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50代で若々しい見た目と発想の人はこれをしている…とくに若く感じられる同世代が就いている職業

プレジデントオンライン / 2025年2月1日 15時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/EyeEm Mobile GmbH

中高年が世の中に取り残されないためにはどうするべきか。経営コンサルタントの藤井孝一さんは「50代が無理して若者に寄せる必要はないが、一定レベルのITスキルは身につけておくべきだ。会社員ではなくなった際に、『LINEでやりとりをしましょう』といわれて、『メールでしか連絡が取れません』と応じるでは、世の中から取り残される」という――。

※本稿は、藤井孝一『50代がうまくいく人の戦略書』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

■「無理して若者に寄せる」50代は哀れ

ネット上では、InstagramやYouTubeでせっせと発信する同輩を目にします。

もちろん発信は個人の自由ですから、否定するつもりはありません。

中にはインフルエンサーの地位を確立している人もいて、素直にすごいなと思います。

でも、基本的に50代の一般人がランチで何を食べたかなんて、興味を持つ人は皆無です。

にもかかわらず、無理に頑張っている姿を見ると、痛々しいものを感じてしまいます。「無理して若者に寄せる」50代は哀れです。

ただし、無理して若者ぶる必要はないですが、コミュニケーション・ツールに関してだけは最低限、新しい技術についていくことが大事です。

たとえば、コロナ禍では在宅ワークが余儀なくされ、Zoomなどのビデオ会議ツールの活用が一気に進みました。

当初は、Zoomを使えない役員のため、若手社員が出社してセッティングを行なうケースがあったと聞きます。若手社員にしてみれば、とんだ迷惑です。

今ではさすがに役員もZoomを使うスキルを持っていますが、不思議なことにこの世代にはリアルコミュニケーションにこだわる人が多い印象があります。やっぱり若者には迷惑な存在です。

私は「打ち合わせはオンラインでお願いします」といわれたら、ちゃんと対応するよう心がけています。

仕事はチームプレイなので、相手の都合に合わせることや相手の要望に応えることも大事です。

■コミュニケーションの取り方は極力相手に合わせる

ビデオ会議以外のコミュニケーションも同じです。

「LINEでやりとりをしましょう」といわれているのに、かたくなに「メールでしか連絡が取れません」では、世の中から取り残されるだけです。

LINEやメールで済む要件を、あえて電話してくる人や、まずは会って話したいという人もうっとうしいですね。そんなオールドタイプにはなりたくないと思います。

会社では動画の編集やビジネスチャットの使い方など、若い人にお願いすればいろいろ教えてもらえます。

しかし、たとえば起業して一人で仕事をするようになったら、そうはいきません。

私がフリーランスになったときは、パソコンのセッティングやネットのつなぎ方など、何から何まで一人で対応しなければならず、苦労したのを覚えています。

「パソコンが不具合を起こしたので原稿が間に合いません」「クラウドの使い方がわかりません」では済まされません。

今もデータの管理などに細心の注意を払っています。やっぱり、一定レベルのITスキルは身につけておきたいものです。

■「クルマをあげる」でも「いらない」と即答する若者

現代の若者には優れたところがたくさんあります。若者から学ぶことは少なくありません。

私から見て、若い人たちは学びのスピードが本当に速いです。

さまざまな情報に無料でアクセスできますから、かつてのように年配層との経済的格差による情報格差がないことも一因かもしれません。

新しい技術にも柔軟に対応する力を持っています。研究熱心でもあり、ゴルフなどでは18ホールを回っている間にみるみる上達するのがわかるくらいです。

ゴルフをする女性
写真=iStock.com/nycshooter
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/nycshooter

貢献意欲も高く、性格的にも優しい人が多いように感じます。私のような世代にも知らないことを親切に教えてくれます。

特に私たちの世代との違いを感じるのは、今の若者は自由に生きているということです。今はよくいわれるように多様性の時代です。どう生きたっていいし、どんな生き方も尊重する。若者たちには、そんな価値観が共有されています。自由でうらやましいです。

私たちが若い頃は、いろいろなしがらみがあり、「こうすべき」という言葉に支配されていたような気がします。

就職したら定年まで勤め上げるべき、ある程度の年齢になったら家やクルマを買うべき、夏休みは海や高原に行くべき、冬はスキーに行くべき、クリスマスは恋人と、正月は家族と過ごすべき。

そんな価値観が金科玉条となっていて、一つひとつクリアすれば幸せになると思われていましたし、実際にクリアしたときに手応えを感じていました。

そんなしがらみがない若者は、所有欲からも解放されています。先日、私の長男が結婚するというので、ちょうど買い換えのタイミングだったこともあり「ウチの旧いクルマを持っていっていいよ」といったら、「いらない」と即答されました。

クルマに乗りたいなら、カーシェアのサービスを使えば十分。あえて維持費の負担を抱えてまでクルマを所有するメリットがないというのです。

■所有欲から解放された自由な働き方

彼らにしてみれば、別荘を持つなんて正気の沙汰とは思えないのでしょうね。実際にシェア別荘のサービスも普及しています。

これなら必要なときに利用できて、管理もすべて任せられます。何しろ、今は別荘どころか洋服やバッグ、家具・家電などもシェアできる時代なのです。

メルカリのように、個人が簡単にモノを売買できるフリマアプリもあるので、必要なときに買って、使い終わったら売ればいいという発想も浸透しています。所有してモノに思い出を残すというのは昔の人の考え方です。

しがらみや所有欲から自由であることは、仕事の仕方にも投影されます。

私たちが若い頃、美容室や飲食店で働く人の多くは独立して自分の店を持つことを夢見ていました。そのために、遊ぶ時間も惜しんで厳しい下積みに耐え、せっせとお金を貯めていたわけです。

ところが今の若者は、必ずしも独立して店を持つことをゴールにしていません。美容師であれば、時間単位で借りられるシェアサロンが各地に誕生しています。

普段は特定の店に勤務し、残業をせず、有給休暇もしっかり取りながら働く。並行して、副業でフリーランスの美容師としてシェアサロンを活用しスキルアップを兼ねて稼ぐ。こういうタイプの人たちも増えています。

■「未来」のことは、若者たちに訊け

私の勉強会の参加者にも、会社勤めをしながらシェアスペースを活用し、平日夜と土日だけ週末起業で会社員向けのパーソナルトレーナーをしている人がいます。とても合理的で賢いやり方だと思います。

というのも、自前でパーソナルジムを構えたら莫大なお金がかかります。法人化してトレーナーなどを雇ったら、資金繰りにも頭を悩ませますし、人材確保や人材育成など肝心のトレーニング指導以外の業務に多大な時間を取られます。これではなんのために独立したのか、わからなくなります。

顧客となる会社員は平日夜と土日しかサービスを利用できないのですから、その時間だけスペースを借りて一人で仕事をしたほうが圧倒的に身軽です。

藤井孝一『50代がうまくいく人の戦略書』(三笠書房)
藤井孝一『50代がうまくいく人の戦略書』(三笠書房)

こういった工夫や発想は、若い人から直接学ぶのが一番です。ビジネスのヒント、起業のネタもたくさん眠っています。若い人から学べば、凝り固まった価値観や発想が解きほぐされ、頭の中をアップデートすることができます。

私の同世代を見ても、若々しい見た目や発想をしている人は、若い人たちと積極的に関わっています。特に一番若く感じるのは学校の先生です。いつも学生たちに囲まれてコミュニケーションを取っているから、自然と若々しくなっていくのでしょう。

未来は若者たちがつくっていくのです。未来を知ろうと思ったら、若い人ともっと関わり、積極的にコミュニケーションを取ることをおすすめします。

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藤井 孝一(ふじい・こういち)
経営コンサルタント
中小企業診断士。1966年、千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、大手金融機関を経て99年に独立。著書に『週末起業』(ちくま新書)など。

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(経営コンサルタント 藤井 孝一)

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