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これでビジネスコミュニケーションが一気に円滑になる…"言語化力"を鍛える「1日たった3分のトレーニング」

プレジデントオンライン / 2025年1月12日 17時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Wasan Tita

毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、2024年12月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サービスの編集部が紹介する――。
第1位:『こうやって頭のなかを言語化する。』(荒木俊哉著、PHP研究所)
第2位:『上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣』(鶴野充茂著、明日香出版社)
第3位:『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』(橘玲著、筑摩書房)
第4位:『「ToDoリスト」は捨てていい。』(佐々木正悟著、大和出版)
第5位:『努力は仕組み化できる』(山根承子著、日経BP)
第6位:『無駄ゼロ!自分時間が増える 超・時短ハック』(鈴木真理子著、明日香出版社)
第7位:『「時間術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(藤吉豊/小川真理子著、日経BP)
第8位:『ほんとうの日本経済』(坂本貴志著、講談社)
第9位:『精神科医Tomyの人づきあいはテキトーでいいのよ』(精神科医Tomy著、日本実業出版社)
第10位:『「悩まない人」の考え方』(木下勝寿著、ダイヤモンド社)
第11位:『なぜ僕は、4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか』(岩本武範著、サンマーク出版)
第12位:『消耗せずに成果が出る「情報の捨て方」』(山本大平著、三笠書房)
第13位:『19歳までに手に入れる 7つの武器』(樺沢紫苑著、幻冬舎)
第14位:『傷つきやすい人のための図太くなれる禅思考』(枡野俊明著、大和書房)
第15位:『感情を出したほうが好かれる』(加藤諦三著、三笠書房)
第16位:『思い通りに速く書ける人の文章のスゴ技BEST100』(山口拓朗著、明日香出版社)
第17位:『一緒にいると楽しい人、疲れる人』(有川真由美著、PHP研究所)
第18位:『人はどう悩むのか』(久坂部羊著、講談社)
第19位:『必読ベストセラーを超要約! ビジネス書大全』(本の要約サービスflier編集部著、新潮社)
第20位:『「気遣い」のキホン』(三上ナナエ著、PHP研究所)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2024年12月の閲覧数ランキング

■1日たった3分で「言語化力」は上げられる

今月の第1位は『こうやって頭のなかを言語化する。』でした。

荒木俊哉『こうやって頭のなかを言語化する。』(PHP研究所)
荒木俊哉『こうやって頭のなかを言語化する。』(PHP研究所)

三省堂の「辞書を編む人が選ぶ『今年の新語 2024』」で大賞に輝いた「言語化」。もしあなたが2025年に言語化力を強化したいと考えているなら、本書がぴったりです。

本書では、電通のコピーライターとして活躍してきた荒木俊哉さんが、1日たった3分で言語化力を上げる3ステップを提案しています。

ステップ1では、「できごと+感じたこと」をメモします。得意先でのプレゼンが終わった場面なら、スマホなどに「プレゼン終了。テンション上がった」と書きましょう。

ステップ2では、頭に浮かんだ言葉をノートに書きだします。ステップ1で書いたメモに「のはなぜか?」を足して、その問いに答えていきましょう。先ほどの例なら「プレゼン終了。テンション上がった。のはなぜか?」と問いかけて、「自分が認められた気がした」「会社からの評価が上がると思った」などと書いていきます。

ステップ3では、現時点での「結論」を1行で書きます。ノートに書きだした内容のなかから何度も出てくる言葉を○で囲み、それを1行にまとめます。今回の例なら、「プレゼンでテンションが上がったのは、相手に認めてもらえたから」という1行になるかもしれません。

著者の荒木さんは、「言語化力は、ビジネスのコミュニケーションを円滑にしてくれるだけでなく、自分自身との関係も円滑にしてくれます」と言います。2025年に言語化力を磨きたいなら、本書の3ステップを毎日のルーティンに組み込み、自分の思いや考えを言語化する習慣をつけてみませんか?

■説明上手な人は「大谷翔平のような」とは言わない

第2位は『上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣』でした。国内外数百社の経営者や政治家、医師・弁護士などの広報アドバイザー、トレーナーとして活動する鶴野充茂さんが、「上手に説明できる人」と「できない人」の習慣を比較しながら、さまざまなシーンで役立つ説明のコツを教えてくれます。

鶴野充茂『上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社)
鶴野充茂『上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社)

ここで注目したいのは、自分の気持ちを伝えたいときの説明術。著者は、上手に説明できる人は「あるある」を例にし、できない人は有名人を例にする、と言います。

例えば、大事なプレゼンが迫っていて、そのドキドキを同僚に伝えたいとき。多くの人はこのように言いがちではないでしょうか?

「大谷翔平が初めてメジャーリーグの試合に出場するときのような緊張感ですよ……」

著者によると、これはNG。相手が大谷選手のことをよく知らなければ、このたとえの意図が伝わらないからです。

一方で「上手に説明できる人」は、「あるある」をうまく使います。「初めての面接で、自分の名前を言うときに噛んでしまいそうな緊張感ですよ……」といったあるあるを例に出せば、相手に気持ちが伝わりやすいでしょう。

本書を読み通すと、自分が「上手に説明できない人」であることに気づかされるかもしれません。説明力を磨き、公私ともにより円滑にコミュニケーションできる人になりたいなら、ぜひ手に取ってほしい一冊です。

■幸福度のピークは「年収800万円、資産1億円」

第3位には、橘玲さんの『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』がランクインしました。小中学生を対象に、市場経済の仕組みをやさしく解説する一冊です。

橘玲『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』(筑摩書房)
橘玲『親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの?』(筑摩書房)

例えば「限界効用の逓減」は、ジュースのおいしさに例えられています。

すごく喉が渇いているときに飲むジュースはおいしいもので、最初のひと口は10点満点中10点です。ですが、飲み進めるごとに少しずつおいしさが減っていき、10口目には0点になっているかもしれません。

これはお金でも同じ。限界効用が逓減するまではお金が増えるほど幸福度も上がっていく一方、幸福度のピークは年収が800万円、資産が1億円で、それ以上増えても幸福度は上がらないことがわかっています。

この他にも、トレードオフ、複利、金利、人的資本、ロングテール、レバレッジ、ゼロサムゲーム、ニッチ戦略など、多くのキーワードがイラストを交えてわかりやすく紹介されています。また、随所に設けられたコラムでは、「なぜ親のいうことをきかないといけないの?」「なぜ借金しちゃいけないの?」「なぜ約束を守らないといけないの?」といった、大人がつい答えに詰まってしまう質問に対して、論理的な答えがズバリと示されます。

子どもはもちろん、大人が読んでも発見の多い本書。経済のしくみを学びたいときにおすすめです。

■意志の力に頼らず「仕組み化」で努力する

続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第5位は『努力は仕組み化できる』でした。行動経済学の専門家が、努力を仕組み化する方法を教えてくれる一冊です。

山根承子『努力は仕組み化できる』(日経BP)
山根承子『努力は仕組み化できる』(日経BP)

著者は、意志に頼らず努力を続ける仕組みとして、次の4つをまとめています。

(1)フィードバック

何かを継続したいなら、自分の頑張りを目に見える形にしましょう。

(2)フィードフォワード

「その行動をどれくらいやるつもりか」を先に決めておきましょう。「できるだけジムに行こう」と漠然と思っているより、「火曜日と金曜日の会社帰りはジムに行こう」と決めたほうが、ジムに行く確率は上がります。

(3)自動化

意志を介在させることなく、習慣的に「努力」できる状態を目指しましょう。毎日、意志の力を使って「会社の帰りは1駅歩くぞ」と決意し直すのではなく、「何も考えなくても自然と手前の駅で降りて、歩いて帰っている」状態が理想です。

(4)教育

習慣化のヒントを学んだり、「なぜそれが必要なのか」「どのような効果があるのか」「どのように行うのか」「いつ行うのか」「何を目標として行うのか」をきちんと考えたりすると、努力を継続しやすくなります。

意志の力に頼らず、自動的に努力できる方法が示された本書。新年にぴったりの本です。

■「自分の価値観を押し付ける人」への手っ取り早い対処法

第9位の『精神科医Tomyの人づきあいはテキトーでいいのよ』にもご注目ください。

精神科医Tomy『精神科医Tomyの人づきあいはテキトーでいいのよ』(日本実業出版社)
精神科医Tomy『精神科医Tomyの人づきあいはテキトーでいいのよ』(日本実業出版社)

いつの時代も、人づきあいの悩みは尽きないもの。自己中心的な人、やたらとネガティブな人、自分の価値観を押しつける人、「上から目線」な人、「察してほしい」人……あなたがもしそのような人たちにモヤモヤを抱えているなら、本書の著者、精神科医Tomyさんのアドバイスが効くかもしれません。

例えば「○○すべき」「○○したほうがいい」と、自分の価値観を押しつける人。このような人たちへの手っ取り早い対処法は、「そういう考え方もありますよね」と受け流すことです。「アドバイスありがとうございます」などと言うと、エスカレートする可能性があるため、お礼を言う必要はありません。

ネガティブな人から愚痴ばかり聞かされて疲れているなら、「今」対応しないように心がけましょう。愚痴ばかり言う人は、今すぐ気持ちをぶつけたいだけ。あなたが「今」対応しなければ、諦めてくれるケースも多いものです。

やさしい口調で有益なアドバイスをくれる本書は、人づきあいに疲弊したあなたを救ってくれることでしょう。

■たった「1時間の集中」で悩みは解決できる

第10位は『「悩まない人」の考え方』でした。今後一生使えて、あなたの人生を変えてくれる「思考アルゴリズム=悩まない人の考え方」がインストールできる一冊です。

木下勝寿『「悩まない人」の考え方』(ダイヤモンド社)
木下勝寿『「悩まない人」の考え方』(ダイヤモンド社)

本書では30の思考アルゴリズムが紹介されていますが、ここではそのうち1つ、「すべての悩みは『1時間集中』で消える。」を取り上げましょう。

たとえ長年の悩みであっても、解決に時間がかかるとは限りません。どんな悩みでも、タイミングさえ合えば、一瞬で消すことができます。

ウジウジ悩みがちな人は、この「一瞬」が偶然やってくるのをひたすら待っているもの。一方、悩まない人は、この「一瞬」を意図的に生み出します。

では、どうすれば「一瞬」を意図的に生み出せるのでしょうか。答えは簡単。スケジュール帳で1時間の枠を確保し、その時間内でとことん考え、悩みを解消すると決めてしまうだけです。事前に情報収集さえしておけば、1時間で十分に意思決定でき、それ以上悩まなくてすむでしょう。

ここでのポイントは、書き出すこと。書かずに悩んでいると、思考が堂々巡りするだけで、解決には近づきません。紙とペンを用意して、頭の中で考えていることをどんどん書き出しましょう。

本書には、目からウロコの「『悩まない人』の考え方」が詰まっています。読んだ人と読んでいない人では、今後の人生に差がつくでしょう。

今月も、言語化から時間術、文章術まで、幅広いジャンルの本がランクインしました。また、先月第1位だった『一緒にいると楽しい人、疲れる人』が第17位、第13位だった『なぜ僕は、4人以上の場になると途端に会話が苦手になるのか』が第11位、第17位だった『必読ベストセラーを超要約! ビジネス書大全』が第19位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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flier編集部 本の要約サービスflier(フライヤー)は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだだけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。

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(flier編集部)

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