「これ捨てていい?」と親に聞くより効果的…実家がゴミ屋敷になる前に「60日間で9割捨てた」驚きの方法
プレジデントオンライン / 2024年12月27日 17時15分
※本稿は、ミニマリストTakeru『60日で9割捨てる片づけ術』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
■生前整理・遺品整理の心構え
「生前整理」とは、あなたや両親が元気なうちに、生きているうちに「手放すモノ」「残すモノ」を決めて片づけることです。そして「遺品整理」は、故人が残したモノを整理して住居をキレイにすること。この「生前整理」「遺品整理」の両方に共通して、片づけるときの心構えとして大事なポイントがあります。
心構え①捨てる前に必ず本人確認を取る
所有者本人や周りの家族が「全部捨てていい」「好きに片づけていい」と許可をもらえればいいのですが、普通はそううまくいきません。勝手に捨ててしまうとトラブルの元になりますので、面倒ですが一つひとつ確認を取るようにしてください。
そして「いるか、いらないか」を聞くときは、不機嫌なときや忙しいときは避けたほうがいいでしょう。本人はそれどころじゃないので、「全部いる!」となってしまう可能性が高いからです。できる限り上機嫌のとき(余裕があるとき)であれば、「いるか、いらないか」を冷静に判断しやすくなります。
心構え②「役目を果たしたモノ」「使ってないモノ」だけ手放す
片づけでは、大事なモノまで手放さないことが鉄則です。遺品であれば、そのほとんどが「役目を果たしたモノ」になりますが、生前整理であれば「生活の中で使っているモノ」と「役目を果たしたモノ(使ってないモノ)」を見極めて片づけましょう。
■感謝を伝えて手放す・こまめな休憩をとること
心構え③「役目を果たしてくれてありがとう」と感謝して手放す
たとえ不要なモノだとわかっていても、一つひとつのモノに感情移入して手放せない場合があります。そんなときは感謝しながら手放してみましょう。
両手を合わせて合掌したり、ギュッと抱きしめながら、「役目を果たしてくれてありがとう」「生活を豊かにしてくれてありがとう」「幸せを与えてくれてありがとう」「たくさんの思い出をありがとう」「お疲れ様」「ゆっくり休んでね」と、心からの敬意を払うのです。
別れ際にきちんと感謝の気持ちを伝えることで、手放すストレスが軽減し、寂しい気持ちが薄れ、前向きに手放しやすくなるはずです。
心構え④無理をせず、余力を残しながら片づける
生前整理も遺品整理も体力勝負・精神力勝負です。部屋の臭いがキツかったり、汚いモノを何度も目にしたり触れたりします。だから決して無理をせず、余力を残しながら片づけましょう。
僕も、祖母と叔父の生前整理のときは、1〜2時間ごとに休憩をとり、水分補給をして、新鮮な空気を吸いに散歩をしたり、片づけ終わりには疲れを癒しに銭湯へ行ったり、美味しいご飯を食べ、夜はぐっすり寝ていました。
そんなふうに、自分でうまく体調を整えながら少しずつ片づけを進めていきましょう。片づけは「マラソン」と同じです。短距離走のようにいきなり全力では、体も心も持ちません。余力を残しながら片づけ続けることで、必ずゴールが見えてきます。
■ミニマリストおすすめ! 効率よく片づけるコツ
ここでは効率よく片づけるための、シンプルでわかりやすい「片づけの原理原則」をご紹介します。これは、ミニマリスト歴10年の僕がいつも実践している片づけ術なので超オススメです!
原理原則①片づけは簡単なところから始める
これは常に心がけるようにしましょう。難しいところから片づけ始めてしまうと、時間がかかりすぎて疲れますし、何より片づけの計画が崩れてしまいます。ですので、簡単に片づけるためには次の方法を試してみてください。
(1)明らかなゴミから手放す
〈例〉壊れているモノ、ボロボロのモノ、汚すぎるモノ、臭いモノ、古くて使えないモノ、カビがひどいモノ、空っぽのモノ、使用期限が過ぎたモノ、自分の体に合わないモノなど。
(2)スモールスペースから片づける
スモールスペースとは「小さな空間」という意味で、財布やカバンの中身、小ケースや小さい収納ボックス、引き出しなどを指します。スモールスペースは短時間で簡単に片づけられるので、とくに片づけ初心者にオススメの方法です。
(3)短時間から始めてみる
いきなり1時間以上片づけるとなると、一気に片づけのハードルが上がってしまい、結局片づけをやらなくなってしまいます。まずは短時間(5〜15分くらい)で始めてみてください。片づけは継続がとても重要です。徐々に慣れてきたら、片づけ時間を長くしていきましょう。
(4)迷ったモノは保留ボックスに入れて一定期間保管する
「捨てるか残すか」迷ったものは、無理してその場で判断しなくても大丈夫です。迷っている時間がもったいないので、一旦「保留ボックス」に入れて、次に進みましょう。その日の片づけの最後に再度判断してもいいですし、1カ月以上時間をおいてから判断しても大丈夫です。
■「全出し」をする
原理原則②「全出し」をしてから「1軍・2軍・3軍」を決める
片づける際は、まずは収納の中身を「全出し」して、収納の中を空っぽにしましょう。
一度収納をリセットして、必要なモノだけを収納し直すためです。収納にモノをしまったまま「いる」「いらない」を考えてしまうと、「残す理由」を考えてしまいがちです。一度収納から全部出すことで、冷静な判断を下すことができます。
そして、全出ししながらで構いませんので、「1軍:よく使うモノ」「2軍:たまに使うモノ」「3軍:ほとんど使わないモノ」で分けておきましょう。
ここで「1軍:よく使うモノ」と「2軍:たまに使うモノ」に選ばれたモノたちは、生活に必要なモノになります。これさえあれば、間違いなく普段の生活は回せるでしょう。
そして、「3軍:ほとんど使わないモノ」に選ばれたモノたちは、手放せそうなモノから片づけてみてください。
3軍のモノは、「絶対にいる」「絶対にいらない」「迷うモノ」の3つに分類してから判断すると、片づけやすいと思います。無理して手放す必要はありません。迷ったモノは全部「保留ボックス」に一旦保管して、後日改めて判断しましょう。
■動線を考えて収納していく
原理原則③スペースの役割を考えて収納する
「収納」を考えるときの重要なポイントは2つあります。
まず1つ目の収納ポイントは、「どこでよく使うか」「一番使いやすい動線」を考えて、収納場所を決めることです。
例えば、あなたはタオルをどこでよく使いますか? 我が家ではトイレとキッチン、脱衣所でよく使うので、我が家ではキッチンと脱衣所にタオルが収納されています。
次に、あなたはフライパンやキッチンスポンジをどこでよく使いますか? フライパンはコンロ上でよく使うので、我が家ではコンロ下に収納しています。キッチンスポンジはシンクでよく使うので、我が家ではシンク下に収納しています。
このように、あるべき場所に、あるべきモノが収まっていくと、モノの定位置が決まっていくし、普段使う場所には使うモノだけが残ります。さらに見た目がスッキリして、使い勝手がよくなるはずです。
2つ目の収納ポイントは、収納する順番です。空っぽになった収納にモノを戻す際は、使用頻度の高いモノ(優先順位が高いモノ)から戻していきましょう。つまり、まずは「1軍のよく使うモノ」を収納し、次に「2軍のたまに使うモノ」を収納するのです。なぜなら、よく使うモノは「一番使いやすい所」に収納するべきだからです。
3軍のモノに関しては、先ほども述べたように「保留ボックス」にまとめて押し入れにしまっておきましょう。保留のモノを集めていくことで、使ってないモノが多いことを実感できるはずです。そして、一定期間保留ボックスに置いておくことで執着が薄れ、存在すら忘れ、いつか手放せるようになります。
原理原則④手放すモノは「処分・譲る・寄付・売る」で分ける
「手放す」と一言でいっても、何も「捨てる」だけではありません。人に譲りたいモノもあると思うし、寄付したいモノ、売ってお金に換えたいモノもあるはずです。
したがって、片づけるときは「処分するモノ」「人に譲るモノ」「寄付するモノ」「売りたいモノ」で分けていきましょう。手放すモノを4つに分類しておけば、効率的に手放すことができます。
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YouTuber
登録者は10万人超、月間200万PV以上のYouTubeチャンネルを運営。「ミニマリスト」を目指し始めたのは2015年。難病が再発し、収入も貯金もゼロになったことで心機一転。3000個以上のモノを手放し、住環境や人間関係、家計管理を見直して、一度人生をリセット。ゼロから生活を見直し、節約・貯金・複業・投資を経て、2021年にFIRE(経済的自立)を達成。「モノはより少なく、自由で豊かな人生」を実現するためのミニマリズムを世界に広めている。主な著書に『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト整理術』(ともにクロスメディア・パブリッシング)。
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(YouTuber ミニマリストTakeru)
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