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これが大量にある実家は親の死後に"ゴミ屋敷化"する…「99%は何の価値もない」真っ先に捨てるべき最重要項目

プレジデントオンライン / 2024年12月28日 17時15分

出典=『60日で9割捨てる片づけ術』(クロスメディア・パブリッシング)

実家や身の回りの整理をしたいと思ったとき、何から始めたらいいのか。ミニマリストのTakeruさんは、「自身の親族の生前整理を通して『心の底から片づけてほしいもの』『これからの生活で増やさないように気をつけてほしいモノ』がある。残された子どもや兄弟を苦しめないために、まずはこのアイテムを片づけよう」という――。

※本稿は、ミニマリストTakeru『60日で9割捨てる片づけ術』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

■一番にやるべきことは「貴重品」の整理

生前整理するにせよ、遺品整理をするにせよ、真っ先にやるべきことは「貴重品」の整理です。重要なモノをひとまとめにして、大切に保管しましょう。

例えば、以下のものが貴重品にあたります。

〈例〉運転免許証、マイナンバーカード、年金手帳、通帳、印鑑、クレジットカード、鍵(家・車・自転車等)、健康保険証、病院の診察券、お薬手帳、重要書類、スマホ(携帯電話)、貴金属、資産性のあるもの、エンディングノート、ログインパスワードなどが書かれた紙など。

なぜ真っ先に「貴重品」の整理が必要なのかといえば、祖母と叔父の生前整理のときに、モノが多すぎてすぐに貴重品が見つからなかったからです。そして、こちらが想像していない場所から出てきたので非常に苦労しました。

遺品整理・生前整理のときは、誤って家族が捨ててしまわないよう、まとめて保管しておきましょう。大事な貴重品がひとまとめになっているだけで、貴重品以外のモノが一気に片づけやすくなります。

さらに、入院や介護が必要になった際も、貴重品がまとめられていることで身内が対応しやすくなります。そして、万が一お亡くなりになった場合、相続の手続きを進める際も負担が減るでしょう。

■古い貴重品は必ず処分しておこう

そして、ぜひあなたにやってほしいのは、古い貴重品を必ず処分することです。

例えば、使ってない財布や期限切れの免許証・クレジットカード、古い通帳、用済みになった書類、何にも使ってない印鑑・鍵、全く通ってない病院の診察券などです。叔父の生前整理のとき、古い貴重品が山ほど出てきたので、「残すべき重要なモノか、捨ててもいいモノか」を判断するのにかなり苦労しました。

ということで、僕はいつ死んでもいいように貴重品を1箇所にまとめ、わかりやすい所に保管しているだけではなく、他のモノも必要最少限にしています。つまり、僕に万が一のことがあれば、妻が一瞬で貴重品を見つけることができます。

何より、僕の遺品整理はものの10分あれば終わるでしょう。洋服が10着、仕事道具が5点、リュックサック1点、靴1点、傘1点、寝具1点、貴重品(通帳、印鑑、カード類、重要書類等)くらいしかないので、遺品整理は一瞬で終わります。

そして僕は、「エンディングノート」ならぬ「エンディングペーパー」を作成し、僕がこの世を去ったときのために、銀行口座・証券口座のパスワードといった重要情報を、「1枚の紙」にまとめて保管してあります。

僕は普段から「より少ない暮らし」なので、記入事項が非常に少なくシンプルに済みました。でも、モノが多い人だと全てを把握・管理するのも大変だし、それを相続・遺品整理する家族はもっと大変になります。重要情報の管理も、少ないに限ります。

あなたもこれを機に、エンディングノートを作ってみてください。きっと、あまりの大変さにモノを減らしたくなるはずです。

■「紙類」ほどいらないモノはない

次に片づけるべきモノは「紙類」です。もっと具体的にいうと、書類や貼り紙、メモ帳、裏紙、手帳、日記、手紙などです。

なぜ「紙類」の片づけが必要なのかといえば、何百枚、何千枚とある紙類の中から、「重要な紙」だけを捨てないように片づけることが非常に大変だったからです。

叔父の生前整理でも、家中の紙類をかき集めて、1枚1枚慎重に確認し、「IDやパスワードが書かれた重要な紙」を見つけ出すのが本当に心折れる作業でした。その上、家中にあった紙類の99%をゴミとして処分。量は多いし、重いし、かなり過酷な作業でした。

あなたもこれを機に、紙類の片づけを一気にやりましょう。重要な書類だけ残し、不要な紙は全部捨てるのです。

手放しポイントとしては、「用済みになった書類」「保管期限・使用期限の過ぎている書類」「なくても生活に困らない紙類」「古い情報が書かれた紙類」を手放しましょう。

洋服などが散乱した部屋
写真=iStock.com/Yusuke Ide
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Yusuke Ide

■「重要な書類」のみ残すので問題なし

逆に、残すべき紙類は、「保管義務のある紙類」「ないと今の生活に困る紙類」となります。また、個人的なオススメですが、張り紙やメモ用紙、裏紙は、部屋をスッキリさせるためにも、家族に苦労させないためにも、全部捨てましょう。叔父はなんでもメモ帳や裏紙に書いていたので、それらが生前整理のときに山のように出てきて、1枚1枚確認する作業が本当に大変でした。

そして、手帳はせめて昨年のものだけ保管し、2年以上前のものは使わないと思うので処分しましょう。日記帳に関しても、1年分だけ残して、それ以上古い物は処分してください。おそらく読み返すことはないですし、生前整理・遺品整理のときの確認作業の負担が増えてしまいます。

手紙に関しては、定期的に読み返したいような「大切な手紙」のみ残すようにしてください。逆に、疎遠になった人からの手紙や年賀状は手放しましょう。

僕の場合、張り紙やメモ帳、裏紙は一切ありません。今日の予定、勉強の記録、簡単なメモ、日記、アイディアなど、全てノート1冊にまとめて書くようにしています。

その名も「人生ノート」。このノートも、書き終わって次のノートに大事なことだけ書き写したら、古いノートは処分しています。そして手帳に関しては、グーグルカレンダーでスケジュール管理しているので不要となりました。

■手紙は気持ちを受け取ったら処分する

手紙に関しても、僕は一切持っていません。よっぽど自分の子どもからもらった大事な手紙じゃない限り、読んだら手放すようにしています。薄情に思われるかもしれませんが、内容をしっかり受け取ったら「手紙」としての役目は果たしたからです。

送り主も「ずっと死ぬまで残しておいてほしい」なんて思っていません。「今の気持ち」を、ただ相手に受け取ってほしいだけなのです。それが「手紙」としての役目です。

ミニマリストTakeru『60日で9割捨てる片づけ術』(クロスメディア・パブリッシング)
ミニマリストTakeru『60日で9割捨てる片づけ術』(クロスメディア・パブリッシング)

そんなふうに、僕は不必要に紙類を残しません。これは自分のためでもあり、家族のためにもなるからです。もし、あなたがこれから書類の片づけをする場合、最初は「半分減らす」ことを目指して片づけてみましょう。判断が難しいものは後回しにして、簡単に処分できるものから手放してみてください。そして、最終的には「収納ボックス1箱分」にまとまることが理想です。

僕の場合、保管義務のある確定申告の書類を除けば、他の重要書類は「クリアファイル1枚分」で収まります。そして先ほど紹介した「貴重品」と合わせても、収納ボックスの3分の1くらいの容量で収まっています。つまり、僕に万が一のことがあれば、その収納ボックスを見ればそこに全てがあるのです。

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ミニマリストTakeru(ミニマリストタケル)
YouTuber
登録者は10万人超、月間200万PV以上のYouTubeチャンネルを運営。「ミニマリスト」を目指し始めたのは2015年。難病が再発し、収入も貯金もゼロになったことで心機一転。3000個以上のモノを手放し、住環境や人間関係、家計管理を見直して、一度人生をリセット。ゼロから生活を見直し、節約・貯金・複業・投資を経て、2021年にFIRE(経済的自立)を達成。「モノはより少なく、自由で豊かな人生」を実現するためのミニマリズムを世界に広めている。主な著書に『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト生活』『月10万円でより豊かに暮らすミニマリスト整理術』(ともにクロスメディア・パブリッシング)。

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(YouTuber ミニマリストTakeru)

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