのかというと、玄関は家族みんなが使うパブリックスペースだからです。

ですから、靴を減らしてもらう、道具は別の場所に収納してもらう、と家族一人ひとりが、それぞれに管理する責任があると、共通認識を持つことが大事です。

祖父母を訪ねる家族
写真=iStock.com/maroke
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/maroke

そのためにおすすめの方法は、玄関の写真を撮り、家族に見せながら「これでどう思う?」「どんな感じで『ただいま』って言いたい?」などと聞いてみること。玄関を開けて、入ってくるところから動画を撮ってみるのもいいですね。そうすると、どんな玄関だったら帰りたくなるか、ということが見えてきます。

「帰りたくなる玄関」は、ドアを開けた瞬間に気持ちがいい空間です。

イコール物にあふれた空間ではなく、きっとスッキリとした清潔な空間をイメージする人が多いでしょう。靴やビニール傘のほか、玄関を上がったところに年季の入った玄関マットを敷いている人は、取りかえるなり、処分するなりして見直しましょう。玄関マットを敷くこと自体は問題はありませんが、下にほこりがたまるなど実は管理が難しいので、私は掃除がしやすいように敷いていません。

また玄関マットのまわりにスリッパが散乱しているなら、きちんとスリッパケースにしまいましょう。

■お金が貯まる「玄関」を生み出すチェックポイント

お金の貯まらない玄関をお金の貯まる玄関に変えるには、こまめに「たたきを拭ける」状態を目指しましょう。たたきは、靴を脱ぎ履きするスペースのことです。

玄関に置かれた黒い靴
写真=iStock.com/Toru Kimura
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Toru Kimura

そのためには、たたきに無駄はものが置かれていない状態が望ましいでしょう。今一度、傘や靴、趣味のものなど、本当に気に入って買ったものか、すべて使っているかどうかなど、玄関にあるもの一つひとつを確認してみましょう。

【傘】

ビニール傘も、今やコンビニで100円で買える時代ではありません。10本買ったら、けっこういい傘が買えるはず。お気に入りのものを一つ手に入れたら、安いから、オトクだからと、適当に余分なものを買うことはなくなるものです。買い方についても今一度、見直したいですね。

【靴】

靴も、合わないものや古くなったものは処分しましょう。そして玄関に出すのは、一人一足。あとは靴箱に入る分だけしか手元に置かないと決めましょう。サンダルやブーツなど、季節外のものは、クローゼットなどにしまいましょう。

【段ボール箱】

不要なサブスクや買い物も見直しましょう。届いたらすぐに荷物を開けて、使う必要のあるものだけ買うように。また空になった段ボールは、次のゴミの日まで、一時的に段ボールストッカーにしまうクセをつけましょう。

【趣味や習い事、遊びの道具】

さらに趣味のものや習い事の道具は、クローゼットを整理して一時置き場所をつくるか、靴箱の靴を減らして空いたスペースに入れるなどするとよいでしょう。

【家や自転車の鍵】

そして靴箱の上には、なるべくものを置かない。鍵については、我が家は、靴箱の扉に家族の人数分のフックをつけて、帰ってきたら、それぞれが家や自転車の鍵をかけるようにしました。それからはフックに鍵がないと、私から子どもに「鍵はどこにやったの?」と声をかけられるようになり、子どもたちは帰宅次第フックに鍵をかける習慣がつきました。

【枯れた観葉植物】

靴箱の上がスッキリしたら、花などを飾るとさらに気持ちのいい空間になるでしょうね。枯れた観葉植物は処分しましょう。

【郵便物】

郵便物は、いかにリビングに持って行かないかが大事。わが家の場合、靴箱の中に、ゴミ袋を設置していて、不要なダイレクトメールはその場で処分します。

■実際に「玄関を片づけた人」のその後…

玄関を片づけたら、お金が貯まるようになったという受講生の方は、多くいらっしゃいます。「サブスクをやめた」「ビニール傘を買うのをやめた」と話す方がいちばん多いですね。

また、靴を買い直したという方もいらっしゃいました。靴を見直して、自分がこんなにボロボロな靴を履いていたんだ、ということがわかり、すぐにダメにならない品質のよい靴に買い直された。それからは、その一足を大事にするようになり、他の靴が欲しいとスペースを埋めることがなくなったとうれしそうに話してくださいました。

そのほか、玄関を片づけてから、「子どもが自分で靴をそろえるようになった」「習い事の道具を自分で片づけるようになった」、という声も。大人の負担が減って助かっているようです。

■玄関の片づけは「家族の命」を守る

最後につけ加えたいのは、玄関がきれいになれば、お金が貯まるだけでなく災害時も非難しやすくなるということ。家族の命を守るためにも、玄関の片づけは大事なのです。

玄関の管理者は、自分一人ではなく、家族全員。自分が管理しなければ、と負担を抱え込むのはやめましょう。家族みんなで話し合って、責任を分け合いましょう。

今の玄関が「帰りたい玄関になっていない」という人は、ぜひ新年の始まりに、みんなが帰りたいと思える玄関、お客様がこんにちはと気持ちよく来られる玄関になるように、家族で見直してほしいですね。

玄関を片づけて、一年の幕開けを気分よくスタートしましょう。

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西崎 彩智(にしざき・さち)
お片づけ習慣化コンサルタント Homeport代表
1967年生まれ、岡山県出身。大学卒業後、住宅メーカーのインテリアコーディネータとして従事。結婚し、20年専業主婦を経験したが離婚。その後はヨガスタジオの店長としてスタジオに通う多くの女性のさまざまな相談に応じる。2015年、得意の片づけを生かして起業。お片づけ習慣化講座「家庭力アッププロジェクト」修了生は全国で3000名を上回る。

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(お片づけ習慣化コンサルタント Homeport代表 西崎 彩智 構成=池田純子)

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